映画評「僕のワンダフル・ライフ」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2017年アメリカ=インド合作映画 監督ラッセ・ハルストレム
ネタバレあり

日本でその名を知らしめた「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985年)のラッセ・ハルストレムはアメリカに定着して日本でお馴染みハチ公のアメリカ版「HACHI 約束の犬」(2008年)を作った。犬映画の実績がある為か、またまた登板でござる。

1960年代初め、ゴールデンレトリーバーの子犬が母子連れに助けられ、8歳の息子イーサン(ブライス・ガイザー)にベイリーと名付けられ大いに可愛がられる。
 およそ10年後アメフトの有望選手となったイーサン(K.J.アパ)は遊園地で同じ年の女子高校生ハンナ(ブリット・ロバートスン)と親しくなり、ベイリーのおかげでステディーな関係になるが、彼に嫉妬するアメフト仲間のいたずらにより家が火事になり、彼は足に重傷を負って選手生命が断たれる。すっかりすねたイーサンは慰めてくれるハンナに冷たい言葉を放ち、別れてしまう。
 その後ベイリーは寿命が尽きるのだが、イーサンへの強い思いにより転生を繰り返し、2010年代に遂に野良犬になる。懐かしい匂いに惹かれて行くと、孤独な初老男性になっていたイーサン(デニス・クエイド)を発見、努力が認められて彼の飼い犬になる。
 ベイリーはイーサンに再会する前に嗅いだもう一つの懐かしい匂いを辿ると、今は孫のいるハンナ(ペギー・リプトン)を見出す。彼女も名札にイーサンの名前を発見、かくして二人は素直な愛情関係を確認、孤独だったイーサンは大家族の一員となる。

絵に描いたようなハッピー・エンドの物語だが、ハルストレムの透明感溢れる、伸び伸びとしたタッチが生かされ、素直に観ることが出来る。

ブルース・チャネル「ヘイ・ベイビー」、サイモン&ガーファンクル「四月になれば彼女は」、ビー・ジーズ「愛はきらめきの中に」、a-haの「テイク・オン・ミー」などの有名楽曲や、自動車を使って、それぞれの時代色をたっぷり醸成しているのもよろし。

但し、欧米の動物作品らしく、ベイリーの声を担当したジョシュ・ガッドの声が可愛らしくないのが難点。1994年製作「黒馬物語」で全く興醒めしたのを思い出させる。

キリスト教徒は輪廻転生を信じていないはずだが、聖職者か原理主義者でもない限りそんな堅苦しいことを言う人はいないということだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント