テーマ:ミステリー/冒険

映画評「天国でまた会おう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年フランス=カナダ合作映画 監督アルベール・デュポンテル ネタバレあり 先日のアニメ「ディリリとパリの時間旅行」の冒険もゴキゲンだったが、この作品の冒険模様も相当面白い。日米に見るべきものが少ない中でフランス映画が頑張っている。最大の買いは、今まで似たタイプはあっても似た物語を観たことの…
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映画評「アガサ・クリスティー ねじれた家」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジル・パケ=ブレネール ネタバレあり アガサ・クリスティーの映画化は、エルキュール・ポワロものに限る。観光要素があってスペクタクル性が高く、見ばえが良いからである。少なくとも劇場用に映画化されたものはそうである。  「ねじれた家」は、クリスティーご本人が…
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映画評「コンフィデンスマンJP ロマンス編」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・田中亮 ネタバレあり 「相棒」を別にするとTVドラマを見る習慣がほぼ50年間ないので、所謂“劇場版”は見ないが、本作はコン・ゲームらしいので観てみた。  僕は詐欺(厳密には悪徳商法の強いレベルと思う)に遭った人間なのでこの類の犯罪は見たくない。しかし、本作は、被害に遭っ…
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映画評「シンプル・フェイバー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ポール・フェイグ ネタバレあり ダーシー・ベルのミステリー小説の映画化。 夫に死なれたシングル・マザーのアナ・ケンドリックが息子を迎えに行った学校で同じ年頃の息子を持つアパレル関係ブレイク・ライヴリーと親しくなるが、ある時子供を預けられたまま失跡されてしまう。友人…
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映画評「動く標的」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1966年アメリカ映画 監督ジャック・スマイト ネタバレあり ハードボイルド小説は概して本格推理より映画化に向いているが、登場人物が多くてややこしく話を掴むのに難儀し、また、人物の性格描写が強いのでサスペンスはさほど強力ではない、という傾向がある。  だから、直球的な面白さを求めると、Allc…
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映画評「赤い雪 Red Snow」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・甲斐さやか 重要なネタバレあり 甲斐さやかという女性監督の劇映画デビュー作ということである。“解らない”という人が多いが、さほど難解ではない。 30年前に6歳の少年が失踪し、その11年後に保険金殺人と思われる火事が起きた現場においてその少年のものと思しき骨が発見さ…
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映画評「十二人の死にたい子どもたち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・堤幸彦 ネタバレあり SNSを通じて自殺願望のティーンエイジャー12人が希望の安楽死を遂げる為に廃病院の地下に集まる。筆頭は企画者で会場である廃病院の元院長令息・高杉真宙で、以下杉咲花、新田真剣佑、北村匠海、黒島結菜、橋本環奈、吉川愛、萩原利久、渕野右登、坂東龍汰、古川琴…
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映画評「アンダー・ザ・シルバーレイク」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ロバート・ミッチェル ネタバレあり 古い映画を知っていれば少しは楽しめるかもしれない、異色ミステリーである。監督はデーヴィッド・ロバート・ミッチェルと言い、「イット・フォローズ」という前作のホラー映画が評判を呼んだらしいが、僕は観ていない。 現在、ロ…
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映画評「マスカレード・ホテル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・鈴木雅之 ネタバレあり 東野圭吾は図書館でも人気、映画界にも人気。映画としての完成度が余り高くないものが多いが、この度完成度に拘らず東野圭吾原作の映画を全部保存することにした。現在までのところ11本。もう一度観ても良いのは「容疑者Xの献身」くらいですがね。 同一犯と…
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映画評「ビブリア古書堂の事件手帖」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三島有紀子 ネタバレあり 一時ほどではないにしてもTVではミステリーが人気なのに、映画では余り作られない。そんな時代にあってこんな題名を見ると食指を動かされる。僕は本好きだから余計に良い。 モラトリアムの若者・五浦大輔(野村周平)は、子供時代に祖母絹子(渡辺美佐子)…
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映画評「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年中国=香港合作映画 監督ツイ・ハーク ネタバレあり オランダの推理作家ロバート・ファン・ヒューリックが唐王朝に実在した人物を基に作り上げた判事ディーをシャーロック・ホームズに相当する探偵役とする時代ミステリー第3弾。第2弾は題名から「王朝の陰謀」が消えていたため見落としたらしい。 …
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映画評「特捜部Q カルテ番号64」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年デンマーク=ドイツ合作映画 監督クリストファー・ボー ネタバレあり シリーズ第4作で、個人的には三度目の作品。例によって<未体験ゾーンの映画たち2019>にて日本で上映された作品なので、本ブログでは日本劇場未公開扱い。  デンマーク版「相棒」として毎回楽しませてもらっている。我が邦の「…
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映画評「瞳の中の訪問者」

☆☆★(5点/10点満点中) 1977年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 「HOUSE/ハウス」に続く大林宣彦監督のメジャー映画第2作。“第一作が名作で、本作は珍作”という意見を読んだが、アイドル候補を使いながらやりたいことをやりまくった印象のある第一作こそメジャー映画としては珍作であろう。  大林監督は作品を振り返っ…
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映画評「探偵はBARにいる3」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・吉田照幸 ネタバレあり 東直己のハードボイルド小説の映画化シリーズ第3弾。日本人はそもそもハードボイルド小説を碌に読まないだろうし、ハードボイルド映画の愛好家も限られているから、僕のようにハードボイルドとして見るのは少数で、コミカルで人情的なミステリーとして見る方が大半で…
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映画評「空海-KU‐KAI-美しき王妃の謎」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年中国=日本合作映画 監督チェン・カイコー(陳凱歌) ネタバレあり 夢枕獏の伝奇ミステリー「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化した、中日合作(監督が中国の陳凱歌なのでこう書いておく)の超大作であるが、興行収入も評価も日本では伸び悩んだらしい。中国・日本の歴史を知らない人が観ても、或いはそ…
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映画評「さらば愛しき女よ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1975年アメリカ映画 監督ディック・リチャーズ ネタバレあり レイモンド・チャンドラーによる同名のフィリップ・マーロウものの映画化。恐らく三回目の鑑賞。 十年くらい前に村上春樹が「さよなら、愛しい女」という邦題にした新訳を読んだことがある。個人的にはクラシックなこの映画の邦題のほうが好き…
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映画評「ラプラスの魔女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三池崇史 ネタバレあり 東野圭吾(の小説)の映画化では、ガリレオ・シリーズを面白く観た。それ以外は図書館での大人気を考えると低調という印象が強いが、それでも本作よりは楽しめた。 映画製作者と売れない俳優の二人が連続的に屋外で硫化水素中毒で死ぬ。刑事・玉木宏は製作者の…
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映画評「バッド・ウェイヴ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督マーク・カレン ネタバレあり まずい。観た傍からストーリーを忘れてしまった(本当の話。今懸命に思い出しながら書いている)。そのくらい印象に残らないお話であるのにちがいない。しかし、実はそこそこ気に入っている。というのも私立探偵の物語で、探偵ものらしい格好が一応ついている…
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映画評「パディントン2」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ポール・キング ネタバレあり ペルー生まれの子熊パディントン(声:ベン・ウィショー)が英国で繰り広げる冒険を描いた第一作は面白かったものの、大人も楽しめると太鼓判を押せるほどではなかった。しかし、この第二作は相当行けます。 両親と娘・息子…
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映画評「去年の冬、きみと別れ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀧本智行 ネタバレあり 中村文則の同名小説の映画化作品。監督は堅実な印象のある瀧本智行。 若い写真家・斎藤工がモデルの女性が焼死するのを撮るのに必死で死に至らしめた罪で逮捕されるが、証拠不足で釈放される。その彼に興味を持った自称フリー・ライター岩田剛典が週刊誌編集部…
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映画評「祈りの幕が下りる時」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・福澤克雄 ネタバレあり 東野圭吾原作「新参者」シリーズの映画版第二弾(TVを含めて第五弾)ということだが、第一作は観たこともすっかり忘れていた。自分のブログの記事を読み返して思い出すに至る。  出来栄えが前作より大分良い本作は、感じる人は感じるであろうように、東野圭吾版…
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映画評「王になろうとした男」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1975年イギリス映画 監督ジョン・ヒューストン ネタバレあり ラディヤード・キップリングの短編小説をジョン・ヒューストンが映画化した冒険映画である。大昔映画館で観た。 19世紀後半英国領インド。退役軍人ダニエル・ドレイヴォット(ショーン・コネリー)とピーチー・カーネハン(マイケル・ケイン…
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映画評「氷菓」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・安里麻里 ネタバレあり 米澤穂信という作家のライト・ノベルを実写映画化した学園ミステリー。本作の前にアニメ化もされたらしいが、原作もアニメも当然触れていないので、それらによるバイアスなく観られる僕のような観客は【Yahoo!映画】のような酷評をせずに済むと思う。普段ライト…
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映画評「DESTINY 鎌倉ものがたり」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・山崎貴 ネタバレあり 山崎貴監督が「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズの原作者・西岸良平のコミックを再び(と言おうか4度目と言おうか)を取り上げたファンタジー。 本作を観ていてとにかく気になったのは時代背景がいつなのかということ。主人公の車は昭和二十年代くらいの…
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「オリエント急行殺人事件」1974年版所感及び2017年版との比較

ケネス・ブラナーの新バージョンが本格ミステリーとしては欲求不満を起こす出来栄えだったので、15年くらい前に再鑑賞し13年前にブログに記事をあげたこの決定版を再々鑑賞、簡単に比較してみることにした。2017年版の映画評とかなりダブるが、悪しからず。 一番違うのは、顔触れの豪華さ。リメイクもそれなりに豪華だが、比較にならない。ローレン…
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映画評「オリエント急行殺人事件」(2017年版)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=マルタ合作映画 監督ケネス・ブラナー ネタバレあり アガサ・クリスティーの有名ミステリーをケネス・ブラナーが映画化、自ら私立探偵エルキュール・ポワロに扮して出演もしている。 ミステリーの中でも本格ミステリーでは犯人とそのトリックを明かすことは厳禁だから、結末まで記すことの…
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映画評「暗黒女子」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・耶雲哉治 ネタバレあり 学園ものだが、人気コミックの映画化による学園青春ものを観るならこちらを観た方が良い。少なくとも、ありそうで意外と珍しい内容は買いである。秋吉理香子という小説家の同名ミステリー小説の映画化との由。 キリスト教系女子高の文学サークルの定例会に、…
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映画評「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ヨアキム・レニング、エスパン・サンドバーグ ネタバレあり シリーズ第5作。6年ものスパンがあるので、近年の流行り言葉で言えばリブートに近いのではないか。  ゴア・ヴァービンスキーによる3作は寄り道回り道が多く、僕は一向に感心しなかったのだが、ジョニー・デップ人気もあっ…
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映画評「地中海殺人事件」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1982年イギリス映画 監督ガイ・ハミルトン ネタバレあり アガサ・クリスティーの原作「白昼の悪魔」Evil Under the Sun はファン以外にはさほど有名ではないものだが、映画化されたエルキュール・ポワロものの中では割合上出来の部類、日本のTVでの盛況とは正反対に映画は本格ミステリーは…
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映画評「ナイス・ガイズ!」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督シェーン・ブラック ネタバレあり 「リーサル・ウェポン」(1987年)で一躍脚本家として知られるようになったシェーン・ブラックの共同脚本・監督作品だから、世間はどうしても「リーサル・ウェポン」と比較したがるが、僕はやはりハードボイルド映画をバディものの形式で作ったとこ…
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