映画評「ハッカビーズ」

☆☆★(5点/10点満点中)
2004年アメリカ映画 監督デーヴィッド・O・ラッセル
ネタバレあり

「アメリカの災難」や「スリー・キングス」がそこそこ面白かったデーヴィッド・O・ラッセルの最新作だが、前二作のほうが面白い。

環境保護団体の支部長である若者ジェースン・シュワーツマンが、同じ黒人青年に三度も遭遇したのは何の因果だろうかと、<哲学探偵>と称するダスティン・ホフマンとリリー・トムリンの夫婦に自らを探偵するように依頼。
 スーパーマーケット“ハッカビーズ”の社員ジュード・ローは、森を開拓する為にシュワーツマンを追い出して保護団体を乗っ取り、結局森の半分をスーパーに分け、半分を残すことになる。
 彼の恋人はスーパーのアイコンであるナオミ・ワッツだが、<哲学探偵>の影響を受けて妙な格好を仕出す。シュワーツマンは彼らの弟子であった思想家イザベル・ユペールと深い仲になり、彼と共に行動していた消防士マーク・ウォールバーグはナオミと懇ろになる。

余り意味がないが物語を書くとざっとこんな感じで、最終的な結論は「人の繋がりは作り出すもの」といったところらしい。
 僕の嫌いな群像劇で、結論が哲学的でも何でも良いのだが、コメディーである以上笑えないのは困る。洪水のように溢れている台詞が全く面白くも可笑しくもないので、作者の独善に感じられてしまう。ジュード・ローに胸毛付き巨乳といった小手先ではなく、もう少しウッディー・アレン的な毒があれば少しは楽しめたかもしれない。

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この記事へのコメント

viva jiji
2006年09月07日 14:04
プロフェッサーったら「太っ腹」!
この愚作に5点もあげちゃうんですか~?(笑)
それってもしかしてこのバカバカしいお話を大真面目に演じ切った役者さんたちへのねぎらい、かしら?
たしか“なんとかゴケミドロ”ってこれ以下の点数でしたよね。
怖いもの観たさで観てみようかしらん?
TBさせていただきました。
オカピー
2006年09月07日 14:39
viva jijiさん、相変わらず手厳しいですね。私の採点方は独自ですから、ずっとお付き合い戴けないとわかり難いところもあるでしょうが、同じ5点でももっとよく出来たのにという作品と、この内容でよくぞここまでという5点では、好感度が大部違うわけです。
群像劇とは言え、実質的な主役が無名、彼の付き合う男が嫌いなマーク・ウォールバーグでは困ったものの、ホフマン、トムリン、ユペールのお付き合い演技でも見て時間を潰せばいいかなあ、という5点です。「吸血鬼ゴケミドロ」・・・次々と出鱈目を繰り出すので、ある意味大変面白い作品ですよ。出鱈目さで「ゴケミドロ」に勝てる映画はそうないでしょう。
とらねこ
2006年09月14日 03:23
こんばんは!丁寧なコメントありがとうございました。
TBさせていただきますね。
オカピー
2006年09月14日 15:17
とらねこさん、こんにちは。
いやあ、余計なことを申し上げたのではないかと反省しきりです。
嫌わないでやってください。

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