映画評「アオラレ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督デリック・ボルテ ネタバレあり 近年日本でも問題になることが多い煽り運転だが、アメリカでも道路上のいざこざが多く社会問題化していることが垣間見える作品である。 発端は傑作「激突!」に少し似ていて、夫との離婚問題に悩むシングルマザーのカレン・ピストリアスが、仕事と息…
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映画評「青い戦慄」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ジョージ・マーシャル ネタバレあり ロー・バジェット(B級映画)のフィルムノワールらしさが味わえるところが良いと思う。フィルム・ノワール・ファンなら観ても良いといった程度だろうか。 戦友ウィリアム・ベンディックスやヒュー・ボーモンと共に復員したアラン・ラッドが、妻…
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画像問題:Who is she/he? No. 1

 ホームページ(本館)を訪れた方は、毎月一日に行っている画像問題が更新されていないので、オカピー爺もついに疲れたか、と思われたかもしれませんが、そうではありません。  要はアップロードできないのであります。紅白歌合戦をながらで見ながら送信したところ、何度も “送信中にエラーが発生しました” とエラー・コードが出るのです。どうも年末に取…
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映画評「43年後のアイ・ラヴ・ユー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年スペイン=アメリカ=フランス合作映画 監督マルティン・ロセテ ネタバレあり スペインのマルティン・ロセテという監督(兼共同脚本)は、アルツハイマーと青春という組合せにおいて「きみに読む物語」(2004年)かその原作小説に触発されたのかもしれない。 元演劇評論家のクロード(ブルース・…
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映画評「ある人質 生還までの398日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年デンマーク=ノルウェー=スウェーデン=フィンランド合作映画 監督ニールス・アルデン・オプレヴ、アナス・W・ベアデルセン ネタバレあり 後藤健二氏より1年程前にイスラム国(ISIS)に拘束されていたデンマークの写真家ダニエル・リュー氏の苦難を扱った伝記映画。邦題が全て明らかにしてしまうよ…
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映画評「ジョゼと虎と魚たち」(2020年アニメ版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督タムラコータロー ネタバレあり 田辺聖子の同名小説は2003年に犬童一心監督により実写映画化され、実感を伴うなかなかの佳作に仕上がっていた。本作はアニメによる再映画化だが、最初に言ってしまうが、実写版にあった社会や人間の汚れた部分は最小限(ほぼないと言って良い)に抑えられ…
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古典ときどき現代文学:読書録2021年下半期

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。 本年も記事の第一弾は読書録です。相変わらずオカピーの爺は変なものばかり読んでいると呆れられるでしょうが、例によってリストの前に少し前口上をば。 前言に反するようでありますが、実は相対的に新しい作品や百科事典派ではない方にお馴染みの作品も増えているのではありま…
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映画評「1917 命をかけた伝令」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=インド=スペイン=カナダ=中国合作映画 監督サム・メンデス ネタバレあり 最近のサム・メンデス監督作品では「007スカイフォール」が面白かったものの、あれは寧ろ脚本の力であったろう。本作もまた総合的に優れていると言って良いと思うが、それ以上に映画論的に語りたくなる…
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映画評「サラトガ本線」

☆☆★(5点/10点満点中) 1944年アメリカ映画 監督サム・ウッド ネタバレあり 「カサブランカ」(1942年)以降のイングリッド・バーグマン主演映画は大体観ているが、本作は大作にも拘わらず、未鑑賞だった。  現在の評価を考えると是非とも観たいという作品ではないものの、イングリッドの主演であれば観ておかないわけには行かな…
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映画評「大統領のカメラマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督ドーン・ポーター ネタバレあり 不勉強で大統領専属のカメラマンという仕事があるとは知らなかった。  1980年代にロナルド・レーガン、2009年から2016年までバラク・オバマの専属カメラマンを務めたピート・スーザという人をめぐるドキュメンタリーである。 共和…
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映画評「私は殺される」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督アナトール・リトヴァク ネタバレあり 1980年代に地上波民放での深夜放送を録画して観て以来の再鑑賞。あの時はCMカットはあっても89分の作品なのでノーカットだったかもしれない。 心臓病でベッドから動けない製薬会社のお嬢さんバーバラ・スタンウィックが、副社長の夫…
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映画評「また、あなたとブッククラブで」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ビル・ホルダーマン ネタバレあり 本好きということもあって、本絡みの映画には心動かされることが多いので期待したが、それらしい知的な要素は最小限で、「セックス・アンド・ザ・シティ」の老婦人版という趣きである。些かがっかり。 しかし、出て来る女優たちが僕らの世代にはお…
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映画評「無頼」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・井筒和幸 ネタバレあり 井筒和幸の最新作は本格的なヤクザ映画である。彼の作品はヤクザでなくとも、チンピラや不良少年を主人公にする、概ね僕が苦手とする作品が多いが、「パッチギ!」(2005年)は「ウエスト・サイド物語」(「1961年)の日本版として作っていたのがよく解って楽…
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映画評「パリのどこかで、あなたと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督セドリック・クラピッシュ ネタバレあり ばかに採点が良いではないか、と訝しく思われる人もいらっしゃるかもしれないが、理由がある。以下、参照の程。 セドリック・クラピッシュをデジタル時代のフランソワ・トリュフォーと言い出して久しい。前作「おかえり、ブ…
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映画評「映画 モンスターハンター」

☆★(3点/10点満点中) 2020年アメリカ=中国=日本=南ア=ドイツ=カナダ合作映画 監督ポール・W・S・アンダースン ネタバレあり 「モンスターハンター」というゲームの映画化。 僕はコンピューターを介するゲームの類はトランプのフリーセルしかしたことがないので、世間で言うコンピューター・ゲームは全くしたことがないと言…
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映画評「劇場版 奥様は、取り扱い注意」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・佐藤東弥 ネタバレあり 内容に差異のない先日の「スパイの妻<劇場版>」と違って、こちらは本当の劇場版なので、TVシリーズとは内容が違う。TV版について何も知らない僕が言うのも何ですが。 劇場版という角書きが付くものは観ないと言いつつ、最近観ることがちと増えている。本…
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映画評「情熱なき犯罪」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー 重要なネタバレあり。鑑賞予定の方は鑑賞後にお読み下さい。 ベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーは有名な脚本家コンビで、コンビとしては戦前作が殆ど。代表作は1972年にビリー・ワイルダーが「フロント・ページ」としてリメイクした「…
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映画評「GOGO 94歳の小学生」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年フランス映画 監督パスカル・プリッソン ネタバレあり フランス製ドキュメンタリー。  邦題通りの内容で、GOGO(ゴゴ)というのはアフタヌーンのことではなく(笑)、スワヒリ語でおばあちゃんのこと。一緒に通うひ孫や子供たちにそう呼ばれている、本名プリシラ・シティエネルが主人公である。場…
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映画評「飢ゆるアメリカ」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり 知る人は少ないだろうが、ウィリアム・A・ウェルマン(一部で非常に評価が高い監督)の戦前の代表作である。プライム・ビデオによる鑑賞。 第一次大戦中にリチャード・バーセルメスが負傷し捕虜になる。痛み止めの為にモルヒネを処方…
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映画評「スパイの妻<劇場版>」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・黒沢清 ネタバレあり ベネチア映画祭の銀獅子賞受賞より【キネマ旬報】のベスト1に選ばれたので期待したが、そこまでの手応えはなかった。まず、映像が平べったいのが気に入らない。NHK8Kで放送された元の素材を色補正して映画館仕様にしたようだ。黒沢清監督作品。 1940…
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