映画評「サーフズ・アップ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2007年アメリカ映画 監督アッシュ・ブラノン、クリス・バック
ネタバレあり

アメリカのアニメ映画は動物の単純な擬人化ものが多すぎて、日本のTVアニメの劇場版よりは食指が動かされるとは言え、余り歓迎できぬ。しかも、台詞劇かと思わんばかりに溢れる台詞の洪水にちょっと辟易させられる部分も少なくなく、結論から言えば本作もその例に洩れない。

伝説のサーファーに憧れてサーフィンを始めたイワトペンギンのコディが、大物が集まるワールドカップに参加する為に南極を離れてサーフィンの聖地ペングー・アイランドにやって来るが、本番前に性格の悪い無敵のチャンピオン(皇帝ペンギン)に挑戦して波に呑まれる大失態。
 が、ジャングルに隠棲している謎の王様ペンギンのギークに怪我を治療して貰ううちに彼が死んだと思われた伝説のサーファー、ビッグZその人(?)と気付いて指導を受け、いよいよ本番に臨む。

その間にライフセーバーの美人ジェンツーペンギン、コニーと親しくなる、といった人間様で何回も見せつけられたようなお話なので、それほど面白いとは言えない。
 子供を引き寄せる為の単純な擬人化では自ずと作劇に限界があり、先日の「ビー・ムービー」のようにその生物の特徴的行動と人間的行動とを折衷したほうが興趣が生まれるのは自明の理だが、なかなかそちらの方向には行ってくれないのが実情。

ただ、本作はスポーツ・ドキュメンタリーのパロディーを持ち込んでいるのが多少目新しく、★に繋がるほどではないものの、「ステップ・イントゥ・リキッド」など幾つか観ているサーフィン・ドキュメンタリーにそっくりなので序盤は多少ニヤニヤしながら観ることができる。が、途中から一般ドラマとの間を曖昧に往来するだけになる為アイデアに溺れた感は否めない。

BGMに「サーフィンUSA」を使わないのは片手落ちじゃないのかい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

2009年04月14日 23:03
まあ、可もなく、不可もなくってとこでしょうか?
サーフィンの番組ってあんな感じですよね。そのあたりは実際凝ってて、わたしもにやついて観てました。
「ビームービー」は未見です。こちらのほうが深そうですね。
オカピー
2009年04月15日 02:20
しゅべる&こぼるさん、トラコメ有難うございます。

「ビー・ムービー」は深いというより、ミツバチの生態を人間が覗いているような感覚があってそこが良かったかな。
映像にも工夫があって、特に前半は満足しました。

この記事へのトラックバック

  • サーフズ・アップ

    Excerpt: サーフィンしようぜっ!! 日本語吹き替え版で早くも見てきました。 こちらはソニー・ピクチャーズが贈るCGアニメ第二弾! 「オープン・シーズン」では山が舞台で.. Weblog: 愛情いっぱい!家族ブロ! racked: 2009-04-14 23:10
  • サーフズ・アップ

    Excerpt: JUGEMテーマ:映画 観てまいりました♪ もちろん、小栗旬クンの吹き替えで・・・(人^▽^*) 今年は3月に、同じくペンギンを主人公にした『ハッピー・フィート』も観まし.. Weblog: UkiUkiれいんぼーデイ racked: 2009-04-15 16:03