映画評「エクスペンダブルズ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2010年アメリカ映画 監督シルヴェスター・スタローン
ネタバレあり

シルヴェスター・スタローン、ジェイスン・ステイサム、ジェット・リーらから成る傭兵チームがソマリアで人質救出作戦を成功させた後、南米の島国の独裁者を抹殺する仕事の視察に赴くが、CIAが絡む難儀な仕事と知ってご遠慮申し上げることにする。しかし、その際独裁者の娘ながら抵抗運動を続けるジゼル・イティエが脱出するチャンスがあったのに島に留まったのがスタローンは気になり、仲間を率いて再び島に乗り込み独裁者の軍隊と壮烈な戦いを繰り広げる。

というお話は、ひねりが全くなく退屈千万、「ロッキー・ザ・ファイナル」「ランボー 最後の戦場」ではなかなか優れた腕前を披露したスタローンの演出も妙に冴えない。アクションの捉え方が意外に凡庸で、他のアクション映画ほど細切れすぎることがなく不快にならないのが唯一の取柄と言ったら酷評に過ぎましょうか。暗い場面でのアクションが多いのもTV視聴では大きな難点となる。

得点源は、1980~90年代にアクション映画を彩ったドルフ・ラングレンやアーノルド・シュワルツェネッガー、ブルース・ウィリス(この人はバリバリですけどね)らが共演していることくらいなものだが、ラングレンはともかくシュワルツェネッガーなどは文字通り顔見せだけで、「荒野の七人」みたいにバランス良く活躍してくれたらファンはもっと喜んでくれたに違いない。他の格闘技関係の連中は僕は全く知らないのでどうでもよろし。

独裁者を背後で操作している悪役アメリカ人に扮するのがかつての二枚目演技派エリック・ロバーツ。ジュリア・ロバーツが出て来た時は「あのエリック・ロバーツの妹」という感じで名前を覚えたものだが、交通事故が原因で落ち目になったらしい(但し、低予算映画への出演はずっと続いているのでご無沙汰というわけではない)。

アクション俳優はエクスペンダブルズ(使い捨て)という自虐でもあります。

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