テーマ:ドラマ

映画評「夫婦善哉」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・豊田四郎 ネタバレあり 「グッバイガール」を再鑑賞して本作を思い出したため再鑑賞することにした。1955(昭和30)年“キネマ旬報”で2位に選ばれた現代世話物の秀作だ。この年には「浮雲」という傑作があった為に2位に甘んじたが、平均的な年であれば1位になっても不思議では…
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映画評「ロリータ」(1962年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 1962年イギリス=アメリカ合作映画 監督スタンリー・キューブリック ネタバレあり ロリコン(ロリータ・コンプレックス)の語源となったウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」をまだ神格化される前のスタンリー・キューブリックが映画化。40年位前にTVで見たのは大幅カット版(多分70分くらいカット)だ…
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映画評「アリー/スター誕生」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラッドリー・クーパー ネタバレあり 1937年に映画界を舞台に作られた「スタア誕生」は17年後にほぼ同じ内容でミュージカル映画化され、さらにその22年後に音楽界に舞台を移した二度目のリメイクが行われた。本作はやはり音楽界を舞台にしているので、直接的には1976年版を…
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映画評「サンダカン八番娼館 望郷」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1974年日本映画 監督・熊井啓 ネタバレあり ポスター等を見ると解るように、本作のタイトルは「望郷」であって、原作由来の「サンダカン八番娼館」はサブタイトル。しかし、当ブログでは一応順番通りに“さ行”扱いにする。 からゆき(唐行き)さんをテーマにした山崎朋子のノンフィクションを社会派熊井…
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映画評「2重螺旋の恋人」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり フランソワ・オゾンの新作は一種のミステリーである。 妙齢美人クロエ(マリーヌ・ヴァクト)が謎の腹痛の為に色々な病院で診てもらうが特段の異常はなく、精神的なものと言われる。そこで精神分析医ポール(ジェレミー・レニエ)を…
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映画評「愛しのアイリーン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり 最近、吉田恵輔監督は「純喫茶磯辺」の頃に比べると作品内容がぐっとハードになってきた。本作は、新井英樹という漫画家の同名コミックの映画化である。  かつて今村昌平が撮ったような因循で閉鎖的なコミュニティのお話にコーエン兄弟のテイストが入ったような感…
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映画評「審判」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1962年フランス=イタリア=西ドイツ合作映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり 高校生の時に文学全集のカフカの巻を借りてきて「変身」「審判」「城」を読んだ。編が進むに連れて段々わけが解らなくなる感じがあり、「変身」以外はお話も忘れてしまった。  後年ビデオを買ってこの「審判」を見たが、や…
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映画評「人魚の眠る家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・堤幸彦 ネタバレあり 原作は人気作家・東野圭吾のデビュー30周年記念小説だそうでござる。お得意のミステリーではない。 IT器具会社の社長である夫・和昌(西島秀俊)と別居している主婦薫子(篠原涼子)が、小学校へ上がる直前の娘・瑞穂が町のプールで事故で溺れ、植物状態と…
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映画評「ガンジスに還る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年インド映画 監督シュバシシュ・ブティアニー ネタバレあり 小津安二郎と河瀬直美が結婚してできた息子が映画を作るとこんな感じになるのではないか、と変なことを考えた。これも変則的な幻想映画館か。 母親に呼ばれて家に帰っていく少年時代の自分を夢に見るようになった老人ダヤ(ラリット・ベヘル…
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映画評「判決、ふたつの希望」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年レバノン=キプロス=フランス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督ジアド・ドゥエイリ ネタバレあり 合作ではあるが、レバノン映画は珍しい(私的には、2007年製作「キャラメル」以来か?)。レバノン映画史上初めてアカデミー賞外国語映画賞のノミネートになったという。 レバノン。パレスチナ…
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映画評「ジュリアン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督グザヴィエ・ルグラン ネタバレあり ベネチア映画祭で監督賞、セザール賞(フランス版アカデミー賞)で作品賞を獲っているが、近年日本人が幾つかの不幸なDV→児童虐待事件を知った後見ると物足りなく感じる作品であろう。 暴力的な夫ドゥニ・メノーシェと離婚した中年夫人レア・…
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映画評「輝ける人生」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督リチャード・ロンクレイン ネタバレあり 年を取り、死ぬこともたまに考えるようになったから、老人たちを主題にした作品には、出来栄え以上に心が動かされてしまう。7月に観た邦画「体操しようよ」は映画としては可もなく不可もない程度であったが、相当甘くなってしまったし、本作はそ…
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映画評「告白小説、その結末」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ポーランド=ベルギー合作映画 監督ロマン・ポランスキー ネタバレあり ロマン・ポランスキー84歳の新作である。 母親の自殺をテーマにした実話小説が成功して一躍人気作家になったエマニュエル・セニエがスランプに陥る。熱烈なファンという女性エヴァ・グリーンと交流を続けた末に彼女…
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映画評「偉大なるアンバーソン家の人々」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1942年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり オースン・ウェルズ第二作で、日本公開は製作から46年後の1988年まで待つことになる。 1870年代、アメリカの名門アンバーソン家の娘イザベル(ドロレス・コステロ)は、自動車開発に夢中の若者ユージン・モーガン(ジョセフ・コット…
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映画評「泳ぐひと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年アメリカ映画 監督フランク・ペリー ネタバレあり アメリカン・ニュー・シネマ元年(本格始動)の1968年に作られた異色作で、スターシステム時代の俳優バート・ランカスターが水泳パンツ一つで出ずっぱりというのがオールド・ファンを驚かせたにちがいない。原作はジョン・チーヴァー。再鑑賞作品。 …
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映画評「勝負師」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年フランス映画 監督クロード・オータン=ララ ネタバレあり ドストエフスキーの数少ない未読作品たる中編小説「賭博者」を今日読み終えた。そこで、それをフランスのクロード・オータン=ララが映画化したこの作品を久しぶりに観て、比べてみることにする。 ドイツの温泉地バーデン=バーデン(原作…
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映画評「ハナレイ・ベイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・松永大司 ネタバレあり 村上春樹の短編小説の映画化ということで観てみた。 ハワイのカウアイ島で日本人少年タカシ(佐野玲於)がサーフィン中に鮫に襲われ落命する。シングルマザーのサチ(吉田羊)は現地で火葬し、現地の官憲が取っておいてくれた手形を受け取らずに帰国する。 …
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映画評「花筐/HANAGATAMI」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦監督の“戦争三部作”の最終作。原作は檀一雄の「花筐」であるが、驚いたことに、オリジナルの脚本自体はデビュー作「HOUSE/ハウス」より以前に書かれていた。この作品から始まれば、大林監督はファンタジーではなく幻想映画の監督と言われることにな…
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映画評「野のなななのか」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2014年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦監督による【戦争三部作】第2作。圧倒された前作「この空の花 長岡花火物語」を踏襲したところが多く、その登場人物であった山下清らしき人物が一列に並んだ楽隊の最後尾で太鼓を叩いている遊びまである。しかし、本作は前作ほど混沌としていないが故に却…
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映画評「食べる女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・生野慈朗 ネタバレあり これも小説(筒井ともみ)の映画化ということで見たのだが、また空振り気味。 古書店経営で雑文書きの女性小泉今日子の許には様々な女性が集まって来る。  同世代は料理店経営の鈴木京香で、彼女から外国女性シャーロット・ケイト・フォックスに間貸しを頼…
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映画評「億男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 今月は邦画ばかりになりそうだから、若い俳優が出る作品はなるべく避けようとしているのだが、本作はコミックではなく小説(川村元気)の映画化と知ったので、観ることにした。 偶然もらった宝くじが大当たりして3億円を当てた図書館司書の男性・佐藤健が大金…
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映画評「この空の花 長岡花火物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2012年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦の作品は殆ど観て来たのだが、近作はWOWOWに登場しないこともあって、見られずにいた。今回WOWOWは「花筐/HANAGATAMI」の初放映に合わせて全6作の特集を組んだ。初期の3本と、戦争三部作と言われる近作3本である。できれば、もっと…
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映画評「皆殺しの天使」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1962年メキシコ映画 監督ルイス・ブニュエル ネタバレあり 独裁政権のスペインから逃避していたメキシコでのルイス・ブニュエルは解りやすい作品ばかりだが、これは例外的にシュール。難解というよりシュールなのである。再鑑賞。 上流階級のパーティーを準備していた召使たちが、彼らが外から帰ってくる…
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映画評「プーと大人になった僕」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イギリス=アメリカ合作映画 監督マーク・フォースター ネタバレあり マーク・フォースターはやはり英国正統派ドラマを撮るのがふさわしい。同じ英国でもせわしい「007/慰めの報酬」(2008年)では彼のショット感覚の良さが全く発揮できなかった。 以前「ネバーランド」(2004年)で“…
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映画評「僕のワンダフル・ライフ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=インド合作映画 監督ラッセ・ハルストレム ネタバレあり 日本でその名を知らしめた「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985年)のラッセ・ハルストレムはアメリカに定着して日本でお馴染みハチ公のアメリカ版「HACHI 約束の犬」(2008年)を作った。犬映画の実績がある為か、ま…
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映画評「焼肉ドラゴン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鄭義信 ネタバレあり 「月はどっちに出ている」「愛を乞う人」「血と骨」で三度キネマ旬報脚本賞を獲っている鄭義信の初監督作品である。原作は彼自身の戯曲で、勿論脚色も担当している。 空港近くの朝鮮人コミュニティー(大阪空港横の伊丹市中村がモデル)が舞台で、大阪万博一年前…
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映画評「猫は抱くもの」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 大山淳子の同名連作短編集の映画化。「グーグーだって猫である」で実績があるせいか、犬童一心が監督に選ばれた。 アイドル・グループの一員だった大石沙織(沢尻エリカ)は現在スーパーのレジ担当をしている。身を棄てて奮闘したものの思ったように人生が進ま…
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映画評「見えない太陽」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年フランス=ドイツ合作映画 監督アンドレ・テシネ ネタバレあり ご無沙汰だったアンドレ・テシネ監督の劇場未公開作品。今年発表された新作で、カトリーヌ・ドヌーヴ主演なので観てみた。 フランス。乗馬場を営む老婦人カトリーヌは、カナダにいる父親と離れて暮らす孫ケイシー・モッテ・クラインを非…
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映画評「プレイス・イン・ザ・ハート」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督ロバート・ベントン ネタバレあり 昨日の作品と関連付けられる作品なのだが、その共通因子は何であるか解る人はかなりの映画通でござる。どちらもロバート・ベントンの脚本作品ということ。但し「俺たちに明日はない」はデーヴィッド・ニューマンとの共作だった。本作は「クレイマー、…
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映画評「氷点」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・山本薩夫 ネタバレあり 1980年代に一度観ているが、今回三浦綾子の小説(原作)を読んだので、併せて再鑑賞することにした。 終戦直後、総合病院を経営する辻口啓造(船越英二)の3歳になる娘ルリ子が、母親・夏枝(若尾文子)が病院の眼科医・村井(成田三樹夫)に迫られてい…
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