テーマ:恋愛/青春

映画評「さびしんぼう」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり WOWOWが大林宣彦監督特集(6本)を組んでいるが、本作は昔録ったライブラリーから。 30年くらい前に初めて観た時は、前半に満載されるはしゃぎ過ぎたギャグに足を引っ張られて世評ほど良いとは思わなかったが、今回は非常に感動した。こういうノスタ…
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映画評「ふりむけば愛」

☆★(3点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 今月は観るべき作品が少ないので、大林宣彦監督特集で出て来た本作を40年ぶりに再鑑賞することにした。  山口百恵は将来の夫君・三浦友和との共演で文芸作品のリメイクに出続けたが、本作でオリジナル作に挑戦することになった。それは良いのだが、ジェームズ三木…
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映画評「勝手にしやがれ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年フランス映画 監督ジャン=リュック・ゴダール ネタバレあり 映画界では無軌道な若者を描いた作品が多く新しい潮流を生み出した。本作やルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」(1957年)がヌーヴェル・ヴァーグを、「俺たちに明日はない」(1967年)がアメリカン・ニュー・シネマを。  しか…
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映画評「フィフティ・シェイズ・ダーカー」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ=中国=日本合作映画 監督ジェームズ・フォーリー ネタバレあり 文学趣味に多少の面白味を感じただけで感心できなかった第一作だけに、この続編は全く観る気がなかった。しかし、唯一有料契約しているWOWOWが若い俳優が主演する邦画でお茶を濁し洋画にめぼしい放映が少ない(昔観た洋画凡作でも…
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映画評「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年タイ映画 監督ナタウット・プーンピリヤ ネタバレあり TV「アンビリバボー」は暫く観ていた。その模倣番組「ザ!世界仰天ニュース」は全く観ない。何となれば、日本テレビの悪い癖で何でも出演者のネタばなしに持って行こうとする。動機が不純なんだわ(“ロックンロール・ウィドウ” by 阿木燿子)。…
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映画評「パティ・ケイク$」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ジェレミー・ジャスパー ネタバレあり 「フラッシュダンス」+「8 Mile」÷2が本作である。両方とも観ていれば内容は自ずと知れるが、一応簡単に書いておきましょう。 ニュージャージーのさびれた街。アル中の元ロック歌手志願の母ブリジット・エヴェレット、認知症の出始め…
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映画評「止められるか、俺たちを」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 俄然注目される監督になった白石和彌が、一時師事した若松孝二の若き日を取り上げた青春ドラマである。若松プロを設立した若松監督本人ではなく、彼の周りに集う若者たち特に若い女性・吉積めぐみ(門脇麦)の駆け抜けていった青春像を描く。 1969年。フ…
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映画評「SUNNY 強い気持ち・強い愛」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大根仁 ネタバレあり 韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」の、7年後の日本でのリメイク。 リメイクはオリジナルから大きく変えても文句を言われる宿命だが、ここまで同じでは作者に無気力の誹りは免れない。リメイクというより忠実な翻訳だろう。  というわけで物語は昨日の作品…
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映画評「サニー 永遠の仲間たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年韓国映画 監督カン・ヒョンチョル ネタバレあり ご贔屓広瀬すずが主演する映画なら大概観るので「SUNNY 強い気持ち・強い愛」という作品を鑑賞予定に入れた。ところが、これが韓国映画のリメイクということだったので、例によって例の如く前半大いに笑わせて後半しんみりという泥臭い作りと予想しつつ…
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映画評「クレイジー・リッチ!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・M・チュー ネタバレあり 「クレイジー・リッチ!」という題名なのに、本来“金持ち”の意味などない“セレブ”という単語をわざわざ使って内容を紹介するAllcinema解説者の言葉に対する意識の低さに恐れ入る。TVを見ても一分間に一度くらい正しくないと僕が思う日本語…
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映画評「ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~」

☆☆★(5点/10点満点中)2017年アメリカ映画 監督スコット・スピアネタバレあり 昨日の「タイヨウのうた」のアメリカ版リメイクである。お話の骨格は大体同じ。 XP(色素性乾皮症)の為に昼間は外に出られず夜になると駅で歌を歌う習慣のある18歳の少女ベラ・ソーンは、幼女時代から窓から見続け好意を寄せていた同じ年の少年パトリック・シュ…
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映画評「タイヨウのうた」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 時代劇がアメリカでリメイクされるのは珍しくないが、実に珍しくも日本の難病ものがアメリカでリメイクされたと聞き、急遽オリジナルに相当するこちらを先に観ることにした。実はこのオリジナルにも香港映画「つきせぬ思い」(1993年)という本歌があるそうだ。難…
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映画評「はじまりのボーイミーツガール」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=ベルギー合作映画 監督ミシェル・ブジュナー ネタバレあり 12歳の少年少女の初恋模様を描く思春期映画。フランスのYA小説(パスカル・ルーテル)のベストセラーの映画化だそうだが、一言で言えば現代フランス版「小さな恋のメロディ」である。 12歳の少年ヴィクトール(ジャン=スタ…
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映画評「タナー・ホール 胸騒ぎの誘惑」

☆☆★(5点/10点満点中) 2009年アメリカ映画 監督フランチェスカ・グレゴリーニ、タチアナ・フォン・フュルステンバーグ ネタバレあり Allcinemaでは(未)は付いていないが、本邦では映画祭で公開されただけなので、例によって当ブログでは本邦劇場未公開扱いとする。ご贔屓にしているルーニー・マーラが主演なので観てみた。 …
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映画評「OVER DRIVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・羽住英一郎 ネタバレあり 昔は地上波でF1やル・マンの中継あり、或いは衛星放送でラリー、ロードレース(オートバイ)、モトクロスなどの試合が放映されていたので、時間のない中よく観たものである。そうした放送がどんどんなくなり、僕のレース熱もすっかり冷えてしまったが、映画でレー…
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映画評「50回目のファーストキス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・福田雄一 ネタバレあり 21世紀になり俄かに記憶障害者を扱った作品が増え、そのロマンティック・コメディー版の嚆矢となったのが2004年製作の「50回目のファースト・キス」である。 本作は日本での正式なリメイクで、舞台も同じくハワイ。  主人公アダム・サンドラーの役…
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映画評「羊と鋼の森」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・橋本光二朗 ネタバレあり 純文学、特に戦後のものはおよそ映画に向いていないので、芥川賞受賞作も殆ど映画化されたことはない。現在小説で一番映画化に向いているのは本屋大賞絡みで、大賞受賞作の大半が映画化されている。本作は女性作家・宮下奈都が2016年に本屋大賞を受賞した同名小…
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映画評「ラブ×ドック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鈴木おさむ ネタバレあり “ありふれた”という評価が目立つが、TVドラマを40年くらいまともに観ていない僕にはそれなりに新鮮。アメリカ映画でもたまにこういうおちゃらかした作品に出くわすので全く珍しいということはないものの、割合退屈しない。放送作家鈴木おさむの初メガフォン作…
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映画評「坂道のアポロン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三木孝浩 ネタバレあり 中学生以降コミックは殆ど読まない。それだけでなく関心もないから大昔のものを別にすれば作者も作品名も知らないことが多い。僕が知っているのは頭の体操の為に連日やっているクイズで出て来る作品くらいで、本作もそれで知った。この漫画で扱われている音楽ジャンル…
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映画評「蝶の眠り」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年韓国=日本合作映画 監督チョン・ジェウン ネタバレあり アイドル時代から中山美穂には余り関心がなかったし、韓国との合作ということでさほど気乗りがしなかったのだが、それでもコミックを映画化した青春恋愛映画よりは楽しめるのではないかと思い観てみた。実際その通りで、1990年代後半に日本に韓国…
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映画評「君の名前で僕を呼んで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イタリア=フランス=ブラジル=ドイツ=アメリカ=オランダ=タイ合作映画 監督ルカ・グァダニーノ ネタバレあり 1983年の北イタリア。アメリカの大学教授一家が夏休みを過ごすため例年の通りそこに所有する別荘を訪れる。ギリシャとローマの考古学を専門とする父親(マイケル・スタールバーグ)は毎年…
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映画評「リバーズ・エッジ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 岡崎京子という漫画家は新聞の文芸欄で評価の声を読んだことと、7年前の「へルター・スケルター」の映画化によって、知っている。四十数年コミックは読んでいないので、勿論実物に触れたことはない。映画になる女性漫画家のコミックと言えば、他愛ない恋愛青春ものが大…
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映画評「虹の女神 Rainbow Song」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2006年日本映画 監督・熊澤尚人 ネタバレあり 映画研究会が絡むお話と知って、初鑑賞するには中途半端な製作年に属する作品(WOWOW初放映)ながら、観ることにした。ほのぼのとした上野樹里が好きということもある。 レコード店でバイトする女子大生・樹里嬢が、友人をストーカーする同世代の男・市…
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映画評「リベンジgirl」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・三木康一郎 ネタバレあり アイドル系を起用したコミックの映画版(特にロマンス)は極力避けるようにしているが、コミックの映画版ではなさそう(原作の小説は映画公開の直前に出版されたらしい)だし、東大を出たばかりのヒロインが首相を目指すという馬鹿らしいアイデアに一応の興味を持って…
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映画評「スイス・アーミー・マン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=スウェーデン合作映画 監督ダニエル・クワン、ダニエル・シュナイナート ネタバレあり 長い間もう新しいお話なんて出て来ないのではないかと思ってきたし、全体としてその考えに変わりはないが、こういう興味深いお話を見せてくれる作品もたまに見られる。 無人島に漂着して孤立無援の為に…
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映画評「ちはやふる-結び-」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・小泉徳宏 ネタバレあり 前作「-下の句-」で終わったかと思っていたらもう一本ありました。 前作から1年半くらい経って瑞沢高校かるた部の綾瀬千早(広瀬すず)らは3年生として新学期を迎え、新入部員獲得に奮闘するが、結局部長の真島太一(野村周平)目当ての全くの初心者・花…
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映画評「今夜、ロマンス劇場で」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・武内英樹 ネタバレあり 一部の不見識なパクリ論者以外には概ね好評である。理論派の僕には物足りないところもあるけれど、ミーハー以上の映画好きにもいや映画好きだからこそ楽しめる部分が多い。  去る春盛んに宣伝している内容から推測して「カイロの紫のバラ」(1985年)を見てい…
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映画評「8年越しの花嫁 奇跡の実話」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり TVの再現ドラマではないのだから、サブタイトルとは言えタイトルに“実話”を謳うのは余りに安易で気に入らない。鑑賞者側にも、“実話”であることを知ると評価を上げる人が多いという困った問題がある。2週間ほど前に観た「嘘を愛する女」は新聞ネタからヒントを…
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映画評「パーティーで女の子に話しかけるには」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジョン・キャメロン・ミッチェル ネタバレあり ごく一般的な青春映画のようなタイトルが気に入らない。と言っても、原作通りの題名なのではあるが、原作はSF短編集の中の一作品であるから異彩を放ち効果を発揮するのに対し、単独で成立している映画では半ば詐欺みたいな印…
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映画評「嘘を愛する女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・中江和仁 ネタバレあり 本作を“ミステリーじゃない、ロマンスだ”と仰る人がいる。しかし、ジャンルについてそう杓子定規に考える必要などない。謎のあるロマンスという理解で良いのだ。 東日本大震災の日に知り合った研修医・高橋一生と5年間同棲している有能なOL長澤まさみの許…
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