テーマ:ドラマ

映画評「ベイビーブラザー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年イギリス映画 監督マーク・マンデン ネタバレあり 二日続けて英国製TV映画をプライムビデオ無償枠にて鑑賞。 14歳の少年トーマス・ブロディ・サングスター君が生後10カ月の異父弟を里親の家から誘拐、亡くなった母親の遺した現金を会ったことはないが現住所だけ知らされている父親宛てに送付…
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映画評「ステップ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・飯塚健 ネタバレあり 重松清を映画化した作品は、脚本家や監督により多少差があるとしても、概して人情を行間に見せる為好感を覚えるものが多い。この作品はどうであろうか?  乳児の娘美紀を残して妻に死なれシングル・ファーザーになった会社員健一(山田孝之)が保育園(中野翠咲…
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映画評「名もなき生涯」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=ドイツ合作映画 監督テレンス・マリック ネタバレあり テレンス・マリック監督は最近まで非常な寡作であったが、近年は精力的に活動している。概して内容は純文学という以上に哲学的で、正確に理解するのはハードルが高い。その点本作はタッチは従来通りながら、実話に基づいた内容は…
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映画評「男と女 人生最良の日々」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督クロード・ルルーシュ ネタバレあり クロード・ルルーシュの作品の邦題に「男と女」とあるのが数多くあるので、どれがどれか解らなくなっているが、本作は彼の出世作「男と女」の正式な後日談で、1986年に作られた「男と女Ⅱ」に次ぐシリーズ第三作にして(関係者の年齢を考えると)最…
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映画評「ワイルド・ローズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督トム・ハーパー ネタバレあり 音楽を巡るドラマ映画は色々あるが、カントリー畑は割合少ない。僕が観たのは本作でも絡んでくるグランド・オール・オープリーを開催するナッシュヴィル市をテーマにしたその名も「ナッシュビル」(1975年)、ロレッタ・リンの伝記映画「歌え!ロレッタ愛…
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映画評「楽園」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 吉田修一の短編集「犯罪小説集」収録の短編二編を組み合わせて作ったドラマ。 長野県の限界集落で、学校帰りの小学3年生くらいの女児・愛華が行方不明になる。直前まで一緒にした同級生・紡は喧嘩別れした後なので自分のせいのように感じる。  12年後似…
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映画評「ある船頭の話」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督オダギリジョー ネタバレあり この間観たグルジア映画「とうもろこしの島」で老人と孫娘がいかだで川を横切るのを観たばかりだが、本作でも似たような絵柄が見られる。水難と放火の違いはあるが、小屋を失う幕切れも似ている。  そう言えば、この作品にはどこか中央アジアの薫りが漂う。監…
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映画評「地の群れ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1970年日本映画 監督・熊井啓 ネタバレあり プライムビデオの無償ラインアップに発見したので、観てみた。朝観終わり、たまたま図書館に出かける日だったので、予定の本に加えて急遽井上光晴の同名小説を借りて来、本稿の粗稿を書く前に完読した。  映画に解りにくいところがあったからだが、逆に映画を観て…
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映画評「シェイクスピアの庭」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ケネス・ブラナー ネタバレあり ちょうどウィリアム・シェイクスピアの最初の戯曲「ヘンリー六世」を読もうと思っていたところ。  偶然ではないが、本作は逆に最後の戯曲「ヘンリー八世」上演の際に主催するグローブ座が焼失した為劇作家を引退してロンドンから自宅に帰った後のシェイ…
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映画評「37セカンズ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督HIKARI ネタバレあり 生れる時に37秒間呼吸をしなかった為に脳性麻痺になりずっと車いす生活を送る23歳のユマ(佳山明)は、親友の人気漫画家(萩原みのり)のアシスタントをしているが、内実はゴーストライターである。自分の名前で発表したいという夢を持つ彼女は思い切ってアダ…
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映画評「ある少年の告白」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=オーストラリア合作映画 監督ジョエル・エドガートン ネタバレあり 二十歳くらいの若者ルーカス・ヘッジズが、化粧の濃い母親ニコール・キッドマンに連れられて、ある施設へ赴く。施設の内奥には母親は入れず、本人からは携帯電話が奪われ、日記の類は書くのを禁じられる。  暫くはこの施設の…
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映画評「河」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1952年フランス=インド=アメリカ=イギリス合作映画 監督ジャン・ルノワール ネタバレあり 正確には憶えていないが、初めて観たのは30年以上前である。  英国の閨秀作家ルーマー・ゴッデンが英国統治時代のインドを舞台に書いた自伝的小説をインドで映画化したもので、 Allcinema の諸氏が…
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映画評「30年後の同窓会」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督リチャード・リンクレイター ネタバレあり ダリル・ポニックサン(ポニックさんではない)が「さらば冬のかもめ」の続編(もしくは姉妹編)として書いた小説をリチャード・リンクレイターが映画化。ポニックサンとリンクレイターが共同で脚色に当たっている。 今世紀頭のイラク戦…
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映画評「とうもろこしの島」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2014年ジョージア=ドイツ=フランス=カザフスタン=チェコ=ハンガリー合作映画 監督ギオルギ・オヴァシュヴィリ ネタバレあり 「みかんの丘」をプライムビデオで観た時に、この作品の名前が目に入った。日本では一緒に上映されることが多かったらしいジョージア製ドラマである。「みかんの丘」同様にアブハジ…
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映画評「タッチ・ミー・ノット~ローラと秘密のカウンセリング~」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年ルーマニア=ドイツ=チェコ=ブルガリア=フランス合作映画 監督アディナ・ピンティリエ ネタバレあり WOWOWのベルリン映画祭特集をぼつぼつ観ている。 昨日の4時間近い中国の長尺映画「象は静かに座っている」と表面的な面白さは大して変わらないが、映画祭最高賞を獲ったというルーマニアの新…
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映画評「象は静かに座っている」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年中国映画 監督フー・ポー ネタバレあり 近年相対的に映画後進国であった国から超長尺映画が相次いで紹介されている。フィリピンのラヴ・ディアス(僕の観た「立ち去った女」は228分あるが、この監督としては短い部類らしい)、中国出身のドキュメンタリー作家ワン・ピン(「鉄西区」は9時間、新作「死…
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映画評「みかんの丘」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2013年エストニア=ジョージア合作映画 監督ザザ・ウルシャゼ ネタバレあり 大分前に個人用の映画メモを転載した「ノー・マンズ・ランド」(2003年)へのコメントで常連のモカさんが教えてくれ、おかげでプライムビデオ無償期限直前に観ることが出来た。  今世紀に入ってから新作情報を漁ることもなく、…
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映画評「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督グレタ・ガーウィグ ネタバレあり ルイザ・メイ・オルコットの小説も読んだことがあるし、過去三度日本で劇場公開された映画版のいずれも見ている。しかし、本作は時系列が錯綜する作り方をし、自立する女性の高い意識がより強調された、極めて21世紀らしい内容という印象。  前回…
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映画評「風をつかまえた少年」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス=マラウィ合作映画 監督キウェテル・イジョフォー ネタバレあり 相変わらず実話ものが多い。しかし、本作は、アフリカの小国マラウィが舞台なのが興味深く、監督が男優キウェテル・イジョフォーの初監督作というのが注目に値する。 2001年マラウィは旱魃に襲われる。  14歳くら…
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映画評「ブラインドスポッティング」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督カルロス・ロペス・エストラーダ ネタバレあり ブラック・ライヴズ・マターが起きるアメリカならではの状況をよく反映した、極めて現在的な作品。  アメリカから届く黒人差別に関する報道に興味がある人なら、着想が面白いので、必見と言いたい。総論としては、トーンの一貫性のなさが…
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映画評「影裏」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 2017年後期芥川賞を受賞した沼田真佑の同名小説の映画化。戦後の芥川賞受賞作品はとても商業映画になるとは思えないものが多く、現在の日本の映画民度でよくこれを映画化したと思う。しかも、監督が大衆的な作品を撮るイメージの強い大友啓史だから、相当意外な感…
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映画評「存在のない子供たち」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2018年レバノン=フランス合作映画 監督ナディーン・ラバキー ネタバレあり ナディーン・ラバキーというレバノンの女性監督は「キャラメル」という秀作で注目したが、今回は映画技術的にどうのこうの言うより、半世紀前に「アルジェの戦い」(1966年)で経験したようなドキュメンタリー的衝撃がある。 …
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映画評「ハスラーズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ローリーン・スカファリア ネタバレあり アジア系ポール・ダンサー、コンスタンス・ウーが、ベテランの同業者ジェニファー・ロペスに踊りを鍛えてもらうが、リーマン・ショックで不景気なのはこの業界も例外ではなかったらしく、生まれたばかりの子供を抱えたシングル・マザーとして、同じ…
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映画評「何が彼女をさうさせたか」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1930年日本映画 監督・鈴木重吉 ネタバレあり 1930年度の【キネマ旬報】ベスト選出は変則で、洋画はトーキーとサイレントとに分かれ夫々二本と三本、邦画は現代劇と時代劇とに分かれて三本ずつ(全てサイレント)しか選ばれていない。  その年の邦画現代劇部門で1位に選ばれたのが本作である。当時流行…
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映画評「小原庄助さん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1949年日本映画 監督・清水宏 ネタバレあり プライムビデオで無償鑑賞。1949年度キネマ旬報10位に選出された清水宏監督の作品だから得した気分でござる。 ちょっと大袈裟に言えば日本版「山猫」(1963年)である。 恐らくはGHQによる農地解放の後の山村が舞台。しかし、映画はその悲…
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映画評「ロベレ将軍」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1959年イタリア=フランス合作映画 監督ロベルト・ロッセリーニ ネタバレあり 10年近く前にNHK-BSが放映したハイビジョン版を持っていたが、それを収めたブルーレイ・ディスクが再生不能になった(某メーカーの或るシリーズで、録画から数年後にかなりの確率で起こる)ので、幸いにもプライムビデオで無…
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映画評「ボイス・オブ・ムーン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1989年イタリア=フランス合作映画 監督フェデリコ・フェリーニ ネタバレあり フェデリコ・フェリーニ監督の「道」(1954年)以降の作品は全部映画館で観ている。事情があって、遺作となった本作のみ衛星放送で観るしかなかった。その時録画したビデオはブルーレイに移してライブラリーとして依然持っている…
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映画評「男の叫び」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり プライムビデオ無料視聴(但し会費を除く)。ジョン・ウェイン主演の古い映画だが、珍しく初鑑賞。 アメリカ合衆国とグリーンランドを繋ぐ航路を飛ぶ民間機が、氷結の為に故障を起こし、カナダ北部の湖沼地帯に不時着。ウェインのリーダ…
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映画評「ふるさと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1983年日本映画 監督・神山征二郎 ネタバレあり アマゾン・プライムの有料会員になってしまった(WOWOW加入中 は止める気十分なり)ところ、常連の浅野佑都さんから、この作品が無償で観られると教えられた。観た記憶もあったのだが、実際に鑑賞したところ、記憶違いのようである。そもそもこれほど感慨深…
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映画評「恋人たち」(2015年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・橋口亮輔 ネタバレあり 【キネマ旬報】の批評家選出で2015年度ベスト1に選ばれた橋口亮輔監督の群像劇。気になっていたが、何故かここまで出て来なかった。  橋口監督の作品は「ニ十才の微熱」(1993年)と「ハッシュ!」(2001年)を観たことがあるが、前者は苦手な男性…
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