テーマ:映画

映画評「詩季織々」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本=中国合作映画 監督リ・ハオリン ネタバレあり 日本のオムニバス・アニメ映画であるが、舞台はいずれも現代(ほぼ現在)中国である。総監督はリ・ハオリンという人で、個別に第3話の監督もしている。 第一話はイシャオシンが監督した「陽だまりの朝食」。祖母とビーフンを食べたことを良き思い…
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映画評「ジュゼップ 戦場の画家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年フランス=スペイン=ベルギー合作映画 監督オーレル ネタバレあり 今月WOWOWが特集した世界の秀作アニメシリーズは、不条理な艱難辛苦の人生行路を歩ませられた人々を扱った作品が多い。本作はスペイン出身の画家ジュゼップ・バルトリの伝記アニメだが、これも苦闘の物語である。 ファシズム…
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映画評「悲しみは空の彼方に」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1959年アメリカ映画 監督ダグラス・サーク ネタバレあり 昨日のお約束通りアップします。 プライムビデオで観た「模倣の人生」(1934年)がファニー・ハーストの同一小説を原作としていると知って、計ったようにNHKプレミアムが放映した本作を再鑑賞することにした。 売れない女優ラナ・タ…
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映画評「模倣の人生」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1934年アメリカ映画 監督ジョン・M・スタール ネタバレあり 数日前にNHKプレミアムに登場した「悲しみは空の彼方に」(1959年)のオリジナルである。原作となったファニー・ハーストの小説は人気で、これ以外の映像化も何度かある。 2歳の娘を持つシングルマザーのクローデット・コルベールは託…
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映画評「21ブリッジ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国合作映画 監督ブライアン・カーク ネタバレあり 久しぶりに良いジャンル映画を観たという印象。 マンハッタン。敵対する麻薬ギャングの麻薬を強奪して売ろうとする組織の話に乗った元軍人のテイラー・キッチュとステファン・ジェームズが現場で話で聞いたより大量の麻薬にビビってい…
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映画評「ブレッドウィナー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アイルランド=カナダ=ルクセンブルク=アメリカ合作映画 監督ノラ・トゥーミー ネタバレあり WOWOWの今回のアニメ特集は世界各国の庶民が被る・被った悲劇的な素材をテーマに、暗澹たる気持ちになる作品が三本続いた。今回はタリバンが好き勝手なことをしていた時代の女性の苦難を綴っている。 …
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映画評「FUNAN フナン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー=ルクセンブルク=レユニオン=カンボジア合作映画 監督ドニ・ドゥ ネタバレあり 図式がぐっと単純、かつ、ひどい目に遭う人間の立場が違う以外は、傑作「キリング・フィールド」(1984年)と同工異曲と言って良いアニメ映画である。監督はカンボジア系フランス人のドニ・ドゥ。 …
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映画評「トゥルーノース」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本=インドネシア合作映画 監督・清水ハン栄治 ネタバレあり 珍しくも日本とインドネシアが合作した3DCGアニメ映画である。脚本・監督は清水ハン栄治。 北朝鮮。元在日朝鮮人の翻訳家の父親が家族にも明かされない理由で政治犯として逮捕される。その妻、小学生高学年くらいの息子ヨハンと娘…
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映画評「タロウのバカ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 大森立嗣監督にとって二ヵ月前に観た「MOTHER マザー」の前作で、その主題的原形が見出せる作品である。 シングルマザー(豊田エリー)に育児放棄された結果、戸籍もなく学校にも行ったことがない14,5歳の少年(YOSHI)は、年上の高校生二人エ…
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映画評「カポネ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ=カナダ合作 監督ジョシュ・トランク ネタバレあり 戦前の名作「暗黒街の顔役」(1933年、そのリメイクが1983年の「スカーフェース」)や「アンタッチャブル」(1987年)などで色々と扱われたギャングの大親分アル・カポネの晩年を描いた異色作。  晩年と言っても48歳で脳卒中(…
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映画評「最後の決闘裁判」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年アメリカ=イギリス合作映画 監督リドリー・スコット ネタバレあり 製作者側が何を見せたかったか実に分かりやすい映画である。 14世紀フランス。騎士ジャン・ド・カルージュ(マット・デーモン)の妻マルグリット(ジョディ・カマー)が、出征から戻って来た夫君に、自分が彼の戦友でもあるジャッ…
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映画評「青の恐怖」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1946年イギリス映画 監督シドニー・ギリアット ネタバレあり 近年本格ミステリーが少ない。いや、厳密に言えば、本格ミステリーが映画界で隆盛を極めたのは1930年代と1970年代後半~80年代前半くらいしかない、というのが事実であろうが。  その代わりわが国では、1970年代以降“火曜日の女”…
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映画評「PLAY 25年分のラストシーン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督アントニー・マルチアーノ ネタバレあり 一種のメタフィクション(ここではメタフィクションを扱う映画という意味)であり、モキュメンタリーである。やっていることは面白い、しかし、お話はさほどではない、というのが僕の結論である。 38歳の俳優マックス(マックス・ブーブリ…
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映画評「鵞鳥湖の夜」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ディアオ・イーナン ネタバレあり ディアオ・イーナン監督作品としては、前回の「薄氷の殺人」と同様、ジャ・ジャンクーの陰鬱ムードをそのまま犯罪映画に持ち込むとこんな感じになろうかという印象。今度はチンピラ映画である。 オートバイ窃盗団のリーダー、フー・ゴーがライバル・グ…
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一年遅れのベスト10~2021年私的ベスト10発表~

 群馬の山奥に住み、持病もあり、WOWOWを中心にした映画鑑賞生活ですので、僕の2021年私的ベスト10は皆様の2020年にほぼ相当する計算でございます。  スタンスとして初鑑賞なら新旧問わず何でも入れることにしていますが、昨年度は充実していたので、本当のオールド・ムービーについて検討する気になれませんでした。  2021年鑑賞…
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映画評「セールスマンの死」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1951年アメリカ映画 監督ラズロ・ベネディク ネタバレあり マリリン・モンローとも結婚していた期間もあるアーサー・ミラーの名戯曲は数年前に読み、結構鮮明に憶えている。 老骨で車の運転も覚束なくなった老セールスマンのウィリー・ローマン(フレドリック・マーチ)は糟糠の妻リンダ(ミルドレッド・…
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映画評「みをつくし料理帖」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・角川春樹 ネタバレあり 高田郁(たかだかおる)という女性作家のベストセラー時代小説シリーズを角川春樹が映画化した。大変人気があるらしく、Wikipediaによれば、TVでも二回映像化されている。 江戸時代の大坂。一心同体の如く仲の良い少女二人、澪と野江が水害により離…
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映画評「妻と女秘書」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1936年アメリカ映画 監督クラレンス・ブラウン ネタバレあり 「子鹿物語」に感動した映画ファンならクラレンス・ブラウンの名前を知っているだろうが、あの作品以外にも色々な佳作をものした記憶すべき監督の一人である。本作など似たような作品が大量に作られた時代にあって損をしたにちがいないが、今観るとな…
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映画評「散り椿」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・木村大作 ネタバレあり 時代小説・歴史小説は余り読んでいないものの、葉室麟が亡くなった時に新聞の文芸欄でかなり話題になっていたのを憶えている。作家としての活動期間が比較的短いので、藤沢周平のように映画界にもてはやされるかは知らないが、本作を観る限り、映画化された作品の雰…
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映画評「一日だけの淑女」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督フランク・キャプラ ネタバレあり ベストセラーだった猪俣勝人の「世界映画名作全史」に収められた解説付き作品は殆ど観たが、この作品は未鑑賞だった。  ヒューマニスト、フランク・キャプラの出世作とも目される作品で、28年後に「ポケット一杯の幸福」(原題はLady for…
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映画評「アオラレ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督デリック・ボルテ ネタバレあり 近年日本でも問題になることが多い煽り運転だが、アメリカでも道路上のいざこざが多く社会問題化していることが垣間見える作品である。 発端は傑作「激突!」に少し似ていて、夫との離婚問題に悩むシングルマザーのカレン・ピストリアスが、仕事と息…
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映画評「青い戦慄」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ジョージ・マーシャル ネタバレあり ロー・バジェット(B級映画)のフィルムノワールらしさが味わえるところが良いと思う。フィルム・ノワール・ファンなら観ても良いといった程度だろうか。 戦友ウィリアム・ベンディックスやヒュー・ボーモンと共に復員したアラン・ラッドが、妻…
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画像問題:Who is she/he? No. 1

 ホームページ(本館)を訪れた方は、毎月一日に行っている画像問題が更新されていないので、オカピー爺もついに疲れたか、と思われたかもしれませんが、そうではありません。  要はアップロードできないのであります。紅白歌合戦をながらで見ながら送信したところ、何度も “送信中にエラーが発生しました” とエラー・コードが出るのです。どうも年末に取…
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映画評「43年後のアイ・ラヴ・ユー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年スペイン=アメリカ=フランス合作映画 監督マルティン・ロセテ ネタバレあり スペインのマルティン・ロセテという監督(兼共同脚本)は、アルツハイマーと青春という組合せにおいて「きみに読む物語」(2004年)かその原作小説に触発されたのかもしれない。 元演劇評論家のクロード(ブルース・…
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映画評「ある人質 生還までの398日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年デンマーク=ノルウェー=スウェーデン=フィンランド合作映画 監督ニールス・アルデン・オプレヴ、アナス・W・ベアデルセン ネタバレあり 後藤健二氏より1年程前にイスラム国(ISIS)に拘束されていたデンマークの写真家ダニエル・リュー氏の苦難を扱った伝記映画。邦題が全て明らかにしてしまうよ…
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映画評「ジョゼと虎と魚たち」(2020年アニメ版)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督タムラコータロー ネタバレあり 田辺聖子の同名小説は2003年に犬童一心監督により実写映画化され、実感を伴うなかなかの佳作に仕上がっていた。本作はアニメによる再映画化だが、最初に言ってしまうが、実写版にあった社会や人間の汚れた部分は最小限(ほぼないと言って良い)に抑えられ…
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映画評「1917 命をかけた伝令」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス=インド=スペイン=カナダ=中国合作映画 監督サム・メンデス ネタバレあり 最近のサム・メンデス監督作品では「007スカイフォール」が面白かったものの、あれは寧ろ脚本の力であったろう。本作もまた総合的に優れていると言って良いと思うが、それ以上に映画論的に語りたくなる…
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映画評「サラトガ本線」

☆☆★(5点/10点満点中) 1944年アメリカ映画 監督サム・ウッド ネタバレあり 「カサブランカ」(1942年)以降のイングリッド・バーグマン主演映画は大体観ているが、本作は大作にも拘わらず、未鑑賞だった。  現在の評価を考えると是非とも観たいという作品ではないものの、イングリッドの主演であれば観ておかないわけには行かな…
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映画評「大統領のカメラマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督ドーン・ポーター ネタバレあり 不勉強で大統領専属のカメラマンという仕事があるとは知らなかった。  1980年代にロナルド・レーガン、2009年から2016年までバラク・オバマの専属カメラマンを務めたピート・スーザという人をめぐるドキュメンタリーである。 共和…
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映画評「私は殺される」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督アナトール・リトヴァク ネタバレあり 1980年代に地上波民放での深夜放送を録画して観て以来の再鑑賞。あの時はCMカットはあっても89分の作品なのでノーカットだったかもしれない。 心臓病でベッドから動けない製薬会社のお嬢さんバーバラ・スタンウィックが、副社長の夫…
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