テーマ:映画 さ行

映画評「水曜日が消えた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・吉野耕平 ネタバレあり 朝起床する様子を繰り返す映画は時間をギミックにした映画が多い。ビル・マーリー主演の「恋はデ・ジャブ」が典型でござる。  本作は題名だけではどんな映画か解りにくいが、曜日ごとに人格が入れ替わる一人の男性を主人公にした一種の青春ミステリー。多重人格の…
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映画評「ステップ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・飯塚健 ネタバレあり 重松清を映画化した作品は、脚本家や監督により多少差があるとしても、概して人情を行間に見せる為好感を覚えるものが多い。この作品はどうであろうか?  乳児の娘美紀を残して妻に死なれシングル・ファーザーになった会社員健一(山田孝之)が保育園(中野翠咲…
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映画評「スキャンダル」(2019年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジェイ・ローチ ネタバレあり 「スキャンダル」という邦題の映画はやたらにあるので、困ります。この映画の主題はどう考えてもスキャンダルではないが。 ドナルド・トランプが大統領から退いたので、少なくとも3年後くらいまでは日本で関心を持たれることが少なくなる…
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映画評「シェイクスピアの庭」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ケネス・ブラナー ネタバレあり ちょうどウィリアム・シェイクスピアの最初の戯曲「ヘンリー六世」を読もうと思っていたところ。  偶然ではないが、本作は逆に最後の戯曲「ヘンリー八世」上演の際に主催するグローブ座が焼失した為劇作家を引退してロンドンから自宅に帰った後のシェイ…
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映画評「37セカンズ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督HIKARI ネタバレあり 生れる時に37秒間呼吸をしなかった為に脳性麻痺になりずっと車いす生活を送る23歳のユマ(佳山明)は、親友の人気漫画家(萩原みのり)のアシスタントをしているが、内実はゴーストライターである。自分の名前で発表したいという夢を持つ彼女は思い切ってアダ…
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映画評「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年ウルグアイ=アルゼンチン=セルビア合作映画 監督エミール・クストリッツァ ネタバレあり アメリカや日本には共産主義に悪いイメージを持っている人が多い。 “持てる人” がそうなるのは解るが、貧民にも割合多いのは、一方で戦前の教育と、それを引きずって必要以上に左翼を監視する戦後の体制があり、…
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映画評「30年後の同窓会」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター ネタバレあり ダリル・ポニックサン(ポニックさんではない)が「さらば冬のかもめ」の続編(もしくは姉妹編)として書いた小説をリチャード・リンクレイターが映画化。ポニックサンとリンクレイターが共同で脚色に当たっている。 今世紀頭のイラク戦…
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映画評「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」(地上波放映版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督J・J・エイブラムズ ネタバレあり シリーズ最終作(第9作)でござる。最初の三作は全て映画館で観たが、残りは全てWOWOWでこなしてきた。しかし、最終作はWOWOWが日本テレビに先行放映権を許したらしく、CMカットがあるとは言え本編ノーカットなので観ることにした。  …
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映画評「象は静かに座っている」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年中国映画 監督フー・ポー ネタバレあり 近年相対的に映画後進国であった国から超長尺映画が相次いで紹介されている。フィリピンのラヴ・ディアス(僕の観た「立ち去った女」は228分あるが、この監督としては短い部類らしい)、中国出身のドキュメンタリー作家ワン・ピン(「鉄西区」は9時間、新作「死…
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映画評「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督グレタ・ガーウィグ ネタバレあり ルイザ・メイ・オルコットの小説も読んだことがあるし、過去三度日本で劇場公開された映画版のいずれも見ている。しかし、本作は時系列が錯綜する作り方をし、自立する女性の高い意識がより強調された、極めて21世紀らしい内容という印象。  前回…
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映画評「残酷・異常・虐待物語 元禄女系図」

☆(2点/10点満点中) 1969年日本映画 監督・石井輝男 ネタバレあり 東映エログロ映画特集第二弾。本作を見ると、昨日の作品が相当大人しく感じられる。こういう慣れは良し悪しなのでござる。刺激に慣れると碌なことはない。石井輝男監督、やり過ぎですよ。 医者の玄達(吉田輝雄)が見聞する、或いは狂言回しとして紹介される三つの…
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映画評「殺人狂時代」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1967年日本映画 監督・岡本喜八 ネタバレあり チャップリンではなく、岡本喜八のシュールなスリラー映画である。岡本の名前があってシュールと来れば当然コメディー・スタイルだろうと言われるでありましょう。ご名答でござる。  都築道夫の原作「飢えた遺産」はあるが、実は一昨日の「黒い賭博師 悪魔の左…
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映画評「ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2018年イギリス=ニュージーランド合作映画 監督ピーター・ジャクスン ネタバレあり ピーター・ジャクスン監督が、イギリス帝国戦争博物館に所蔵されていた第一次大戦西部戦線の映像をカラー化し音もつけて再編成した記録映画でござる。  映像にかぶる発言は、実際に出征した元兵士のものということである…
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映画評「青春の殺人者」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1976年日本映画 監督・長谷川和彦 ネタバレあり 原作の小説を書いたのが中上健次、監督をしたのがこれが第一作の長谷川和彦。二人とも伝説的な人物となってしまった。  中上は1992年に46歳で夭折してしまったし、長谷川はこの三年後に「太陽を盗んだ男」を撮ったきりメガフォンを取っていないからであ…
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映画評「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ニルス・タヴェルニエ ネタバレあり 不勉強で全く知らなかったが、 “シュヴァルの理想宮” はフランスの重要建築物の名前らしい。 1870年代からお話が始まる。  妻を失い、極度の内気である為、息子を親戚に引き取られたシュヴァル(ジャック・ガンブ…
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映画評「素敵なウソの恋まじない」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年イギリス映画 監督ダーブラ・ウォルシュ ネタバレあり ウソ映画が続くのは偶然です。 プライムビデオ無償鑑賞。他の人のコメントにあったロアルド・ダールという単語に反応して、vivajjijiさんが紹介してくれたTV映画です。ご紹介有難うございました。 子供の頃こんな歌を歌って…
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映画評「存在のない子供たち」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2018年レバノン=フランス合作映画 監督ナディーン・ラバキー ネタバレあり ナディーン・ラバキーというレバノンの女性監督は「キャラメル」という秀作で注目したが、今回は映画技術的にどうのこうの言うより、半世紀前に「アルジェの戦い」(1966年)で経験したようなドキュメンタリー的衝撃がある。 …
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映画評「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・小沼雄一 ネタバレあり 麻雀は全く解らないので、この第二弾は観るつもりはなかったのだが、第一作との作り方の差などを見たいと思い、つい観てしまった。しかし、前作より麻雀の対決シーンが多く、為に人間劇としての部分が希薄になっているので、相当退屈した。映画としての作り方がどうのこ…
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映画評「咲-Saki-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・小沼雄一 ネタバレあり 既になくなったネットのクイズに出て来て憶えたコミック(作:小林立)の映画化。少女が麻雀をするというのが多少珍しいと思っていたので、麻雀は全く解らないものの観てみた。 麻雀が高校野球のように全国的なスポーツとなった架空の日本。インターハイの麻雀…
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映画評「ジョジョ・ラビット」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=ニュージーランド=チェコ合作映画 監督タイカ・ワイティティ ネタバレあり ナチスによるユダヤ人差別を主題ではなく、主題を描く為のツールとした思春期映画である。 ドイツ敗退も近い第二次大戦末期の頃、反ナチ運動をしているロージー(スカーレット・ヨハンソン)の10歳になる息子…
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映画評「ジョン・レノン 最後の週末」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年イギリス映画 監督ブライアン・グラント ネタバレあり ジョン・レノンの最後のインタビューを中心に語られると聞いたので、もっとそのインタビューが聞けるのかと思っていたら、作者側はそれでは余りにマニアックと思ったらしく、彼に絡んだことのある音楽プロデューサーのマルコム・ゲリーや「ジョンの魂」…
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映画評「サイドマン:スターを輝かせた男たち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ=アイスランド合作映画 監督スコット・D・ローゼンバウム ネタバレあり 大学を卒業する間際に「ローリング・ストーン誌レコード・ガイド」というかなり分厚い本を買ったおかげで、ブルース・ミュージシャンの名前だけはかなり憶えた。守備範囲である70年代後半までのロック(ブルース系含む)…
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映画評「ジョン・レノン ドキュメンタリー 『ジョンの魂』」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2008年イギリス映画 監督マシュー・ロングフェロー ネタバレあり ジョン・レノン40回目の命日にWOWOWが放映した音楽ドキュメンタリー。英国のTV番組「クラシック・アルバムズ」が2008年に放送した一回で、扱うアルバム(LP)は、原題 John Lennon/Plastic Ono Band…
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映画評「スタートアップ・ガールズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・池田千尋 ネタバレあり 2020年の「朝まで生テレビ!」はコロナばかりだったが、それまで一年に一度くらい日本国の経済を経営サイドの見地から話し合う回があり、IT産業と若手の起業が絡み合って語られることが多かった。 本作は丁度その部分をテーマにした内容で、コメディー仕…
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映画評「サムライマラソン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本=イギリス合作映画 監督バーナード・ローズ ネタバレあり いつまで経ってもWOWOWに出て来ないので、無料プライム会員中にと、プライムビデオで無償鑑賞。別に後でも良かったのだが、実はこの映画のテーマである安政遠足(あんせいとおあし)マラソンが行われる街道の近くに住んでいる地元の人間な…
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映画評「サニー/32」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 誘拐された中学校教師の運命というアウトラインに加え、パンチのある描写を買う白石和彌が監督をしているので期待したが、もう一つである。 13年前の小学生による同級生殺人事件を踏まえてお話が進む。  現在の新潟。中学校の女子教師藤井赤理(北原里英…
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映画評「鈴木家の噓」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・野尻克己 ネタバレあり 野尻克己という監督の初メガフォンということである。石井裕也作品の助監督をしたということもあり、比較的彼と近似の位置にある(参加していないが、彼の「ぼくたちの家族」と共通項あり)。鈴木家という一家の名前から推して、脚本も書いた野尻監督の、ごく普遍的な…
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映画評「最後の億萬長者」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり そろそろジャック・フェデーも取り上げてみようかと思ったが、忙しいので短い作品が多いルネ・クレールをまた取り上げる。本作を初めて観たのは東京のフィルムセンターにおいて。その後WOWOWで観ていると思う。その時の録画でまた観る。 モナコ…
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映画評「ジョン・ウィック:パラベラム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督チャド・スタエルスキ ネタバレあり ☆☆☆に抑えながらも直線的な展開とアクションの見せ方が大いに気に入った第一作の後、第二作はお話が馬鹿馬鹿しくて “第三作はもう観ない” なんて冗談を飛ばしたが、ちゃんと観ました。第二作よりは良いものの、主人公の悲哀と憤怒が沈潜し、かつ…
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映画評「屍人荘の殺人」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・木村ひさし ネタバレあり 現在の邦画のジャンル映画でほぼ無条件に観るのは、時代劇とミステリーくらいである。ミステリーは、小説や(一時ほどでないにしても)TVで大量に触れることができるのに、映画では本当に少ない。最近は多少増えつつあるが、それでもまだ少ない。従って、本作をば、…
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