映画評「ナイト・オブ・シャドー 魔法拳」

☆☆(4点/10点満点中)
2019年中国映画 監督ヴァッシュ・ヤン
ネタバレあり

作家兼ゴーストハンターのジャッキー・チェンが、幾つかの小事件の後、蛇から人間になった青年イーサン・ルアンと彼を人間にする代わりに自らは妖怪になった美女エレイン・チョン(役名シャオチン)の悲恋に遭遇、彼らと壮絶な戦いを繰り広げながらも陰陽の間(幽界みたいなもの? あるいはキリスト教で言う煉獄?)において二人の為に良かれと思う対策を採る。

美女がワイヤー・アクションで飛翔するショット群を見るに至り懐かしい「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987年)のリメイクみたいなものかと思って見ていたが、チェン扮する作家プウが「聊斎志異」を書いた蒲松齢であることに気付いたのは、幕切れで「聊斎志異」というタイトルが見えたところにおいて。これはいかにも遅い。中国語の原題「神探蒲松齢」を見ていれば考えるまでもなかったわけだが、タイミングはともかく、作家のプウ(蒲)さんと聞いて解らないでは僕の勘も今回は働かなかったと言うしかない。

今回のお話に絡むお寺は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」に出て来たお寺。蒲が今回の経験を土台に「聊斎志異」に収めた一編「聶小倩(ニェ・シャオチン)」(「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」の原作)を書いたということが理解できるというのが、中国文学ファンにはお楽しみ。
 ★一つ分はこれでプラスするが、先生の傍についている妖怪の見た目などに象徴されるように極めて児戯に類する内容で、終盤の対決場面もがちゃがちゃしてまるで感興が湧かない。「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」にあった幽玄さも殆どなく、敢えて見るに及ばない。

かなり分量のある「聊斎志異」は、高校生の時に挫折したが、近年全編読んだデス。

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