映画評「都会の牙」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ルドルフ・マテ ネタバレあり プライムビデオ無料枠にて。 いきなり警察に中年男エドマンド・オブライエンが現れ、自分が殺人被害者であると名乗るというアイデアは面白い。死者が語り始める「サンセット大通り」のアイデアをちょっと思い出させるが、あれは叙述の為であった。この作…
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映画評「ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンのドキュメンタリー再び。  一週間ほど前に観た「ボクシング・ジム」の倍以上に当たる205分という長尺で、前回はボクシング・ジム、今回は図書館ということで、内容的に違って来る部分も当然多いが、対象に対するア…
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映画評「イーダ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2013年ポーランド=デンマーク=フランス=イギリス合作映画 監督パヴェウ・パヴリコフスキ ネタバレあり 2014年度のアカデミー外国語映画賞を受賞したというポーランドのモノクロ映画。 1962年のポーランドが舞台。アドリアーノ・チェレンターノのイタリアン・ツイスト(こういう言い方が正式に…
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映画評「ユンボギの日記」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・大島渚 ネタバレあり プライムビデオの大島渚作品はほぼ全て期限が終了してしまったが、この25分の短編ドキュメンタリー(厳密には映像詩と言うべきか?)は残っている。 イ・ユンボギという韓国に実在した少年の作文的な日記がベース。大島渚が韓国で撮ったスティル写真に、その…
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映画評「夜歩く男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督アルフレッド・L・ワーカー ネタバレあり 戦前終戦後の映画を少なからず見ているが、アルフレッド・L・ワーカーという監督は初めてかもしれない。  本作は第2次大戦後にアメリカで流行ったセミ・ドキュメンタリー(ジュールス・ダッシン「裸の町」等)に分類される作品。つまり、原…
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映画評「デッド・ドント・ダイ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=スウェーデン=南アフリカ合作映画 監督ジム・ジャームッシュ ネタバレあり 何作か前に「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2013年)という吸血鬼映画を作っているので、この手の恐怖映画のパロディー作りにジム・ジャームッシュはかなり興味を持っているのだろう。と言うより上記吸…
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映画評「ワイルド・スピード スーパーコンボ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デーヴィッド・リーチ ネタバレあり シリーズ第9作ではなく、スピンオフらしい。違いはヴィン・ディーゼルが出て来ず、グループではなくコンビで活動するところだろうか?  ロンドン。MⅠ6の女性捜査官ヴァネッサ・カービーが味方と共にテロ組織のトラックを急襲、一人生き残っ…
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映画評「我輩はカモである」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督レオ・マッケリー ネタバレあり マルクス兄弟の代表作と目されるコメディー。昨年再鑑賞したルネ・クレール監督「最後の億萬長者」(1934年)に極めて似た設定と雰囲気で始まるので、あの映画をパロディーとして取り込んだのかと思って製作年度を見たら、どうも逆である。失礼しまし…
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映画評「東京战争戦後秘話」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1970年日本映画 監督・大島渚 ネタバレあり プライムビデオから消える数時間前に鑑賞。 大島渚は苦手な作家であるが、創造的な作家であったとは思う。本作などアンチロマンで、よく解らないが、よく解らないなりに(或いはよく解らないので)面白い。 学生運動の中でも映像を残すことに活動している…
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映画評「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・中田秀夫 ネタバレあり シリーズ第2弾で、原作の志駕晃のミステリーも第2弾らしい。映画版が当たる(ヒットする)と原作と離れて第2弾が作られることも多いが、これはそうではないらしい。 山林で女性の白骨死体が発見される。警察は前回の事件で逮捕され現在収監中の連続殺人犯・浦…
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映画評「ボクシング・ジム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2010年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンは知る人ぞ知るドキュメンタリー映画の大御所で、マイケル・ムーアのように自分の方向性を定めて一種の脚本を作った上で主張に合わせて展開するタイプの作家ではなく極めて受動的、かつ、長い(大体3時間前後)ので観るチ…
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映画評「飼育」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1961年日本映画 監督・大島渚 ネタバレあり 大江健三郎が芥川賞を受賞した同名短編小説を大島渚が映画化したドラマ。 山中に墜落した飛行機を操縦していた黒人兵(ヒュー・ハード)を山村の村民が捕虜とし、憲兵所(原作では県)の指令が届くまで飼っておくことになる。彼を預かることになった地主(三國連…
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映画評「海辺の映画館-キネマの玉手箱」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 癌から一度は復活した大林宣彦監督の遺作。 最初の公開予定日だった2020年4月10日に亡くなった。自分が望んだ日に亡くなった西行の名歌“願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃”を思い出させ、感慨無量である。 で、大反戦映画である本作は…
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映画評「ペット2」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・ルノー ネタバレあり 3年前に観た3DCGアニメの続編。  原題通り、人間様の知らないペットの生活を綴るものだが、人間風刺を交えた部分が余り機能したかった第一作より、ペットたちの冒険に特化した本作の方が素直に楽しめる。★一つプラスでござる。 すっかり仲良…
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映画評「ザ・ゴールドフィンチ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジョン・クロウリー ネタバレあり アメリカでの低評価(Wikipediaによる)ほど悪くない出来と思うが、ジョン・クロウリーの監督作品としては秀作群「BOY A」(2007年)や「ブルックリン」(2015年)と比較するとかなり落ちる。その低評価もあって日本では劇場公開…
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映画評「権力に告ぐ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督チョン・ジヨン ネタバレあり 現在も裁判中という、外資による韓国大手銀行安価売却事件に絡む政治サスペンス。昨日の「暗数殺人」がまともだったので期待したが、こちらは韓国映画の悪いところが出て、平均的大衆映画に留まる。 映画は、投資会社への売却が沙汰される大手銀行の女性職…
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映画評「暗数殺人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・テギュン ネタバレあり 韓国映画の悪い癖が出ない刑事映画。タイトルが面白そうなので観てみたが、正解だった。 麻薬捜査課の刑事キム・ユンソクが情報提供者チュ・ジフンと面会している最中に、殺人課の刑事たちが急襲して青年を逮捕する。女性殺害の容疑だ。この犯行を認めた…
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映画評「ベイビーブラザー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年イギリス映画 監督マーク・マンデン ネタバレあり 二日続けて英国製TV映画をプライムビデオ無償枠にて鑑賞。 14歳の少年トーマス・ブロディ・サングスター君が生後10カ月の異父弟を里親の家から誘拐、亡くなった母親の遺した現金を会ったことはないが現住所だけ知らされている父親宛てに送付…
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映画評「ベスト・オブ・メン~人間の最高~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2012年イギリス映画 監督ティム・ホイットビー ネタバレあり まだ100%確定したわけではないが、一年延びた東京パラリンピックの前に観るにはうってつけの作品。 1944年、亡命ユダヤ人医師のルートヴィヒ・グットマン(エディー・マーサン)がロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院国立脊髄…
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映画評「15年後のラブソング」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督ジェシー・ペレッツ ネタバレあり 音楽マニアを主人公にした「ハイ・フィデリティー」を書いたニック・ホーンビーの小説が原作。一人の消息不明のシンガーソングライター(ロック系)に夢中になっている男が出て来る辺り本作との共通性を感じる。 ロンドンに程近い港…
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映画評「水曜日が消えた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・吉野耕平 ネタバレあり 朝起床する様子を繰り返す映画は時間をギミックにした映画が多い。ビル・マーリー主演の「恋はデ・ジャブ」が典型でござる。  本作は題名だけではどんな映画か解りにくいが、曜日ごとに人格が入れ替わる一人の男性を主人公にした一種の青春ミステリー。多重人格の…
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映画評「レディ・マエストロ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年オランダ=ベルギー合作映画 監督マリア・ペーテルス ネタバレあり 今でも女性の指揮者は少ないが、90年程前に指揮者として確立した地位を得た最初の女性となったアントニア・ブリコの成功までの格闘を描いた伝記映画である。 オランダ系移民のウィリーことウィルヘルミナ(クリスタン・デ・ブラ…
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映画評「ピクニック」(1955年)

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年アメリカ映画 監督ジョシュア・ローガン ネタバレあり 1950年代~60年代に映画界に人気のあった劇作家ウィリアム・インジの戯曲を手堅いジョシュア・ローガン監督が映画化。40年前に早稲田松竹で観て堪能した作品であります。 穀倉地帯カンサス州のある町に、逞しい青年ハル(ウィリアム…
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映画評「カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=マレーシヤ=ポルトガル合作映画 監督リチャード・スタンリー ネタバレあり 高校時代に幻想文学の作家H・P・ラブクラフトを知ったが、結局未だに読んでいない。ロアルド・ダール、フリオ・コルタサル、スティーヴン・キングなどと並んで文学好きの映画ファンなら読みそうな作家で、先日も拙ブロ…
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映画評「ステップ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・飯塚健 ネタバレあり 重松清を映画化した作品は、脚本家や監督により多少差があるとしても、概して人情を行間に見せる為好感を覚えるものが多い。この作品はどうであろうか?  乳児の娘美紀を残して妻に死なれシングル・ファーザーになった会社員健一(山田孝之)が保育園(中野翠咲…
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映画評「名もなき生涯」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=ドイツ合作映画 監督テレンス・マリック ネタバレあり テレンス・マリック監督は最近まで非常な寡作であったが、近年は精力的に活動している。概して内容は純文学という以上に哲学的で、正確に理解するのはハードルが高い。その点本作はタッチは従来通りながら、実話に基づいた内容は…
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映画評「グッドバイ~噓からはじまる人生喜劇~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・成島出 ネタバレあり 太宰治最後の小説の映画化だが、序盤のうちに未完に終わったので、映画作者が色々と加えられるというメリットがある。それを生かせるかどうかは映画人の腕次第。とは言っても、本作には、その遺作から作り上げられたケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲があると言ってお…
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映画評「男と女 人生最良の日々」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督クロード・ルルーシュ ネタバレあり クロード・ルルーシュの作品の邦題に「男と女」とあるのが数多くあるので、どれがどれか解らなくなっているが、本作は彼の出世作「男と女」の正式な後日談で、1986年に作られた「男と女Ⅱ」に次ぐシリーズ第三作にして(関係者の年齢を考えると)最…
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映画評「フィーシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督クリス・フォギン ネタバレあり 二日続けて英国製の音楽絡みで、それも地方色を打ち出すという共通性がある。フィッシャーマンズ・フレンズというフォーク(民謡)・グループをめぐる実話もの。 ロンドンの音楽マネージング会社(?)の社員ダニエル・メイズが、上司らと訪れたコ…
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映画評「ワイルド・ローズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督トム・ハーパー ネタバレあり 音楽を巡るドラマ映画は色々あるが、カントリー畑は割合少ない。僕が観たのは本作でも絡んでくるグランド・オール・オープリーを開催するナッシュヴィル市をテーマにしたその名も「ナッシュビル」(1975年)、ロレッタ・リンの伝記映画「歌え!ロレッタ愛…
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