映画評「マイノリティ・リポート」

☆☆☆☆(8点/10点満点中)
2002年アメリカ映画 監督スティーヴン・スピルバーグ
ネタバレあり

フィリップ・K・ディックは亡くなった後も続々と映像化されているが、これはスティーヴン・スピルバーグ監督、トム・クルーズ主演ということで話題性では抜群の一編。

21世紀半ばの米国では3人の予知能力者プリコグの力で犯罪を未然に防止できる社会が実現している。犯罪予防局の刑事クルーズはある日自らが犯罪者になる予言を手にし、司法省の罠を感じて捜査を進めていくと、鍵を握るのは司法省ではなく、実に意外な人物であることが判る。

という物語で、瞳孔でIDを認識する為犯罪予防局から追われる身になったクルーズが眼球を交換する場面が中盤の見どころである。探査ロボットが群って水面に隠れた主人公に迫る場面の迫力もスピルバーグならではのサスペンス・テクニックが効果を上げている。既に犯人が挙げられていた女性殺人事件の真相に気付くミステリー趣味もなかなか良い。

全般的にスピルバーグ作品に共通する映像のシャープさ、がっちりした展開ぶりでかなり楽しめるSFアクションとなっている。スピルバーグはCGをあくまで見せ場を最大限に表現する手段として使っているので、CGを見せることを目的として内容が薄い多くのCG作品とは一線を画す。

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