映画評「アギーレ/神の怒り」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1972年西ドイツ=メキシコ=ペルー合作映画 監督ヴェルナー・ヘルツォーク ネタバレあり サイレント映画からトーキー初期にかけてドイツやオーストリアは映画先進国だったが、ヒトラーが実権を握って実力のある映画作家が国外特にアメリカへ逃げたこともあり、すっかりダメになった。戦後は「菩提樹」(1956…
コメント:1

続きを読むread more

映画評「幽霊西へ行く」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1935年イギリス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり この作品を皮切りにドイツの敗戦まで10年間ルネ・クレールは英米で映画を撮っているが、この作品が一番上出来だろう。35年ぶりくらいの再鑑賞。 18世紀。スコットランドのグローリーの城主が宿敵マクラガン家に侮辱されて憤死、息子マードッ…
コメント:3

続きを読むread more

映画評「キラー・インサイド・ミー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年イギリス=アメリカ=スウェーデン=カナダ合作映画 監督マイケル・ウィンターボトム ネタバレあり 10年前の旧作に属するが、一時に比べると映画の変化の進行が遅くなっているのか、10年前の作品という印象を全く受けない。何故か見落としていたが、今回監督としてマイケル・ウィンターボトムの名前に気…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「バッドボーイズ フォー・ライフ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ=メキシコ合作映画 監督アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー ネタバレあり 「パルプ・フィクション」のある程度意味のある駄弁すら退屈するのに、このシリーズは文字通りの駄弁であるから非常に辛い時間を過ごすことになる。特に第二作は2時間半と、内容に比してうんざりした記憶がある。日…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ドクター・スリープ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ合作映画 監督マイク・フラナガン ネタバレあり 「シャイニング」の続編としてスティーヴン・キングが書いた作品の映画化。従って、映画「シャイニング」(1980年)の続編にも当たるが、こちらはホラー映画というより超能力者VSヴァンパイアの図式で進行する一種のサスペンス風味…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「エリカ38」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・日々遊一 ネタバレあり 日本映画では珍しい際物である。この言葉を周知せしめる為にこの手のお話がある度に使うが、俗に使われる “際どい作品” の意味ではなく、事件の起きた後にすぐに小説化や演劇・映画化されるものを言う。この場合の際は間際など時間の際のことである。 年齢…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督デーヴィッド・カー ネタバレあり 第一作は泥臭くて買わなかったが、第二弾は007シリーズのパロディーぶりが面白く好調だった。そしてこの第三作。前回よりやや劣る感じがするものの、こういうずっこけ官憲を見ると思い出さざるを得ない「ピンク・パンサー」シリーズの殆どの作品より面…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「ロイ・ビーン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年アメリカ映画 監督ジョン・ヒューストン ネタバレあり 1970年代にTVと映画館で二度、今世紀初めに衛星放送で一度観ていると記憶するので、今回が4回目。しかし、結構憶えていないところがあるもので、今回も面白く観た。Allcinemaでの平均点6.4、 IMDb では7.0と余り芳しくな…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「オーメン」(1976年版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1976年イギリス=アメリカ合作映画 監督リチャード・ドナー ネタバレあり 2006年製作のリメイクを翌年に観ているが、こちらのオリジナルは40年ぶりくらいの再鑑賞。物語は殆ど違わないので、配役だけ変えたコピペで参りましょう。 米国外交官グレゴリー・ペックの妻リー・レミックがローマのカトリ…
コメント:1

続きを読むread more

映画評「西部の人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督アンソニ・マン ネタバレあり ゲイリー・クーパーには「西部の男」(ウィリアム・ワイラー監督)という主演作もあってややこしいのだが、こちらはアンソニー・マン監督による晩年の主演作。多分40年ぶりくらいの再鑑賞である。 クーパーは、アリゾナ州のグロスカットまで馬でや…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「決算!忠臣蔵」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中村義洋 ネタバレあり 「忠臣蔵」の基本を知らない人は見ても仕方があるまい。喜劇仕立てで比較的若い人に向けて作ったのかもしれないが、「忠臣蔵」を碌に知らない彼らにはつまらないにちがいない。 原作に相当するのは、山本博文氏の著書である。無数に関係文献があるのでどれがと…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「ホテル・ムンバイ」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2018年オーストラリア=インド=イギリス=アメリカ合作映画 監督アンソニー・マラス ネタバレあり 甚だ恥ずかしいことに、2008年11月インドのムンバイ(僕らの世代はボンベイと言いたくなる)で起きた同時多発的なテロは殆ど記憶に残っていない。しかし、その実際の事件をテーマにしたこの映画はサスペ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「欲望」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1966年イタリア=イギリス合作映画 監督ミケランジェロ・アントニオーニ ネタバレあり 先日「渚にて」(1959年)を観てミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」(1962年)を思い出し、難解だが魅力的なこの作品を何となく観たくなった。 若手売れっ子写真家デーヴィッド・ヘ…
コメント:21

続きを読むread more

映画評「レッドタートル ある島の物語」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=日本=ベルギー合作映画 監督マイケル・デュドク・ド・ヴィット ネタバレあり 何とスタジオジブリが製作に絡んでいる。製作に絡んでいるが、アニメ制作はフランスのアニメ制作会社の担当なので、ジプリ映画と言うには躊躇する。ただ、高畑勲の事前のチェックを受けたらしいので、その意味ではジブ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「幸福路のチー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年台湾映画 監督ソン・シンイン ネタバレあり 今まで観たことがない台湾製アニメということで、日本製アニメの影響があるのではないかと予想しつつ、実に興味津々に観始めた。その予想は当たらずと雖も遠からずで、キャラクターの造作(ぞうさく)は初期(1960年前後)の東映アニメに近い感じ。また、本作…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「アヴリルと奇妙な世界」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年フランス=カナダ=ベルギー合作映画 監督クリスチャン・デスマール、フランク・エキンジ ネタバレあり 3か月前に観た「ディリリとパリの時間旅行」と重なるところが多いフレンチ・アニメで、大昔のフランス製「やぶにらみの暴君」(1951年)やチェコ製「悪魔の発明」(1958年)という旧作を思わせ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「テルアビブ・オン・ファイア」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イスラエル=フランス=ベルギー=ルクセンブルク 監督サメフ・ゾアビ ネタバレあり 上に記したように合作映画だが、実質的にイスラエル映画。嫌味のない風刺喜劇で、小傑作と言って良い。パレスチナとイスラエルの関係を知っていて、かつ、関心があれば面白く見られると思う。 昨年トランプ大統領…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「旅のおわり世界のはじまり」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本=ウズベキスタン=カタール合作映画 監督・黒沢清 ネタバレあり 心理ホラーを主たるフィールドとする黒沢清監督は時々一般映画を作る。この作品など、WOWOWのワールドシネマコレクションに出しても良いくらい一般的ドラマである。 ミュージカル歌手志望のタレント前田敦子が、“世界ふしぎ…
コメント:6

続きを読むread more

映画評「サンセット」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ハンガリー=フランス合作映画 監督ネメシュ・ラースロー ネタバレあり オーストリア=ハンガリー帝国の政治体制と第一次世界大戦の発端を知らないと本作は多分解らない。 世界大戦発端一年前の1913年。妙齢美人ヤカブ・ユーリ(ハンガリーでは日本と同じで姓⇒名となっているので、ヤカブが姓)…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「グリンチ」(2018年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=フランス=日本合作映画 監督ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー ネタバレあり DR.スースの児童文学の再映画化はアニメ版。 リメイクなり再映画化するのは四半世紀くらいが丁度良いと思っている。前回のジム・キャリー主演の実写版からおよそ18年後に本作が出たのは、僕のよう…
コメント:0

続きを読むread more