映画評「ガン シャイ」(2017年)

☆☆(4点/10点満点中)
2017年イギリス映画 監督サイモン・ウェスト
ネタバレあり

今世紀初めに観た「ガンシャイ」(2000年)とは全く関係のない日本劇場未公開映画。アントニオ・バンデラスとオリグ・キュリレンコが共演ということで興味を持って観てみたが、お蔵入りも当然の出来栄えでござりました。

元スーパーモデルのオルガと結婚したことから仲間と不仲になってバンド解散に至り、現在は鳴かず飛ばずのハードロック・バンドのヴォーカル兼ベイシストのバンデラスが故郷であるチリに繰り出すが、自然観光ツアーに出たオルガがにわかに成立したばかりのテロリスト・グループに誘拐され、身代金100万ドルを要求される。
 愛妻奪還を願う彼に対し、テロには屈しないというポリシーのアメリカ大使館員マーク・ヴァリーが邪魔をし、100万ドルを渡させない。途方に暮れたバンデラス氏は会計士の関係者たる美人アイスリング・ロスタスを呼び、さらに彼女の用意したエージェントを加える。

中盤は妨害工作とその回避工作とを延々と見せるお笑いで、なるほど英国らしい泥臭い、昔で言えば「ピンク・パンサー」、比較的最近で言えば「Mr.ビーン」風ムードが濃厚。しかも英国映画でも以前より下ネタが増えているから、上品な(半分は冗談だが半分は事実)僕が眉をしかめざるを得ないところが多く、話が進めば進むほど馬鹿らしくなる。
 しかも残虐な箇所が幾つかあり、この作品が狙えたであろう飄々たる喜劇味を全く損なってしまうのは、怪しからんと言っても良いほどで、まだこういう作品が少なかった前世紀であれば、蹴っ飛ばしたであろう。

会計士がネコババする幕切れとエンド・ロール以降のお笑いも上滑り、何を笑っていいのか解らない。

一時より減っているが、題名に半スペースを使うのは良くない。全スペースだろうが半スペースだろうが、スペースはスペース、タイトルとサブタイトルのように続かない単語と考える人がいる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック