映画評「スウェプト・アウェイ」
☆★(3点/10点満点中)
2002年アメリカ映画 監督ガイ・リッチー
ネタバレあり
2004年映画鑑賞メモより。
30年前のイタリア映画「流されて」のハリウッド・リメイクで、監督は畑違いの感が強いガイ・リッチー。
細君のマドンナに頼まれでもしたのだろうが、それまでの快作が曇ってしまう駄作。というより、時系列をいじくった諸作で評価を得ているタランティーノもどきの作家は、タランティーノ本人を含め、一つの時間軸で直線的に進行する一般ドラマを作らせたらこんなものではないかと想像していた。それを見事に実証してしまったのが本作である。
上流階級夫人マドンナが夫らと共に冴えない船でクルーズに出かけ、わがままいっぱい振舞うが、無理して遠出したモーターボートが故障、船員アドリアノ・ジャンニーニと無人島で過ごす羽目になる。サバイバル力のない彼女は馬鹿にしてきた船員に【主人】として使える羽目になり、その間に心を入れ替えるのだが、結局救出されて二人は元の生活に帰っていく。
物語はほぼそのままだが、オリジナルのようなダイレクトなSM色は全くない。繊細さも大胆さも斬新さも上手さも何もない。
マドンナの演技もまったく大したことはないが、相手役がオリジナルで同じ役を演じたジャンカルロ・ジャンニーニの息子というのが話題として一応面白い。
2002年アメリカ映画 監督ガイ・リッチー
ネタバレあり
2004年映画鑑賞メモより。
30年前のイタリア映画「流されて」のハリウッド・リメイクで、監督は畑違いの感が強いガイ・リッチー。
細君のマドンナに頼まれでもしたのだろうが、それまでの快作が曇ってしまう駄作。というより、時系列をいじくった諸作で評価を得ているタランティーノもどきの作家は、タランティーノ本人を含め、一つの時間軸で直線的に進行する一般ドラマを作らせたらこんなものではないかと想像していた。それを見事に実証してしまったのが本作である。
上流階級夫人マドンナが夫らと共に冴えない船でクルーズに出かけ、わがままいっぱい振舞うが、無理して遠出したモーターボートが故障、船員アドリアノ・ジャンニーニと無人島で過ごす羽目になる。サバイバル力のない彼女は馬鹿にしてきた船員に【主人】として使える羽目になり、その間に心を入れ替えるのだが、結局救出されて二人は元の生活に帰っていく。
物語はほぼそのままだが、オリジナルのようなダイレクトなSM色は全くない。繊細さも大胆さも斬新さも上手さも何もない。
マドンナの演技もまったく大したことはないが、相手役がオリジナルで同じ役を演じたジャンカルロ・ジャンニーニの息子というのが話題として一応面白い。
この記事へのコメント