映画評「コロンビアーナ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2011年アメリカ=フランス合作映画 監督オリヴィエ・メガトン
ネタバレあり

1992年コロンビア、9歳の少女カトレア(アマンドラ・ステンバーグ)が両親を所属するマフィアに殺され、直前父親から授けられた指示に従って現場から逃走してアメリカ大使館へ逃げ込む。彼女が持っていたデータが父の思惑通りパスポート代わりになってアメリカへ送られると、今度はシカゴの叔父さんクリフ・カーティスの家に逃げ出す。
 15年後成長した彼女(ゾーイ・サルダナ)はすっかり一人前の殺し屋になっていて、その一方でこっそりマフィアのボス、ジョルディ・モリャを仕留める予告状としてカトレアの花を象った署名殺人を続け遂に20人を超す。これに業を煮やしたFBI捜査官レニー・ジェームズは留置所で起きた殺人から犯人追及の手がかりを必死に求め、携帯の送信写真からアジトへ接近することに成功するが、神出鬼没の彼女には手も足も出ない。彼女は捜査官すら利用して当局が庇護しているモリャの住居を突き止め、殴り込みをかける。

製作と共同脚本を担当しているリュック・ベッソンとしては「ニキータ」のヴァリエーションと言うか焼き直しで、ヒロインの幼い時代には「レオン」の気分が混じっているのは言うまでもない。ベッソン自身が監督とした「ニキータ」よりは作品の性格がはっきりしているのはよろしく、アクション描写は最近の青少年に受けるようなスピードの変化を付けた映像操作で見せていて、個人的には好かないが、スピード感は認められる。

後半捜査官が彼女の正体と居場所を突き止め(かなり現実離れしているのが難点)、それを彼女が出し抜き、仇の家に乗り込むまでの一連の流れは勢いがあって退屈させない。

監督はフランスのオリヴィエ・メガトンだが、空撮を繋ぎショット(捨てショット)として多用しているのはまるで純アメリカ映画みたいで、苦笑が洩れる。尤も、他人の脚本、合作なので、メガトンとしてみればそこまで責任が持てないというのが実際だろう。

出来あがった作品はメガトン級とは行かず。前にも使ったような気がするこの駄洒落。

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この記事へのコメント

ねこのひげ
2013年10月09日 02:49
どこかでみたような・・・・という感覚はぬぐえなかったですね~
リュック・ベンソンの作品はスピードとテンポの良さでありましょうね。
しかし、他人に監督させるとどうしてもゆるくなるということでしょう。
ベンソンは『レオン』に尽きるでありましょうな。
オカピー
2013年10月09日 21:29
ねこのひげさん、こんにちは。

「レオン」の前の「グラン・ブルー」(グレート・ブルー)は、今思うと、彼らしくなかったのだなあ。あれが彼の出世作だったのだけど。

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