映画評「パパラッチ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督ポール・アバスカル
ネタバレあり

僕は芸能人の私生活など全く関心がないが、世の中には本業での活躍よりそうしたネタが好きな人が少ないない。TVのトーク番組の多さを考えれば理解出来る。
 それはともかくそうしたミーハー向けに発行されるタブロイド紙にセレブ(有名人)の私生活写真を高額で売りつける写真家をパパラッチと呼ぶことはダイアナ妃の事故若しくは事件前から知られるようになったが、本作はそうしたパパラッチの被害にさらされる有名男優を描いたサスペンスである。

製作者の一人でカメオ出演もしているメル・ギブスンの「リーサル・ウェポン」を思わせるアクション映画でスターになったコール・ハウザーが妻子を乗せて車を走らせている時二台に分乗した五人組のパパラッチに追走されて事故を起す。
 パパラッチの一人トム・サイズモアは同乗して目撃した名士の娘を脅して口封じをするが、意識不明になった息子の入院先まで押しかけるパパラッチに激怒したハウザーは偶然一人を撃退したことに味を占めて彼らを次々と抹殺していく。

この二組に刑事デニス・ファリーナを配置させた構図で、話の見通しは良いがごく水準的。
 がっかりなのは初期捜査の甘さで、交通事故なのにスピード違反カメラをチェックしていないのはどうにも解せない。その段階でチェックすれば主人公も犯行を犯さずに済んだはず。それを言っては映画が成立しないのだが(笑)。
 刑事の性格も些か曖昧模糊としていて、挙動不審の主人公に対し現場に落ちていたボールペンなどをちらつかせるなど思わせぶりな態度を取るだけ。結局きちんと後始末をつけないで映画は終っている。

退屈はさせないが、そうした点でかなりそそっかしい脚本と言わざるを得ず、新人監督ポール・アバスカルはアクション描写にさほどの力強さがなく、場面の繋ぎも巧くない。こういうタイプはベテランの職業監督を使ったほうが面白くなりますがね。

多少現実と比べて誇張があるとしても、有名人に対するパパラッチの非人間的態度は強烈に印象に残る。

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この記事へのコメント

シュエット
2007年05月27日 23:10
これ先日WOWOWで放映されていて、面白そうなんで観ようと思っていて、気がついたら、最後のほうで主人公がやっつけて最後、公開作品のプレミアパーティでおしまい。また来月放映されたら見なければ。
オカピー
2007年05月28日 13:19
シュエットさん

昨日はコメント機能が不調で、途中で断念しました。
話は単純明快。脚本が今一つですが、こういう作品は歓迎したいと思いますね。

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  • <パパラッチ> 

    Excerpt: 2004年 アメリカ 85分 原題 Paparazzi 監督 ポール・アバスカル 脚本 フォレスト・スミス 撮影 ダリン・オカダ 音楽 ブライアン・タイラー 出演 ボー・ララミー:コール・.. Weblog: 楽蜻庵別館 racked: 2007-05-26 02:25