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映画評「ブレッドウィナー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アイルランド=カナダ=ルクセンブルク=アメリカ合作映画 監督ノラ・トゥーミー ネタバレあり WOWOWの今回のアニメ特集は世界各国の庶民が被る・被った悲劇的な素材をテーマに、暗澹たる気持ちになる作品が三本続いた。今回はタリバンが好き勝手なことをしていた時代の女性の苦難を綴っている。 …
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映画評「FUNAN フナン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー=ルクセンブルク=レユニオン=カンボジア合作映画 監督ドニ・ドゥ ネタバレあり 図式がぐっと単純、かつ、ひどい目に遭う人間の立場が違う以外は、傑作「キリング・フィールド」(1984年)と同工異曲と言って良いアニメ映画である。監督はカンボジア系フランス人のドニ・ドゥ。 …
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映画評「PLAY 25年分のラストシーン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス映画 監督アントニー・マルチアーノ ネタバレあり 一種のメタフィクション(ここではメタフィクションを扱う映画という意味)であり、モキュメンタリーである。やっていることは面白い、しかし、お話はさほどではない、というのが僕の結論である。 38歳の俳優マックス(マックス・ブーブリ…
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映画評「無頼」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・井筒和幸 ネタバレあり 井筒和幸の最新作は本格的なヤクザ映画である。彼の作品はヤクザでなくとも、チンピラや不良少年を主人公にする、概ね僕が苦手とする作品が多いが、「パッチギ!」(2005年)は「ウエスト・サイド物語」(「1961年)の日本版として作っていたのがよく解って楽…
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映画評「パリのどこかで、あなたと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督セドリック・クラピッシュ ネタバレあり ばかに採点が良いではないか、と訝しく思われる人もいらっしゃるかもしれないが、理由がある。以下、参照の程。 セドリック・クラピッシュをデジタル時代のフランソワ・トリュフォーと言い出して久しい。前作「おかえり、ブ…
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映画評「100日間のシンプルライフ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ドイツ映画 監督フローリアン・ダーヴィト・フィッツ ネタバレあり 僕は、買った小道具の類を全く大事にしない輩が周囲にいるのが気になって仕方がない。物にも魂があると思うので、作られたからには使ってやり、それも自然に壊れるまで使うのが人としての使命であると考えている。そんな考えのおかげで結果…
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映画評「花束みたいな恋をした」

☆☆★(5点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・土井裕泰 ネタバレあり 人気若手俳優が出るロマンス系は甘すぎるものが多いので避けることが多いが、外部の勢いにつられて、観てしまった。題名は意味不明。 就職活動期にある大学生男女、菅田将暉と有村架純が終電車に乗り遅れ、深夜営業のファミレス何かで駄弁るうち、サブカルチャ…
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映画評「フリー・ガイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2021年アメリカ映画 監督ショーン・レヴィ ネタバレあり ふーん、なるほど。必ずしも内容そのものではないので誤解しないで戴きたいのだが、僕のお気に入りの二作「主人公は僕だった」(2006年)と「“アイデンティティ”」(2003年)の着想を合わせたような作品である。梗概の中で説明しましょう。 …
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映画評「ブレイブ-群青戦記-」

☆★(3点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・本広克行 ネタバレあり 1979年に「戦国自衛隊」が出た時はそれまでにない内容につき面白がったものの、今世紀に入ってから戦国時代へタイム・スリップというのが増えた。旧作を観ていない人は良いが、僕のように色々と見て来るとどうも有難くない。 本作は「戦国自衛隊1549」(…
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映画評「巴里の気まぐれ娘」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1953年フランス映画 監督マルク・アレグレ ネタバレあり フランスにはイヴ・アレグレとマルク・アレグレという監督がいてちょっとこんがらがるが、これはトーキー初期から活躍している後者マルクの小傑作である。上記採点は大傑作にも相当するが、本作のような、映画として騒ぐようなタイプではない軽い作品には…
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映画評「フレンチ・カンカン」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年フランス映画 監督ジャン・ルノワール ネタバレあり ジャン・ルノワールの作品はなかなか理解しにくいのだが、これは直球的に素敵である。理解しにくいというのは難解という意味ではなく、良さが解りにくいということ。  本作は1980年頃東京のフィルムセンターで初めて観た。恐らくそれ以来の再…
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映画評「ビューティフル・ボーイ」(2018年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督フェリックス・ヴァン・フルーニンゲン ネタバレあり デーヴィッド・シェフとニック・シェフの親子が別々に書いた自伝を合体させ、フェリックス・ヴァン・フルーニンゲンが映画化したドラマ。最近流行気味のドラッグ依存症を主題にしたものである。欧米で問題となる薬は、マフィアが扱うも…
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映画評「ヒトラーに盗られたうさぎ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ドイツ=スイス=イタリア合作映画 監督カロリーネ・リンク ネタバレあり ジュディス・カーというドイツ出身の児童文学者(絵本作家)の少女時代を描いた伝記もの。彼女自身の自伝的小説が原作だが、姓名が変えられている。原作由来か映画における改変かは不明。 1933年のベルリン。ナチスを批…
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映画評「ピータールー マンチェスターの悲劇」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督マイク・リー ネタバレあり 「秘密と嘘」(1996年)という秀作のあるマイク・リー監督の歴史劇だが、映画評として書く事は殆どない。 つまり、1819年、ナポレオン戦争以降混乱したイングランドの北部、マンチェスターの町民有志が男性の普通選挙を実現しようとした結果、…
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映画評「ビートルズと私」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2012年アメリカ映画 監督セス・スワースキー ネタバレあり 昨年YouTubeからダウンロードした音源を使って所謂“ゲット・バック・セッション”を大量にCD化して以来、僕の中でビートルズ愛が再燃している。勿論ずっと好きだったのだが、今世紀に入って聴く頻度はそれまでに比べると大分減っていたのだ。…
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映画評「ホテルローヤル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・武正晴 ネタバレあり 桜木紫乃が直木賞を受賞した同名の連作短編集を武正晴監督が映画化した。最近日本では連作短編集の映画化が少なくないが、連作短編集なるものがそれほど多いとも思えないので不思議な感じがする。現代文学に疎い僕が言うことだから当てにならないが。 舞台は北海…
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映画評「羊飼いと風船」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ペマ・ツェテン ネタバレあり 中国の一人っ子政策の弊害を被るチベット自治区の生活を綴ったドラマである。 チベットの草原で暮らす羊飼いの三世代家族。一人っ子政策に反して三人の子供を産んだドルマル(ソナム・ワンモ)は避妊したくても下の子供二人がコンドームを風船代わりにして…
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映画評「BLUE/ブルー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり 日本のボクシング・ドラマと言えば「どついたるねん」(1987年)が代表的なところだが、吉田恵輔監督のこの作品もなかなか良い。劇場公開されてからまだ5カ月という新品で、もうWOWOWに出た。新記録ではないか?  ボクシング・ジムのベテラン・ボ…
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映画評「ベイビーティース」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年オーストラリア映画 監督シャノン・マーフィー ネタバレあり 途中で突然判るのだが、ちょっと異色の難病映画である。 オーストラリア。女子高校生のエリザ・スカンレンが、駅で不良っぽい青年トビー・ウォレスと出会い、その自由で強そうな印象に惹かれる。精神科医をする父ベン・メンデルソーンやそ…
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映画評「はちどり」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年韓国=アメリカ合作映画 監督キム・ボラ ネタバレあり ここ十数年、韓国映画を評する度に必ずトーンの一貫性に言及することになる。なるべくその点に問題のなさそうな映画を選んで観ているものの、評判が良くても「パラサイト 半地下の家族」のように韓国映画の悪弊を内包している映画も少なくないので困…
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映画評「ホモ・サピエンスの涙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年スウェーデン=ドイツ=ノルウェー=フランス合作映画 監督ロイ・アンデション ネタバレあり ロイ・アンデション(映画サイトではロイ・アンダーソンと英語風発音に表記しているが、スウェーデン人なので実際の発音に近い表記を僕は採る)は「純愛日記」(1970年)で日本に初お目見えしたが、暫くご無沙…
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映画評「博士と狂人」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=アイルランド=フランス=メキシコ=ベルギー合作映画 監督ファラド・サフィニア ネタバレあり 英国版「舟を編む」である。この作品でも舟に喩えられているように、辞書作りとはそういうものなのだろう。「舟を編む」の作者三浦しおんも、本作で扱われるオックスフォード英語大辞典(…
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映画評「ペイン・アンド・グローリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバル監督の最新作(公開待機中のものを除く)は自伝的映画あるい私小説映画である。紹介の文章を読まずとも、彼の作品をずっと観て来た人ならピンと来る内容である。 ベテランの映画監督サルバドール(アントニ…
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映画評「82年生まれ、キム・ジヨン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・ドヨン ネタバレあり 新聞の文芸欄でこの題名を読んだことがある。勿論、そこで取り上げられた小説の地元・韓国による映画化である。ストーリーよりメッセージという印象がある為、余り梗概を書く気が起こらないのだが、簡単に書いてみる。 キム・ジヨン(チョン・ユミ)は30…
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映画評「フランクおじさん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督アラン・ボール ネタバレあり アマゾン・プライム配信による日本公開。 脚本・監督のアラン・ボールはTV畑の人だが、サム・メンデス監督の秀作「アメリカン・ビューティー」(1999年)の脚本を書いている実力者。今回はかの作品よりぐっと解りやすい。 1973年の…
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映画評「僕のワンダフル・ジャーニー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国=香港=インド合作映画 監督ゲイル・マンキューソ ネタバレあり 「僕のワンダフル・ライフ」の続編。 孤独な初老男性イーサン(デニス・クェイド)が、転生を続けるワンちゃんのおかげで、今は孫もいる初恋の女性ハンナ(マージ・ヘルゲンバーガー)と結ばれた前編最後の直後からお話…
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映画評「フェアウェル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国合作映画 監督ルル・ワン ネタバレあり 台湾製アニメ「幸福路のチー」と似ているところがある。 幼年期に両親と共に渡米して帰化した30歳くらいの中国系女性ビリー(オークワフィナ)は、中国にいる父方の祖母ナイナイ(チャオ・シュウチェン)が大好き。しかし、その祖母が末期が…
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映画評「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イギリス=オーストラリア=南ア=アメリカ=ドイツ合作映画 監督フランシス・アナン ネタバレあり 脱走ものは場所によって収容所ものと刑務所ものに分れる。  収容所ものの大傑作に「大脱走」(1963年)があり、刑務所ものでは「パピヨン」(1973年)「アルカトラズからの脱出」(1979年)…
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映画評「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラーの裏の裏」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督ジャスティン・ケリー ネタバレあり 我ながら誠に多趣味で、実は鳥にも興味がある。  子供の時図鑑を眺めていて、姿のブッポウソウ、声のブッポウソウと呼ばれる二種類の鳥があるのを知った。仏教用語絡みの “仏法僧” から名前が付いたことを考えると、声の…
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映画評「バクラウ 地図から消された村」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年ブラジル=フランス合作映画 監督ジュリアス・ドネルス、クレベース・メンドンサ・フィリオ ネタバレあり ブラジル製の異色作である。 今から数年後と出るから近未来。市の外れにある乾燥地帯の村バクラウは以前反乱があった歴史を有し、現在でも中心地とは疎遠のようで、選挙遊説中の現市長トニー・…
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