映画評「国士無双」(1986年版)

☆☆☆(6点/10点満点中)
1986年日本映画 監督・保坂延彦
ネタバレあり

これは勿論、今はまともな形では観る事ができない伊丹万作の傑作のリメイクで、お話は殆ど同じらしい。

食い詰め浪人二人(岡本信人、火野正平)が正体不明の若者(中井貴一)を天下の剣聖にして将軍家御指南役である伊勢伊勢守の振りをさせるが、若者は一枚上手で釘を与えて一人旅に。この辺りはオリジナルと少し違うかもしれないが、若干もたつき気味である。
 但し、これ以降は誠に快調で、その名前を言って道場破りをしようとしただけで大金が手に入ることを知った偽伊勢守はある娘(原田美枝子)を助けるが、それが本物の伊勢守(フランキー堺)の娘で、勢いで二人は対決することになる。相手の妙な戦い方に敗れた本物は山にこもった後自信を持って再戦するが、また負けてしまい、娘を奪われてしまう。

正にとぼけたお笑いで、リメイクはギャグ度を強めているようだが、不自然な感じがしない。気になって仕方がないのは、偽者がやくざ者をなぎ倒した方法である。その部分の描写がないので、全く分からないのが残念。オリジナルにはあったのだろうか。二度目の戦いで払っても払っても次々と木刀が出てくる場面も不思議でござったな。

三味線を使った洋楽というBGMも些か妙だが面白い。主人公は当時の中井貴一では若すぎる。今なら充実した演技でもっと楽しめただろう。

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