テーマ:映画 さ行

映画評「さびしんぼう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり WOWOWが大林宣彦監督特集(6本)を組んでいるが、本作は昔録ったライブラリーから。 30年くらい前に初めて観た時は、前半に満載されるはしゃぎ過ぎたギャグに足を引っ張られて世評ほど良いとは思わなかったが、今回は非常に感動した。こういうノスタ…
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映画評「シャットダウン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年チェコ=スロヴァキア合作映画 監督カレル・ヤナーク ネタバレあり 一応SFというジャンルに入るのかもしれないが、現在のIT社会は潜在的に、本作が見せる内容に限りなく近いので、実質的に殆ど一般的なサスペンスと言って良い。日本劇場未公開作品。 IT会社の設計者たるヴォイチェク・ディクを…
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映画評「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大根仁 ネタバレあり 韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の、7年後の日本でのリメイク。 リメイクはオリジナルから大きく変えても文句を言われる宿命だが、ここまで同じでは作者に無気力の誹りは免れない。リメイクというより忠実な翻訳だろう。  というわけで物語は昨日の作品…
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映画評「サニー 永遠の仲間たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年韓国映画 監督カン・ヒョンチョル ネタバレあり ご贔屓広瀬すずが主演する映画なら大概観るので「SUNNY 強い気持ち・強い愛」という作品を鑑賞予定に入れた。ところが、これが韓国映画のリメイクということだったので、例によって例の如く前半大いに笑わせて後半しんみりという泥臭い作りと予想しつつ…
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映画評「search/サーチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=ロシア合作映画 監督アニーシュ・チャガンティ ネタバレあり ワン・アイデアで成功した作品と言えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)を思い浮かべる。「パラノーマル・アクティビティ」はその作品を嚆矢とする全編POV手法を再利用した二番煎じである上に、定点カメラという…
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映画評「さよならの朝に約束の花をかざろう」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・岡田麿里 ネタバレあり WOWOWで観るべきものを放映してくれない週間に入り再鑑賞を続けたが、三日続くともなると何なので、今年初めに録画した後放置していたこの日本のアニメ作品を観てみた。どんな話なのか殆ど知らないまま鑑賞開始。 極めて中世欧州的な世界。イオルフと呼ば…
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映画評「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年スウェーデン=ドイツ=フランス=デンマーク合作映画 監督リューベン・オストルンド ネタバレあり 「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督の新作。前述作品は途中までの僕の理解が正しくなかったせいもあって高く評価できなかったのだが、本作は作者の狙いが早めに、恐らくはほ…
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映画評「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=アイルランド合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり 「籠の中の乙女」「ロブスター」といった変だけどなかなか面白い作品を作るギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスの最新作。これも奇妙な内容であるが、スリラーと考えれば一番普通に近い作品と言って良い。とりあえずお話。 …
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映画評「戦艦ポチョムキン」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1925年アメリカ映画 監督セルゲイ・M・エイゼンシュテイン ネタバレあり セルゲイ・M・エイゼンシュテインがモンタージュ理論を確立した作品として余りにも有名だから、映画ファンなら一度は観ておかねばならない。僕自身は、1980年池袋文芸坐で観たのが最初で、今回は今世紀初めにNHK-BS2が放…
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映画評「空飛ぶタイヤ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・本木克英 ネタバレあり 連休の初めに愚兄がタイヤ交換をしていたのを見て三菱自動車の脱輪事故に話が及んだ。何とそれから何日もしないうちに三菱自動車のリコール隠し事件をモデルにした経済サスペンス映画を観ることになるとは。原作は池井戸潤。話題になったTVドラマ「半沢直樹」は観…
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映画評「三尺魂」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・加藤悦生 ネタバレあり WOWOWのパンフレットでタイムループものと知り、二か月前に「アルカディア」という低予算のタイムループものを観たばかりということもあって、この手の相場通り低予算のワン・シチュエーションものなのだろう…と鑑賞しようかどうか少し逡巡したが、邦画らしいア…
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映画評「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年カナダ=アイルランド合作映画 監督アシュリング・ウォルシュ ネタバレあり 日本では殆ど知られていないカナダの女流画家モード・ルイスの伝記映画であるが、その扱いは一般的な人生ドラマ。彼女は、画家と言っても、日本で言えば山下清のような、画壇に属しない庶民画家である。 カナダ。リューマ…
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 映画評「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=日本=中国合作映画 監督アレックス・カーツマン ネタバレあり 1932年に作られた「ミイラ再生」(鑑賞済)は1999年に「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」としてリメイクされたが、20年も経たないうちに再リメイクでござる。ユニヴァーサルがかつてのホラー映画を再生(再利用?)する“…
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映画評「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年イギリス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督テレンス・デイヴィス ネタバレあり アメリカの女流詩人エミリー・ディキンスン(1830-1886)は名前は知っているが、読んだことはない。彼女の人生についてもよく知らない。  満55歳で亡くなったことは当時の平均寿命を考えると特別短命というわけ…
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映画評「ザ・キング」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督ハン・ジェリム ネタバレあり WOWOWは韓国映画を大量に放映しているが、韓国映画特集ではまず観ることがないので、【W座からの招待状】のような特別扱いは良いのかもしれない。最近この名物番組のセレクションは、中級邦画の増加など眼を覆いたくなる酷さなのであるが、この作品の中味は…
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映画評「スワンの恋」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1983年フランス=西ドイツ合作映画 監督フォルカー・シュレンドルフ ネタバレあり 長い小説を色々と読んでいる中、恐らく一番苦労したのがマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」である。長いだけでなく恐ろしく低回的でうんざりしたのである。ちょっとした心境を述べる一段だけで百ページくらいあったりす…
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映画評「坂道のアポロン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三木孝浩 ネタバレあり 中学生以降コミックは殆ど読まない。それだけでなく関心もないから大昔のものを別にすれば作者も作品名も知らないことが多い。僕が知っているのは頭の体操の為に連日やっているクイズで出て来る作品くらいで、本作もそれで知った。この漫画で扱われている音楽ジャンル…
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映画評「スイート・チャリティ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1968年アメリカ映画 監督ボブ・フォッシー ネタバレあり フェデリコ・フェリーニの作品群の中で一番好きと言って良い「カビリアの夜」(1957年)の舞台をアメリカのニューヨークに移してミュージカル映画化したボブ・フォッシーの映画監督デビュー作。お話の骨格は「カビリアの夜」と大体同じだが、幾分マイ…
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映画評「スケアクロウ」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1973年アメリカ映画 監督ジェリー・シャッツバーグ ネタバレあり 46年前ロードショーで観た。  本作は典型的なアメリカン・ニュー・シネマであるが、他方この前年くらいから1930年代を懐かしむ映画が増え、メジャー映画的な映画が復活してくる。1973年は、謂わば、過渡期であった。そうして作ら…
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映画評「さらば愛しき女よ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1975年アメリカ映画 監督ディック・リチャーズ ネタバレあり レイモンド・チャンドラーによる同名のフィリップ・マーロウものの映画化。恐らく三回目の鑑賞。 十年くらい前に村上春樹が「さよなら、愛しい女」という邦題にした新訳を読んだことがある。個人的にはクラシックなこの映画の邦題のほうが好き…
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映画評「続・さすらいの一匹狼」

☆☆★(5点/10点満点中) 1965年イタリア映画 監督ジョージ・フィンリー(イタリア名ジョルジョ・ステガーニ) ネタバレあり 今月初めに観た「さすらいの一匹狼」とは全く関係がないどころか、こちらのほうが製作が古い。マカロニ・ウェスタンの配給会社は本邦公開順に適当に邦題を付けていたのだ。同じような例に「続・荒野の用心棒」があ…
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映画評「スプリット」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=日本合作映画 監督M・ナイト・シャマラン ネタバレあり M・ナイト・シャマランも今や期待しない人のほうが多くなったと思われる。この作品もはったりが目立つだけで、僕は余り感心しない。 三人の女子高生アニャ・テイラー=ジョイ、ヘイリー・ルー・リチャードスン、ジェシカ・スーラが…
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映画評「人生はシネマティック!」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年イギリス=スウェーデン合作映画 監督ロネ・シェルフィグ ネタバレあり やや、これは拾い物ですな。 第二次大戦初期のロンドン。情報省が戦意高揚映画を作るようスタジオに指示する。画家ジャック・ヒューストンを(内縁の)夫に持つコピーライター秘書ジェマ・アータートンがスタジオに仕事を求め…
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映画評「さすらいの一匹狼」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1966年イタリア=スペイン合作映画 監督トニーノ・ヴァレリ ネタバレあり クレイグ・ヒルというアメリカ俳優が出張して作られたマカロニ・ウェスタンだが、どちらかと言えばスパニッシュ・ウェスタンという気がする。スタジオ撮影はイタリア、ロケーションはスペインだろう(と思って調べたらズバリでした)。 …
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映画評「スイス・アーミー・マン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=スウェーデン合作映画 監督ダニエル・クワン、ダニエル・シュナイナート ネタバレあり 長い間もう新しいお話なんて出て来ないのではないかと思ってきたし、全体としてその考えに変わりはないが、こういう興味深いお話を見せてくれる作品もたまに見られる。 無人島に漂着して孤立無援の為に…
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映画評「ジャコメッティ 最後の肖像」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督スタンリー・トゥッチ ネタバレあり 100年前芥川龍之介が谷崎潤一郎との間で“話らしい話のない小説”をめぐって論争した(「文芸的な、余りに文芸的な」)。初期の頃は話らしい話のある小説を書いていた芥川が物語性のないものの価値を主張したのだから非常に興味深いものがあるが、こ…
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映画評「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ジェイク・キャスダン ネタバレあり 昨日の「ザ・リング/リバース」」に続いてまた“昔の名前で出ています”映画である。やれやれですな。 高校の居残り生徒4人即ちアレルギー体質スペンサー(アレックス・ウルフ)、アメ・フト選手フリッジ(サーダリウス・ブレイン)、チアガー…
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映画評「ザ・リング/リバース」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督F・ハビエル・グティエレス ネタバレあり 今さらジロー、もう少し難しい言葉で言えば“証文の出し遅れ”で余り感興も湧かないけれど、日本発ホラー映画のアメリカ版第3弾ということで、これまで通りお付き合いすることにした。 基本的には日本版と同じで、貞子に相当するサマラとい…
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映画評「SING/シング」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ=日本合作映画 監督ガース・ジェニングズ ネタバレあり 1970年代以降ミュージカルは枠物語(劇中劇)形式で舞台の上もしくは幻想の中で歌わせたり踊らせたりする作品(「コーラス・ライン」「オール・ザット・ジャズ」等)が増えた結果、日本でも徐々にミュージカル愛好者が増えた。おかげで…
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映画評「15時17分、パリ行き」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり ここ十年以上すっかりTVで見る癖が付いているので、クリント・イーストウッドの監督作品を「キネマ旬報」の年間ベスト10発表の前に観ることはまずなかったが、久しぶりに発表前に観られた。私見ではこの作品がベスト10に入るようでは困る。少…
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