映画評「ブラックパンサー」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2018年アメリカ映画 監督ライアン・クーグラー
ネタバレあり

作られ過ぎでやや飽きられているのではないかという気がしないでもないマーヴェル・コミックスの映画版だが、本作についてはアフリカを主な舞台とし殆ど黒人しか出て来ないところにやや面白味がある。

アフリカの後進国と思われているワカンガは実は西洋を遥かに凌駕する超文明国。
 老王が亡くなり、若い王子ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)が王位を継ぐ。しかし、王位を正式に継ぐには戦いに勝ち抜く必要があり、それも達成する。ワカンガが文明国であるのは、万能な希少鉱石ヴィブラニウムのおかげで、その秘密を守ることが肝要。
 ところが、そこへアメリカの工作員としての活動も長く経験してきた先王の弟の息子キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)が現われ、戦いに勝って王位を簒奪してしまう。
 その後死んだと思われたティ・チャラは愛する者たちの力により何とか復活、キルモンガーの部隊と総力戦となる。

というお話は典型的なお家騒動で、お話そのものは何ということもないが、見た目は蛮族風の人々が物凄い文明社会を成しているというギャップが頗る珍しく、得点源となる。
 戦闘模様はその蛮族的なところに面白味があるも、女戦士が目立ちすぎるのはハリウッドが陥っているポリティカル・コレクトネス病の顕れで、うんざり。その代わり幕切れの国連演説で新王に“愚か者は壁を作る”と言わせ、トランプ大統領を婉曲的にかつ直截に(笑)批判しているのが笑える。しかし、この種の揶揄も飽きて来たので、そろそろご遠慮願いたい。

これだけ映画界に揶揄される大統領はアメリカ史上初めてだろう。

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  • ブラックパンサー

    Excerpt: アフリカのワカンダ王国は実は超文明国で、桁外れのパワーを持つ稀少鉱石ヴィブラニウムの産出国だった。 しかし、歴代の王は鉱石が悪用されないよう秘密を守ってきた。 青年ティ・チャラは「国王」そして国の守護.. Weblog: 象のロケット racked: 2019-01-16 00:28
  • 「ブラックパンサー」

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