映画評「ラブ×ドック」

☆☆★(5点/10点満点中)
2018年日本映画 監督・鈴木おさむ
ネタバレあり

“ありふれた”という評価が目立つが、TVドラマを40年くらいまともに観ていない僕にはそれなりに新鮮。アメリカ映画でもたまにこういうおちゃらかした作品に出くわすので全く珍しいということはないものの、割合退屈しない。放送作家鈴木おさむの初メガフォン作とのこと。

今では独立した40歳の美人パティシエ吉田羊が恋愛病に抵抗できる薬を処方する変てこな一種の心療内科“ラブ×ドック”で過去を振り返る。
 36歳の彼女は前に求婚された男のプロポーズを承諾しても時既に遅し、相手の関心は仕事に移り、今度は配偶者のいる上司・吉田鋼太郎と不倫関係に陥る。これが破局に終わった後、親友・大久保佳代子が密かに恋しているトレーナー玉木宏を奪う形になって親友を失う。
 それを受けての“ラブ×ドック”という次第なのであるが、ここで危ない恋には落ちないという変な薬剤を注射される。やがて開店した彼女は雇用者である若者・野村周平と付き合うようになるが嫉妬でこれも終わる。店を辞めた彼は約一年後(?)にヒロインとの思い出のある水族館でその親友・大久保と知り合って結婚しようとし、これを彼本人から知らされたヒロインは大変複雑な心境に陥ることになる。

中盤まではTV的な軽い乗りの喜劇風味で、やがて韓国恋愛映画の如くかなりシリアスに変調するのに苦笑が洩れる。内容としては、性格的に格好悪い自分が嫌いというヒロインの心情に一部女性観客が共感を持つところはあるかもしれない。

やがて詐欺の容疑で逮捕される広末涼子が院長を務める“ラブ×ドック”というクリニックは、それが詐欺であってもなくても(通っていた刑事の今田耕司がその科学力を認めるのだ)、“恋愛は気の持ちよう”ということを強調する為に出て来るのであろう。敢えて具体的には述べない幕切れは、外国人には相当日本的と思われるのではないか。

最後は浪花節だよ。

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