映画評「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」


☆☆☆★(7点/10点満点中)
1984年アメリカ映画 監督ロバート・ゼメキス
ネタバレあり

「インディ・ジョーンズ」シリーズの人気に引っ張られて作られた冒険映画である。しかし、以下に触れるように作品の性格は大分違う。

ロマン小説の女性流行作家キャスリーン・ターナーが、コロンビアで宝石狙いのチンピラに拉致された姉に呼び出されて、彼女の夫が死ぬ前に義妹に郵送した地図を持ってコロンビアへ急行する。しかし、これまた宝石狙いの悪党の軍人マニュエル・オジェダに騙されて彼の軍隊のいる山地へ行くバスに乗ってしまう。結局オシェダが悪党の正体を現して万事休すと思ったところへアメリカ人山師マイケル・ダグラスが現れて救出、以降宝石を探しつつこの軍人のグループとチンピラの小男ダニー・デヴィートーから逃げるという冒険模様を繰り広げる。

戦前の冒険映画を思わせるところが相当あるが、何の事情も知らない人物が争奪戦に巻き込まれる辺りはアルフレッド・ヒッチコック映画の気分がある。特に山中に置いてきぼりにされ悪党と二人だけになる場面は「北北西に進路を取れ」で訳の解らないままに荒野に一人でい、やがて飛行機に急襲されるケイリー・グラントの気分そのまま。

三十数年前に映画館で観たのだが、幕切れに映画館が湧いた。つまり、彼女の家の前にヨットが置かれている。やがてブーツを履いた脚が現れる。湧いたのはここだ。ブーツがワニ皮で、その瞬間観客は宝石を呑み込んだワニをダグラスが首尾よく平らげたんだなあと理解したのである。僕は観客の読解力にも嬉しくなったもので、果して現在の観客がここまで素早く理解できるか甚だ疑問である。

映画館が明るくなって前のカップルの女性が言った言葉もよく憶えている。“「インディ・ジョーンズ」より大人向けの内容ね”と言ったのである。正に、古典的冒険劇のフォーマットにロマンスを絡め、インディ・ジョーンズよりゆっくり進む内容は大人向けと僕も思った。Allcinemaの解説を恃むまでもない。

原題Romancing the stoneは恐らく“宝石に恋して”の意味で、ここではromance=make love to(言い寄る)と思う。邦題は“ザ”が無いので意味不明になる。

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この記事へのコメント

2019年07月03日 12:53
このころのキャスリーン・ターナーはほんとうによかったですね。大好きなスターでした。「シリアルママ」以降、ぷっつりと出なくなって、?だったんですけど、劇症のリウマチになって闘病していたとのこと。手術を何回も受けたり、痛みをまぎらわすためにお酒を飲むようになってアルコール依存症になりリハビリしたり、たいへんだったようです。その後、テレビドラマに出るようになったそうですが、映画の話題はまだないですよね。
オカピー
2019年07月03日 22:15
nesskoさん、こんにちは。

>キャスリーン・ターナー
クールで僕も好きだったんですが、途中から肥りだして、それで映画出演が減ったのかなと思っていたら、病気が災いしていた時代があったようですね。
もう若くないですから、主演映画があるとしても老夫婦のしんみりしたお話のようなものになりますかねえ。
用心棒
2019年07月05日 15:08
こんにちは!

なんか、デザインやらなんやら仕様が使いにくくなり、鬱陶しいですね。画像の配置ロジックがアフィリエイト主体になってしまい、トップに持ってきたい画像が表示されないなど訳が分からない状態です。

フォーマットを使って問い合わせしても、何も返してこない事務局の対応は最低ですし、ウェブリは他のブログへの引っ越しがややこしいみたいですし、なんか面倒くさそうです。

記事の参照カウンターは最低限必要ですし、コメントも消し方もよく分からなくて、困っています。二重書き込みとかがあった場合、どちらか消す必要がありますが、前には普通にあった削除タブがないですね。そもそもコメントが参照できない状態で書くのは難しく、もうひとつブラウザを開かなきゃというのもめんどくさいです。

まあ、怒りはともかく、キャサリン出演作では『ローズ家の戦争』『ペギー・スーの結婚』などを覚えています。良い女優さんでしたが、病気が長引くとキャリアも変わってしまいますね。

ではまた!
オカピー
2019年07月05日 21:53
用心棒さん、こんにちは。

使い方はまだ把握しきれていない部分がありますが、表示に関し、テーマ別記事が全て出て来ないのは戴けません。

>記事の参照カウンターは最低限必要
そう思います。

>コメントも消し方
これは管理画面のところに“コメント”という項目があります。該当コメントにチェックを入れて実行すれば可能と思います。

>コメントが参照できない状態で書くのは難しく
これは実感しています。
レスはコピペで全文を打ち込んで消していく方法を取ろうかと考えていますよ。

作成中の記事を【保存】すると投稿されてしまうという事件に遭遇しました。下の方を見たら、記事ごとに保存した時に【投稿】にするか【下書き】にするか選択できるようなので、これをミスすると投稿予定のない記事が投稿されます。
その他問題は多いですが、この辺りで。


>『ペギー・スーの結婚』
コメディ路線はこれで決定的になったようで、『ローズ家の戦争』で益々過激に。「ペギー・スー」は良かったけれど「ローズ家」は余り好かなかったです。
病気でキャリアがダメになった俳優も少なくはないようですね。いつの間にか消えた俳優の中に少なからずいらっしゃるようです。
用心棒
2019年07月07日 00:07
こんばんは!

コメントの削除タブは一番下のとても分かりにくいところにあるのを見つけました。めんどくさいですねえ。

公開と下書きと保存はたしかにややこしいですし、説明も不十分で、慣れていかなければとも思いますが、ストレスを感じながらの投稿というのはこれからやっていこうという人を萎えさせるでしょうねwww

ではまた!
オカピー
2019年07月07日 21:19
用心棒さん、こんにちは。

>コメント
解りにくいなりに、お役に立てたようで良かったです。

他のブログへ移動しても、トラックバックが大半のところで出来ず同じなので、このままウェブリを使い続けますよ。

トップページで新着記事が表記されているのに、横に【最近の記事】のがあってダブる(僕の選んでいるバージョンの場合)。全く同じなので意味なし。
その代わり、テーマ別記事がきちんと全部出るようにして欲しいデス。前はトップページでは限られたものしか出ないものの、テーマを選択するとそのページでは全部観られたのですがねえ。

唯一良いと思ったのが、新着コメントから5件から10件に増えたこと。常連さんには有りがたいのではないかと思います。
用心棒
2019年07月08日 08:07
おはようございます!
ログインしてデザインのところに行くと、リンクやら、最近の記事やら、テーマ別とかのアイコンがあり、そこの‘ネジ’のところをクリックすると編集できるようになっています。
テーマのところは初期設定が少なくなっていましたので、ぼくの場合はとりあえず30程度にしたら、五十音順までは表示されるようになりました。ただし投稿数ジャンルが多い順にはなっていないので見にくいです。
最近の記事というやつは重複するので、編集で削除できましたし、PC版ではプロフィールというところに画像を設定し、それを編集画面のデザインでヘッダーに置くと、正方形ではあるものの画像が表示できました。

なんか使いにくいし、ややこしいですが、色々試しています。
ではまた!
用心棒
2019年07月08日 08:15
追加です。
過去ログについても編集出来るようで、先ほどのデザインのところに過去ログというのがあり、同じようにネジのところをクリックすると編集可能で、おそらく数字は一月単位のようですから、200にしたら、2005年まで遡れました!

スマホ版はかなり見え方が違いますね。昨日、コメントをPC版に入れましたが、すべてエラーになってしまったので、スマホ版からコメントしていますwww

ではまた!
オカピー
2019年07月08日 19:21
用心棒さん、こんにちは。

一度“デザイン”で調べてみたのですが解らなかったのでちょっと放置。用心棒さんの連絡で再度調べたところ、解りましたので、“テーマ別記事”、“過去ログ”、“最近の記事”の全て修正できました。
“最近の記事”は不要ですが、とりあえず10件から5件に減らしました。

アドバイス、有難うございました。

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