映画評「アイネクライネナハトムジーク」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・今泉力哉 ネタバレあり 夏に三浦春馬が自死してから初めて彼の主演映画を鑑賞する。僕は映画の中味にしか興味がないからどんなことがあったかまるで知らないが、勿体ないことをしたと思う。 さて、本作は、十日前に「愛がなんだ」がまるでエリック・ロメールのように感じて俄然興味を…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「サムライマラソン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本=イギリス合作映画 監督バーナード・ローズ ネタバレあり いつまで経ってもWOWOWに出て来ないので、無料プライム会員中にと、プライムビデオで無償鑑賞。別に後でも良かったのだが、実はこの映画のテーマである安政遠足(あんせいとおあし)マラソンが行われる街道の近くに住んでいる地元の人間な…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ひとよ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり バイオレンスを得意とする印象のある白石和彌監督としては、お話の発端こそ暴力絡みとは言え、暴力性が薄く、心理ドラマとして推移する。桑原裕子が書いた舞台劇が原作であるということも(理由の一つで)あるだろう。 15年前にタクシー会社を経営する暴力…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2013年アメリカ映画 監督グレッグ・“フレディ”・キャマリア ネタバレあり アマゾンの無料プライム会員にさせられて有料会員になる前に抜けるつもりと書いたら、常連のモカさんから無料で観られる音楽ドキュメンタリーを4本紹介された。そのうちの一押しの一本が本作。 僕は映画でも音楽でも外側(映画…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「イエスタデイ」(2019年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=日本=中国合作映画 監督ダニー・ボイル ネタバレあり そのつもりもないのにアマゾン・プライム会員(一ヶ月無料、その後継続すれば有料)にさせられてしまったので、来月もWOWOWに出る予定のない本作を観ることにした。無料会員の無料は会費であって、全ての作品が無料で見られ…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「サニー/32」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 誘拐された中学校教師の運命というアウトラインに加え、パンチのある描写を買う白石和彌が監督をしているので期待したが、もう一つである。 13年前の小学生による同級生殺人事件を踏まえてお話が進む。  現在の新潟。中学校の女子教師藤井赤理(北原里英…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「友だちのうちはどこ?」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1987年イラン映画 監督アッバス・キアロスタミ ネタバレあり この映画が劇場公開された頃は東京からJターンして埼玉に住んでいた。住居地周辺には来なかったので、東京まで観に行った。アッバス・キアロスタミ初体験なり。 イラン北部、アゼルバイジャンに近い地域での素朴なお話。日本なら小学2年生か…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年スペイン=ベルギー=フランス=イギリス=ポルトガル合作映画 監督テリー・ギリアム ネタバレあり テリー・ギリアムが彼なりの「ドン・キホーテ」を作ろうとして何度も挫折したのは有名で、最初の挫折については「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(2002年)というドキュメンタリー映画にもなったくらい。…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「とらんぷ譚」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1936年フランス映画 監督サシャ・ギトリ ネタバレあり まだ大統領再選を諦めていないドナルド・トランプの伝記映画ではありません。彼が大統領でなくなったら、伝記映画かかなり批判的なドキュメンタリーが作られるだろうと思っているが、さすがにまだその段階ではない。 25年以上前WOWOWが放映…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「エンツォ レーサーになりたかった犬とある家族の物語」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督サイモン・カーティス ネタバレあり アマンダ・セイフライドが助演で出演しているものの、日本劇場未公開(昔で言えばお蔵入り)に終わったらしい。 IMDbで7.6という信じがたい高(好)評価を得ているし、配信で観た日本の視聴者にも頗る評判が良い。☆☆★しか進呈していないのに…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「愛がなんだ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・今泉力哉 ネタバレあり 「八日目の蝉」の印象が強い角田光代だが、悲劇的で波乱万丈な同作と打って変わって劇的なことは何も起こらない恋愛小説の映画版である。 OLテルコ(岸井ゆきの)は、結婚式の二次会で知り合った雑誌関係者(?)のマモル(成田凌)に惚れている。相手は彼…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「犬鳴村」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・清水崇 ネタバレあり 清水崇監督の新作ホラー。 現在使われていない犬鳴トンネルというのが福岡県にあり、心霊スポットして知られ、幾つかの都市伝説があるようである。その都市伝説を基に案出されたお話らしい。 まず、若いカップル坂東龍汰と大谷凛香がその伝説を確認しようと…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「やっぱり契約破棄していいですか!?」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督トム・エドモンズ ネタバレあり こういう軽味のあるブラック・コメディーは英国映画にしか出来ない。それを確認できただけでも観た甲斐がありました。 売れない若い作家アナイリン・バーナードが橋の欄干に立っていると、60代とおぼしき男性トム・ウィルキンスンから名刺を渡され…
コメント:2

続きを読むread more

映画評「永遠に僕のもの」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アルゼンチン=スペイン合作映画 監督ルイス・オルテガ ネタバレあり 実話もの。 1971年。アルゼンチンの美少年カルロス通称カルリートス(ロレンソ・フェロ)は天才的な感覚で空き巣を働いている。転校した先で自分の同じ匂いを感じ取ったラモン(チノ・ダリン)と意気投合し、彼の父親を交えて…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ボーダー 二つの世界」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年スウェーデン=デンマーク合作映画 監督アリ・アッバシ ネタバレあり 例によって全く何も知らずに観たが、かなり異色の、しかしタッチがよく抑制された、ダーク・ファンタジーであった。ハリウッドのメジャー映画ではまず作らないようなお話である。 ティーナ(エヴァ・メランデル)という特殊な容貌…
コメント:4

続きを読むread more

映画評「芳華-Youth-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年中国映画 監督フォン・シャオガン ネタバレあり 文化大革命終盤の頃、多分1975年くらいから始まるお話で、解放軍の中にある文芸工作団(略して文工団)に関わる若い男女の青春模様を描いている。中国で大ヒットしたそうである。 この映画に関して政治のアングルから強く否定している人はやや誤解…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「カーライル ニューヨークが恋したホテル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督マシュー・ミーレー ネタバレあり インタヴュー形式のドキュメンタリーはどうも千篇一律で面白味を欠く。本作もその印象を否めないが、総合的に楽しい映画である。 まずセレブの顔触れの凄さ。日本ではすっかりセレブは金持ちと同義語になってしまったが、白金台のマダムが亡くなっ…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ロシア映画 監督アレクセイ・シドロフ ネタバレあり その昔実話を基にした「鬼戦車T‐34」(1965年)というソ連製の脱走ものがあった。同じ素材から着想したロシア製戦争映画。Wikipediaにはリメイクではないとあるが、全く普遍的でないものを取り上げているのだから、リメイクに準ずる。細…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「パラサイト 半地下の家族」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督ポン・ジュノ ネタバレあり 2019年度カンヌ映画祭のパルム・ドールとアカデミー賞作品賞を獲って大いに話題になったポン・ジュノ監督のブラック・コメディーである。 チェーホフの「中二階」ならぬ半地下アパートに下層階級の一家が住んでいる。依然大学志願を続けるフリーターの…
コメント:11

続きを読むread more

映画評「鈴木家の噓」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・野尻克己 ネタバレあり 野尻克己という監督の初メガフォンということである。石井裕也作品の助監督をしたということもあり、比較的彼と近似の位置にある(参加していないが、彼の「ぼくたちの家族」と共通項あり)。鈴木家という一家の名前から推して、脚本も書いた野尻監督の、ごく普遍的な…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「愚行録」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・石川慶 ネタバレあり 貫井徳郎という作家の同名ミステリー小説の映画化。先日の「影踏み」と違ってミスリードが上手く行っている。石川慶監督の長編デビュー作に当たるらしい。 週刊誌記者・田中武志(妻夫木聡)は、妹・光子(満島ひかり)が父なし子を弱らせた虐待の罪で拘置され…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「滝を見にいく」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2014年日本映画 監督・沖田修一 ネタバレあり 沖田修一という映画監督は、オフビートな緩いコメディーを得意とすると思う。山下敦弘ほどオフビートさがハードではないので、見やすいのではないか。本作など、その見やすさが良く出ていて、なかなか面白い。 出演者はオーディションで選ばれた人たちらしく、…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ヴァッシュ・ヤン ネタバレあり 作家兼ゴーストハンターのジャッキー・チェンが、幾つかの小事件の後、蛇から人間になった青年イーサン・ルアンと彼を人間にする代わりに自らは妖怪になった美女エレイン・チョン(役名シャオチン)の悲恋に遭遇、彼らと壮絶な戦いを繰り広げながらも陰陽の間(幽…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「フォードVSフェラーリ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジェームズ・マンゴールド ネタバレあり モータースポーツは今でこそ全く観ない(観たくても少なくともTVでやってくれない。NHK-BSも有料のWOWOWも撤退した)が、興味のある分野である。子供の頃は車種については一通り知っていて、外国の車に関しては他の子供より遥かに詳…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「影踏み」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・篠原哲雄 ネタバレあり 放映された作品は全て観ることにしているWOWOW【W座からの招待状】の作品ということに加え、原作者がわが群馬県には縁のある横山秀夫であるからには観ないわけにはいかない。ロケも群馬県。 忍び込みを専門とする窃盗犯=ノビ師というらしい=真壁修一(…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ベル・カント とらわれのアリア」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ポール・ワイツ ネタバレあり 1996年にペルー日本大使公邸で起きた実話かと思って見たら、それを着想源にした小説(作アン・パチェット)の映画化でありました。結果は実際に近い感じ。 1996年、南米某国の副大統領公邸のパーティーに、日本人実業家・渡辺謙とその通訳・加…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ゴッドファーザー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年アメリカ映画 監督フランシス・フォード・コッポラ ネタバレあり 「ゴッドファーザー」と「パルプ・フィクション」は世評と僕の評価が乖離している為(また上映時間が長い為)に取り上げて来なかったのだが、評価と好悪は別で、本作は実は相当好きな作品である。評価においても「パルプ・フィクション」よ…
コメント:14

続きを読むread more

映画評「ルパン三世 DEAD OR ALIVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 1996年日本映画 監督モンキー・パンチ ネタバレあり シリーズ第6作(放映したWOWOWのカウントでは第5作)。原作者のモンキー・パンチが監督を務めているのが興味深い。コミックの原作者が自作映画化の監督をした例は他にあるのかな?  舞台は架空のズフ国。名前はアフリカっぽいが、雰囲気は南米で…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス」

☆☆★(5点/10点満点中) 1995年日本映画 監督・白土武、総監督・伊藤俊也 ネタバレあり Wikipediaは声優陣が全く異なる「風魔一族の陰謀」を第4作としているが、WOWOWは本作を第4作とする。 皆さんもよくご存知で説明はなくもがなだろうが、本作製作中にルパン三世の声を当てる山田康雄が倒れて最終的に亡くなった…
コメント:0

続きを読むread more

映画評「最後の億萬長者」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり そろそろジャック・フェデーも取り上げてみようかと思ったが、忙しいので短い作品が多いルネ・クレールをまた取り上げる。本作を初めて観たのは東京のフィルムセンターにおいて。その後WOWOWで観ていると思う。その時の録画でまた観る。 モナコ…
コメント:0

続きを読むread more