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映画評「青の恐怖」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1946年イギリス映画 監督シドニー・ギリアット ネタバレあり 近年本格ミステリーが少ない。いや、厳密に言えば、本格ミステリーが映画界で隆盛を極めたのは1930年代と1970年代後半~80年代前半くらいしかない、というのが事実であろうが。  その代わりわが国では、1970年代以降“火曜日の女”…
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映画評「一日だけの淑女」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督フランク・キャプラ ネタバレあり ベストセラーだった猪俣勝人の「世界映画名作全史」に収められた解説付き作品は殆ど観たが、この作品は未鑑賞だった。  ヒューマニスト、フランク・キャプラの出世作とも目される作品で、28年後に「ポケット一杯の幸福」(原題はLady for…
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映画評「アオラレ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督デリック・ボルテ ネタバレあり 近年日本でも問題になることが多い煽り運転だが、アメリカでも道路上のいざこざが多く社会問題化していることが垣間見える作品である。 発端は傑作「激突!」に少し似ていて、夫との離婚問題に悩むシングルマザーのカレン・ピストリアスが、仕事と息…
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映画評「青い戦慄」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ジョージ・マーシャル ネタバレあり ロー・バジェット(B級映画)のフィルムノワールらしさが味わえるところが良いと思う。フィルム・ノワール・ファンなら観ても良いといった程度だろうか。 戦友ウィリアム・ベンディックスやヒュー・ボーモンと共に復員したアラン・ラッドが、妻…
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映画評「ある人質 生還までの398日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年デンマーク=ノルウェー=スウェーデン=フィンランド合作映画 監督ニールス・アルデン・オプレヴ、アナス・W・ベアデルセン ネタバレあり 後藤健二氏より1年程前にイスラム国(ISIS)に拘束されていたデンマークの写真家ダニエル・リュー氏の苦難を扱った伝記映画。邦題が全て明らかにしてしまうよ…
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映画評「映画 モンスターハンター」

☆★(3点/10点満点中) 2020年アメリカ=中国=日本=南ア=ドイツ=カナダ合作映画 監督ポール・W・S・アンダースン ネタバレあり 「モンスターハンター」というゲームの映画化。 僕はコンピューターを介するゲームの類はトランプのフリーセルしかしたことがないので、世間で言うコンピューター・ゲームは全くしたことがないと言…
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映画評「飢ゆるアメリカ」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督ウィリアム・A・ウェルマン ネタバレあり 知る人は少ないだろうが、ウィリアム・A・ウェルマン(一部で非常に評価が高い監督)の戦前の代表作である。プライム・ビデオによる鑑賞。 第一次大戦中にリチャード・バーセルメスが負傷し捕虜になる。痛み止めの為にモルヒネを処方…
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映画評「或る日曜日の午後」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督スティーヴン・ロバーツ ネタバレあり スティーヴン・ロバーツという監督は戦前の監督も比較的知っている僕も、本作以外の作品をすぐに思い出せないが、この作品は落ち着いた、良いところが出る時のアメリカ映画らしい秀作である。原作となったジェームズ・ヘーガンの舞台劇が寄与すると…
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映画評「越境者」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1950年イタリア映画 監督ピエトロ・ジェルミ ネタバレあり 「鉄道員」(1957年)以降快打連発のピエトロ・ジェルミの初期作品なので勇んで観たが、IMDbに投票してありました。つまり2回目の鑑賞ですな。すっかり忘れているのでそれは構わない。構わないどころか、いま観ると全く違った思いに駆られる。…
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映画評「行き止まりの世界に生まれて」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ビン・リュー ネタバレあり トランプ前大統領の登場で日本でも俄然知られるようになった米国北部のうらぶれた工業地帯を指すラストベルト。その中でも典型的な都市らしいイリノイ州ロックフォードに住むスケートボード仲間三人の十数年を捉えたドキュメンタリーである。 何故無名の…
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映画評「アナと雪の女王2」(地上波放映版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・バック、ジェニファー・リー ネタバレあり 2014年に社会現象と言われるほど大ヒットしたディズニー・アニメの続編。今回は地上波放映版の吹き替えで観た。  アニメだから原語版に拘る必要性は低いが、ミュージカルの日本語吹き替えは僕は余り良い感触を持っていない。本作…
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映画評「大いなる罪びと」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ロバート・シオドマーク ネタバレあり フョードル・M・ドストエフスキーの中編小説「賭博者」は、1958年にフランスのクロード・オータン=ララが映画化、ロマンス絡みの部分で大きく変更されていたが、なかなか良く出来ていた。  こちらは映画界での実績ではオータン=ララと同じ…
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映画評「甘いお酒でうがい」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大九明子 ネタバレあり 隔日にアップして来た今回の大九明子監督特集第6弾。いよいよ最後でござる。  お笑い芸人コンビ “シソンヌ” の “じろう” なる人物が、 40代OLが書く日記という体裁で構成した小説の映画化。殆どが枝葉とも言うべき呟きであるが、その中から幹とも言…
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映画評「ウィンナー・ワルツ」

☆☆★(5点/10点満点中) 1934年イギリス映画 監督アルフレッド・ヒッチコック ネタバレあり アルフレッド・ヒッチコック監督第16作。彼の現存する作品で観ていないのは多分4本あるが、そのうちの一本。 ヒッチコック本人も全く問題にしていない、ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世(エズモンド・ナイト)のデタラメ伝記映画であ…
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映画評「女の復讐」

☆☆★(5点/10点満点中) 1990年フランス映画 監督ジャック・ドワイヨン ネタバレあり 今回WOWOWが5本特集しているジャック・ドワイヨンの作品のうち3本が未見で全て観るつもりでいるが、「ポネット」以外はどうも僕の言う “面倒臭い” 映画の類で退屈することが多そうだ。昨日の「ラ・ピラート」は、ある時期までのジャン=リュ…
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映画評「生きちゃった」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・石井裕也 ネタバレあり 資本が香港(映画祭)から出ているので、厳密には日本映画ではないが、日本映画ということにしておきます。監督は石井裕也だが、いつものとぼけた石井調は少なく、トーンとしてはほぼ一貫してシリアスである。 婚約者までいたのに高校時代から(?)の知り合い…
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映画評「朝が来る」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・河瀨直美 ネタバレあり 前回の「Vision ビジョン」は形而上的でピンと来なかったが、最近の河瀨直美監督とは概ね相性が良い。その前の「光」が素晴らしく、今回は辻村深月の小説を映画化したということもあって従来より幅広い観客層に受けそうである。 精子の事情で妊娠を諦…
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映画評「異端の鳥」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年チェコ=スロヴァキア=ウクライナ合作映画 監督ヴァーツラフ・マルホウル ネタバレあり ポーランドのイェジー・コシンスキが英文で書いたという小説をチェコのヴァーツラフ・マルホウル監督が映画化。数年に一度あるかないかの衝撃的な作品と言うべし。 序盤のうちなかなかシチュエーションが解り…
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映画評「明日の食卓」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 近年瀬々敬久監督はもの凄い勢いで作品を作っている。2014年以降TV映画を除いても7年で14本である。殆どがジャンル映画でないのにこの本数はどうかしている。 それはさておき、本作は椰月美智子という女性作家の長編小説を映画化したもので、瀬々監督…
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映画評「おもかげ」(2019年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年スペイン=フランス合作映画 監督ロドリゴ・ソロゴイェン ネタバレあり スペインの監督ロドリゴ・ソロゴイェンが、評判を呼んだという、同名短編のその後を描いて長編にしたドラマ。短編を流用したのか、撮影し直したのは解らない。流用なら変わり種と言えるだろう。作り直しであれば邦画でも「犬猫」(20…
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映画評「ある画家の数奇な運命」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年ドイツ=イタリア合作映画 監督フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク ネタバレあり 文学と同じで美術に関する僕の知識は現代美術以前に止まっている。従って、本作のモデルとされるドイツの現代美術家ゲルハルト・リヒターは名前すら知らない。 邦題はやや大袈裟な感じもするが、皮肉な運…
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映画評「犬神の悪霊」

☆☆★(5点/10点満点中) 1977年日本映画 監督・伊藤俊也 ネタバレあり “悪霊”と書いて“たたり”と読ませるらしい。日本映画初のオカルト・ホラーなどと書かれているが、「四谷怪談」など幽霊映画はオカルトじゃよ。 題名からすぐに思い起こす、前年に作られた「犬神家の一族」からミステリー色を薄めたと思えば当たらずと雖も遠…
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映画評「アーニャは、きっと来る」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年イギリス=ベルギー合作映画 監督ベン・クックスン ネタバレあり 戦争ファンタジーとでも言いたくなる「戦火の馬」の原作を書いたマイケル・モーパーゴの児童文学の映画化。  前回とは違って今回は第二次大戦中のユダヤ人絡みのお話で、最近ホロコースト絡みの作品が多いので “またか”という気持ち…
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映画評「アルプススタンドのはしの方」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・域定秀夫 ネタバレあり 今年の全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)は文字通り雨模様で、今までのところやれない日が多い。オリンピックとの関係で開幕を少し遅らせたのも痛い。  本作はそれとは対照的に誠に天気の良い甲子園の一試合を背景に語られる。あくまで弱小チームの学校…
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映画評「惡の華」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・井口昇 ネタバレあり 「悪の華」と言えば、文学愛好家にはボードレールの詩集である。コミック・ファンには押見修造なる作者のコミックということになるらしい。  しかし、そのコミックはボードレールの「悪の華」がモチーフになっているので、間接的にコミック・ファンもボードレールを…
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映画評「アンティークの祝祭」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス映画 監督ジュリー・ベルトゥチェリ ネタバレあり 一月前に観た幻想的コメディー「今宵、212号室で」では確執の相手が夫だったキアラ・マストロヤンニが、今度は母親を確執の対象とする、これもまた一種の幻想譚である。但し、主人公はその母親である。 80歳絡みで認知症の問題も多少抱…
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映画評「悪魔スヴェンガリ」

☆☆★(5点/10点満点中) 1931年アメリカ映画 監督アーチー・メイヨ ネタバレあり ダフネ・デュ・モーリアの祖父ジョージ・ルイ・デュ・モーリアの小説「トリルビー」の何度目かの映画化。映画の誕生と共に作られた人気作で、トーキーではこれが初めてと思う。戦後では「魔人スヴァンガリ」(1954年)という邦題になった作品が我が邦に…
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映画評「一度も撃ってません」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・阪本順治 ネタバレあり 阪本順治監督は時々嬉しい傑作を発表してくれる。些かマニアックな内容なので万人受けしないかもしれないが、本作は正にそれである。 ハードボイルド作家として御前零児というペンネームを持つ老人・市川(石橋蓮司)の裏の顔は、元刑事のフィクサー石田(岸…
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映画評「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1985年日本映画 監督・森崎東 ネタバレあり 森崎東監督シリーズ第2弾。雷雨によりうまく録画できなかったので、WOWOWの配信による鑑賞(初トライ)。  昨日の「喜劇 女は男のふるさとヨ」の焼き直し、少なくとも全く似た要素・構図のお話である。 どさ回りストリッパーのバーバラ(倍賞美津子…
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映画評「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督まんきゅう ネタバレあり イラストレーターよこみぞゆりの生み出した不思議なキャラクターたちが活躍するアニメ。 すみっこで過ごすのを好むペンギンや猫、にせつもり(かたつむりのふりをするナメクジ)やと偽とかげ(実は恐竜の生き残り)、とんかつやかきふらいの食べ残しなどのグル…
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