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映画評「オーシャンと十一人の仲間」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年アメリカ映画 監督リュイス・マイルストン ネタバレあり 39年後に「オーシャンズ11」としてリメイクされたリュイス・マイルストン監督の犯罪映画である。 しかし、本作は犯罪への準備と本番が少なく、前半は11人のメンバー紹介。これに凡そ50分費やしているので、フランク・シナトラ、ディ…
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映画評「ヴェラクルス」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1954年アメリカ映画 監督ロバート・オルドリッチ ネタバレあり ある程度知られた西部劇は大概2回観ているので、本作も多分3回目だろう。 南北戦争に敗れ失意の元南軍将校ゲイリー・クーパーが新天地を求めて革命騒ぎ(史実上は王党派と共和派の争いで、所謂革命ではない)で荒れるメキシコにやって来る…
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映画評「お米とおっぱい。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2011年日本映画 監督・上田慎一郎 ネタバレあり 「カメラを止めるな!」の大ヒットのおかげで、殆ど日の目を見なかったであろう上田慎一郎監督の長編デビュー作がWOWOWでも見られることになった。結論としては、別に見なくても損をした気にもならないが、大体デビュー作にその後の作品の発芽があるという通説…
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映画評「家へ帰ろう」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アルゼンチン=スペイン合作映画 監督パブロ・ソラルス ネタバレあり ホロコーストものは相変わらず作られているが、アルゼンチン発(調べたところが脚本兼監督パブロ・ソラルスはアルゼンチンの人)はさすがに珍しい。 1945年少年アブラハムが両親と妹を失いながら辛うじて生還する。  本…
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映画評「アース:アメイジング・デイ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=中国合作映画 監督リチャード・デイル、ピーター・ウェバー、ファン・リーシン ネタバレあり 子どもの頃から地図帳に続いて動物図鑑と鳥類図鑑を広げて観ることが多かった僕は、TVで「野生の王国」などの自然ドキュメンタリーをよく見ていた。この手は映画でも必ず観ている。 HD機材で…
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映画評「アラン・ドロンのゾロ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1975年イタリア=フランス合作映画 監督ドゥッチオ・テッサリ ネタバレあり 偶然にもジョンストン・マッカレーのユーモア犯罪連作小説「地下鉄サム」を図書館から借り読み終えたところだ。そのマッカレーのもう一つの代表作が「怪傑ゾロ」で、御存じのように何度も映画になり、TVドラマ化されたが、本作は当時…
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映画評「動く標的」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1966年アメリカ映画 監督ジャック・スマイト ネタバレあり ハードボイルド小説は概して本格推理より映画化に向いているが、登場人物が多くてややこしく話を掴むのに難儀し、また、人物の性格描写が強いのでサスペンスはさほど強力ではない、という傾向がある。  だから、直球的な面白さを求めると、Allc…
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映画評「アルカトラズからの脱出」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1979年アメリカ映画 監督ドン・シーゲル ネタバレあり 僕は悪名高い犯罪者を収監する刑務所のあったアルカトラズ島をこの映画によって知った。それ以来のほぼ40年ぶりの鑑賞。「終身犯」などもこの刑務所が舞台だったらしいが、その時には意識しなかった。 1960年、脱獄常習犯フランク・モリス(ク…
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映画評「赤い雪 Red Snow」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・甲斐さやか 重要なネタバレあり 甲斐さやかという女性監督の劇映画デビュー作ということである。“解らない”という人が多いが、さほど難解ではない。 30年前に6歳の少年が失踪し、その11年後に保険金殺人と思われる火事が起きた現場においてその少年のものと思しき骨が発見さ…
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映画評「アクアマン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジェームズ・ワン ネタバレあり マーヴェル・コミックスかと思ったらDCコミックスであった。現在アメ・コミの映画版は多すぎて余程うまく作らないと得点は伸びません。 海に沈んだアトランティス大陸の末裔である女王アトランナ(ニコール・キッドマン)が束縛を嫌って王国を抜け…
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映画評「エンジェル、見えない恋人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年ベルギー映画 監督ハリー・クレフェン ネタバレあり オー・ヘンリーの名短編「賢者の贈り物」を少し思い出させる捻った寓話恋愛劇で、監督はベルギーの若手ハリー・クレフェン。製作を担当したジャコ・ヴァン・ドルメルがいかにも好む内容と言うべし。 夫が消失マジックを得意とする魔術師だった母…
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映画評「アンダー・ザ・シルバーレイク」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ロバート・ミッチェル ネタバレあり 古い映画を知っていれば少しは楽しめるかもしれない、異色ミステリーである。監督はデーヴィッド・ロバート・ミッチェルと言い、「イット・フォローズ」という前作のホラー映画が評判を呼んだらしいが、僕は観ていない。 現在、ロ…
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映画評「エアポート'75」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1974年アメリカ映画 監督ジャック・スマイト ネタバレあり 1970年の「大空港」の続編。恐らく「ポセイドン・アドベンチャー」のヒットに俄かに湧き上がったパニック映画ブームに乗じた為に内容をパニック重点に転換し、舞台は空港ではなく飛行機内に変わった。そんなわけで題名はちと変だが、パニック映画と…
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映画評「オフィーリア」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス=アメリカ合作映画 監督クレア・マッカーシー ネタバレあり ウィリアム・シェイクスピアの四大悲劇の一つ「ハムレット」をオフェーリア(オフィーリア)の視座で捉えたリサ・クラインの小説を映画化した作品である。パスティーシュ、二次創作と言うべし。今回のWOWOW放映が本邦初紹介。 …
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映画評「女の園」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1954年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1954年木下恵介は絶好調で、キネマ旬報で1位に「二十四の瞳」、2位に本作が選ばれた。僕はどちらも四半世紀くらい後に観たわけだが、違う種類の感銘を受けた。原作は阿部知二の「人工庭園」。 京都にある私立女子大学の寮に関する因循な規則をめぐって…
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映画評「オーケストラ・クラス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督ラシド・アミ ネタバレあり フランスやドイツで行われている音楽による教育プログラムをモチーフにしたドラマで、不運なことに(?)2年前に見たブラジル映画「ストリート・オーケストラ」(2015年)と全く同工異曲である。リメイクかと思いましたよ。 オーケストラを首になっ…
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映画評「いちご白書」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1970年アメリカ映画 監督スチュアート・ハグマン ネタバレあり 1970年は本格的に映画を観始めた年だが。まだTV放映を鑑賞するのが大半だったので、この映画を実際に観たのは4,5年後高校生の時と思う。しかし、縮緬ビブラートのバフィ・セント=マリーの歌う主題歌「サークル・ゲーム」(作者ジョニ・ミ…
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映画評「赤い殺意」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 今村昌平監督作品の中で、傑作「にっぽん昆虫記」(1963年)の姉妹編とも言いたくなる作品。2回目の鑑賞。 舞台は東北地方のどこか。貞子(春川ますみ)は旧家主人の妾の子供で女中の立場から、高圧的な御曹司・吏一(西村晃)の妻の座に収まり、息子を…
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映画評「アリー/スター誕生」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラッドリー・クーパー ネタバレあり 1937年に映画界を舞台に作られた「スタア誕生」は17年後にほぼ同じ内容でミュージカル映画化され、さらにその22年後に音楽界に舞台を移した二度目のリメイクが行われた。本作はやはり音楽界を舞台にしているので、直接的には1976年版を…
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映画評「王朝の陰謀 闇の四天王と黄金のドラゴン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年中国=香港合作映画 監督ツイ・ハーク ネタバレあり オランダの推理作家ロバート・ファン・ヒューリックが唐王朝に実在した人物を基に作り上げた判事ディーをシャーロック・ホームズに相当する探偵役とする時代ミステリー第3弾。第2弾は題名から「王朝の陰謀」が消えていたため見落としたらしい。 …
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映画評「俺俺」

☆☆(4点/10点満点中) 2013年日本映画 監督・三木聡 ネタバレあり 一人33役というのが面白そうなので観てみた。星野智幸の原作はともかく、映画は三木聡が監督なのでコメディーである。ホラーやサスペンスの要素はあるが、怖い場面も概ねコメディーと言って良い。 家電量販店で働くカメラマン志願・永野均(亀梨和也)が、レスト…
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映画評「愛しのアイリーン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり 最近、吉田恵輔監督は「純喫茶磯辺」の頃に比べると作品内容がぐっとハードになってきた。本作は、新井英樹という漫画家の同名コミックの映画化である。  かつて今村昌平が撮ったような因循で閉鎖的なコミュニティのお話にコーエン兄弟のテイストが入ったような感…
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映画評「アクロス・ザ・ユニバース」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2007年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジュリー・テイモア ネタバレあり エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」のCMを見て、ビートルズの曲で構成されていると伝え聞いたミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」を未だ見ていないことを思い出し、たまたま3000円のアマゾン・ギフト券をもら…
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映画評「1987、ある闘いの真実」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・ジュナン ネタバレあり 韓国サスペンスは馬力はあるが、(韓国大衆映画の例に洩れず)ギャグを盛り込んでトーンを一貫させない為に力が抜けてしまう。世評の高かった「タクシー運転手」もそのため僕の眼には泥臭かった。が、光州事件と同じく全斗煥大統領の軍事独裁政権時代に起きた…
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映画評「生きてるだけで、愛。」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・関根光才 ネタバレあり 本谷有希子の同名小説を、本作が長編劇映画デビュー作に当たる関根光才が映画化した純文学である。 合コンで知り合ったゴシップ雑誌編集員・津奈木(菅田将暉)と3年間同棲を続けている寧子(趣里)は、躁鬱病で鬱を発症して現在過眠症に陥っている。そこへ…
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映画評「ウイスキーと2人の花嫁」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督ギリーズ・マッキノン ネタバレあり 1941年にスコットランドの孤島で起きた事件を、地元の作家コンプトン・マッケンジーが際物として小説化し、49年に洒落たコメディーを割合得意とするスコットランド系米監督アレクサンダー・マッケンドリックが映画化した。そのリメイクである。前…
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映画評「英国総督 最後の家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=インド=スウェーデン合作映画 監督グリンダ・チャーダ ネタバレあり インドとパキスタンの歴史をある程度知っている人が一番楽しめる作品である。  高校で世界史は1970年頃まできちんと習った(日本の学校は現代史を教えないとよく言われるが、わが母校ではそんなことはなかった)が、…
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映画評「偉大なるアンバーソン家の人々」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1942年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり オースン・ウェルズ第二作で、日本公開は製作から46年後の1988年まで待つことになる。 1870年代、アメリカの名門アンバーソン家の娘イザベル(ドロレス・コステロ)は、自動車開発に夢中の若者ユージン・モーガン(ジョセフ・コット…
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映画評「泳ぐひと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年アメリカ映画 監督フランク・ペリー ネタバレあり アメリカン・ニュー・シネマ元年(本格始動)の1968年に作られた異色作で、スターシステム時代の俳優バート・ランカスターが水泳パンツ一つで出ずっぱりというのがオールド・ファンを驚かせたにちがいない。原作はジョン・チーヴァー。再鑑賞作品。 …
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映画評「億男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 今月は邦画ばかりになりそうだから、若い俳優が出る作品はなるべく避けようとしているのだが、本作はコミックではなく小説(川村元気)の映画化と知ったので、観ることにした。 偶然もらった宝くじが大当たりして3億円を当てた図書館司書の男性・佐藤健が大金…
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