映画評「スカイスクレイパー」

☆☆★(5点/10点満点中)
2018年アメリカ=香港合作映画 監督ロースン・マーシャル・サーバー
ネタバレあり

ドウェイン・ジョンスン主演の映画は、彼が単独で八面六臂の活躍をする内容で似たり寄ったりのものばかり、その限りではつまらないが、その代わりお話の構図が単純で見通しが良いため力が入りやすく、その意味では退屈しない。時間つぶしにはうってつけの作品群と言って良いと思う。

本作もその数に入り、まず軍隊時代の人質救出事件で片脚を失って引退したジョンスンは、その時手当をしてくれた女医のネーヴ・キャンベルと結ばれて二人の子供を持ち、セキュリティ・コンサルタントに転身している。そんな彼がチェックの為オウナーに招聘され、家族を伴って、香港の超高層ビルにやって来る。
 しかるに、仲介した元同僚は姦計を企んでいて、オウナーが悪党一味のロンダリングの証拠である資料を収めたデータを奪うのに協力し、ジョンスンを姦計に巻き込む。
 かくして、ビルの設計に精通しているジョンスンは、手段を選ばぬ一味に家族を人質に取られ、100階辺りで起こされた火事や犯人一味から家族を救出する羽目になる。

ダイ・ハード」(1988年)と「タワーリング・インフェルノ」(1974年)を合わせて作り直したと言えば当たらずと雖も遠からずの内容。最後の場面は、香港映画との合作ということもあって「燃えよドラゴン」(1973年)の鏡の間から拝借したような場面がある。「燃えよドラゴン」自体が「上海から来た女」(1947年)からの拝借だから、孫引きのような感じ。

ジョンスンの作品群が似たり寄ったりであるだけでなく、過去の名作の寄せ集めのようなものだから、陳腐と言えば陳腐ながら、冒頭で述べたように極めて単純な構図のお話(意外と面白そうにかつ短く書くのは難しい)なので、ぐっと力が入りやすいというメリットがある。

勿論作品ごとに出来栄えの差があるが、おしなべて、21世紀に入ってからのスティーヴン・シーガル主演の作品群なら、ジョンスン主演の作品群を観ることをお勧めする。

2010年くらいまでシーガルの映画に付き合っていたが、余りの脚本レベルの低さに遂に付き合うのを止めた。それほど僕は暇じゃない。

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