映画評「パディントン2」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2017年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ポール・キング
ネタバレあり

ペルー生まれの子熊パディントン(声:ベン・ウィショー)が英国で繰り広げる冒険を描いた第一作は面白かったものの、大人も楽しめると太鼓判を押せるほどではなかった。しかし、この第二作は相当行けます。

両親と娘・息子から成る4人家族のブラウン家で過ごすことになった子熊のパディントン君は、育ての親であるルーシーおばさん(声:イメルダ・スタウントン)への贈り物に飛び出す絵本を選ぶが、世界に一作しかない珍品のため高価なのでアルバイトをして稼ぐことにする。
 それを偶然知った落ち目の俳優ブキャナン氏(ヒュー・グラント)は、祖父ゆかりのもので宝の在りかを示すその本を盗み出すが、その現場を見て追いかけたパディントン君が逮捕されてしまう。ブラウン家が無罪を証明すべく奔走する一方、子熊君は囚人との間に絆を築いていく。
 時間の制約で一家が面会に現れなかったのを見捨てられたと誤解した子熊君は無罪証明の為に盗まれた絵本を探すべく料理係(ブレンダン・グリースン)らと首尾よく脱獄するが、結局一人で探す羽目になる。
 しかし、犯人の正体を掴み、かつ彼の居場所がサーカス列車にあると気付いたブラウン家は、連絡の取れたパディントン君とは別々にその列車にブキャナン氏を追いつめる。

個人的にゴキゲンなのは、脱獄以降のお話で、悪党を追いつめ鉄道を舞台に冒険が繰り広げられるお気に入り映画「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」(1976年)に似た構図の冒険が繰り広げられるのが、VFXにつき気分が出ないとは言え、誠に楽しい。
 それまでのちょっとしたミステリー仕立ても好ましく、英国らしいのんびりしたユーモアがこの作品では良い方に機能しているのも、買いでござる。仲の良い家族や人を信用するという子熊君の信条も良い後味を残す。

誠に結構でした。

「パディントンの素敵な挑戦」てなもんだね。

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この記事へのコメント

2019年01月23日 12:47
この映画は、セルフパロディみたいな悪役をやったヒュー・グラントがよかったです。あと、おはなしのつくりかたが、うまく伏線が張られていて、だんだんそれが回収されているので感心しました。
オカピー
2019年01月23日 17:22
nesskoさん、こんにちは。

>ヒュー・グラント
最初は様子のよく似た別人かと思いましたが、役柄から言ってもご本人ということに落ち着き、エンドロールで確認しました(笑)。

>おはなしのつくりかた
そうでしたね。ちょっとミステリー要素があり、相当面白かった。

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  • パディントン2

    Excerpt: 誰に対しても礼儀正しく親切なクマのパディントン。 彼は、ロンドンのウィンザー・ガーデンで、ブラウン家の“家族”として幸せに暮らしていた。 ペルーのルーシーおばさんに誕生日プレゼントを贈るため、パディン.. Weblog: 象のロケット racked: 2019-01-21 03:17
  • 「パディントン2」

    Excerpt: パディントンったら、もー、いいクマすぎる。 Weblog: 或る日の出来事 racked: 2019-01-22 13:44
  • パディントン2

    Excerpt: TBはここにお願い致します。 Weblog: 銀幕大帝αTB受付 racked: 2019-01-23 12:17
  • 『パディントン2』('18初鑑賞06・劇場)

    Excerpt: ☆☆☆☆☆ (10段階評価で 10) 1月19日(金) 109シネマズHAT神戸 シアター5にて 12:10の回を鑑賞。 2D:吹替え版。 Weblog: みはいる・BのB racked: 2019-01-29 14:07