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映画評「バルバラ セーヌの黒いバラ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督マチュー・アマルリック ネタバレあり フランスの歌手の伝記映画と言えば、去年「ダリダ~甘い囁き~」を観た。解りやすいが、映画的には甚だ食い足りない凡作だった。  同じ伝記映画でも、こちらは全然違う。全く大衆向けの作り方ではないので、大多数の人は退屈すること必定。僕自身…
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映画評「ファントム・スレッド」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ポール・トーマス・アンダースン ネタバレあり ポール・トーマス・アンダースン監督と言えば、記号を大量に使った「マグノリア」(1999年)のインパクトが強いが、この作品にもひねくれた面白さがある。 1950年代ロンドン。オートクチュール(仕立服)デザイナーのウッド…
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映画評「ピアッシング」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ニコラス・ペッシェ ネタバレあり 村上龍の同名小説をアメリカのニコラス・ペッシェという監督が映画化したサイコ映画である。 恐らく子供の時の体験が基で自分の赤子をアイスピックで刺したいという欲求を持ち始めた青年クリストファー・アボットが、妻ララ・コスアと相談の上、娼…
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映画評「ファイナル・スコア」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督スコット・マン ネタバレあり 試合中のスタジアムでのテロを扱った作品に「パニック・イン・スタジアム」(1976年)がある。しかし、本作はかの作品と比較するより「ダイ・ハード」(1988年)のスタジアム版と言った方が感じが掴める。 旧ソ連の小国家(地図を見ると黒海沿岸…
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映画評「ベン・イズ・バック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ピーター・ヘッジズ ネタバレあり 告発映画としてきちんとしているが、映画としては潤いが不足気味で積極的には評価できない。一応お話をば。 クリスマス・イヴの日、薬物更生施設から若者ベン(ルーカス・ヘッジズ)が、母ホリー(ジュリア・ロバーツ)、妹アイヴィー(キャスリン…
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映画評「ボクは坊さん。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・真壁幸紀 ネタバレあり 白川密成という若い僧侶がその奮闘を綴った随筆の映画化。こういうのは脚本家の腕が試される作品だが、上手く行った例は少ない。 四国八十八か所の一つに当たる永福寺。祖父の住職(品川徹)が遷化(他界)した為に急遽住職になった青年・進=光円(伊藤淳史)…
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映画評「母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 「君の膵臓をたべたい」のパクリみたいな題名だが、2015年発表の同作に対しこちらは2013年の発表なので、パクリがあるとしたら向うになるようだ。宮川サトシという漫画家のエッセイ漫画の映画化。エッセイだから実話ものということになる。 母親が死ん…
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映画評「ハンターキラー 潜航せよ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=ロシア合作映画 監督ドノヴァン・マーシュ ネタバレあり アイデアがなかなか良い一種の戦争映画である。 ロシア近海で、アメリカの原子力潜水艦(以降、原潜)が攻撃されて行方不明になる。米国は、叩き上げの海男ジェラード・バトラーを原潜アーカンソーの艦長に招聘、捜索に当…
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映画評「100万ドルの血斗」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1971年アメリカ映画 監督ジョージ・シャーマン ネタバレあり 西部劇として良いか悪いかと言うより、1971年当時の西部劇をめぐる環境について語りたくなる映画として面白い。40年ぶりくらいの再鑑賞。 奥さんモーリン・オハラと喧嘩し家を飛び出して10年になろうかという牧場主ジョン・ウェインがい…
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映画評「バイス」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アダム・マッケイ ネタバレあり 「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」は正攻法な実話ものだが、こちらは大変化球である。  あちらが純文学がお得意のジョー・ライト監督、こちらがコメディー畑のアダム・マッケイ監督という個性がそのまま反映されている。但し…
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映画評「パシフィック・リム:アップライジング」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=中国=日本合作映画 監督スティーヴン・S・デナイト ネタバレあり 怪獣映画と超合金ロボものを合わせた異世界生物侵略映画の第二弾。  怪獣映画には殆ど、超合金ロボものには全く興味がないもので(と前作の評で言ったところ信じて貰えなかった)、前作で示された設定を全く忘れてお…
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映画評「ビール・ストリートの恋人たち」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督バリー・ジェンキンズ ネタバレあり ジェームズ・ボールドウィンはリチャード・ライトと並んで黒人文学の二大巨頭ではないかと思うが、そのゴールドウィンが1970年代に発表した小説を、黒人監督としては異彩を放つバリー・ジェンキンズが映画化。 ニューヨーク。19歳の黒人…
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映画評「フェリーニの道化師」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1970年イタリア映画 監督フェデリコ・フェリーニ ネタバレあり 生ブルーレイ・ディスクに収めるハイビジョン映画もあっという間に2000本を超えたが、最近がっかりしたことがある。恐らく7,8年前に買ったマクセルのカラー・ディスクに再生しない盤が多いことに気付いたのだ。  おかげで「自転車泥棒」…
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映画評「彼岸花」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり 小津安二郎監督初のカラー映画。内容は「晩春」以降小津が特に好んだ結婚する娘に対する親の心情であるが、これほど父親が出ずっぱりの作品もないのではないか?  理解のあるふりをして娘には恋人くらいいたほうが良いと言っていた父親・佐分利信は、長女…
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映画評「バンブルビー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督トラヴィス・ナイト ネタバレあり 「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフと言うか前日談で、通算第6弾。 第一作の20年ほど前に当たる1987年のサンフランシスコに、惑星サイバトロンの反乱軍に追われた正規軍オートボットの斥候が落下してくる。避難地として地球を選ん…
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映画評「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり 「レディ・プレイヤー1」はさすがに感心しなかったが、相変わらず安定した演出力を見せるスティーヴン・スピルバーグの作品である。  「A・I」でスピルバーグはダメになったという人が結構いるが、あの作品の人間探求の試…
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映画評「カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中泉裕矢 ネタバレあり 大ヒットした「カメラを止めるな!」のスピンオフというよりは続編であり後日談。 前作の放送が大評判を呼んで気を良くした製作者が、ハリウッドから同じようなお話のワン・カットTVムービーをお届けするという形の企画を監督の濱津隆之に持ってくる。  と…
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映画評「バックトレース」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ=カナダ合作映画 監督ブライアン・A・ミラー ネタバレあり シルヴェスター・スタローンが出演しているというので観てみたが、本ブログの定義では日本劇場未公開映画に当たる。 銀行強盗を働いた実行グループと発案グループとが喧嘩別れして撃合いになり、実行グループは一人を除いて死ぬ。 …
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映画評「バグダッド・スキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年デンマーク=カナダ=アメリカ合作映画 監督ペール・フライ ネタバレあり 限りなく実話に近いフィクションと思えば良いのだろう(有名人だけが実名?)。十年余り前に当時の国連事務総長アナンを巡る騒ぎがあったことを少しだけ憶えている。本作が扱っている事件はそれに関係するものらしい。 イラク…
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映画評「運び屋」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり クリント・イーストウッドが久々に主演も兼ねた監督作品。前作「15時17分、パリ行き」はつまらなかったが、今回は傑作「グラン・トリノ」系列の保守的な老人が活躍する犯罪映画でなかなか面白い。 退役軍人イーストウッドは花を育てる…
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映画評「フォルトゥナの瞳」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・三木孝浩 ネタバレあり 作家としての実力は知らないし、考えが理解できないわけではないが、事実に基づく嘘が多く他人を傷つけるような発言が好かないので、百田尚樹の著作物は一切読まないと決めている。映画化されたものは見ても良いとは思っている。本作はファンタジーで、これまで映画化…
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映画評「ブレス しあわせの呼吸」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督アンディ・サーキス ネタバレあり 実話ベースの難病ものである。少し変わっているのは、製作者ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の物語ということ。難病者の家族が製作者として作ったのではなく、有名な製作者が自ら知る実話という意味において、難病ものは余り例がないのではないか。…
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映画評「フロントランナー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジェイスン・ライトマン ネタバレあり 1984年と88年の大統領最有力議員だった民主党上院議員ゲイリー・ハートの挫折を描いた実話である。何故昨年作られたかと言えば、2年後の20年に大統領選挙があり、アメリカ民主党が苦戦を強いられている現状があるからであろう。  本作…
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映画評「墓石と決闘」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督ジョン・スタージェス ネタバレあり 「OK牧場の決闘」(1958年)のジョン・スタージェス監督がその後日談を扱った西部劇の傑作である。  彼の「決闘(決斗)」がタイトルに付く作品の中では一番の出来栄えだが、リアリズム基調で地味に見えるため講談調の「OK牧場」の後塵を…
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映画評「巴里の屋根の下」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1930年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり ルネ・クレールは当初前衛的な作品(フィルムセンターで観た「幕間」など)を作っていたが、サイレント末期に解りやすい人情喜劇映画に方向転換して成功を収め、現在まで名の残る名監督になった。本作は日本での出世作である。 パリの街頭で艶歌を…
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映画評「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・藤原知之 ネタバレあり 和歌山県の太地町にある“くじらの博物館”を舞台にしたご当地映画。 客足が伸びず次々と飼育員が辞めていく状態の同館。  館長の鶴見辰吾は東京から臨時の飼育員・武田梨奈を雇うと共に、クジラ馬鹿で「白痴」ムイシュキン侯爵のように純粋で若い矢野聖人…
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映画評「ピンクとグレー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 今年は久しぶりに再鑑賞作品が100本を超えるのではないかという気がしている。というのも主な鑑賞ソースであるWOWOWが青春コミックの映画化やジャニーズ事務所所属芸能人の主演作品を多くやり、これらは大概避けるからである。青春コミックは棺桶に片足をつっこ…
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映画評「ビブリア古書堂の事件手帖」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三島有紀子 ネタバレあり 一時ほどではないにしてもTVではミステリーが人気なのに、映画では余り作られない。そんな時代にあってこんな題名を見ると食指を動かされる。僕は本好きだから余計に良い。 モラトリアムの若者・五浦大輔(野村周平)は、子供時代に祖母絹子(渡辺美佐子)…
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映画評「ハード・コア」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山下敦弘 ネタバレあり 狩撫麻礼というマンガ原作者による同名コミックをベテランになってきた山下敦弘が映像化したコメディー。 金城(首くくり栲象)という人物が率いる極右的な小団体に参加している権藤右近(山田孝之)は、彼を頼りにしてくる同志牛山(荒川良々)と共に、上官水…
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映画評「復讐のトリック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チョン・シク、キム・フィ ネタバレあり シネマート新宿/心斎橋による企画【のもコレ3】で紹介された韓国製法廷サスペンス。当ブログでは一応本邦劇場未公開扱いとする。 敗戦した日本が出て行った直後のソウル。マジシャンのイ・ソクジン(コ・ス)が、ある夜、訳ありらしく見える妙…
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