映画評「インクレディブル・ファミリー」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督ブラッド・バード
ネタバレあり

昨日の「デスノート」は10年ぶりだったが、こちらは14年ぶりの続編。キャラクター描写のバランスが取れかつ多様性があり、主題展開において夾雑物がないため純度が高く大いに買った第一作に比べても殆ど遜色がない。ブラッド・バードという人は“良い映画”というものが分っているなあという感じがする。

前作同様にスーパーヒーロー活動を禁止する法律が出来ている中、それでもそれぞれ特徴を持つ超人のパー一家が活躍するが、世間の理解が得られず悄然となる。そこにスーパーヒーロー大好きな実業家デイヴァーと妹イヴリン(声:キャサリン・キーナー)が手を差し延べ、活動を正当に評価してもらう為に、彼らが開発した特殊装置を使ってお母さんイラスティ・ガールことヘレン(声:ホリー・ハンター)一人に活躍してもらうことにする。
 が、イブリンの真の狙いは真逆で、人を操るゴーグルを着用させてヘレンや助けに駆け付けたお父さんMr.インクレディブルことボブ(声:クレイグ・T・ネルスン)らを操り、スーパーヒーロー法の調定式を行う客船で悲劇を起こそうとする。それに気づいた娘ヴァイオレット(声:サラ・ヴォーウェル)と息子ダッシェル(声:ハック・ミルナー)が船に乗り込み、まだ乳児なのにあらゆる超能力を持つジャック・ジャックの力も得て、イブリンと対峙する。

前作同様に家族が一家を挙げて活躍するのが、少し古い家族観を持つ僕には健全に思えて嬉しい。今回は少し変化球を交え、母親を働かせて父親に子守をさせるといったお話にすることで最近のアメリカ映画に益々目立つフェミニズムを打ち出すが、最終的に男も女も大人も子供も赤ん坊も同じように活躍するので変な後味を残さないのが良い。バードの展開ぶりは相変わらず軽快、それもやる気満々の父親を家に引っ込ませたせるなどリズムを変えながら進むので単調にならないところが彼の才人たる所以と言うべし。

乳児ジャック・ジャックが意図せずに超能力を次々と繰り出すのも大いに笑える。

Incredible という単語は、中学の時にビートルズの「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」で憶えましたよ。最初のPictureは暫く“絵”とばかり思っていたが、高校になり“想像する”という動詞と理解した。

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