映画評「ゴールデン・リバー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年フランス=スペイン=ルーマニア=ベルギー=アメリカ合作映画 監督ジャック・オーディアール ネタバレあり 今、映画界はグローバルの時代だから欧州各国の資本でアメリカを舞台に作られる作品が多い。かつてのヨーロッパ製西部劇も同じで、本作など昔なら(アメリカが製作に絡んでいるとは言え)ヨーロッパ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ザ・ファブル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・江口カン ネタバレあり 南勝久という漫画家のコミックを実写映画化したアクション映画。 ファブルとは何かと思っていたら、劇中に“都市伝説”という言葉が出て来たところで、英語のフェーブル(寓話)のこととピンと来た。フランス語のファブルのことなのだろう。 殺し屋の人…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「サンドイッチの年」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1988年フランス映画 監督ピエール・ブートロン ネタバレあり ユダヤ人の差別を描いた映画はホロコーストもしくは同時期の差別を描く作品が目立つが、本作は終戦の2年後を主たる舞台とした青春映画仕立てである。  30年ほど前に観たことがある本作も「洲崎パラダイス・赤信号」に続いてYouTubeで再…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「オーヴァーロード」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジュリアス・エイヴァリー ネタバレあり アーサー・C・クラークのSF小説「幼年期の終わり」でオーヴァーロードは天使に相当する存在だが、本作のオーヴァーロードは何のことか全く解らない。 ノルマンディー上陸作戦開始直後、フランスの教会に作られた電波塔を破壊…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「狩人の夜」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1955年アメリカ映画 監督チャールズ・ロートン ネタバレあり オースン・ウェルズほどではないにしても怪優と言って良いチャールズ・ロートンが出演はせずに監督だけして興行的にこけ、日本には1990年になって漸く正式公開された、サイコ・スリラーである。  多分1970年代辺りにカルト的な評判が海外…
コメント:12

続きを読むread more

映画評「ミツバチのささやき」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1973年スペイン映画 監督ヴィクトル・エリセ ネタバレあり 1970年代までフランコ独裁政権(1939~75)の為か、スペイン映画は殆ど輸入されなかったわけだが、ヴィクトル・エリセ監督がその政権末期に作ったこの旧作が1985年に突然公開されて評判を呼び、その後カルロス・サウラ監督やペドロ・ア…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「火口のふたり」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・荒井晴彦 ネタバレあり 白石一文の同名小説をベテラン脚本家の荒井晴彦が脚色して自らメガフォンを取った純文学。若い頃はロマン・ポルノを書いていた荒井が、作品の半分くらいを性愛場面で占めているにもかかわらず、あたかも食事を取る場面のように即実的に見せ、厭らしさを感じさせない…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「潜航決戦隊」

☆☆★(5点/10点満点中) 1943年アメリカ映画 監督アーチー・メイヨ ネタバレあり 図書館DVDシリーズその2。 観たことがあるようなないようではっきりしないまま観てしまった。鑑賞記録を付ける為にIMDbを訪問したら、自らの採点を発見した。それでも面白ければ良いが、監督が凡作ぞろぞろのアーチー・メイヨで、実際つまら…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「情炎の女サロメ」

☆★(3点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督ウィリアム・ディターレ ネタバレあり 図書館DVDシリーズその1。 主演のリタ・ヘイワースが製作に絡んだ意欲作なのだが、全くいけない。僕が観ようと思った理由は通常とは全く逆で、双葉十三郎先生が☆★(25点相当)という滅多に出さない低得点だから。  双葉さんもこの採…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「岬の兄妹」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・片山慎三 ネタバレあり 悲惨なお話なのにパワーと可笑し味を感じさせる辺り韓国映画のようと思っていたら、本作が初メガフォンとなる片山慎三は、ポン・ジュノの助監督をしたこともあるそうだ。なるほど。 ある岬の町。造船所に勤める足の悪い良夫(松浦祐也)は、重度の自閉症の妹…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「洲崎パラダイス・赤信号」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1956年日本映画 監督・川島雄三 ネタバレあり 芝木好子の小説「洲崎パラダイス」を川島雄三監督が映画化した人間劇である。本当は人情劇と言いたいのだが、この言い方では山田洋次の作品群のようなものを想起させてしまうだろう。強い恋愛感情でも腐れ縁の類であるから、まして恋愛映画とは言えない。 1…
コメント:10

続きを読むread more

映画評「ハンナとその姉妹」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1986年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり 大体95分くらいにまとめるウッディー・アレンとしては少し長い107分の上映時間。扱う主要人物の多さがやや上映が時間が長くなった理由だが、誠に充実した出来栄え。アレンの“喜劇”の中では一番の傑作とずっと思っている。30年以上前に映画館…
コメント:11

続きを読むread more

映画評「予期せぬ出来事」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1963年イギリス映画 監督アンソニー・アスクィス ネタバレあり 発表順は全然逆であるが、災害場面のない「大空港」である、と言えばおおよそ内容の想像が付く。40年くらい前にTVで観たのは20分くらいカットされた版だったので、完全版は今回が初めて。その意味で今回のNHKによる放映は有難かった。 …
コメント:4

続きを読むread more

映画評「A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ロウリー ネタバレあり デーヴィッド・ロウリーという監督は、「セインツ -約束の果て-」(2013年)でも初期のテレンス・マリックを思わせたが、この作品は最近のマリックを彷彿とする。しかとは解らないが、マリックのフォロワーではないか。この作品は、哲学的な映…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ロケットマン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=カナダ合作映画 監督デクスター・フレッチャー ネタバレあり エルトン・ジョンの伝記映画であると共に、「アクロス・ザ・ユニバース」「マンマ・ミーア!」という、一アーティストによる楽曲により構成されるミュージカルに準じる作品である。 エルトン・ジョン本名レジナルド・…
コメント:5

続きを読むread more

映画評「父 パードレ・パドローネ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1977年イタリア映画 監督パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ ネタバレあり パオロとヴィットリオのタヴィアーニ兄弟はこの作品で日本に初お目見えした。  カンヌ映画祭グランプリ(当時は現在と同じくパルム・ドールが最高賞)に輝いた秀作でありながら、日本に初めて紹介されたのは何とNH…
コメント:7

続きを読むread more

映画評「(ハル)」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1996年日本映画 監督・森田芳光 ネタバレあり 森田芳光監督は、「家族ゲーム」「それから」と秀作を続けて発表したが、個人的に、「そろばんずく」から不調に陥り余り期待できなくなっていたところ、この「(ハル)」で10年ぶりに復活した、という印象を覚えさせた。 日本にパソコンが定着し始めた頃の…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「ぐうたらバンザイ!」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年フランス映画 監督イヴ・ロベール ネタバレあり 先日「イル・ポスティーノ」の映画評でコメントを交換するうちにこの作品が話題に上り、図書館にDVDがあるらしいと聞いて、当地の図書館に当たったところ、ありました。40年くらい前にTVで観た、知る人ぞ知る傑作である。 監督は「わんぱく戦…
コメント:7

続きを読むread more

映画評「見えない目撃者」(2019年版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・森淳一 ネタバレあり 昨日の中国リメイク版(テイストは殆ど韓国版)は、本作と比較する為に観たわけだが、日本人だから言うのではなく、中国版の欠点が改善されていてなかなか上出来である。 不良の仲間入りをしそうな弟を警官になったばかりの姉・吉岡里帆が車で連行して事故を起こ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「見えない目撃者」(2015年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年中国=韓国合作映画 監督アン・サンフン ネタバレあり 韓国映画「ブラインド」(2011年)を韓国人監督アン・サンフンが中国でセルフ・リメイクした作品。日本の再リメイク版と同時放映されたので、観てみることにしたのだが、逆に同時放映でなければ、両方とも観ない可能性があった。まあその程度の興味…
コメント:0

続きを読むread more