映画評「メアリと魔女の花」(地上波放映版)

☆☆★(5点/10点満点中)
2017年日本映画 監督・米林宏昌
ネタバレあり

スタジオジブリから独立した米林宏昌が英国の閨秀作家メアリー・スチュワートの小説を映画化したアニメ作品。

スタジオジブリほどの権威がな(く恐らく要請もな)いので、エンディング・ロールを含めて完全ノーカット放映とされるスタジオジブリ作品と違ってカットがある。公式上映時間は102分、今回の放映時間は93分だから、カットは9分。エンディング・ロールを除けば6分くらいのカットがあることになる。内容把握には支障がないレベルだから、とりあえず書いてみる。

夏休み中に両親より先に大叔母の家に引っ越してきた少女メアリ(声:杉咲花)が、両親が見え学校が始まる前の十日間を所在なく過ごしている或る日、黒猫と灰色の猫に誘われて森を進み、“夜間飛行”という名の珍しい花を発見、一茎折って持ち帰る。その花は“魔女の花”とも呼ばれ、その力を借りる形で、メアリはほうきに乗って魔法大学に不時着することになる。
 しかし、女性の大学長(声:天海祐希)と相棒の科学者(声:小日向文世)は、“魔女の花”を得ることで世界に革新を起こす野望を持っているため、近所の少年ピーター(声:神木隆之介)を人質にしてメアリをおびき寄せ、花を奪い取ると、今度はピーターを使って実験を開始する。
 彼女は一旦家に戻るが、ピーター奪還の為、魔法の力を失った状態で、彼女が解放した動物たちやほうきと協力して再び魔法大学を目指す。

というお話で、画面はスタジオジブリ時代と何も変わらない。異形の生物から自然、人物の表情など、そのものというより、宮崎駿作品の影響が大と言った方が正確と思う。

内容も「魔女の宅急便」とダブるところが多いが、宮崎御大の作品がコミュニティの問題を軸にして大人向けと言っても良いくらいであったのに比べると、本作のターゲットは15歳以下くらいの感じに見受けられる。終盤の魔法に頼らないところにちょっとした、いかにも子供向けらしいメッセージを感じると同時に、悪役二人の扱いも誠に穏便。

きちんと作られているが、少し頭を働かせたい大人には物足りないだろう。

「ハリー・ポッター」以降、「~と~」という題名の作品は、子供向けかYA向けと思ってほぼ間違いない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • メアリと魔女の花

    Excerpt: TBはここにお願い致します。 Weblog: 銀幕大帝αTB受付 racked: 2018-09-11 12:43
  • メアリと魔女の花

    Excerpt: 赤い館村にしばらく滞在することになった少女メアリは、森で7年に1度しか咲かない不思議な花《夜間飛行》を見つける。 それはかつて、魔女の国から盗み出された禁断の“魔女の花”だった。  不思議な力を手にい.. Weblog: 象のロケット racked: 2018-09-11 13:11
  • 「メアリと魔女の花」

    Excerpt: やっと観たけど、フツーだったかなと。(公開初日は7月8日だから、ロングランではある。) Weblog: 或る日の出来事 racked: 2018-09-12 07:35
  • 『メアリと魔女の花』('17初鑑賞77・劇場)

    Excerpt: ☆☆☆★- (10段階評価で 7) 7月8日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター8にて 16:25の回を鑑賞。 Weblog: みはいる・BのB racked: 2018-09-12 13:53