映画評「チャップリンの殺人狂時代」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中)
1947年アメリカ映画 監督チャールズ・チャップリン
ネタバレあり

チャールズ・チャップリンの戦後第一作。多分三回目の鑑賞と思う。Allcinemaには批判的なコメントも多いが、見事に面白い。笑えないなんてこともない。どちらかと言えばニヤニヤ笑いだが。

世界恐慌直前のフランス。暫く前に35年勤めて来た銀行を解雇されたヴェルドゥ氏(チャップリン)は、妻子を路頭に迷わせてはならないと新しい商売を始める。ちょっとした金持ち独身女性(多くは未亡人)と懇ろになって夫婦か夫婦もどきになって別人として順番に回り、必要になると彼女たちを殺して大金をせしめるのである。

そして、たまに自宅へ帰って本当の妻(マディ・コレル)や息子に良き夫良き父親ぶりを見せる。
 これが謂わばヴェルドゥ氏の本当の姿で、解雇によってすっかり厭世的になった彼は虫はいとおしむが、妻子以外の人間は信用しない。それが一番よく解るのが開巻直後の、虫が可哀想だと助ける彼の背後で死体の処理と思われる煙が煙突が出ている、という鮮やかな、鮮やかすぎると言って良いくらいのショットである。

続いて、彼は自分で作った毒の実験台に選んだ若い女性(マリリン・ナッシュ)を殺さずに帰す場面も良い。彼女が子猫を拾ったのでそうなると予想されるわけだが、それでも実験を止めようとしない主人公が気持ちを変えるのは彼女が愛を信じていると知ったからである。彼の殺人は、愛を信じたいからこその人間不信や厭世観に立脚するものである。

それを考えると、前半・中盤・幕切れに一貫性がないというAllcinemaのI氏には異論を唱えなければならない。一貫性はある。
 前半の彼は女たらしなのではない。あれは手段にすぎぬ。女性(人間)に対する軽蔑・不信があのような行動を取らせるわけで、裁判での一言や留置所での有名な“一人を殺せば犯罪者だが、大量に殺せば英雄だ”という、戦争を行う人間への不信を表明するメッセージと矛盾するものではなく、終始一貫している。

札束を数える手の速さと転んでもカップを落とさないアクロバットには思わず感嘆し笑みがこぼれる。彼が何度も殺そうとして果たせない女性(マーサ・レイ)と出かけた湖の場面でのスラップスティックもブラックではあるが笑える。サスペンスと笑いは裏表の関係にあることをよく示す好場面である。
 殺人が絡んでいるので笑えないという鑑賞者の心理も解らないではないが、殺人を理由にストップをかけずに素直に笑えば良い。その先に漂う主人公即ちチャップリンその人の厭世・厭戦に気付けばこの映画を正しく評価したことになるだろう。

都内の医師の検査によると、5%ほど(感染率の高い医師を含めると5.9%)の人にコロナの抗体が見られた。この数字が実際に近いとすれば、東京都における致死率は0.02%、話半分としても0.05%くらいとなり、インフルエンザより低い。もう少し絶対数の多い検査結果が欲しいが、慶応病院での入院患者のPCR検査でも5.97%が陽性というほぼ同じ数値が出ている。23区内では概ね5%くらいなのではないか。

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この記事へのコメント

モカ
2020年05月07日 11:22
こんにちは。

私はもともとチャップリンが少し苦手だったという事もあるのかもしれませんが、これはかなり苦手な映画です。
内容ではなくて表現方法が気持ち悪いんです。(悪い意味で) 
オカピー先生の評を読んで、なるほどそのようにも感じることができるのか、とは思いますが、やはり気持ち悪さは払拭できません。
喉にささった骨が取れないような感じとでもいいましょうか。

笑えなくはないけれど、滑ってる親爺ギャグを聞かされて後じさりしながら苦笑いするレベルです。
最後の演説をしないで、あくまで映画のストーリーのなかでそれを表現してくれていたら気持ち悪さが半減したんじゃないかとも思います。
いっそ、モンティパイソンがやってくれたら大喝采になったかもしれないんですが。


余談ですが、Rジョンソンを聞いておられると小耳にはさみました。 ご存じかもしれませんが、Rジョンソンに限らず戦前のSPレコードは回転数が統一されていなくて、さらにレコード会社の思惑で、速度を早くしたり遅くしたりしていたようで、Rジョンソンの場合は実際の演奏より早いようです。
半音くらいキーが高いんじゃないかといわれています。いわれてみれば声も少し高い感じだし、テンポもあの時代のブルースとしては少し早いですよね。
最近でているCDだとその辺が修正されているのかどうかは知りませんが。
初期ストーンズは重量感を出すために少し遅らせていたとか、聞いた事があります。

オカピー
2020年05月07日 19:16
モカさん、こんにちは。

>内容ではなくて表現方法が気持ち悪いんです。(悪い意味で) 

その感覚は何となく解るんですよ。僕は全体のバランスでそれを問わないことができるようです。

>最後の演説をしないで、あくまで映画のストーリーのなかでそれを表現

大衆の理解力を信用しなかったか、あるいは言葉にしなければならない欲求が働いたのか、のどちらかなのでしょう。

>テンポもあの時代のブルースとしては少し早いですよね。

今聴きながら書いていますが、そんな感じがしないでもないですね。そんなに他の人々を知っているわけでないですが。

>初期ストーンズは重量感を出すために少し遅らせていたとか

速くするのはよくありますが、遅くするケースもあるんですねっ!
「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」のジョンのボーカルは少し速められて高い声にしているようですね。
 オランダのバンド、ショッキング・ブルー「悲しき鉄道員」Never Marry a Railroad Manは日本でシングルカットされる際にLPバージョンより大分速めて大ヒットに繋がった曲と言われています。小学生の頃好きだった曲。
モカ
2020年05月08日 13:50
こんにちは。

ショッキング・ブルー! 懐かしいですね。
ヴィイナッス♬~ も流行りましたね。ボーカルのルックスがカルメンマキ風でした。 逆かな?
あの頃からきついピンク色を「ショッキングピンク」というようになりましたが、あれってショッキング・ブルーから派生したのかも?  今は死語でしょうか? 私はまだ使ってますけど。
(後で娘に聞いてみます。)

 ☆マーサ・レイって清川虹子を彷彿とさせますね~ 
   特に口元が。

ここから話があらぬ方に行ってしまいますが最後は何とか納めますのでお付き合いくださいませ。

先日「フロム スピリチュアル ツー スイング」という2枚組レコードを何十年ぶりかで引っ張り出して聞いてみましたが、解説書が見当たらず、ウィキで調べてみたところ、
ジョン・ハモンドが1938年に、それまではクラシック専用だったカーネギーホールで初めてジャズのコンサートを開いたときのライブ盤でした。
 ここにロバート・ジョンソンを呼ぶべく彼を探したけれど見つからず、少し前に死んでいたことが分かったとか・・・ 
「ロバート・ジョンソン殺人事件」は南部のブルース界に人脈があったジョン・ハモンドにもすぐには伝わっていなかったんですね。
それで、改めてジョン・ハモンドってすごい人だったんだ~と読んでいたらマーサ・レイの名前が出てきました。
カーネギーホールのコンサートの前後にアラバマ州で起こった黒人少年たちの事件を支援する目的でコンサートをやっていてそこにマーサ・レイも参加していたと書いてありました。
アラバマ州の事件というのは多分、「アラバマ物語」と同じようなケースだと思います。ウィキのページが英語だったので読むのが面倒(単に読めない?)なのでアバウトですが。(お時間あれば是非お読みになってご教示願います。)

 という事でマーサ・レイとロバート・ジョンソンがジョン・ハモンドを仲介して部妙につながりました。 ふぅ・・・
モカ
2020年05月08日 14:10
追記です。

アラバマの事件は「スコッツボロ事件」といって、かつて事件に関する本も出ていたようです。 有名な事件だったんでしょうね。(氷山の一角だったとしても)
被告少年が9人! 酷い話です・・・

ハーパー・リーの「アラバマ物語」もこの辺を下敷きにして書かれたのかもしれませんね。

 部妙→微妙の間違いです。
オカピー
2020年05月08日 21:04
モカさん、こんにちは。

>あれってショッキング・ブルーから派生したのかも?

大分前に僕もそんなことを考えました。

>☆マーサ・レイって清川虹子を彷彿とさせますね~

アメリカで物理的な意味でbig mouthと言われているとか。
この映画での豪快な笑い方は凄かった!
そうですか、歌手でもありましたか。

>先日「フロム スピリチュアル ツー スイング」

全く知りませんでしたが、重要なレコードらしいですね。

>アラバマ州の事件というのは多分、「アラバマ物語」と
>同じようなケースだと思います。
>アラバマの事件は「スコッツボロ事件」といって

アメリカ版ウィキによれば、レープをめぐる冤罪事件(誤審)とありますね。被害者が白人でなければなかった裁判ではないでしょうか。この事件だけではないかもしれませんが、「アラバマ物語」の下敷きになったのは間違いないのでは。
モカ
2020年05月09日 21:00
こんにちは。

>そうですか、歌手でもありましたか。

 ウィキによると、For The Boys ( ベット・ミドラーとジェームズ・カーン)のモデルは自分だと晩年に訴訟を起こしたと書いてありました。
 実際ヴェトナムにも慰問に行ったようです。いろんな方面にアクティブな女性だったようですね。結婚歴も3,4回とか。

 「フロム スピリチュアル トゥ スウィング」
 解説書がないと書いたら即日出てきました。
 呼ぶより誹れ、です。「ザ テディ ウィルソン」のジャケに入っていました。

 この2組は同じころ(多分1970年代半ば)にリリースされて、どちらも2枚組で、どちらもスィングジャーナル推奨のシールがはた迷惑にもジャケットにべったり張ってあるという代物です。(せめて帯がビニールにはってほしいです) 

 出てきた解説によるとジョン・ハモンドは1年も前からベッシー・スミスには出演の約束をとりつけてあったのに彼女も自動車事故で亡くなってしまったんですね。
(70年代にLPでベシースミス全集が出たのもジョン・ハモンドのお仕事だったようです。)
 
このコンサートでラグタイムピアノのピート・ジョンソンでしたか?を聞いたライオンとかいう名前のドイツ人がぜひレコーディングしたいと起こした会社が ブルーノート だそうです。 
なんかすごいですね! 嬉しくなります! なりますよね?

それにしてもアメリカのレコード会社って移民系の人が起こしたのが多いですね。

余談ですが(大体余談ばっかりですね、余談のモカ婆、老婆心ながらってやつでしょうか・・・笑)
 私は「フロム スピリチュアル・・」より 「ザ テデイ ウィルソン」 のほうを愛聴しております。
 もしお聞きになっていなかったら「Blues In C Sharp Minor」だけでもyoutubeで聞いてみてください。 自信をもってお勧めいたします。

オカピー
2020年05月10日 09:40
モカさん、こんにちは。

>For The Boys

観ましたよお。面白かったけれど、結構忘れちゃったな。

>なんかすごいですね! 嬉しくなります! なりますよね?

些かマニアックですけど、映画にでもしてほしいですね。昔は音楽関係の伝記映画がいっぱいあったんだけどなあ。

>アメリカのレコード会社って移民系の人が起こしたのが多いですね。

チャック・ベリーやエッタ・ジェイムズが所属したチェス・レコードもそうですね。
 映画界も偉人は移民かそれに類する人が多い。ウィリアム・ワイラー、ビリー・ワイルダー、ルイス・マイルストン、チャップリン、ヒッチコック、フレッド・ジンネマン、エルンスト・ルビッチ、マレーネ・ディートリッヒ、ジョセフ・フォン・スタンバーグ、等々。

>「Blues In C Sharp Minor」だけでもyoutubeで聞いてみてください。

ジョージ・ガーシュウィンの作った「サマータイム」みたいな感じがしますね。ガーシュウィンはクラシック畑だから「サマータイム」にはどこかにクラシックの香りがしますが、この曲も素敵。懐かしい感じがするけれど、古臭く感じない。1960年前後に白人たちが作った多くのポップスが早く古びてしまったのとは対照的な気がします。
モカ
2020年05月10日 17:31
こんにちは。

>「Blues In C Sharp Minor」

ジョージ・ガーシュウィンの作った「サマータイム」みたいな感じがしますね。

 コード進行が似ているのかも? 
 「サマータイム」は「Sometime I Feel Like a Motherless child」
が下敷きになっていますね。 
 summer time →sometime
マヘリア・ジャクソンがこの2曲をメドレーで歌っているのが圧巻です。長いのでyourubeで全部聞けるかどうかわかりませんが、よろしければこちらもどうぞ。

 ”For The boys” ベット・ミドラーがヴェトナム慰問で歌う
 「In My Life」が良かったです。私も他はあまり覚えていませんが。

 重箱の隅をつつくような訂正ですが、ブルーノートで録音したのは、アルバート・アモンズとミード・ルクス・ルイスでした。
 ピート・ジョンソンはボーカルのビッグ・ジョー・ターナーと組んでロックンローラー創始者でした。
モカ
2020年05月10日 17:49
続きです。

最後はリトル・リチャードで締めようと思ったのに送信してしまいました。

リトル・リチャードはビッグ・ジョー・ターナーとピート・ジョンソンという偉大な二人の遺伝子を一人で引き継いでいる、と書きたかったのです。

オカピー
2020年05月10日 21:40
モカさん、こんにちは。

>マヘリア・ジャクソンがこの2曲をメドレーで歌っているのが圧巻です。

YouTubeに4分半くらいのがありましたか、これですかね?
 僕はマヘリア・ジャクソンの4枚組を持っていますが、どうも純然たるゴスペルに特化しているようで、これらの曲は単独でもありませんでした。
 マヘリア・ジャクソンは名状しがたい迫力がありますよねえ。アメリカの音楽は本当に凄い。

>リトル・リチャードはビッグ・ジョー・ターナーとピート・ジョンソン
>という偉大な二人の遺伝子を一人で引き継いでいる

この二人は殆ど知らないので、これから勉強です。
モカ
2020年05月11日 14:56
こんにちは。

 >YouTubeに4分半くらいのがありましたか、これですかね?

 6分以上あるのがいくつかアップされているようです。
 聞いみましたが、9分以上あるのが音がいいようです。
 
 私の手持ちのレコードは6分台です。

 >僕はマヘリア・ジャクソンの4枚組を持っていますが

  CDで4枚ですか? すごいですね! 
  私はこのメドレーが入っているのがほしくて、中古屋で70年  代にでたゴールドアルバムを500円で買いましたよ。 

 >マヘリア・ジャクソンは名状しがたい迫力がありますよねえ。

  ゴスペルは殆ど聞かない(ステイプルシンガーズやオデッタを少し聞く程度です)ので他の人と較べようがありませんが、サマータイムのようなポピュラーな曲を聴くと彼女の凄さがわかりますね。
 
私は10代でジャニスバージョンを聞いたのが最初で、次が20歳ごろにビリー・ホリデイで聴いて、その後はエラやサラやサッチモというジャズ系で聴いて、マヘリア・ジャクソンバージョンは割と最近初めて聴きました。
 
幸か不幸か、最初がジャニスって、
リングに上がっていきなりノックアウトされたようなもので、その後ビリー・ホリディに癒され、その後はまあまあ何とかやり過ごし、また忘れた頃にマヘリア・ジャクソにノックアウトされて(笑) 

>アメリカの音楽は本当に凄い。

 雑多な人種が入り混じると音楽に関しては豊穣になるようですね。


 
オカピー
2020年05月11日 21:14
モカさん、こんにちは。

>9分以上あるのが音がいいようです。

探してみましょう。

>私の手持ちのレコードは6分台です。

やはりレコードもあるわけですね!

>CDで4枚ですか? すごいですね!

そうです。全部で90曲くらいあって、何が何だか解りません^^;
ゴスペルに興味があったと言うか、ソウル(R&B)との関連において欠かせない人かなあと思いまして、適当に買いました。

>私は10代でジャニスバージョンを聞いたのが最初で、
>次が20歳ごろにビリー・ホリデイで聴いて

僕はこの辺りまで。十代でジャニス・バージョンを聴いて参ったのは全く同じ。圧倒されました。

>雑多な人種が入り混じると音楽に関しては豊穣になるようですね。

文化・芸術的にマイナスになることはまずないですね。
モカ
2020年05月12日 11:34
こんにちは。

>ゴスペルに興味があったと言うか、ソウル(R&B)との関連において欠かせない人かなあと思いまして、適当に買いました。

 何事にも学究肌なんですね。 でもM・ジャクソンとR&Bはあまり関連しませんでしたでしょう? (笑)
 ゴスペルは教会で神をたたえる歌ですし、R&BのB,BLUESは悪魔の歌と言われてましたし。
 
 ニーナ・シモンは母親が牧師だったのでバーで流行歌の弾き語りをしていることが母親の耳に入らないように芸名を考えたらしいです。(ちなみにシモンはシモーヌ・シニョレ由来)

子供のころは教会で歌っていて、その後流行歌の世界に行くというケースは結構多いようですね。親が牧師だったり敬虔なクリスチャンだった場合は子供は隠れて流行の音楽を聴いていたとか。

ゴスペルからR&B? ロックかな? ならシスター・ロゼットとかビッグ・ママ・ソーントンなんかどうですか?
 シスター・ロゼットって「アメリ」で瞬間映りました。
 下の階に住む絵描きのおじいさんにあげたビデオに出てきましたけど、何ゆえに? 監督の好みですかね。

 あ、サム・クックを忘れてました。この方は典型的なゴスペル経由ソウルシンガーですね。 大好きです。
 サム・クックならCD4枚聞き続けられますよ。
 M・ジャクソンは何が何だかになりますよね、私なんか曲の違いが判らない・・・

ジョン・ハモンドは臨終の床でビリー・ホリデイを聴いていたとか。 ゴスペルじゃなかったんだ。(笑)
 
 
モカ
2020年05月12日 11:40
訂正です。

シスター・ロゼット → シスター・ロゼッタ・サープです。

「ロゼット」って昔「ロゼット洗顔パスタ」ってありましたね。
「知らんがな!」と返してください。(笑)
オカピー
2020年05月12日 21:27
モカさん、こんにちは。

>>9分以上あるのが音がいいようです。
>探してみましょう。

単純に“mahalia jackson summertime"で検索したらあっさり出てきました。確かにすっきりした録音でした。

>でもM・ジャクソンとR&Bはあまり関連しませんでしたでしょう?

直接的にはそうですが、彼女はベッシー・スミスの影響を受けているでしょう(初期の頃の歌い方が似ていると思う)? ちょっと話がずれますが、ベッシーの"Baby won't you please come home"を聞くと、ビートルズの"Honey Pie"を思い出しますよ。曲も何となく似ていますし、何と言ってもあの曲には"won't you please come home"という歌詞が出てきますからね。ポールは絶対愛聴していましたね、ベッシー・スミスを。
 といった具合に、音楽を色々と聴いていると、関連づいてしまうわけですよねん!

>子供のころは教会で歌っていて、その後流行歌の世界に行くという
>ケースは結構多いようですね。

アレサ・フランクリンはそうですし、ダイアナ・ロスもそうだったと小学館のオーディオ雑誌(レコパル)の伝記漫画にあったような。

>シスター・ロゼットとかビッグ・ママ・ソーントンなんかどうですか?

後者は名前だけよく聞きますが、音楽は聴かないですね。でも、さっき聴いたらなかなかの迫力。黒人の女性歌手は躰がでかいですよねえ。アレサの若い頃は細かったけれど、ある年齢を過ぎた頃からえらく大きくなっていてビックリしました。
 シスター・ロゼッタ・ソープというのは名前も知りませんでしたが、ギターが格好良いですねえ。どんどん手を広げていくと際限ないなあ(笑)。

>サム・クックならCD4枚聞き続けられますよ。

2枚組なら既に持っています。ジョン・レノンが歌った曲以外に、「ワンダフル・ワールド」が昔からのお気に入り。

>「ロゼット」って昔「ロゼット洗顔パスタ」ってありましたね。

“知らんがな”と言おうと思いましたが、名前だけ聞いたことがあります。なんで“パスタ”なんだろ?
モカ
2020年05月13日 18:05
こんにちは。

>直接的にはそうですが、彼女はベッシー・スミスの影響を受けているでしょう(初期の頃の歌い方が似ていると思う)? 

あの頃の女性シンガーに独特な歌い方があって、大体みんな影響されてますよね。ベッシー・スミスはちょっと先輩のマ・レイニーに似ていますし。 

>ちょっと話がずれますが、ベッシーの"Baby won't you please come home"を聞くと、ビートルズの"Honey Pie"を思い出しますよ。曲も何となく似ていますし、何と言ってもあの曲には絶対愛聴していましたね、ベッシー・スミスを。
 といった具合に、音楽を色々と聴いていると、関連づいてしまうわけですよねん!

 音楽愛ですね! 愛好家のひそやかな楽しみ・・・
 ビートルズってHELPといい、 won't you please  が好きなんでしょうか? 
 "Honey Pie" 無声映画の匂いがしますね。

 さっきジョン・レノンのロックンロールを出してきて聞いてみましたが76年のアメリカ盤なんですけど、音が悪くて、中身もどうなんでしょう? 一応名盤ですか? 私、何だかやっつけ仕事にしか聞こえないんですけど。

サム・クックのカバーならイギリス時代の初期ロッド・スチュワートが好きです。
ロン・ウッドとの相性もいいですし、何より一途な愛(サム・クックへの)を感じますよ。多分「こんな風に歌いたい!歌えるようになりたい!」という意気を感じるんでしょうね。 

ジョンのカバーにはそういうのが感じられないです。ビートルズ時代のカバーには感じられるんですが。
まさかチャック・ベリーやサム・クックを超えたなんて尊大なことは考えていなかったと思いたいですが、どうなんだろう・・

 
オカピー
2020年05月13日 21:55
モカさん、こんにちは。

>あの頃の女性シンガーに独特な歌い方があって

同意です。
 さっき「初恋~父さん、チビがいなくなりました」という邦画のエンディングに笠置シズ子がかかるのを聞きましたが、遥か離れた日本の(しかも戦後の)彼女でさえ、まだ初期ベッシー・スミスもどきのビブラートで歌っていましたもの。

Allmusicというアメリカの大変充実した音楽サイトに、マヘリア・ジャクソンについて、influenced by Bessie Smith(ベッシー・スミスの影響を受けた)とありましたので、採用させて戴いた次第です。

>音楽愛ですね! 愛好家のひそやかな楽しみ・・・

その前のわが文章が訳の分からないことになっていますが、ポールは絶対ベッシー・スミスを愛聴していましたね、と言いたかったのであります。

>ロックンロール
>音が悪くて、中身もどうなんでしょう?

例によってフィル・スペクターが音をこもらせてしまった。「ジョンの魂」も「イマジン」も。中でも「ロックンロール」が聴感上一番ぱっとしない。
 で、90年代にスペクターの加工した部分を取り払ったオリジナル音源盤が出た時に全部CDを買いました。特に「ロックンロール」は中身の印象も改善されるかな、と。実際多少印象は良くなりましたよ。LPの音ではとても何度も聴く気になれない。
 ジョンがスペクターに拘った理由が全く解りません。音質の良し悪しに関する判断において、僕とモカさんは全く同じと思います。

>ジョンのカバーにはそういうのが感じられないです。
>ビートルズ時代のカバーには感じられるんですが。

そうですね。65年の「ディジー・ミス・リジー」を最後にビートルズとしてカバーを止めてからジョンにどんな心境の変化があったのか解りませんが、昔の「鳴いて血を吐くホトトギス」のようなスリリングな歌い方でなくなり、ぼやーっとしていますよね。
 ビートルズ中期までの「ロックンロール・ミュージック」「ツイスト・アンド・シャウト」など実に素晴らしいのに。個人的にはシュレルズのカバー「ベイビー・イッツ・ユー」も名唱と思っています。