テーマ:恋愛/青春

映画評「ここは退屈迎えに来て」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり 山内マリコという作家の映画版は「アズミ・ハルコは行方不明」に続いて二作目。 2004年富山。高校3年の橋本愛は友人の柳ゆり菜に導かれる形で、サッカー部のキャプテンで女子の憧れの的である成田凌に思慕を寄せるが、卒業と共に上京する。片や、彼をステ…
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映画評「巴里の屋根の下」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1930年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり ルネ・クレールは当初前衛的な作品(フィルムセンターで観た「幕間」など)を作っていたが、サイレント末期に解りやすい人情喜劇映画に方向転換して成功を収め、現在まで名の残る名監督になった。本作は日本での出世作である。 パリの街頭で艶歌を…
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映画評「ピンクとグレー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 今年は久しぶりに再鑑賞作品が100本を超えるのではないかという気がしている。というのも主な鑑賞ソースであるWOWOWが青春コミックの映画化やジャニーズ事務所所属芸能人の主演作品を多くやり、これらは大概避けるからである。青春コミックは棺桶に片足をつっこ…
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映画評「いちご白書」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1970年アメリカ映画 監督スチュアート・ハグマン ネタバレあり 1970年は本格的に映画を観始めた年だが。まだTV放映を鑑賞するのが大半だったので、この映画を実際に観たのは4,5年後高校生の時と思う。しかし、縮緬ビブラートのバフィ・セント=マリーの歌う主題歌「サークル・ゲーム」(作者ジョニ・ミ…
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映画評「if もしも・・・・」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年イギリス映画 監督リンジー・アンダースン ネタバレあり 僕は学生運動を体験としては知り得ない遅れてきた青年であるから、この映画の革命気分が解ると言えば嘘になる。しかし、1968年という第二次大戦後の世界で革命気分が最も盛り上がった年にこの映画が発表されたことは文化史的に非常に意味のある…
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映画評「上海特急」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督ジョゼフ・ヴォン・スタンバーグ ネタバレあり 「嘆きの天使」「モロッコ」「間諜X27]に続く、ジョゼフ・フォン・スタンバーグ監督=マレーネ・ディートリッヒ主演コンビ作第4弾。再鑑賞。 悪名高い白人美女マレーネ(役名上海リリー)の乗る北京発上海行きの汽車には様々な…
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映画評「寝ても覚めても」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・濱口竜介 ネタバレあり 八日間で何と三本目の二役映画である。作り方はぐっと明快ながら「2重螺旋の恋人」と似ているところがある。原作は柴崎友香の同名小説で、監督は新人の濱口竜介(メジャー映画デビュー作)。 大阪の21歳女性朝子(唐田えりか)が写真展で見かけた青年・麦…
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映画評「キューポラのある街」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・浦山桐郎 ネタバレあり キューポラというのは鋳物工場の溶解炉のことで、日本では主に埼玉県川口市のそれを指すらしい。つまり、本作は1960年頃の川口市が舞台である。原作は早船ちよ。 ジュン(吉永小百合)は高校受験を控えた中学三年生で、昔気質の鋳物職人である父親(東野…
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映画評「チワワちゃん」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・二宮健 ネタバレあり 近年WOWOW【W座からの招待状】が邦画を多く取り上げすぎて困る。このコーナーが始まった頃は欧米のアート系映画ばかりだったのに、このところ半数近くを占める。しかもメジャー映画で通るような作品も多く感心できない。仕方がないので、アート系映画については、…
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映画評「生きてるだけで、愛。」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・関根光才 ネタバレあり 本谷有希子の同名小説を、本作が長編劇映画デビュー作に当たる関根光才が映画化した純文学である。 合コンで知り合ったゴシップ雑誌編集員・津奈木(菅田将暉)と3年間同棲を続けている寧子(趣里)は、躁鬱病で鬱を発症して現在過眠症に陥っている。そこへ…
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映画評「さびしんぼう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり WOWOWが大林宣彦監督特集(6本)を組んでいるが、本作は昔録ったライブラリーから。 30年くらい前に初めて観た時は、前半に満載されるはしゃぎ過ぎたギャグに足を引っ張られて世評ほど良いとは思わなかったが、今回は非常に感動した。こういうノスタ…
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映画評「ふりむけば愛」

☆★(3点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 今月は観るべき作品が少ないので、大林宣彦監督特集で出て来た本作を40年ぶりに再鑑賞することにした。  山口百恵は将来の夫君・三浦友和との共演で文芸作品のリメイクに出続けたが、本作でオリジナル作に挑戦することになった。それは良いのだが、ジェームズ三木…
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映画評「勝手にしやがれ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年フランス映画 監督ジャン=リュック・ゴダール ネタバレあり 映画界では無軌道な若者を描いた作品が多く新しい潮流を生み出した。本作やルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」(1957年)がヌーヴェル・ヴァーグを、「俺たちに明日はない」(1967年)がアメリカン・ニュー・シネマを。  しか…
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映画評「フィフティ・シェイズ・ダーカー」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ=中国=日本合作映画 監督ジェームズ・フォーリー ネタバレあり 文学趣味に多少の面白味を感じただけで感心できなかった第一作だけに、この続編は全く観る気がなかった。しかし、唯一有料契約しているWOWOWが若い俳優が主演する邦画でお茶を濁し洋画にめぼしい放映が少ない(昔観た洋画凡作でも…
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映画評「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年タイ映画 監督ナタウット・プーンピリヤ ネタバレあり TV「アンビリバボー」は暫く観ていた。その模倣番組「ザ!世界仰天ニュース」は全く観ない。何となれば、日本テレビの悪い癖で何でも出演者のネタばなしに持って行こうとする。動機が不純なんだわ(“ロックンロール・ウィドウ” by 阿木燿子)。…
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映画評「パティ・ケイク$」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ジェレミー・ジャスパー ネタバレあり 「フラッシュダンス」+「8 Mile」÷2が本作である。両方とも観ていれば内容は自ずと知れるが、一応簡単に書いておきましょう。 ニュージャージーのさびれた街。アル中の元ロック歌手志願の母ブリジット・エヴェレット、認知症の出始め…
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映画評「止められるか、俺たちを」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 俄然注目される監督になった白石和彌が、一時師事した若松孝二の若き日を取り上げた青春ドラマである。若松プロを設立した若松監督本人ではなく、彼の周りに集う若者たち特に若い女性・吉積めぐみ(門脇麦)の駆け抜けていった青春像を描く。 1969年。フ…
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映画評「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大根仁 ネタバレあり 韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の、7年後の日本でのリメイク。 リメイクはオリジナルから大きく変えても文句を言われる宿命だが、ここまで同じでは作者に無気力の誹りは免れない。リメイクというより忠実な翻訳だろう。  というわけで物語は昨日の作品…
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映画評「サニー 永遠の仲間たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年韓国映画 監督カン・ヒョンチョル ネタバレあり ご贔屓広瀬すずが主演する映画なら大概観るので「SUNNY 強い気持ち・強い愛」という作品を鑑賞予定に入れた。ところが、これが韓国映画のリメイクということだったので、例によって例の如く前半大いに笑わせて後半しんみりという泥臭い作りと予想しつつ…
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映画評「クレイジー・リッチ!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・M・チュー ネタバレあり 「クレイジー・リッチ!」という題名なのに、本来“金持ち”の意味などない“セレブ”という単語をわざわざ使って内容を紹介するAllcinema解説者の言葉に対する意識の低さに恐れ入る。TVを見ても一分間に一度くらい正しくないと僕が思う日本語…
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映画評「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」

☆☆★(5点/10点満点中)2017年アメリカ映画 監督スコット・スピアネタバレあり 昨日の「タイヨウのうた」のアメリカ版リメイクである。お話の骨格は大体同じ。 XP(色素性乾皮症)の為に昼間は外に出られず夜になると駅で歌を歌う習慣のある18歳の少女ベラ・ソーンは、幼女時代から窓から見続け好意を寄せていた同じ年の少年パトリック・シュ…
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映画評「タイヨウのうた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 時代劇がアメリカでリメイクされるのは珍しくないが、実に珍しくも日本の難病ものがアメリカでリメイクされたと聞き、急遽オリジナルに相当するこちらを先に観ることにした。実はこのオリジナルにも香港映画「つきせぬ思い」(1993年)という本歌があるそうだ。難…
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映画評「はじまりのボーイミーツガール」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=ベルギー合作映画 監督ミシェル・ブジュナー ネタバレあり 12歳の少年少女の初恋模様を描く思春期映画。フランスのYA小説(パスカル・ルーテル)のベストセラーの映画化だそうだが、一言で言えば現代フランス版「小さな恋のメロディ」である。 12歳の少年ヴィクトール(ジャン=スタ…
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映画評「タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑」

☆☆★(5点/10点満点中) 2009年アメリカ映画 監督フランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・フォン・フュルステンバーグ ネタバレあり Allcinemaでは(未)は付いていないが、本邦では映画祭で公開されただけなので、例によって当ブログでは本邦劇場未公開扱いとする。ご贔屓にしているルーニー・マーラが主演なので観てみた。 …
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映画評「OVER DRIVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・羽住英一郎 ネタバレあり 昔は地上波でF1やル・マンの中継あり、或いは衛星放送でラリー、ロードレース(オートバイ)、モトクロスなどの試合が放映されていたので、時間のない中よく観たものである。そうした放送がどんどんなくなり、僕のレース熱もすっかり冷えてしまったが、映画でレー…
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映画評「50回目のファーストキス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・福田雄一 ネタバレあり 21世紀になり俄かに記憶障害者を扱った作品が増え、そのロマンティック・コメディー版の嚆矢となったのが2004年製作の「50回目のファースト・キス」である。 本作は日本での正式なリメイクで、舞台も同じくハワイ。  主人公アダム・サンドラーの役…
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映画評「羊と鋼の森」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・橋本光二朗 ネタバレあり 純文学、特に戦後のものはおよそ映画に向いていないので、芥川賞受賞作も殆ど映画化されたことはない。現在小説で一番映画化に向いているのは本屋大賞絡みで、大賞受賞作の大半が映画化されている。本作は女性作家・宮下奈都が2016年に本屋大賞を受賞した同名小…
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映画評「ラブ×ドック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鈴木おさむ ネタバレあり “ありふれた”という評価が目立つが、TVドラマを40年くらいまともに観ていない僕にはそれなりに新鮮。アメリカ映画でもたまにこういうおちゃらかした作品に出くわすので全く珍しいということはないものの、割合退屈しない。放送作家鈴木おさむの初メガフォン作…
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映画評「坂道のアポロン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三木孝浩 ネタバレあり 中学生以降コミックは殆ど読まない。それだけでなく関心もないから大昔のものを別にすれば作者も作品名も知らないことが多い。僕が知っているのは頭の体操の為に連日やっているクイズで出て来る作品くらいで、本作もそれで知った。この漫画で扱われている音楽ジャンル…
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映画評「蝶の眠り」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年韓国=日本合作映画 監督チョン・ジェウン ネタバレあり アイドル時代から中山美穂には余り関心がなかったし、韓国との合作ということでさほど気乗りがしなかったのだが、それでもコミックを映画化した青春恋愛映画よりは楽しめるのではないかと思い観てみた。実際その通りで、1990年代後半に日本に韓国…
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