映画評「男と女の不都合な真実」

☆☆★(5点/10点満点中)
2008年アメリカ映画 監督ロバート・ルケティック
ネタバレあり

世間はロマンティック・コメディーとラヴ・コメディーを一緒くたに扱っているが、日本においては厳密には違う。僕の理解では、冒険(非日常)的要素が恋愛心理と拮抗しながら進行する作品をロマ・コメ、恋愛そのものをテーマにしたものをラヴ・コメと称する。その区分で言えば本作はラヴ・コメディーである。

敏腕の女性TVプロデューサー、キャサリン・ハイグルは理想が高すぎて最近恋愛にご無沙汰だが、隣に彼女の要求を満足するハンサムな青年医師エリック・ウィンターが越して来た為に俄然やる気になり、最近番組に加わった恋愛カウンセラーのジェラード・バトラーがそれを知ってアドヴァイスしようとする。何かと口を出したがる性格なのにロマンティックな恋愛観を持つ彼女としては下品で直球的な彼の指南など聞きたくないというのが本音でも、【溺れる者は藁をも掴む】の諺を地で行って彼の入れ知恵を実行すると、恋が順調に育まれていく。
 恋愛指南以外では一向に歩み寄れないものの、西海岸にあるライバル局の番組に出演するバトラーに随行した彼女は彼が可愛い甥の為に引き抜き話を断ったことを知って好感を覚えるが、好事魔多し、ウィンターが宿泊中のホテルに現われた為ややこしいことになってしまう。

お話の構図としては、一種似た者同士がくっつくまでの、或いは過去の恋で苦い経験をしたらしいバトラーの側から言えば所謂【ミイラ取りがミイラになる】までを公式通りに描いたドタバタ。
 いずれにしても、この手のお話は解り切った結末までをどんな風に工夫を凝らして描くかで面白味が変って来るが、本作の場合は嘘や誤解といったシチュエーション・コメディーとしてのアイデアが殆どなく、下卑た低俗なお笑いの連続にうんざりさせられる。実際面で役に立つ部分もあったとしても映画としては余り誉められない。

こりゃピンク・コメディーですな。

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この記事へのコメント

2010年09月16日 12:20
いやまったく私も本作ダメでした。
結局最後まで観る気も失せたというか
実際に中途リタイア。(- -)

「メリーに首ったけ」や
「クリスティーナの好きなこと」とか
ちょいとお色気コメディはキライでは
ないのですがこれはいただけない、返品もの。(笑)

書いたひと女性ですね
30代くらいかな~
19やハタチじゃあるまいし
美人未満ヒロイン・やたら薄汚れて見えた
「300雄叫び男」、あれは恋愛指南でも
何でもなく下劣な酔漢のエロヨタ話と同類。

愛だの恋だの何でもヴェールかけたような
薄らインテリチック(笑)的恋愛ものも
胡散臭いときもございますけれど
このような低俗エリアを低空飛行してるかの
ような半端映画は全く楽しくありません。

そうそう、先日観たところの
ウィル・フェレル主演ものも参りました。
電源入れていきなり映ったのが
彼がオシッコかぶるシーン(爆!)
アチラの糞尿下ネタご開帳大盤振る舞いには
さすがの私も最近鼻をつまんで引きます。(笑)
現せばいいというものでもないでしょう。
オカピー
2010年09月17日 01:23
vivajijiさん、こんばんは。

>書いたひと
何だか三人いますが、全員女性ですね。
下ネタの井戸端会議みたいなもんで、どうも厭らしいなあ。

>半端映画
ふむふむ。
同じ下品でも欧州の大家が作った作品には突き抜けた面白さがあるものもありますが、突き抜けることもできずに・・・どうも厭らしいなあ(こればっかり)。

>ウィル・フェレル
「マーシャル博士の恐竜ランド」というやつですね。
きゃつの顔を見るだけでも結構しんどいのに。(笑)
>鼻をつまんで
うまい!

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