映画評「レッスン!」

☆☆☆(6点/10点満点中)
2006年アメリカ映画 監督リズ・フリードランダー
ネタバレあり

コーチ・カーター」のバスケット・コーチを臨時ダンス・コーチに変えた、「ステップ!ステップ!ステップ!」の高校生ドラマ版と言えば両作品を観た人は100%内容が解ってしまうであろう。不幸にも僕は両方観ているので大して面白くないが、両方とも未見なら結構楽しめるはずである。

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黒人高校生が車を破壊しているのを見かけたダンス教師アントニオ・バンデラスが車に校長の名札を発見、翌日校長室に乗り込み、車の持ち主たる校長アルフレ・ウッダードに直談判、居残りをさせられている問題生徒8名ほどを相手に社交(ボールルーム)ダンスの手ほどきをし、人間的に成長させていく。

校長が女性、PTAが絡み、低所得層では男子生徒が麻薬などの犯罪に染まり、女子生徒は既に子持ち、という人物の環境・プロフィール・配置まで「コーチ・カーター」と全く同じ。これは設定ではなくて米国の現実なのである。
 主題は「ステップ!」と全く同じ、と申しますか、本作のベースになった実在のダンス教師ピエール・デュレインの成功を反映した現実が「ステップ!」で見られた教育現場なのかもしれない。

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女性監督リズ・フリードランダーは開巻直後の社交ダンスと学校でのパーティがスムーズにカットバックできていない割に全体の展開ぶりは比較的スムーズ。脚本面では生徒諸君の私生活描写に時間を割きすぎてバランスを崩した「カーター」の失敗の轍を踏んでいないのも良い。ただ、訳ありそうなことを匂わせながら教師の背景に全く触れないのでは観客に消化不良を起こさせる。

ダンス場面が最大の見どころと言いたいが、カットが細かすぎてダンスが上手く捉えきれていない。見せるべきところはじっくり見せないとアクションは駄目である。

下手なのを 隠す手段か こま切れは

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  • <レッスン!> 

    Excerpt: 2006年 アメリカ 118分 原題 Take the Lead 監督 リズ・フリードランダー 脚本 ダイアン・ヒューストン 撮影 アレックス・ネポムニアスキー 音楽 アーロン・ジグマン  .. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2008-07-28 10:20