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zoom RSS 映画評「バーフバリ 王の凱旋」

<<   作成日時 : 2018/08/11 08:55   >>

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☆☆★(5点/10点満点中)
2017年インド映画 監督S・S・ラージャマウリ
ネタバレあり

バーフバリ 伝説誕生」に続く後編。続編ではなく後編だからこれだけを見ても大して意味がない。

前作の途中(開巻後1時間20分くらい)から始まった主人公ジヴドゥ(ブラバース)の父親バーフバリ(ブラバース二役)の物語が1時間40分くらい続く。即ち、
 兄王子バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)がバーフバリの見初めた王女デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)を妻に欲しいと希望、実権を握る国母シュヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)が妻に迎えると約束したことから混乱が始まる。その結果バーフバが王位に就き、悪賢いバラーラデーヴァの姦計に騙された国母はバーフバリ暗殺を実行させてしまう。その後王は企みを自白、国母は生まれたばかりのジヴドゥを庇って死ぬ。
 ここでやっと現在に戻り、真実を全て知ったジヴドゥは、解放した母親と共に、父親の仇を取るべくバラーラデーヴァに刃を向ける。

回想が前編の4割、後編の7割くらいを占めるという非常に変則的な作り方で、一本の映画であれば割合スムーズに観られるが、二つの作品に分けられると相当奇妙な構成に見える。

お話としては、バラーラデーヴァの王位奪取を巡る権謀術数を描く回想場面が古代悲劇調で楽しめるが、この部分に重大な欠点がある。正義感が強く非常に賢いはずの国母シュヴァガミがバラーラデーヴァの嫁取りから突然愚かになり、それがそのままほぼ最後まで続くのである。人物の性格・特徴は一貫しないといけないと主張するアリストテレスを引用するまでもなく、彼女がいつ自分の過ちに気付くのかと気になって落ち着かない。

現在に戻るとほぼアクションに終始するのだが、数十分も続くとさすがに飽きて来る。インドの叙事詩に出て来る古代戦車や象などを活用しハリウッド製とは違うエキゾチズムに魅了される部分があるとは言え、構成的に偏りすぎている感は否めない。

前編でも指摘したが、CGのレベルが余り高くない。CGの出来栄えは映画の価値に等しくないにしても、これほどアクションに利用しているとなると、気になる。背景などSFX時代の手書きの書割のほうがよほど本物らしい、と言えばその程度が知れるだろう。

といった次第で、IMDbで8.4(現在オールタイムの72位)という高すぎる評価に首をかしげてしまう。しかし、僕を含むトップ1000ヴォーターに限ると5.6に下がる。当然でありましょう。

インド人が喜ぶのは解る。古代インドの叙事詩は非常に長いのでなかなか読めないでいるが、来年は一つ読もうか。「マハーバーラタ」は聖書の4倍の長さがあると言うからねえ。

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バーフバリ 王の凱旋
王位継承者となったシヴドゥの父アマレンドラ・バーフバリは、見聞を広めるため身分を隠し忠臣カッタッパと共に旅に出る。 そして、クンタラ王国の王女デーヴァセーナに恋をした…。 …カッタッパから、父と母を陥れた陰謀の全てを知らされたシブドゥは、マヘンドラ・バーフバリと名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに最後の戦いを挑む…。 アクション・スペクタクル第2部。 ...続きを見る
象のロケット
2018/08/15 16:00

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