テーマ:ドラマ

映画評「マイ・ブックショップ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年イギリス=スペイン=ドイツ合作映画 監督イザベル・コイシェ ネタバレあり 監督はスペインのイザベル・コイシェであり、純粋な英国映画ではないが、英国を舞台に英国人らしい俳優が出て来ると、英国映画そのものになってしまう。ペネロピ・フィッツジェラルドという女流作家のブッカー賞受賞作の映画化で…
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映画評「バルバラ セーヌの黒いバラ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督マチュー・アマルリック ネタバレあり フランスの歌手の伝記映画と言えば、去年「ダリダ~甘い囁き~」を観た。解りやすいが、映画的には甚だ食い足りない凡作だった。  同じ伝記映画でも、こちらは全然違う。全く大衆向けの作り方ではないので、大多数の人は退屈すること必定。僕自身…
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映画評「ファントム・スレッド」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ポール・トーマス・アンダースン ネタバレあり ポール・トーマス・アンダースン監督と言えば、記号を大量に使った「マグノリア」(1999年)のインパクトが強いが、この作品にもひねくれた面白さがある。 1950年代ロンドン。オートクチュール(仕立服)デザイナーのウッド…
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映画評「熱いトタン屋根の猫」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督リチャード・ブルックス ネタバレあり 税金の申告に行くので待ち時間に読める文庫本を・・・ということ借りて来たのが、テネシー・ウィリアムズの戯曲「やけたトタン屋根の上の猫」で、それを読んだ後で本作を再鑑賞しようと決めていた(結局コロナ騒動で、申告に来ていた人は数名。会場…
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映画評「ベン・イズ・バック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ピーター・ヘッジズ ネタバレあり 告発映画としてきちんとしているが、映画としては潤いが不足気味で積極的には評価できない。一応お話をば。 クリスマス・イヴの日、薬物更生施設から若者ベン(ルーカス・ヘッジズ)が、母ホリー(ジュリア・ロバーツ)、妹アイヴィー(キャスリン…
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映画評「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 「君の膵臓をたべたい」のパクリみたいな題名だが、2015年発表の同作に対しこちらは2013年の発表なので、パクリがあるとしたら向うになるようだ。宮川サトシという漫画家のエッセイ漫画の映画化。エッセイだから実話ものということになる。 母親が死ん…
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映画評「家族のはなし」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山本剛義 ネタバレあり 鉄拳なるお笑い芸人によるパラパラ漫画を映画化した作品だそうで、監督は新人の山本剛義。 大学を中退してプロのバンド・トリオとして活動している岡田将生が、長野でリンゴ農家をしている父親・時任三郎が入院したと母親・財前直見から聞かされて慌てて帰って…
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映画評「旅路」(1958年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督デルバート・マン ネタバレあり 本館でリタ・ヘイワースの画像問題を出した時に少し話題になったのが本作。不本意にもお話をよく思い出せなかったので、運良くライブラリーにもあった為、久しぶりに再鑑賞することに致した次第。 英国の海辺に近いホテルが舞台。上流階級の高慢な…
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映画評「鍵 THE KEY」

☆☆★(5点/10点満点中) 1997年日本映画 監督・池田敏春 ネタバレあり 谷崎潤一郎の作品には表記上の理由で読みにくいのが多いのだが、「鍵」もその例に洩れず、漢字にカタカナで綴られていて非常に読みにくかったという記憶がある。それでも、明治時代の政治小説に比べれば遥かに読みやすい(東海散士の「佳人之奇遇」などを一見すれば、…
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映画評「おかえり、ブルゴーニュへ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督セドリック・クラピッシュ ネタバレあり 2年前に「ブルゴーニュで会いましょう」というフランス映画をみているので、当初(題名があやふやだった為)既に観た作品と勘違いした。しかし、監督がデジタル時代のフランソワ・トリュフォーと僕が称しているセドリック・クラピッシュと書いてあ…
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映画評「ビール・ストリートの恋人たち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督バリー・ジェンキンズ ネタバレあり ジェームズ・ボールドウィンはリチャード・ライトと並んで黒人文学の二大巨頭ではないかと思うが、そのゴールドウィンが1970年代に発表した小説を、黒人監督としては異彩を放つバリー・ジェンキンズが映画化。 ニューヨーク。19歳の黒人…
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映画評「特別な一日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1977年イタリア映画 監督エットーレ・スコラ ネタバレあり エットーレ・スコラの監督としての知名度はこの作品あたりから高まったと記憶する。 1938年5月ヒトラーが伊独協定成立を記念してローマを訪問し、ローマはお祭り騒ぎになる。熱烈なファシスト党員である一家がこぞって式典に参加、6人の子…
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映画評「十二人の怒れる男」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1957年アメリカ映画 監督シドニー・ルメット ネタバレあり 昨年末と本年年初に本作のフォーマットを利用若しくはパロディー化した邦画二本を見た。リンクしようと思ったら、ロシア映画版「12人の怒れる男」(2007年)は出て来たが、本作はなかった。これはまずいと思ってライブラリーから出し、やっと…
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映画評「マイ・サンシャイン」

☆☆(4点/10点満点中) フランス=ベルギー=中国=アメリカ合作映画 監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン ネタバレあり 昨日に続く“なんちゃってアメリカ映画”。昨日は実質スウェーデン製、本作は実質フランス製(ベルギー=中国=米国との合資映画)だが、英米人俳優を使ってアメリカを舞台にしているから“なんちゃってアメリカ映画”とい…
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映画評「天才作家の妻 -40年目の真実-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年スウェーデン=イギリス=アメリカ合作映画 監督ビョルン・ルンゲ ネタバレあり 映画鑑賞歴も50年くらいになった僕には今ドラマが面白い。ジャンル映画に映画的に面白いものが少ないということである。スウェーデンの監督が作ったこの映画もお話は、実話ではないが、ノーベル文学賞受賞をめぐる夫婦を描い…
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映画評「風と共に去りぬ」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1939年アメリカ映画 監督ヴィクター・フレミング ネタバレあり ブログを始めて15年も経つのにまだ取り上げていなかった。上映時間が長いからねえ。  1970年代から80年代までに4回くらい観たが、90年代は1回だけだと思う。その後マーガレット・ミッチェルのなが~い原作小説を読んだ。それか…
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映画評「地上最大のショウ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1952年アメリカ映画 監督セシル・B・デミル ネタバレあり 1990年くらいからCGの普及のせいでアトラクション的な映画が増えたわけだが、セシル・B・デミルの作品は大昔からそういう傾向にあった。特に本作はサーカスの場面が半分くらいを占め、アトラクションそのものである。そういう作品が珍しかった1…
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映画評「そらのレストラン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・深川栄洋 ネタバレあり タイトルと監督が深川栄洋であることから、「ぶどうのなみだ」系列の作品と予想したら、系列どころか、同じ製作陣による北海道食物(しょくぶつ)シリーズ(命名オカピー)第3弾ということでありました。 北海道南西部の、せたな町。10年前に経営する牧場を…
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映画評「家へ帰ろう」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アルゼンチン=スペイン合作映画 監督パブロ・ソラルス ネタバレあり ホロコーストものは相変わらず作られているが、アルゼンチン発(調べたところが脚本兼監督パブロ・ソラルスはアルゼンチンの人)はさすがに珍しい。 1945年少年アブラハムが両親と妹を失いながら辛うじて生還する。  本…
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映画評「しゃぼん玉」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・東伸児 ネタバレあり 乃南アサの同名小説の映画化で、今年公開された「赤い雪」のような厳しさはない代わりに、万人向けの温かさがある。昨今手応えがある秀作邦画と言うと、人間の嫌な面を浮き彫りにするか人間に対する運命の厳しさを諦観的に扱う作品が多い中、これは人間の良い面を多く…
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映画評「七つの会議」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・福澤克雄 ネタバレあり 今年二本目の池井戸潤原作の映画。最初の「空飛ぶタイヤ」の販売会社側だけをフィーチャーしたと思えば、当たらずと雖も遠からず。 大企業ゼノックスの傘下にあるチェア製造販売の中企業ケンデン(東京建電)。そこに対照的な成績を残す営業一課と営業二課が…
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映画評「劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・西浦正記 ネタバレあり TVドラマは40年くらい前から殆ど観ず、現在では、ながらで見る「相棒」以外は全く無縁。従って「劇場版」とあるものも「相棒」を別にすると全く避けるのだが、2018年一番ヒットした邦画+完全ノーカットという新聞欄のキャッチコピーに釣られて観ることにした…
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映画評「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・吉田康弘 ネタバレあり 「RAILWAYS」シリーズは全て観て来た。毒にも薬にもならぬ感じという表現が近い作品ばかりだが、いずれも人情を丁寧に見せて好感が持てる。3作のうちこの作品が小差ではあるも一番身に染みた。 妙齢美人・有村架純が夫の青木崇高を失い、その連れ子・…
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映画評「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・藤原知之 ネタバレあり 和歌山県の太地町にある“くじらの博物館”を舞台にしたご当地映画。 客足が伸びず次々と飼育員が辞めていく状態の同館。  館長の鶴見辰吾は東京から臨時の飼育員・武田梨奈を雇うと共に、クジラ馬鹿で「白痴」ムイシュキン侯爵のように純粋で若い矢野聖人…
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映画評「菊とギロチン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 2018年度瀬々敬久監督は【キネマ旬報】ベスト10で二本入賞した。8位に本年前半に見た「友罪」、2位に本作である。昨日の木下恵介の1,2位独占(1954年度)には及ばずとも、なかなかできることではない。ここ数年瀬々監督は色々なタイプの作品を作り非…
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映画評「タリーと私の秘密の時間」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジェースン・ライトマン 重要なネタバレあり。未見の方は注意のこと。 「JUNO/ジュノ」「ヤング≒アダルト」に続く、三回目のジェースン・ライトマン監督=ディアブロ・コディ脚本コンビ作。 10歳前の子供二人を育てている母親シャーリーズ・セロンは3人目の子供を出産する…
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映画評「オーケストラ・クラス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督ラシド・アミ ネタバレあり フランスやドイツで行われている音楽による教育プログラムをモチーフにしたドラマで、不運なことに(?)2年前に見たブラジル映画「ストリート・オーケストラ」(2015年)と全く同工異曲である。リメイクかと思いましたよ。 オーケストラを首になっ…
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映画評「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・御法川修 ネタバレあり 歌川たいじというブロガー/漫画家のコミック・エッセイの映画なのだそうだ。流行を追うことに全く興味のない僕は知らなんだ。最近ぽつりぽつり作られ始めた児童虐待に絡むドラマである。 主人公たいじ(青年期:太賀)は作者自身で、母親(吉田羊)から精神的…
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映画評「ハード・コア」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山下敦弘 ネタバレあり 狩撫麻礼というマンガ原作者による同名コミックをベテランになってきた山下敦弘が映像化したコメディー。 金城(首くくり栲象)という人物が率いる極右的な小団体に参加している権藤右近(山田孝之)は、彼を頼りにしてくる同志牛山(荒川良々)と共に、上官水…
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映画評「夫婦善哉」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・豊田四郎 ネタバレあり 「グッバイガール」を再鑑賞して本作を思い出したため再鑑賞することにした。1955(昭和30)年“キネマ旬報”で2位に選ばれた現代世話物の秀作だ。この年には「浮雲」という傑作があった為に2位に甘んじたが、平均的な年であれば1位になっても不思議では…
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