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zoom RSS 映画評「OSIRIS/オシリス」

<<   作成日時 : 2018/11/28 09:26   >>

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☆☆(4点/10点満点中)
2017年オーストラリア映画 監督シェイン・アベス
ネタバレあり

“未体験ゾーンの映画たち”という日本劇場未公開映画の集中上映会が毎年東京で行われていて、少なからぬ作品がWOWOWに登場、僕は年に数本観ている。感心するほどの出来栄えの作品はまだお目に掛かったことはないが、へたな公開映画より良い作品もないことはない。

さて本作は未来&宇宙SF。時系列を少しいじくって興味を喚起するという近年では定番中の定番たる作り方で、少女インディ(ティーガン・クロフト)のナレーションで始まるというのも誠にありふれて食傷する。

それはともかく、まず少女側のお話で、彼女インディの父親ケイン(ダニエル・マクファースン)は植民星の管理官で、彼女が地球から訪れたばかりというのに、刑務所から囚人たちが脱走、人類滅亡に至るウィルスを持っているという。周囲にはカメのような生物もいて人を襲っているらしい。宇宙船にいる女性司令官(レイチェル・グリフィス)は地上にいる住民に構わず、核弾頭で爆破しようと計画する。それを知ったケインが首都にいる娘をシェルターに退避させようと脱出、銃を持ってうろちょろする自称看護師サイ(ケラン・ルッツ)と出くわし、最悪の事態であること打ち明けて行動を共にする。
 次にそのサイが何故こんな行動をしているのか次第に判ってくる。彼こそ刑務所を脱走した男で、カメ怪獣は一部囚人と先住民を合体させたものなのだ。装甲車と武器を買い取った彼らは首都に向かって娘を救出、色々とアクションを繰り広げながらシェルターに向かうが、管理側の戦闘機に襲撃される。

オーストラリア映画というせいかもしれないが、「マッド・マックス」(1979年)と宇宙SFのハイブリッドといったムードが濃厚。しかし、どちらのジャンルも腐るほど作られているので、いつか観た(最近流行りの言葉で言えば,既視感のある)場面で埋め尽くされる。新味という意味ではまるで収穫がない。ハイブリッドにすると多少新鮮味が出ることが多いが、宇宙SFと言っても宇宙らしさが全くないので、その効果が期待できないという結果である。

6章くらいに分かたれ並行で進められるお話が徐々に一つになっていく辺りにある程度作劇上の努力が認められる面白味があり、画面も貧相ではなく、最終的に一応格好がついている作品という印象は残す。しかし、ここまで型通りでは☆は限定的にせざるを得ない。

話を途中から始め、それ故生まれる謎を前の時間軸で徐々に説明していく、という手法は21世紀最初の十年に特に流行った。大したことのないお話を大したお話に見せるという点で実に頭の良い手法である。しかし、僕は時系列通りにした時にどの程度のお話かということを考えて評価することが多い。例えば、十数年前に高く評価された「クラッシュ」(2004年)を僕はそう買わなかった。

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