テーマ:映画 さ行

映画評「十年 Ten Years Japan」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・早川千絵、木下雄介、津野愛、藤村明世、石川慶 ネタバレあり 5人の若手作家に十年後の日本をテーマに作らせたオムニバス映画。結果的にディストピア映画になっている。 総合監修が是枝裕和となっているが、高齢化社会の怖い未来を扱う第一話「PLAN75」では開巻早々初期の是枝…
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映画評「座頭市逆手斬り」

☆☆★(5点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・森一生 ネタバレあり シリーズ第11作。脚本が浅井昭三郎につき第9作「関所破り」に似た感じの内容なのは歓迎できないが、あの作品ほど物語は破綻していないように思う。 博打で捕えられた座頭市(勝新太郎)が隣の牢の男・水原浩一に“人殺しで捕えられた自分が無罪であることを証…
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映画評「座頭市二段斬り」

☆☆★(5点/10点満点中) 1965年日本映画 監督・井上昭 ネタバレあり かなり前にシリーズを断続的に観ていたが、今月は長い映画ばかりで疲れたので、短くかつ娯楽性の高いこのシリーズを暫くぶりに。第10作。 昔縁のあった土地に近づいた座頭市(勝新太郎)が橋を超えて按摩の師匠に会おうとするが、偶然出会った知人から、師匠は…
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映画評「女王陛下のお気に入り」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アイルランド=イギリス=アメリカ合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり 映画でよく扱われる英女王はエリザベス1世(チューダー朝)で、近年ヴィクトリア女王(ハノーヴァー朝)も出て来るようになったが、スチュワート朝最後の君主アンが主人公若しくは重要人物になる作品は珍しい。 …
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映画評「007/美しき獲物たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 1985年イギリス映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり シリーズ第14作で、ロジャー・ボンド第7作。これでロジャー・ムーアの007は見納めとなった。監督は3作続けて堅実なジョン・グレン。 ボンドが雪山でソ連が盗んだICチップを探り出す。  007に限らず、80年代以降のアクション映画のフ…
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映画評「007/オクトパシー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1983年イギリス映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり ロジャー・ボンド(ムーア・ボンドという人が多い中ファースト・ネームとファミリー・ネームの組合せの方が洒落ていると思い、僕は使っている)第6作は、シリーズ通算第13作。監督は引き続き編集者出身のジョン・グレン。  タッチは「ユア・アイズ・…
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映画評「007/ユア・アイズ・オンリー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1981年イギリス映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり シリーズ第12作で、ロジャー・ボンド第5作。前作が宇宙にまで飛び出してやりすぎた感を覚えたのか、恐らくプロデューサーたちが路線を原点に戻して作ろうとしたのだと思う。監督がジョン・グレンに代わったのはその一環で、監督が代わったから方向性が変…
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映画評「007/ムーンレイカー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1979年イギリス=フランス合作映画 監督ルイス・ギルバート ネタバレあり 第10作「私を愛したスパイ」は以前書いたので飛ばして、この第11作でござる。およそ40年ぶりの再鑑賞。第9作「黄金銃を持つ男」と並んで評判が悪いようだが、僕は当時から案外買っている。 米国から英国へ空中移送中のスペ…
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映画評「シュガー・ラッシュ:オンライン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督リッチ・ムーア、フィル・ジョンストン ネタバレあり 前作は仮想現実(ゲームの中で活躍するキャラクターの世界をそう称してみる)と実生活とが効果的に関連付けて作られたところを評価したので、その点この続編は物足りない。キャラクターと実際の人間との関係性は扱われているがさほど効…
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007/黄金銃を持つ男

☆☆★(5点/10点満点中) 1974年イギリス映画 監督ガイ・ハミルトン ネタバレあり シリーズ第9作で、ロジャー・ボンドの第2作。監督は余り上出来とも思えなかった「ダイヤモンドは永遠に」「死ぬのは奴らだ」に続いて3試合連続登板のガイ・ハミルトン。三連投でへたばった中継ぎ投手の如き状態で、前二作以上につまらない。  “つま…
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映画評「戦艦シュペー号の最後」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1956年イギリス映画 監督マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー ネタバレあり 完全版としては二度目の鑑賞。 実話ベースの戦争映画だが、滋味溢れる戦争映画を少なからず作ったマイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガー共同監督作品だけに、これもまた興趣に富む作品である。 第…
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映画評「上海特急」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督ジョゼフ・ヴォン・スタンバーグ ネタバレあり 「嘆きの天使」「モロッコ」「間諜X27]に続く、ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督=マレーネ・ディートリッヒ主演コンビ作第4弾。再鑑賞。 悪名高い白人美女マレーネ(役名上海リリー)の乗る北京発上海行きの汽車には様々な…
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映画評「サンダカン八番娼館 望郷」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1974年日本映画 監督・熊井啓 ネタバレあり ポスター等を見ると解るように、本作のタイトルは「望郷」であって、原作由来の「サンダカン八番娼館」はサブタイトル。しかし、当ブログでは一応順番通りに“さ行”扱いにする。 からゆき(唐行き)さんをテーマにした山崎朋子のノンフィクションを社会派熊井…
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映画評「ザ・ヤクザ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1974年アメリカ=日本合作映画 監督シドニー・ポラック ネタバレあり 40年位前にTVのカット版で観たけなので、完全版は今回が初めて。 取引先の日本のヤクザ岡田英次の一味に娘を誘拐された実業家ブライアン・キースが娘を取り戻してほしいと元刑事の私立探偵ロバート・ミッチャムに頼む。  ミッ…
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映画評「事件」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・野村芳太郎 ネタバレあり 松本清張の映画化を得意とした野村芳太郎監督の法廷ミステリーだが、純文学の大岡昇平の小説の映画化なので切り口が清張とは違うものになっている。少年法に絡む論点を出すのは当時としては相当新鮮。40年ぶりの再鑑賞。 現在。神奈川県厚木のバーのママ…
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映画評「審判」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1962年フランス=イタリア=西ドイツ合作映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり 高校生の時に文学全集のカフカの巻を借りてきて「変身」「審判」「城」を読んだ。編が進むに連れて段々わけが解らなくなる感じがあり、「変身」以外はお話も忘れてしまった。  後年ビデオを買ってこの「審判」を見たが、や…
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映画評「上海から来た女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり 初期のオースン・ウェルズの作品は日本では見られず、大分時間を経て輸入された。本作も製作から30年経った1977年に日本で劇場公開され、僕も映画館で観た。  一部に解りにくいという評があるのは、製作会社による大幅カットのせいかもしれな…
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映画評「スマホを落としただけなのに」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・中田秀夫 ネタバレあり 志駕晃のミステリー・サスペンスをホラー映画に実績のある中田秀夫が映画化。 原作に難があるのかもしれないが、実にとっちらかっている。原作がダメであったのなら、脚色で整理すればもう少し格好がついたであろうし、逆に原作を脚色が台無しにした可能性もあ…
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映画評「ジュリアン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督グザヴィエ・ルグラン ネタバレあり ベネチア映画祭で監督賞、セザール賞(フランス版アカデミー賞)で作品賞を獲っているが、近年日本人が幾つかの不幸なDV→児童虐待事件を知った後見ると物足りなく感じる作品であろう。 暴力的な夫ドゥニ・メノーシェと離婚した中年夫人レア・…
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映画評「セントラル・インテリジェンス」

☆☆(4点/10点満点中) 2016年アメリカ=中国合作映画 監督ロースン・マーシャル・ターバー ネタバレあり 駄弁が煩わしくその結果やたらに長くなっているためにうんざりさせられた「バッドボーイズ」シリーズ(特に続編)を少し思わせるバディもの。刑事映画ではないが、最終的には似たようなところに落着する。 高校時代は総代を務…
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映画評「スターリンの葬送狂騒曲」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス=フランス=ベルギー=カナダ=アメリカ合作映画 監督アルマンドー・イアヌッチ ネタバレあり 西洋の本来の定義では、トラジディ以外は全てコメディであるから、本作は紛れもないコメディである。そこまで定義を広げなくても、本作の実在人物のみっともないドタバタぶりは諧謔要素満点である。陰惨…
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映画評「勝負師」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年フランス映画 監督クロード・オータン=ララ ネタバレあり ドストエフスキーの数少ない未読作品たる中編小説「賭博者」を今日読み終えた。そこで、それをフランスのクロード・オータン=ララが映画化したこの作品を久しぶりに観て、比べてみることにする。 ドイツの温泉地バーデン=バーデン(原作…
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映画評「さびしんぼう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり WOWOWが大林宣彦監督特集(6本)を組んでいるが、本作は昔録ったライブラリーから。 30年くらい前に初めて観た時は、前半に満載されるはしゃぎ過ぎたギャグに足を引っ張られて世評ほど良いとは思わなかったが、今回は非常に感動した。こういうノスタ…
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映画評「シャットダウン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年チェコ=スロヴァキア合作映画 監督カレル・ヤナーク ネタバレあり 一応SFというジャンルに入るのかもしれないが、現在のIT社会は潜在的に、本作が見せる内容に限りなく近いので、実質的に殆ど一般的なサスペンスと言って良い。日本劇場未公開作品。 IT会社の設計者たるヴォイチェク・ディクを…
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映画評「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大根仁 ネタバレあり 韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の、7年後の日本でのリメイク。 リメイクはオリジナルから大きく変えても文句を言われる宿命だが、ここまで同じでは作者に無気力の誹りは免れない。リメイクというより忠実な翻訳だろう。  というわけで物語は昨日の作品…
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映画評「サニー 永遠の仲間たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年韓国映画 監督カン・ヒョンチョル ネタバレあり ご贔屓広瀬すずが主演する映画なら大概観るので「SUNNY 強い気持ち・強い愛」という作品を鑑賞予定に入れた。ところが、これが韓国映画のリメイクということだったので、例によって例の如く前半大いに笑わせて後半しんみりという泥臭い作りと予想しつつ…
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映画評「search/サーチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=ロシア合作映画 監督アニーシュ・チャガンティ ネタバレあり ワン・アイデアで成功した作品と言えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)を思い浮かべる。「パラノーマル・アクティビティ」はその作品を嚆矢とする全編POV手法を再利用した二番煎じである上に、定点カメラという…
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映画評「さよならの朝に約束の花をかざろう」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・岡田麿里 ネタバレあり WOWOWで観るべきものを放映してくれない週間に入り再鑑賞を続けたが、三日続くともなると何なので、今年初めに録画した後放置していたこの日本のアニメ作品を観てみた。どんな話なのか殆ど知らないまま鑑賞開始。 極めて中世欧州的な世界。イオルフと呼ば…
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映画評「ザ・スクエア 思いやりの聖域」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年スウェーデン=ドイツ=フランス=デンマーク合作映画 監督リューベン・オストルンド ネタバレあり 「フレンチアルプスで起きたこと」のリューベン・オストルンド監督の新作。前述作品は途中までの僕の理解が正しくなかったせいもあって高く評価できなかったのだが、本作は作者の狙いが早めに、恐らくはほ…
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映画評「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=アイルランド合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり 「籠の中の乙女」「ロブスター」といった変だけどなかなか面白い作品を作るギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスの最新作。これも奇妙な内容であるが、スリラーと考えれば一番普通に近い作品と言って良い。とりあえずお話。 …
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