映画評「ゆれる人魚」

☆☆(4点/10点満点中)
2015年ポーランド映画 監督アグニェスカ・スモチンスカ
ネタバレあり

日本人でも大概の人が知っているアンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにしたミュージカル仕立てのダーク・ファンタジー。ポーランドの新人女性監督アグニェスカ・スモチンスカのデビュー作ということだが、ポーランドのミュージカルは初めて観ると思う。とにかく珍しい。

二人の姉妹人魚スレブロナ=シルバー(マルタ・マズレク)とズロータ=ゴールデン(ミハリーナ・オルシャニスカ)が人前に現れ、キャバレーの踊り子になるが、姉のスレブロナの同じ職場の美男子ミーテク(ヤクブ・ギェルシャウ)に恋をし、その為に人間になる手術を行うが、結果は彼が別の女性と結婚してしまうという失敗。その為にスレブロナは泡になってしまい、妹は若者を殺して海(川?)に消えていく。

二人の人魚が行動を共にする以外は「人魚姫」をなぞっている部分が多い内容で、彼女たちが肉食魚の本性を発揮して残酷な描写があるかと思えば、歌って踊ってのミュージカル的シーンも大量にある。幾つか面白いのもあるが、個人的にはニューウェーブ的なサウンドで挨拶に困るような感じのナンバーが多く、余り楽しめない。

それ以上に気になったのは、最終的には理解できるにしてもシーンがうまく繋がっていない印象のあること。意図的に字足らずにしてノッキング気味に作ったのだと想像はするが、技術的に見ることの多い僕には首をかしげること頻繁。

化け狸の次は人魚だよ。

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  • ゆれる人魚

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