名前の読み違い・勘違いのお話

 事情があって映画評はお休み。代わりに映画関係者の名前の読み違いのお話にお付き合い下さい。

 先月久しぶりに見た「名もなく貧しく美しく」にベテラン女優の原泉が出ていたので、何の気なしに調べて判ったのだが、泉は【いずみ】ではなく【せん】であった。驚きましたねー。泉は「男はつらいよ」の泉ちゃんを出すまでもなく、通常【いずみ】ですわいな。

 映画ファンには傑作「独立愚連隊」など岡本喜八作品の常連として知られ、最近ではTV「水戸黄門」の弥七役で知られる中谷一郎も暫く【なかいちろう】と暫くの間思っていたという恥ずかしい事実も打ち明けてしまいましょう。^^;
 そうなると古谷一行にも疑問が生ずる。僕は【ふるやいっこう】と呼んで(読んで)いたが、あるいは【ふるたにかずゆき】だったりして? 調べてみた。おお、【ふるやいっこう】で大正解ではござらぬか。^^)v
 水戸黄門役の西村晃の晃はどうじゃ? やはり【こう】で正解じゃった。^^

 小津安二郎の常連・笠智衆は子供時代に何と読むのか解らなかった代表格。まずどこで切るのか分らないですよね? 山茶花究もちょっと難しい。因みに、【さざんかきわみ】と読みます。

 映画人からちょっと離れると、「荒城の月」で知られる詩人・土井晩翠。本当は【つちい】なのだが、余りに【どい】と読まれるので、遂に自ら読み方を変えてしまったという凄い人。
 島崎藤村の詩集「藤村詩集」を【ふじむらししゅう】と読んで登場人物・藤村(ふじむら)の詩集と思い込むお笑いが出てくるのは成瀬巳喜男の「銀座化粧」でした。
 水上勉は我が県に水上町があるので、どうも【みなかみつとむ】となりがちです。これは友達の奥さんに訂正してもらったのでした。^^;
 大仏次郎も難しくて、我が姉は【だいぶつじろう】と申しておりました。正解は、【おさらぎじろう】ですね。

 僕の好きな監督に三隅研次という人がいるのだが、暫くの間川口兄弟のご母堂・三益愛子のせいで【みます】と読みたくなる時期があったりしましたねえ。^^;
 黒澤明の息子の嫁になったアイドル林寛子のことを冗談で【かんこ】と呼んでいたら、父親はそれが正式名と思い込んでしまったなどということもあります。

 他人のブログですが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズをキャサリン・セダ=ジョーンズと間違えて憶えている人もいました。4、5回間違えていましたので、タイプミスではなかろうて。
 かくいう僕も勘違いはしていないが、苦手な人がいます。ケネス・ブラー。つい、ケネス・ブラーと言ってしまう。未だに油断するとそうなりますので、今度彼の絡む作品が出た時は気を付けて読んでください。^^;

 日本語では、音読みと訓読みとその組み合わせで色々なパターンが考えられ、難儀することが多いですね。例えば、聡(聰)。山村聰は【そう】、寺尾聰は【あきら】、妻夫木聡は【さとし】。そう言えば、最初この<妻夫木>を何と読むのか解らなかったであります。
 西洋人の場合は同じ綴りでも国や地域によって発音が変わってくるややこしさがありますね。

 それで思い出すのは、布施明と結婚したオリヴィア・ハッシー(ハッセー)。Husseyは祖国ブラジルではフッセと発音されるらしく、結婚しても同じ呼び方で良いとジョークを言われたこともあります。
 トム・クルーズとペネロペ・クルスが仲良くなった時も、英語読みでは同じ発音の苗字だ、なんてお話もありましたよね。これは皆さんもよくご存じ。
 私がオカピと重婚(獣婚ですかね)しても、オカピーで支障なし。^^;

 マーティン・スコセッシScorseseは当初スコシーズ、スコセッセ、スコルセーゼ等、色々な風に呼ばれていた監督。結局スコセッシで落ち着き、現在至ります。
 リチャード・ギアGereは当初リチャード・ジェアでした。

 イングリッド・バーグマンBergmanは祖国スウェーデンに帰れば、イングリッド・ベルイマン。先日逝去したあの大監督と同じ姓なんですよね。気付いていない映画ファンも多いので、念の為。
 スウェーデンと言えば優秀なテニス選手を輩出する国ですが、70年代の大選手Borgは常に英語読みのボルグでした。ところが、90年代の大選手Edbergはメディアによってエドバーグになったりエドベリになったり、統一が取れていないので困りましたね。因みに、私は当時エドバーグに似ていると言われていたのでした。「エドバーグよりハンバーグだろう」という声もありましたが。(笑)

 以上、時間潰しにもならない、つまらない話にお付き合い下さいまして有難うございました。

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この記事へのコメント

2007年09月10日 16:51
オカピーさん、楽しいお話ありがとうございます。 
外人さんの名前の読み方は判らなくなること多いのですが、日本人の方の読み方、わりと自信あったのに、全然ダメだっことがわかって勉強になりました。
山茶花究が“きわめ”さんだとか、原泉が“せん”さんだなんて思いもよりませんでしたし、土井晩翠は当然のように“ドイ”だと思っていました。 
こういうお話って楽しいので、またよろしくお願いいたします。
もちろん映画評もですけど…。
オカピー
2007年09月10日 17:26
みのりさん、こんばんは。

間違いの記事を書いている時に間違いを犯してしまいました。^^;
山茶花究さんは【きわみ】です(本文は訂正済み)。タイプミスでした。どうもすみません。

私自身も誰から正しく呼ばれたことがないんです。
漢字の読み方は難しい。中国のどの時代、或いはどこから来たかによって音読みも変わってきますし、意味を当てはめた訓読みも一つとは限りませんから。
みのり
2007年09月11日 01:15
OK、“きわみ”さんですね。 でも教えていただいても、一度覚えてしまったことって、どちらが正しかったか間違えそうで心配です。
2007年09月11日 07:27
は~~~いっ!誤読の女王、空耳の卑弥呼、参上!

「山茶花究」は「さざんか・きゅう」と今の今まで思ってました!
でももっとヒドイのは「やまちゃか」と言うご仁も存在します。
(それも大きな声で言うの・笑)
「大仏」さんは父の好きな作家でしたから存じてました。
「仏」は「佛」と明記されていた記憶がありますね。
私、神代辰巳は一呼吸置かないと「かみしろ」と読みたがります。

再度ですが父は「北大路欣也」は何度言っても「ほくだいじ」、
「チャールストン・ヘストン」「ロバート・デニーロ」
最近はもっと拍車がかかり「キャサリン・テーラー」とか
「エリザベス・ヘップバーン」とかに複雑骨折(^^)して
きていますの。

母もかなりの“言いまつがい”の人で、「ペギー葉山」
(レトロ~・笑)を「ベギー葉山」。「。」「゛」を
の違いを何度指摘しても直りません。^^;
(こういう遺伝子から生まれた私ですが
とまらないのでつづきます^^;)
2007年09月11日 07:41
息子の名は「しゅうや」=「衆也」と書きます。
これは完全に後々にも笑いのタネにされていますが
私が「笠智 衆」と読んでいた恥ずかしい“名残り”ざます。(--)
「笠 智衆」ですね。
(私のように間違って覚えている方のほうが多いかとも)
智衆さんはお寺さんの出ですものね~。

私の名前もある女優さんと発音が同じですが
1字だけ違うんです。
お習字の先生でもあった母が好きな字を娘(私)の名に
つけてくれたものですから、間違って(毎度ですが)
表記されると正直悲しくなりますの。

たまには、こう箸休め的記事もいいですね。♪
楽しませていただきました。
オカピー
2007年09月11日 10:56
みのりさん、おはようございます。

本当に失礼致しました。
間違えたから余計そちらの記憶が強く残るということもありますからね。
う~ん、うっかりしました。
懲りずにまた遊びに来てください。
オカピー
2007年09月11日 11:26
viva jijiさん、おはようございます。

>山茶花究
姓の方は常識的に【さざんか】ですが、結構読めない方も多いようですね。

>大仏か大佛か
新潮社では大佛で、ジャポニカでは大仏でした。他の方には旧字を用いたのに、ここだけ新字は片手落ちだったかなあ。名前の基本は原本に忠実にですよね。^^;
しかし、私の名前など変則的な字に付き、「ワープロにないので今後はこの字を正式としてください」とされてしまいました。原本の方が変わっちゃったの。警察は未だに古い方なんですけど。^^;

>ペギー葉山
あるある。私の父は米国大統領がプッシュかブッシュか分からないらしい。ロシアの大統領がプーチンなのでどうも混乱するようです。(笑)

>笠智衆
私も同じ。均等に配置されると解らないので、笠の後スペースがあると良いですよね。

お互い、名前で苦労しているようですね。
小学校5年の時一度だけ最初から正しく読んでくれた時感激したほど普通とは違う読み方です。しかも字が変則。嫌になっちゃいます。
豆酢
2007年09月11日 12:24
プロフェッサーのこの記事で、読み間違えたまま覚えてしまった名前がたくさんあることを確認(恥)。

記事に挙げて下さった方の名前、ほとんど間違えてました(爆)!あははは!こちらに日参しておいて良かった…(^^ゞ。大仏次郎…“だいぶつじろう”じゃなかったんだ…(独り言)。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズは、ゼダ=ジョーンズ表記もないですか?ややこしいですよね。そもそも彼女は本名に“ゼタ(ジータ)”なんてミドルネームはないんだし。めんどくさから取っちまえとも言えないしな(^^ゞ。
それに、バーグマン=ベルイマン!確かにそうだわ。英語読みか、原語読みかの違いですよね!目からうろこ!プロフェッサーに指摘していただいて、はじめて気がついた(爆)!
私的、読み間違えやすい人選手権No.1は、ジョン・シュレシンジャー監督です…。ネット上でも、“シュレンジャー”って表記しているものもあったり、ややこしいんですよ。

そうそう、私の名前(下のほう)も割と珍しいものらしく、9割がた“真由美”と間違えられます。正しく読んだり書いたりしてもらったためしがございません。
オカピー
2007年09月11日 23:07
豆酢さん、こんばんは。

急遽書き上げた記事ですので、そう言って戴けると大変嬉しいであります。^^

>大仏(佛)次郎
知らなければ、なかなか読めないですね。
私は、水上勉は、数年前まで【みなかみ】でした。

>キャサリン・ゼタ・ジョーンズ
Zetaですから、常識的には【ゼダ】とはちょっと読めないなあ。
ジータの可能性は十分ありますね。

>シュレシンジャー
Schlesingerのシュレンジャーも厳しいなあ。(笑)
もっと古いオットー・プレミンジャーはプレミンガーという表記もあり、どちらが正しいのかは解りません。ドイツ語に詳しい人、教えてちょ!

豆酢さんも御苦労組ですか。(笑)
友人に穣というのがいまして、【ゆずる】と読まれるとこぼしていました。正しくは【ゆたか】。

洋の東西を問わず、名前は難しいようです。
オンリー・ザ・ロンリー
2008年07月23日 17:34
暑さも吹っ飛ぶおかしな話、皆さんありがとうございます。間違いでも何でもないけれどやっぱり昔の名前がいいやの例。私、大好きだった(亡くなってはおらん)「イヴェット・ミメオ」は近年の表示では「ミミュー」になっています。「ボーイハント」や「タイム・マシーン」、「ダイヤモンド・ヘッド」でお熱だった私からすればやはり「ミメオ」の方が。大チョンボをご披露。子供の頃、「第三の男」を「財産の男」で勘違い、オソマツ!。

オカピー
2008年07月24日 00:00
オンリー・ザ・ロンリーさん、こんばんは。

>イヴェット・ミミュー
これは【スクリーン】誌の表示で、一般的にはミメオでした。
70年代にもかなり腰砕けのパニック映画「ハイジャック」や「深海征服」なんてB級的SF映画にもお出になっていましたね。僕の記憶ではこの作品の後は全くありません。

>財産の男
あはは、傑作ですね。
そう言えば、O・ウェルズ繋がりで、僕の姉は「市民ケーン」を「市民権」と思っていたらしい。

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