映画評「キートンの強盗騒動」「キートンの船出」

「キートンの強盗騒動」
☆☆☆☆(8点/10点満点中)
1921年アメリカ映画 監督バスター・キートン、マルコム・セント・クレア
ネタバレあり

食い詰めている若者バスター・キートンが蹴っ飛ばした手錠が警官に当り、警官に追われる。逃げるうちに警官は三人に増えていくが、何とか別の町に逃げ出す。町を歩いていると町民が逃げ出す。
観客には彼が強盗犯と間違えられていることは序盤の挿話からすぐに解るのだが、映画はそれには固執せず、今度は路上で衝突した大男から逃げるシークェンスに移っていく。親切にした女性の家でゆっくりしていると、かの大男はその家の主で、再び逃走。エレベーターを使っての追っかけと逃走の場面はハイライト、この作品だけではなくキートン短編映画の中の白眉と言えるほど楽しいものである。「逃げる」というテーマに統一されていてスラップスティック・コメディーらしさが横溢している佳作と言って良い。


「キートンの船出」
☆☆★(5点/10点満点中)
1921年アメリカ映画 監督バスター・キートン、エドワード・F・クライン
ネタバレあり

バスター・キートンの短編を10本近く見てきたが、これはその中でも一番つまらなく、凡作の部類である。
キートン一家が作り上げた小船で海に乗り出し、嵐に遭遇するが、何とか岸に辿り着く。ファースト・シーンで船が大きすぎて出す時に家を壊す羽目になる。軽いジャブでスタートするのはいつも通りであるが、その後がいつもと違ってテンションが上がっていかない。二人の子供が小さすぎて余り面白い扱いが出来なかったことと、後半で船の中と限られてスラップスティックスらしさを発揮できなかったのが理由であろう。嵐で船が回る場面は本当にぐるぐる回転させたようである。ご苦労様。

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