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zoom RSS 映画評「こどもつかい」

<<   作成日時 : 2018/08/25 09:11   >>

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☆★(3点/10点満点中)
2017年日本映画 監督・清水崇
ネタバレあり

清水崇は我が群馬県出身なのでご贔屓にしたいが、できない。世評の良かったビデオ版「呪怨」は連作二本を一本として評価すれば、怖いだけにホラー映画として悪くない評価は出来たかもしれないが、実際には一本ごとに評価、ドラマツルギー的に全くまとまっていなかった為に酷評せざるを得ず、その否定的な印象がこびりついている。映画版はその点は大分改善されていた。彼の作るホラーは「呪怨」から抜け出せないところが多く、本作も例に洩れない。

一旦行方不明となり後で見つかった子供の親などが三日後に奇怪な死に方をするという事件が連続して発生していること知った新聞記者の有岡大貴は、子供の恨みを買った人物が謎の死を遂げていることを掴む。
 保育士をする彼の恋人・門脇麦は預かっている子供の中野大斗君を無下に扱ったことから恨みを買い、幼児が再び現れたことから三日後に死ぬと予想された為、対策を講ずる必要が生ずる。
 彼は幼児たちが口ずさむ歌の意味不明の歌詞から何とか、60年前に幼児7人が亡くなったサーカス火災との関連を掴み、彼女を連れて現場へ駆けつけ、子供達を操っている“こどもつかい”滝沢秀明と対峙する。

ドイツの昔話「ハーメルンの笛吹き」をもじった内容で、子供の亡霊の様子は「呪怨」と類似、人形が恐怖をまき散らすというのは「チャイルド・プレイ」など多くあり、新味が決定的に不足している。それでもミステリー的趣向がある前半はそこそこ面白いが、サーカスのあった場所へ行ってからお話が作劇的に混乱し、何が映画若しくは物語のゴールなのか皆目見当がつかなくなる。
 片やヒロインは過去の幻想の中に彷徨い、片や記者君は幻想的な現実で人形と格闘するのが終盤だが、そもそも子供の恨みを買っていない記者君が何故に復讐のみに生きてきた人形或いは“こどもつかい”に攻撃されるのか解らない。自分の行動を邪魔するからということなのだろうが、ドラマツルギー的にはちといい加減すぎるだろう。昔から恐怖映画にはこの種の不条理が多い。

ロケは主に監督の地元の前橋市と同じ群馬の富岡市で行われた模様。愛県精神には富んでおります。

テーマは大真面目で、児童虐待防止法のキャンペーンの如し。

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