プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]

アクセスカウンタ

zoom RSS 映画評「ローマ発、しあわせ行き」

<<   作成日時 : 2018/02/22 10:28   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

☆☆★(5点/10点満点中)
2015年イタリア=アメリカ=スペイン=イギリス=スウェーデン合作映画 監督エラ・レムハーゲン
ネタバレあり

公開作と未公開作の間くらいの恋愛コメディーである。

チンピラの恋人の罪を被ろうとしている17歳の娘ロージー・デイを連れて、アメリカの離婚女性サラ・ジェシカ・パーカーが結婚前に訪れたイタリアの地方を再訪する。そこには思い出のイタリア男ラウール・ボヴァがいる。彼は何故か外に出たがる老母クラウディア・カルディナーレに手を焼いている。それを知ったロージーちゃんは恋人を助けるために帰国しようと婆ちゃんを利用、ボヴァの車を拝借して逃避行を敢行する。
 勿論、サラとボヴァは二人を追うが、敵(笑)もなかなか巧妙に逃げるので、ボヴァはTV局関係者の美人パズ・ベガを使って行方不明者の放送をさせる。ところが、放送で誘拐扱いされ、警察が絡んできたため大騒ぎになり、遂に御用。しかし、少女がクラウディアの50年前の恋人との再婚を手伝ったことが知られると形勢逆転、少女は釈放され、再婚に反対だったボヴァも翻意する。そして、彼とサラの中も再燃するようである。

どこに力点があるのか幕切れ寸前まで解りにくいが、少女が婆ちゃんのアドバイスを受け入れ、女性を隷属させるばかりの恋人と別れるというエピソードを加えることで、女性の手になる作品らしくフェミニズムを打ち出している。他愛ないコメディーのようで、そういうテーマが隠れているわけである。
 しかし、映画的にこれは良し悪し。現在読んでいるベーベル「婦人論」から100年経ってもまだその時代と変わらない男尊女卑の考えがまかり通っているところに考え込まされ、ロージーちゃんが彼氏を振ることに快哉を叫びたいくらいではあるものの、前段の台詞からフェミニズムを唱える散文的な目的が浮かび上がって来て、二人の珍道中の可笑しさや老いらくの恋の成就に惹起された幸福な気分を殺ぎかねないのである。映画は素直なのがよろし。

クラウディア・カルディナーレはすっかり老けて、晩年の清川虹子そっくりになって来た。

今始まったことではないけれど、合作映画が多いですなあ。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
映画評「ローマ発、しあわせ行き」 プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる