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映画評「女吸血鬼」

☆☆★(5点/10点満点中) 1959年日本映画 監督・中川信夫 ネタバレあり タイトルは客寄せの為のインチキで、女吸血鬼なるものは出て来ない。女性の血だけを吸う偏った吸血鬼(西洋のものも何故か圧倒的に女性が吸われる)が出て来るだけである。 新聞記者の和田桂之助が婚約者の池内淳子の誕生日祝いの為に、その父親たる科学者中村…
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映画評「海の上のピアニスト イタリア完全版」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1998年イタリア映画 監督ジュゼッペ・トルナトーレ ネタバレあり 僕の記憶では【スクリーン】誌でも【キネマ旬報】誌でもベスト10を逃した、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の不遇の秀作である。個人的には「ニュー・シネマ・パラダイス」に勝るとも劣らない秀作と思う。今回観たのは、前回より44分も長い1…
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映画評「アリバイなき男」

☆★(3点/10点満点中) 1952年アメリカ映画 監督フィル・カールスン ネタバレあり IMDbでの平均点は7.4と、信じがたい高評価を得ているが、この映画は特にお話が良くないだろうと思う。 発端はクェンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」(1992年)に影響を与えたような感じで、なかなか好調。  即ち、正…
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映画評「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ポーランド=イギリス=ウクライナ合作映画 監督アグニエシュカ・ホランド ネタバレあり ガレス・ジョーンズというジャーナリストを取り上げた実話ものである。スターリン時代の旧悪がテーマ。 1933年、英国首相ロイド・ジョージ(ケネス・クラナム)の外交顧問だった青年ガレス(ジェームズ・…
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映画評「エセルとアーネスト ふたりの物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年イギリス=ルクセンブルク合作映画 監督ロジャー・メインウッド ネタバレあり 常連の浅野佑都さんのお薦め作品。 アニメ映画「風が吹くとき」(1986年)の原作者として知られる劇画家レイモンド・ブリッグズが書いた両親の伝記劇画をアニメ化した作品である。監督ロジャー・メインウッドと製作…
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映画評「活きる」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1994年中国=香港合作映画 監督チャン・イーモウ ネタバレあり 邦題は黒澤明監督「生きる」と同じ読み方。今よりは多少表現の自由があった中国と香港の合作映画で、かなりかつての政策を風刺的に捉えているので、中国本土では上映禁止になっているらしい。 中国映画も80年代後半から暫く本作を監督した…
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映画評「ANNA/アナ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年フランス=アメリカ=カナダ=ロシア合作映画 監督リュック・ベッソン ネタバレあり リュック・ベッソン監督としては「ニキータ」(1990年)系列のスパイ・スリラー。「ニキータ」を世評ほど買っていない僕はこちらのほうが面白かったくらい。 ソ連末期のモスクワでマトリョーシカを売っていた美…
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映画評「青くて痛くて脆い」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・狩山俊輔 ネタバレあり 「君の膵臓をたべたい」の住野よるによる同名小説の映画化。色々紆余曲折はあるが、主題は非常に解りやすく、話もそれに沿って簡単にまとめてしまいましょう。 人に近づくことが最終的に他人も自分も傷つけるという人生観をもって生きて来た青年・吉沢亮が。大…
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映画評「ウルフ・アワー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=イギリス合作映画 監督アリステア・バンクス・グリフィン ネタバレあり 僕の基準では日本劇場未公開映画に相当するが、ナオミ・ワッツが主演(兼エグゼクティヴ・プロデューサー)していると知って観てみた。  IMDb での平均採点が4.9と相当悪いものの、実力はもう少し高い。面白いか…
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映画評「イーダ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2013年ポーランド=デンマーク=フランス=イギリス合作映画 監督パヴェウ・パヴリコフスキ ネタバレあり 2014年度のアカデミー外国語映画賞を受賞したというポーランドのモノクロ映画。 1962年のポーランドが舞台。アドリアーノ・チェレンターノのイタリアン・ツイスト(こういう言い方が正式に…
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映画評「海辺の映画館-キネマの玉手箱」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 癌から一度は復活した大林宣彦監督の遺作。 最初の公開予定日だった2020年4月10日に亡くなった。自分が望んだ日に亡くなった西行の名歌“願わくは花の下にて春死なんその如月の望月の頃”を思い出させ、感慨無量である。 で、大反戦映画である本作は…
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映画評「暗数殺人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・テギュン ネタバレあり 韓国映画の悪い癖が出ない刑事映画。タイトルが面白そうなので観てみたが、正解だった。 麻薬捜査課の刑事キム・ユンソクが情報提供者チュ・ジフンと面会している最中に、殺人課の刑事たちが急襲して青年を逮捕する。女性殺害の容疑だ。この犯行を認めた…
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映画評「男と女 人生最良の日々」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督クロード・ルルーシュ ネタバレあり クロード・ルルーシュの作品の邦題に「男と女」とあるのが数多くあるので、どれがどれか解らなくなっているが、本作は彼の出世作「男と女」の正式な後日談で、1986年に作られた「男と女Ⅱ」に次ぐシリーズ第三作にして(関係者の年齢を考えると)最…
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映画評「エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ボー・バーナム ネタバレあり エイス・グレードというのはアメリカ教育制度における8年生のことである。どうも現在のアメリカは大体4-4-4制らしいので、中学(Middle)の最終学年ということ。 間もなく高校へ進む大人しい少女ケイラ(エルシー・フィッシャー)は、自信…
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映画評「悪人伝」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年韓国=アメリカ合作映画 監督イ・ウォンテ ネタバレあり 韓国映画は映画論的にはなっていない(洗練度が低い)ものが多いのだが、皮肉なことにそこに日本あるいは世界の大衆に買われる理由がある。  例えば、韓国映画ではギャグとシリアスさが同じ作品に同居する。それらが適度にちらばっているのであれ…
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映画評「ある船頭の話」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督オダギリジョー ネタバレあり この間観たグルジア映画「とうもろこしの島」で老人と孫娘がいかだで川を横切るのを観たばかりだが、本作でも似たような絵柄が見られる。水難と放火の違いはあるが、小屋を失う幕切れも似ている。  そう言えば、この作品にはどこか中央アジアの薫りが漂う。監…
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映画評「ある少年の告白」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=オーストラリア合作映画 監督ジョエル・エドガートン ネタバレあり 二十歳くらいの若者ルーカス・ヘッジズが、化粧の濃い母親ニコール・キッドマンに連れられて、ある施設へ赴く。施設の内奥には母親は入れず、本人からは携帯電話が奪われ、日記の類は書くのを禁じられる。  暫くはこの施設の…
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映画評「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イタリア映画 監督マイケル・ラドフォード ネタバレあり 障碍者の作品が続きそうになったので三本目に選んだのがこれ。  ところが、声楽家の伝記映画なので大丈夫と思ったのが運の尽き、主人公のアンドレア・ボチェッリは最初弱視でやがて失明する。2月にはWOWOWが放映した洋楽のドラマ映画のうち…
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映画評「永遠の門 ゴッホの見た未来」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アイルランド=スイス=イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ジュリアン・シュナーベル ネタバレあり フィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画は、2017年に再鑑賞に当たる「炎の人ゴッホ」、2019年に異色アニメ映画「ゴッホ 最期の手紙」と一年おきに見ている計算になる。 「炎の人ゴ…
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映画評「入江の天使」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1963年フランス映画 監督ジャック・ドミー ネタバレあり 僕が30代くらいまではジャック・ドミーだったが、フランス語に五月蠅い連中が原発音に近づけようとしたらしく、近年はジャック・ドゥミと書かれることが多い。今世紀に入って出て来た女優セシル・ドゥ・フランスもそれに倣うが、カトリーヌ・ドヌーヴや…
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映画評「影裏」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 2017年後期芥川賞を受賞した沼田真佑の同名小説の映画化。戦後の芥川賞受賞作品はとても商業映画になるとは思えないものが多く、現在の日本の映画民度でよくこれを映画化したと思う。しかも、監督が大衆的な作品を撮るイメージの強い大友啓史だから、相当意外な感…
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映画評「英雄は嘘がお好き」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ローラン・ティラール ネタバレあり シェークスピアの喜劇群を持ち出すまでもなく、嘘と誤解はシチュエーション・コメディーの必須要素であるが、フランス製の本作の場合、シチュエーションの可笑し味よりドタバタに近い持ち味。 1809年、ナポレオン戦争の時代で…
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映画評「一度死んでみた」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・浜崎慎治 ネタバレあり 見るだけで元気が出そうな広瀬すずが出るので、一度観てみた。実にくだらないが、くだらないから映画的な価値がないなんてことはない。そんな狭い料簡で映画を観ている輩は自分が損をしていることに気づかないのだ。 アウトラインは非常に簡単。 若返り…
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映画評「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年中国=日本合作映画 監督ユー・フェイ ネタバレあり 役所広司の名だけを見て鑑賞したが、合作扱いも実質中国映画で些かがっかり。  最近観る中国映画のレベルは、一時期のようなものが殆どない。輸入に選んでいる作品が悪いのだと言えば、それまでだが、中国政府が口を挟みすぎているのではないか? 全体…
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映画評「小原庄助さん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1949年日本映画 監督・清水宏 ネタバレあり プライムビデオで無償鑑賞。1949年度キネマ旬報10位に選出された清水宏監督の作品だから得した気分でござる。 ちょっと大袈裟に言えば日本版「山猫」(1963年)である。 恐らくはGHQによる農地解放の後の山村が舞台。しかし、映画はその悲…
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映画評「噓八百 京町ロワイヤル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・武正晴 ネタバレあり 美術詐欺の男たちがより大きなインチキ組織をやっつけるお話。正編の評判が良かったのか、3年ぶりの続編である。似たような趣向の作品にTVドラマ及びその映画版「コンフィデンスマンJP」などがあり、日本ではちょっとしたコン・ゲーム映画ばやりの様相を呈している…
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映画評「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督スティーヴン・フリアーズ ネタバレあり この映画を観てこんなことを考えた。アメリカの白人たちは、自分達のやって来たことを反省し、ポリティカル・コレクトネスなることを考え出した。それ自体は褒めるべきことである。しかし、それを昔のことにまで敷衍したり、映画作り…
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映画評「男はつらいよ お帰り 寅さん」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 1969年に第1作が製作され、95年の第48作「紅の花」の後、「ハイビスカスの花 特別編」(1997年)という本作のアイデアの基になったような再編集版を経て、22年ぶりに新作が作られた。50周年と第50作というのも実に区切りが良い。 当然新…
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映画評「男の叫び」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1953年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり プライムビデオ無料視聴(但し会費を除く)。ジョン・ウェイン主演の古い映画だが、珍しく初鑑賞。 アメリカ合衆国とグリーンランドを繋ぐ航路を飛ぶ民間機が、氷結の為に故障を起こし、カナダ北部の湖沼地帯に不時着。ウェインのリーダ…
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映画評「アーヤと魔女」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・宮崎吾朗 ネタバレあり 御大宮崎駿が「ハウルの動く城」で取り上げた児童文学者ダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童文学のTV映画化。スタジオジブリとしては彼女を扱う二作目となるわけだが、監督は代わって息子の吾朗。海外では劇場公開の予定、日本でもいずれ劇場公開されるのだろうか?…
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