映画評「シャンハイ・ナイト」

☆☆☆★(7点/10点満点中)
2003年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ドブキン
ネタバレあり

先日の「リーグ・オブ・レジェンド」は古典小説の人物が大勢競演して楽しめそうで空振りに終わってしまったが、同じパロディーならこちらのほうが遥かに上出来である。

1880年代、米国でのやや冗長な描写の後、ヴィクトリア女王即位50周年に沸き立つロンドンを、妹ファン・ウォンの知らせにより、紫禁城で王の証明となる龍玉を守り続けていた父親が殺されてしまったことを知ったジャッキー・チェンが仇を取る為に相棒オーウェン・ウィルスンと遥々訪れる。

この辺りからいよいよ面白くなり、切り裂きジャックが出てきたと思ったら、今度は「オリヴァ・トゥイスト」を思わせる乞食少年も出てきて、しかもその名前がチャールズ・チャップリンだったり、彼らに好意的な刑事の名前がコナン・ドイルで、オーウェンが適当に名乗ったシャーロック・ホームズという名前を主人公に小説を書き始めるなど、実在した人物の自由自在に集結させた辺りの楽しさは前述作品と共通するものだが、やはりネタの多さとアクションの見せ場の多さと切れの違いが最終的にかなりの差となって見終わってかなりご機嫌になれる。

中国を追われた王の弟と英国王位を狙う継承者10番目の男が手を組み、互いの敵を倒そうというのは些か調子がよすぎ、世界で最初のマシンガンでロイヤル・ファミリー9人を殺してしまおうというアイデアはスマートさに欠けるが、一人も被害者が出ないのは宜しい。映画の中とは言えこんな方法で王族を殺すわけにはいくまい。

主人公の名前は英国人が発音するとジョン・ウェインになり、最後女王から称号を授かる場面は「三銃士」のパロディーである。最後の時計のぶら下がりは「用心無用」であろう。細かく言うとチャップリンなど年代的にやや無理があるが、文句は言うまい。有名な蝋博物館も出てくる。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック