テーマ:映画

映画評「ロベレ将軍」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1959年イタリア=フランス合作映画 監督ロベルト・ロッセリーニ ネタバレあり 10年近く前にNHK-BSが放映したハイビジョン版を持っていたが、それを収めたブルーレイ・ディスクが再生不能になった(某メーカーの或るシリーズで、録画から数年後にかなりの確率で起こる)ので、幸いにもプライムビデオで無…
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映画評「ボイス・オブ・ムーン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1989年イタリア=フランス合作映画 監督フェデリコ・フェリーニ ネタバレあり フェデリコ・フェリーニ監督の「道」(1954年)以降の作品は全部映画館で観ている。事情があって、遺作となった本作のみ衛星放送で観るしかなかった。その時録画したビデオはブルーレイに移してライブラリーとして依然持っている…
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映画評「黒い司法 0%からの奇跡」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり ブライアン・スティーヴンスンという黒人弁護士が自分の活動を記したノンフィクションの映画化。第二の「アラバマ物語」(1963年)と言うべき内容で、若き日の著者が主人公である。 1980年代後半から90年代半ばくらい。…
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映画評「ペット・セメタリー」(2019年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ケヴィン・ケルシュ、デニス・ウィドマイヤー ネタバレあり 1989年に映画化されたスティーヴ・キングの同名ホラー小説の再映画化版でござる。30年ぶりのリメイクなので製作スパンとしは適当かもしれない。前回の内容の記憶が甚だ怪しいが、それほど大きな変更はないと思…
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映画評「咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・小沼雄一 ネタバレあり 麻雀は全く解らないので、この第二弾は観るつもりはなかったのだが、第一作との作り方の差などを見たいと思い、つい観てしまった。しかし、前作より麻雀の対決シーンが多く、為に人間劇としての部分が希薄になっているので、相当退屈した。映画としての作り方がどうのこ…
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映画評「咲-Saki-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・小沼雄一 ネタバレあり 既になくなったネットのクイズに出て来て憶えたコミック(作:小林立)の映画化。少女が麻雀をするというのが多少珍しいと思っていたので、麻雀は全く解らないものの観てみた。 麻雀が高校野球のように全国的なスポーツとなった架空の日本。インターハイの麻雀…
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映画評「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督スティーヴン・フリアーズ ネタバレあり この映画を観てこんなことを考えた。アメリカの白人たちは、自分達のやって来たことを反省し、ポリティカル・コレクトネスなることを考え出した。それ自体は褒めるべきことである。しかし、それを昔のことにまで敷衍したり、映画作り…
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映画評「男はつらいよ お帰り 寅さん」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 1969年に第1作が製作され、95年の第48作「紅の花」の後、「ハイビスカスの花 特別編」(1997年)という本作のアイデアの基になったような再編集版を経て、22年ぶりに新作が作られた。50周年と第50作というのも実に区切りが良い。 当然新…
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映画評「コレヒドール戦記」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1945年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり 中学の時に地上波(当時は地上波しかなかったわけだが)のゴールデン・タイムに放映された際は観ず終い。それから半世紀近く経ってやっと観たが、ジョン・フォードの戦争映画の中でも高品位の作品と感心させられた。 映画が作られたのは太平洋戦争…
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映画評「男の叫び」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり プライムビデオ無料視聴(但し会費を除く)。ジョン・ウェイン主演の古い映画だが、珍しく初鑑賞。 アメリカ合衆国とグリーンランドを繋ぐ航路を飛ぶ民間機が、氷結の為に故障を起こし、カナダ北部の湖沼地帯に不時着。ウェインのリーダ…
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映画評「アーヤと魔女」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・宮崎吾朗 ネタバレあり 御大宮崎駿が「ハウルの動く城」で取り上げた児童文学者ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学のTV映画化。スタジオジブリとしては彼女を扱う二作目となるわけだが、監督は代わって息子の吾朗。海外では劇場公開の予定、日本でもいずれ劇場公開されるのだろうか?…
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映画評「エジソンズ・ゲーム」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス=ロシア合作映画 監督アルフォンソ・ゴメス=レホン ネタバレあり 偶然にも先日のNHK「チコちゃんに叱られる!」が、“ハリウッドは何故映画の都になったのか”というテーマを取り上げた時に、本作の内容をほぼそのままごく簡単に紹介していた。それに気づいてある時点から甚だ興覚め…
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映画評「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2014年スペイン映画 監督クーロ・サンチェス ネタバレあり 日本の民謡以外のジャンルなら何でも聴きたがる音楽ファン(実際に全てを聴く時間はないが)なので、ロック以外のギタリストも名前だけは結構知っている。1970年代~80年代にかけて、パット・メセニー、アール・クルー、リー・リトナー、アル・ディ…
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映画評「ジョジョ・ラビット」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=ニュージーランド=チェコ合作映画 監督タイカ・ワイティティ ネタバレあり ナチスによるユダヤ人差別を主題ではなく、主題を描く為のツールとした思春期映画である。 ドイツ敗退も近い第二次大戦末期の頃、反ナチ運動をしているロージー(スカーレット・ヨハンソン)の10歳になる息子…
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映画評「引っ越し大名!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 「武士の家計簿」(2010年)を恐らく嚆矢として、実話に則る武士の生活面に着目した映画がちょっとしたジャンルを形成している。もっと時間が経ったかと思っていたが、まだ10年だ。 姫路藩。越前松平家を祖とする城主松平直矩(及川光博)が、男色の誘い…
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映画評「ジョン・レノン 最後の週末」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年イギリス映画 監督ブライアン・グラント ネタバレあり ジョン・レノンの最後のインタビューを中心に語られると聞いたので、もっとそのインタビューが聞けるのかと思っていたら、作者側はそれでは余りにマニアックと思ったらしく、彼に絡んだことのある音楽プロデューサーのマルコム・ゲリーや「ジョンの魂」…
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映画評「カイジ ファイナルゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・佐藤東弥 ネタバレあり “カイジ”という名前は知っているので、すっかり旧二作を観た気になっていたが、どうも最終作と言われる本作がシリーズ初見らしい。 2020年の東京オリンピックが終了して景気が冷え込んで(恐らく国の借金が問題になって円が暴落し)ハイパー・インフレが…
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映画評「過去を逃れて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督ジャック・ターナー ネタバレあり 日本では劇場未公開に終った有名なフィルム・ノワールで、監督はジャック・ターナーことジャック・トゥルヌール。  ターナーは代表作たる本作や「キャット・ピープル」(1942年)が日本ではお蔵入り(TV放映とビデオ化あり)した、ある意味不…
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映画評「ふるさと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1983年日本映画 監督・神山征二郎 ネタバレあり アマゾン・プライムの有料会員になってしまった(WOWOW加入中 は止める気十分なり)ところ、常連の浅野佑都さんから、この作品が無償で観られると教えられた。観た記憶もあったのだが、実際に鑑賞したところ、記憶違いのようである。そもそもこれほど感慨深…
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映画評「AI崩壊」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・入江悠 ネタバレあり 日本のサスペンス大作はハリウッドのそれに到底敵わないが、本作はなかなか健闘している。それを考慮してやや甘めに採点した。 2030年、開発したAI医療システムの厚労省による承認が妻・松嶋菜々子の癌死に間に合わず失望して幼い娘(田牧そら)と海外に逃…
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映画評「マザーレス・ブルックリン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督エドワード・ノートン ネタバレあり ジョナサン・レセムの同名小説を脚本・主演も兼ねてエドワード・ノートンが映画化したハードボイルド映画である。小説も映画も、特に日本では相対的に人気のないジャンルで、好きな人は好きだが、昔から実力ほどの評価をされることがどうも少ない。僕…
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映画評「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督キャシー・ヤン ネタバレあり 予想と違って全くのメソメソくよくよ型で気に入らなかった「スーサイド・スクワッド」の続編、と言おうか、スピンオフでござる。ヒロインの名前ハーレイ・クインはハーレクイン・ロマンスのパロディでしょうな。 ゴッサム・シティに君臨するジョーカー…
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映画評「氷上の王、ジョン・カリー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ジェームズ・アースキン ネタバレあり スポーツ選手のドキュメンタリーであります。 オリンピックの面白さに目覚めたのは、1968年小学生の時に見たメキシコ・オリンピックによってだが、当時は夏と同じ年に行われていた冬季については大分後になる。  札幌では日本勢が表彰…
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映画評「今さら言えない小さな秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ピエール・ゴドー ネタバレあり フランス映画は概して人間の弱みをコミカルに描いて淀みがない。その数に入れたい本作はジャン=ジャック・サンペの絵本を映像化したコメディーで、監督は初めて触れるピエール・ゴドー。 主人公ラウール・タビュラン(ブノワ・ポール…
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映画評「家族にサルーテ! イスキア島は大騒動」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イタリア映画 監督ガブリエレ・ムッチーノ ネタバレあり 昔はこういうイタリアの家族映画も日本でそれなりにヒットしたものだが、最近は若者に傾く日本映画が当たり、さもなくばスペクタクルな米英のメジャー映画がヒットするだけ。映画興行界が比較的若い年齢層にターゲットを絞っている為、欧州のドラマ映…
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映画評「恋人たち」(2015年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・橋口亮輔 ネタバレあり 【キネマ旬報】の批評家選出で2015年度ベスト1に選ばれた橋口亮輔監督の群像劇。気になっていたが、何故かここまで出て来なかった。  橋口監督の作品は「ニ十才の微熱」(1993年)と「ハッシュ!」(2001年)を観たことがあるが、前者は苦手な男性…
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映画評「花とアリス殺人事件」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・岩井俊二 ネタバレあり 初期は全く苦手であった岩井俊二監督の印象を刷新した記念的作品が「花とアリス」(2004年)で、日本を代表する女優になった蒼井優を認識したのもかの作品。  本作は、そのヒロインたちである有栖川徹子(声:蒼井優)と荒井花(声:鈴木杏)が親友になる経…
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映画評「ファースト・マン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=日本合作映画 監督デイミアン・チャゼル ネタバレあり 小学校時代僕が最もワクワクした事件の一つはアポロ11号の月面着陸であったと思う。ニール・アームストロング船長の名前を脳裡に刻み込んだ。本作はそのアームストロングの伝記映画である。 勿論、人類初となるアポロ11号の月面…
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映画評「超・少年探偵団NEO BEGINNING」

☆(2点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・芦塚慎太郎 ネタバレあり ミステリー系であれば、つまらなそうと予想されても実写映画である限り、大概観る。しかし、ここまで児戯に等しい内容とは。  児戯に等しいと言ったが、事実上子供向けの作品なのだろうから、当たり前なのかもしれないが、ターゲットと思われる小学高学年から中学生…
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映画評「パーソナル・ソング」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2014年アメリカ映画 監督マイケル・ロサット=ベネット ネタバレあり 音楽絡みのドキュメンタリーだが、主役は音楽家ではなく、認知症や精神障碍、身体障碍を患う人々である。これらの人々に、若い頃聴いた音楽を聴かせると人間的に再生する、という効果を次々と見せていく。これがもうビックリというに尽きる。…
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