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映画評「アクロス・ザ・ユニバース」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2007年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジュリー・テイモア ネタバレあり エルトン・ジョンの伝記映画「ロケットマン」のCMを見て、ビートルズの曲で構成されていると伝え聞いたミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」を未だ見ていないことを思い出し、たまたま3000円のアマゾン・ギフト券をもら…
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映画評「1987、ある闘いの真実」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・ジュナン ネタバレあり 韓国サスペンスは馬力はあるが、(韓国大衆映画の例に洩れず)ギャグを盛り込んでトーンを一貫させない為に力が抜けてしまう。世評の高かった「タクシー運転手」もそのため僕の眼には泥臭かった。が、光州事件と同じく全斗煥大統領の軍事独裁政権時代に起きた…
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映画評「生きてるだけで、愛。」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・関根光才 ネタバレあり 本谷有希子の同名小説を、本作が長編劇映画デビュー作に当たる関根光才が映画化した純文学である。 合コンで知り合ったゴシップ雑誌編集員・津奈木(菅田将暉)と3年間同棲を続けている寧子(趣里)は、躁鬱病で鬱を発症して現在過眠症に陥っている。そこへ…
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映画評「ウイスキーと2人の花嫁」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督ギリーズ・マッキノン ネタバレあり 1941年にスコットランドの孤島で起きた事件を、地元の作家コンプトン・マッケンジーが際物として小説化し、49年に洒落たコメディーを割合得意とするスコットランド系米監督アレクサンダー・マッケンドリックが映画化した。そのリメイクである。前…
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映画評「英国総督 最後の家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=インド=スウェーデン合作映画 監督グリンダ・チャーダ ネタバレあり インドとパキスタンの歴史をある程度知っている人が一番楽しめる作品である。  高校で世界史は1970年頃まできちんと習った(日本の学校は現代史を教えないとよく言われるが、わが母校ではそんなことはなかった)が、…
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映画評「偉大なるアンバーソン家の人々」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1942年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり オースン・ウェルズ第二作で、日本公開は製作から46年後の1988年まで待つことになる。 1870年代、アメリカの名門アンバーソン家の娘イザベル(ドロレス・コステロ)は、自動車開発に夢中の若者ユージン・モーガン(ジョセフ・コット…
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映画評「泳ぐひと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1968年アメリカ映画 監督フランク・ペリー ネタバレあり アメリカン・ニュー・シネマ元年(本格始動)の1968年に作られた異色作で、スターシステム時代の俳優バート・ランカスターが水泳パンツ一つで出ずっぱりというのがオールド・ファンを驚かせたにちがいない。原作はジョン・チーヴァー。再鑑賞作品。 …
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映画評「億男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大友啓史 ネタバレあり 今月は邦画ばかりになりそうだから、若い俳優が出る作品はなるべく避けようとしているのだが、本作はコミックではなく小説(川村元気)の映画化と知ったので、観ることにした。 偶然もらった宝くじが大当たりして3億円を当てた図書館司書の男性・佐藤健が大金…
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映画評「アントマン&ワスプ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ペイトン・リード ネタバレあり 何回も述べたようにマーヴェル・コミックス映画版の脚本レベルは概して高い。この「アントマン」シリーズも見通し良好、お笑いの配分がうまく、本当はもっと多めに☆★を進呈したいのだが、マーヴェル・コミックが余りにも作られている現状に食傷しているこ…
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映画評「ANON アノン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ドイツ=アメリカ=カナダ合作映画 監督アンドリュー・ニコル ネタバレあり 人気作「カダカ」で注目されたカナダの映画作家アンドリュー・ニコルのSFミステリー。当ブログでは本邦劇場未公開扱いとする。 人の記憶が蓄積され管理される未来社会では、その為に犯罪がほぼ発生しなくなった状態。それ…
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映画評「女と男の観覧車」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり 80歳を過ぎてもまだ意気軒昂に作品を発表し続けている映画作家は日本では山田洋次、アメリカではウッディー・アレンくらいである。アレンは毎年新作が発表されているが2018年はないのでこれがTV映画を別にすると最新作。映画館に殆ど行かなくなっ…
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映画評「嘘はフィクサーのはじまり」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年イスラエル=アメリカ合作映画 監督ヨセフ・シダー ネタバレあり ニューヨークのユダヤ人上流階級に食い込もうと悪戦苦闘する初老紳士オッペンハイマー(リチャード・ギア)が、同地を訪れたイスラエルの上層部政治家ミカ・ミシェル(リオル・エシュケナージ)に接近することに成功、出世への布石として高級…
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映画評「ヴェノム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国合作映画 監督ルーベン・フライシャー ネタバレあり マーヴェル・コミックスの映画化は一定以上の質を保っていることは認めるものの、やはり数の多さが災いして映画ファンとしての僕を飽きさせている。そうなる以前からヒーローものに関し数の多さは有難味を減らすので、避けるべきだと言って…
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映画評「俺たちに明日はない」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督アーサー・ペン ネタバレあり 1973年リバイバルの時に映画館で観た。それ以来10年に一度くらいは観ているので今回が4回目か5回目になると思う。それでも細かいところは色々と忘れているもので、結構新鮮な気持ちで楽しめる。しかし、ブログ開始後14年経つ今日まで扱ってい…
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映画評「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年フランス=中国=ベルギー=ドイツ=アラブ首長国連邦=アメリカ合作映画 監督リュック・ベッソン ネタバレあり フランスの古典的コミック(作:ピエール・クリスタン、画:ジャン=クロード・メジエール)をリュック・ベッソンが映像化したなどと言ってもピンと来ないが、原作は「スター・ウォーズ」にも…
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映画評「エヴァ」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督ブノワ・ジャコー ネタバレあり イザベル・ユペールが主演なので観てみたが、失望した。ブノワ・ジャコーの作品で面白いものに当たった例(ためし)がない。  どこかで触れたお話と思いつつ結局しかと掴めなかったのだが、IMDbで原作がジェイムズ・ハドリー・チェイス…
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映画評「イコライザー2」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アントワーヌ・フークア ネタバレあり 前作ではホームセンター従業員だった元CIAエージェントのデンゼル・ワシントンが、今度はハイヤー運転手として世直しの為に悪党どもを瞬殺(殺さない場合もありますが)するサスペンス系アクション第二弾。 そんなワシントン氏がトルコにま…
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映画評「海と毒薬」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1986年日本映画 監督・熊井啓 ネタバレあり およそ30年ぶりの再鑑賞。遠藤周作の原作はそれより10年くらい前に読んでいた。原作は戦中に起きた九州大学生体解剖事件に取材しているが、人物配置はフィクショナル。テーマは人間の“罪と罰”である。 1945年の九州。大学の医学部長の地位を巡って第…
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映画評「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督クレイグ・ギレスビー ネタバレあり 僕は世界の強豪が集まるオリンピックの大ファンである。最近でこそ各競技の世界選手権がTVでも放映される機会が増えたとは言え、オリンピックでしか見られない競技・種目は依然多く、そうしたスポーツが見られるのが何より楽しみなのだ。  昨年の…
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映画評「悦楽の貴婦人」

☆☆★(5点/10点満点中) 1977年イタリア映画 監督マルコ・ヴィカリオ ネタバレあり 「黄金の七人」シリーズで知られる監督マルコ・ヴィカリオ監督としては「ああ情熱」(1973年)の姉妹編のような内容で、日本では劇場未公開。邦題から期待されるほどのエロ系映画ではない。 19世紀末くらいのイタリア。酒を売るなどしている…
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映画評「女は二度決断する」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年ドイツ=フランス=イタリア合作映画 監督ファティ・アキン ネタバレあり ファティ・アキンというトルコ系ドイツ人監督は、2007年の「そして、私たちは愛に帰る」が素晴らしかった。この作は共通する部分の多い内容であるが、前述作に比べると作劇的に繊細さを欠く。 純粋ドイツ人の美人ダイアン…
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映画評「ウインド・リバー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=カナダ=イギリス合作映画 監督テイラー・シェリダン ネタバレあり 雪に蔽われた土地でお話が展開する映画は、その寒そうな様子故に、厳粛な思いにかられ作品まで引き締まっているように感じる。近年僕が高く評価する映画は、温暖な地域や季節を舞台にした作品より寒冷地の作品のほうが多いので…
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映画評「エンド・オブ・キングダム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年アメリカ=イギリス=ブルガリア合作映画 監督ババク・ナジャフィ ネタバレあり 本作で主役を演じているGerard Butlerを日本では何故かジェラルド・バトラーと表記する。ラテン系やドイツ系でなく英国系民族であれば ar は通常アーと表記するのが少なくとも戦後の習慣だが、思うに、Ger…
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映画評「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・李闘士男 ネタバレあり ハンドルネームK.Kajunskyなる人物が【Yahoo!知恵袋】に投稿した質問が発展して映画にまでなった。「電車男」より珍なる経緯と言うべし。 40歳くらいのサラリーマン安田顕が帰宅すると、一回り年下くらいの妻・榮倉奈々が口から血を出して倒…
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映画評「インクレディブル・ファミリー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラッド・バード ネタバレあり 昨日の「デスノート」は10年ぶりだったが、こちらは14年ぶりの続編。キャラクター描写のバランスが取れかつ多様性があり、主題展開において夾雑物がないため純度が高く大いに買った第一作に比べても殆ど遜色がない。ブラッド・バードという人は“良い…
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映画評「オーシャンズ8」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ゲイリー・ロス ネタバレあり 「オーシャンズ11」シリーズは10年ほど前に終わったが、女性版として復活した。 ヒロインはオーシャンの妹という設定のサンドラ・ブロック(役名デビー)。組んだ画商リチャード・アーミテージにはめられて詐欺罪で臭い飯を食うことになった彼女が…
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映画評「アンセイン~狂気の真実~」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スティーヴン・ソダーバーグ ネタバレあり 一向に観る気を起こさない安っぽい邦題なので不安を覚えつつ、それほど信用は出来ないが一応名前の知られたスティーヴン・ソダーバーグが監督をしているので観てみたら、案の定未公開でした。 ご存知のように、saneの否定形はinsan…
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映画評「アポロンの地獄」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1967年イタリア映画 監督ピエル・パオロ・パゾリーニ ネタバレあり 現存する古代ギリシャ喜劇・悲劇は殆ど読んでいる。本作はソフォクレスの悲劇「オイディプス王」をピエル・パオロ・パゾリーニが映画化した野心作。前半は神話・伝説からの内容に則り、後半の4割はほぼ原作通りの内容である。 僕は3…
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映画評「ウィッチ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督ロバート・エガーズ ネタバレあり 17世紀清教徒が移住して出来た入植地ニュー・イングランド(米国北東部)の狂信をテーマにした有名な作品に、アーサー・ミラーが書いた戯曲「るつぼ」がある。「サレムの魔女」(1956年)や「クルーシブル」(1996年)と…
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映画評「OVER DRIVE」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・羽住英一郎 ネタバレあり 昔は地上波でF1やル・マンの中継あり、或いは衛星放送でラリー、ロードレース(オートバイ)、モトクロスなどの試合が放映されていたので、時間のない中よく観たものである。そうした放送がどんどんなくなり、僕のレース熱もすっかり冷えてしまったが、映画でレー…
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