テーマ:映画 さ行

映画評「詩季織々」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本=中国合作映画 監督リ・ハオリン ネタバレあり 日本のオムニバス・アニメ映画であるが、舞台はいずれも現代(ほぼ現在)中国である。総監督はリ・ハオリンという人で、個別に第3話の監督もしている。 第一話はイシャオシンが監督した「陽だまりの朝食」。祖母とビーフンを食べたことを良き思い…
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映画評「ジュゼップ 戦場の画家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年フランス=スペイン=ベルギー合作映画 監督オーレル ネタバレあり 今月WOWOWが特集した世界の秀作アニメシリーズは、不条理な艱難辛苦の人生行路を歩ませられた人々を扱った作品が多い。本作はスペイン出身の画家ジュゼップ・バルトリの伝記アニメだが、これも苦闘の物語である。 ファシズム…
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映画評「最後の決闘裁判」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年アメリカ=イギリス合作映画 監督リドリー・スコット ネタバレあり 製作者側が何を見せたかったか実に分かりやすい映画である。 14世紀フランス。騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デーモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、出征から戻って来た夫君に、自分が彼の戦友でもあるジャッ…
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映画評「セールスマンの死」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1951年アメリカ映画 監督ラズロ・ベネディク ネタバレあり マリリン・モンローとも結婚していた期間もあるアーサー・ミラーの名戯曲は数年前に読み、結構鮮明に憶えている。 老骨で車の運転も覚束なくなった老セールスマンのウィリー・ローマン(フレドリック・マーチ)は糟糠の妻リンダ(ミルドレッド・…
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映画評「ジョゼと虎と魚たち」(2020年アニメ版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督タムラコータロー ネタバレあり 田辺聖子の同名小説は2003年に犬童一心監督により実写映画化され、実感を伴うなかなかの佳作に仕上がっていた。本作はアニメによる再映画化だが、最初に言ってしまうが、実写版にあった社会や人間の汚れた部分は最小限(ほぼないと言って良い)に抑えられ…
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映画評「1917 命をかけた伝令」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=インド=スペイン=カナダ=中国合作映画 監督サム・メンデス ネタバレあり 最近のサム・メンデス監督作品では「007スカイフォール」が面白かったものの、あれは寧ろ脚本の力であったろう。本作もまた総合的に優れていると言って良いと思うが、それ以上に映画論的に語りたくなる…
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映画評「サラトガ本線」

☆☆★(5点/10点満点中) 1944年アメリカ映画 監督サム・ウッド ネタバレあり 「カサブランカ」(1942年)以降のイングリッド・バーグマン主演映画は大体観ているが、本作は大作にも拘わらず、未鑑賞だった。  現在の評価を考えると是非とも観たいという作品ではないものの、イングリッドの主演であれば観ておかないわけには行かな…
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映画評「情熱なき犯罪」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ベン・ヘクト、チャールズ・マッカーサー 重要なネタバレあり。鑑賞予定の方は鑑賞後にお読み下さい。 ベン・ヘクトとチャールズ・マッカーサーは有名な脚本家コンビで、コンビとしては戦前作が殆ど。代表作は1972年にビリー・ワイルダーが「フロント・ページ」としてリメイクした「…
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映画評「スパイの妻<劇場版>」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・黒沢清 ネタバレあり ベネチア映画祭の銀獅子賞受賞より【キネマ旬報】のベスト1に選ばれたので期待したが、そこまでの手応えはなかった。まず、映像が平べったいのが気に入らない。NHK8Kで放送された元の素材を色補正して映画館仕様にしたようだ。黒沢清監督作品。 1940…
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映画評「サンドラの小さな家」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アイルランド=イギリス合作映画 監督フィリダ・ロイド ネタバレあり 英国であればケン・ローチが作りそうな、アイルランド映画。主演もしているクレア・ダンの原案・共同脚本を女性監督フィリダ・ロイドが映像化している。 家庭内暴力の夫ゲイリー(イアン・ロイド・アンダースン)と別れて、まだ幼…
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映画評「最後の戦闘機」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1935年フランス映画 監督アナトール・リトヴァク ネタバレあり ロシア出身の名監督アナトール・リトヴァクはアメリカ映画での印象が強いが、これは渡米する少し前にフランスで撮ったドラマの秀作である。純戦争映画のようなタイトルだが、戦争をモチーフにしたロマンスと言ったほうが近いだろう。  原作「エ…
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映画評「西部戦線一九一八年」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1930年ドイツ映画 監督ゲオルク・ヴィルヘルム・パプスト ネタバレあり 先日「炭坑」(1931年)で久しぶりに再会したドイツの名匠ゲオルク・ヴィルヘルム・パプスト(G・W・パプスト)の代表作。50年間観たかった作品だが、実は生涯見られないだろうと諦めていた。従って、僕が観て来たプライム・ビデオ…
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映画評「再会の夏」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ジャン・ベッケル ネタバレあり 地味ながら滋味あふれる作品を作るジャン・ベッケル監督の佳品。フランス流のコント(小話)の伝統を強く感じる。 第一次大戦後レジオン・ドヌール勲章を愛犬にかけたことで不敬罪に問われて軍の留置場に収監された元兵士モルラック…
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映画評「THE CROSSING~香港と大陸をまたぐ少女~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年中国映画 監督バイ・シュエ ネタバレあり 純中国製らしいが、純粋な香港映画のような空気感が漂う作り方であり、内容である。 深圳から香港の高校へ通っている女子高生ペイペイ(ホアン・ヤオ)が、親友ジョー(カーマン・トン)と日本へ行こうと思っている最中、税関で若者から密輸のi-phone…
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映画評「聖なる犯罪者」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ポーランド=フランス合作映画 監督ヤン・コマサ ネタバレあり 2019年度アカデミー賞の国際長編映画賞(かつての外国語映画賞)にノミネートされたポーランド(=フランス合作)映画。なかなか興味深い実話ものである。 少年院を仮出所した若者ダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)が行き先の…
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映画評「空に住む」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・青山真治 ネタバレあり 実績のある青山真治が監督をし、実際に【キネマ旬報】のベスト10で9位に入っているので期待したが、余り感心できなかった。 両親を交通事故で亡くした文芸編集員・多部未華子は、父親の弟・鶴見辰吾とその妻・三村里江の経営する高層マンションに管理人の名…
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映画評「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がTV放映されなかった時)」 

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督アーミル・トンプスン ネタバレあり 1969年夏、ウッドストックに先行するように、黒人系の錚々たるメンバーが出演する “ハーレム・カルチュラル・フェスティヴァル” が開催されたが、まともに紹介されることなく封印されてしまった。それを発掘して再編したのが本ドキュメンタリ…
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映画評「白い指の戯れ」

☆☆★(5点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・村川透 ネタバレあり WOWOWが50周年と称してにっかつロマン・ポルノを特集している。後に一般映画で実績の残す監督の作品に集中して注目作が多い。  特に、村川透監督のこの第一弾は、【キネマ旬報】で10位に入ってい、僕も以前から観たかった作品だ。東京時代、名画座で観るチ…
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映画評「さんかく窓の外側は夜」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・森ガキ侑大 ネタバレあり ヤマシタトモコなる漫画家のコミックを映画化したミステリー・ホラー。 霊体が見える書店員の青年・志尊淳が、同じ体質を持つらしい探偵業・岡田将生に強引に引き抜かれて助手となり、昔から縁のある刑事・滝藤賢一の捜査する連続もしくは不連続殺人に協力す…
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映画評「樹海村」

☆★(3点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・清水崇 ネタバレあり 清水崇監督による「犬鳴村」に続く廃村シリーズ第2弾だが、本作には村らしい村は出て来ない。樹海の中にあったらしいちょっとした障碍者のコミュニティの遺構らしきものが出て来るだけである。 TV芸能人とは関係ないアッキーナなる少女が樹海を突撃レポート、そ…
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映画評「声優夫婦の甘くない生活」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イスラエル映画 監督エフゲニー・ルーマン ネタバレあり ソ連からイスラエルに渡った声優夫婦を主人公にしたコメディー。  終わってみると、邦題が一番の傑作であった。というのも、夫婦の夫がフェデリコ・フェリーニのファンという設定に基づき、配給会社の諸君が「甘い生活」(1960年)をもじっ…
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映画評「シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督アレクシス・ミシャリク ネタバレあり 読み始めたものはどんなに難解あるいは退屈でも最後まで読むというポリシーでずっとやってきた僕が、記憶している限り唯一高校時代に、読め始めて早々に放り投げたのがエドモン・ロスタンの有名戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」であ…
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映画評「ストックホルム・ケース」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年スウェーデン=カナダ合作映画 監督ロバート・バドロー ネタバレあり ストックホルム症候群という呼称ができる基になった銀行強盗事件の顛末を描く実話もの。僕がこの用語を知ったのはパトリシア・ハースト事件であるが、あの事件自体はストックホルムの事件の1年後にすぎないので、後年どこかでその名称と…
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映画評「サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ダリウス・マーダー ネタバレあり アマゾン・プライムで見ようとしていたその日に、偶然にもブログ友達として長い付き合いの vivajiji さんから、お薦めのメッセージがあった。虫の知らせと言うか、以心伝心と言うか。  音楽絡みなので注目していたが、アカデミー賞にも色…
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映画評「007/カジノ・ロワイヤル」(1967年版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 1967年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジョン・ヒューストン、ヴァル・ゲスト、ケン・ヒューズ、ロバート・パリッシュ、ジョゼフ・マクグラス ネタバレあり 僕の記憶では日本のTVに初めて登場した007がこれである。前後編に分けて放映され、ほぼカットはなかったと思う。  そそっかしい僕の級友がご本家…
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映画評「新解釈・三國志」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・福田雄一 ネタバレあり タイトル通りの内容で、中国=香港映画「レッドクリフ」のコメディー版と思えばほぼ正解である。監督は他愛ないコメディーを色々と作っている福田雄一で、劉備に扮する大泉洋を別にすれば、出演者も福田組と言えるメンバーが多い。 お笑いの要素としては人物の性…
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映画評「さくら」(2020年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・矢崎仁司 ネタバレあり 西加奈子の同名小説を矢崎仁司が映画化。家族の物語だが、予想された犬が絡むファミリー映画(家族向けに作られた映画のこと)ではなく、途中からかなりエキセントリックになる。 夫婦(永瀬正敏、寺島しのぶ)と三人姉弟が一匹の雌犬にさくらと名付け、さくら…
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映画評「スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督エイプリル・ライト ネタバレあり 映画の縁の下の力持ちを扱ったドキュメンタリー第二弾。 前回の音響関係者と違って画面には出て来るが、ある意味俳優の下に隠れてしまうかもしれないスタントマン、スタントウーマンの扱う。それも今回はスタントウーマンに絞っているので、自ずと…
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映画評「十九歳の地図」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・柳町光男 ネタバレあり 中上健次の同名小説を当時の若手・柳町光男が映画化して当時結構話題になったような記憶がある。映画館ではないが、観たような気もするし、初めて観るような気もする。学生時代にはこんな映画が多かったからねえ。プライムビデオにあったので鑑賞。 新聞販売店…
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映画評「『エロ事師たち』より 人類学入門」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 野坂昭如のデビュー小説を今村昌平が映画化した風俗ドラマである。  1980年代末か90年代初めの頃に地上波で短尺版を観た。30分以上のカットがあったので、実質的に初鑑賞と言っても良いくらい。 1960年代前半の大阪。未亡人・春(坂本スミ子…
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