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zoom RSS 映画評「オール・アイズ・オン・ミー」

<<   作成日時 : 2018/11/20 09:04   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2017年アメリカ映画 監督ベニー・ブーム
ネタバレあり

NHK−FMが音楽を完全に放送しない(DJの声を曲に被せたりする)ようになって不満に思っていたところ、デジタル放送のセント・ギガが1991年に始まり、早速契約した。2003年に経営破綻するまで洋楽・邦楽のヒット曲を大量に録音した。この頃の音楽について1980年代後半より詳しいのはそのせいで、この時代によく流れていたラッパーの中に2パックというのがいた。本作の主人公である。
 歌詞の面白さが全てと言えるラップに関し日本人の僕には興味はなかったが、ごく一部保存してあると思う。しかし、洋楽のラップにおいてタイトルと曲が一致するはずもなく、この作品で使われた曲がある可能性が高くても、全く分らない。

既に述べたように、2パックの伝記映画である。
 その中で断然興味深いのは、彼(ディミトリアス・シップ・ジュニア)の両親がブラック・パンサーのメンバーだということで、本を読めと母親アフェニ・シャクール(ダナイ・グリラ)から口うるさく言われたせいもあって、西海岸のラッパーとしてスタートした当初は政治的内容を発信するが、次第に軟弱化すると共に、東海岸ラッパーとの間で対立関係が生じる。中盤にエレベーター近辺で5発の銃弾を撃ち込まれた時に東海岸のラッパーが周囲にいたことからこの確執は生まれたらしい。女性ファンへの性的暴行事件で有罪になって服役するが、その間に発表されたアルバム「オール・アイズ・オン・ミー」が大ヒットする。

2パックの伝記映画であるから、女性への暴行事件を含む全ての刑事事件は、基本的に彼自身の意見が採用されて、冤罪として描かれている。事実関係は何とも言えないが、事件の外観は事実に即して描かれている模様。

そして、1996年9月にタイソンの試合を見た帰り道に白いキャディラックから発射された銃弾により25歳の若さで死ぬ。

興味深いのは序盤だけで、ラッパーとしてデビューしてからはさほど面白くない。事実をなぞっているだけだからである。但し、音楽業界の力関係や対立がギャング同士のそれのように見えて来るところが、日本ではちと考えられないなあ、と妙に感心させられる。

彼がそのまま政治的路線を突っ走って、当局の暗殺でも疑われるようなら、もう少し面白く観られたかもしれないが、最後の暗殺もラッパー同士の確執の結果らしく、何とも締まらない。

大分前に“ラップは音楽より先に文学である”と言ったら反発する人がいた。しかし、“ラップでは音符より言葉が重要である“という意味であったことは全体を読めば解るのに彼は誤解した。しかし、陰を踏むのを必須の要件としているのだから、本当の文学でもあるのではないか。ライム(押韻)は文学・文芸用語である。

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