テーマ:映画 は行

映画評「母との約束、250通の手紙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・バルビエ ネタバレあり 文学史には詳しいと思うが、現代文学には甚だ疎く、本作の原作に当たる自伝小説「夜明けの約束」を書いたロマン・ガリも知らない。  Wikipediaによると、僕が非常に気に入った映画「これからの人生」の原作を書いたエミール・…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ブルータル・ジャスティス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年カナダ=イギリス=アメリカ合作映画 監督S・クレイグ・ザラー ネタバレあり メル・ギブスン主演で159分という大長編犯罪映画なのに、WOWOWでは雑魚(ざこ)扱いで危うく見落とすところだった。 出所したばかりの黒人青年トニー・キトルズが悪友マイケル・J・ホワイトに誘われ、ある犯罪に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「冬時間のパリ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス映画 監督オリヴィエ・アサイヤス ネタバレあり 二日続けて出版関係とは恐れ入りました。WOWOWの意図か偶然か? 監督は「夏時間の庭」(2008年)のオリヴィエ・アサイヤス。 フランス流私小説作家ヴァンサン・マケーニュは、付き合っている女性たちとの関係を綴る小説を書き続けて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ばるぼら」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本=ドイツ=イギリス合作映画 監督・手塚眞 ネタバレあり 手塚治虫の長編漫画を息子の手塚眞が映画化。 平成の谷崎潤一郎(原作が書かれたのは昭和であるが)と言われんばかりの耽美派人気作家・美倉洋介(稲垣吾郎)がスランプに陥っている最中、路上で酔いつぶれた少女ばるぼら(二階堂ふみ)を…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「眉山」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2007年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 僕はグレープと初期のさだまさしのセンチメンタルすぎるくらいの叙情路線(グレープ時代の「ほおずき」を一番愛する)が大好きだから、彼の小説も恐らくは内容的には嫌いではないと想像する。  映画化作品に佳作以上と思われるものはなくとも、後味は良いのではな…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ポップ・スター」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラディ・コーベット ネタバレあり 二日続けてのナタリー・ポートマン主演映画で、こちらも評判が誠に悪い。  色々な要因がありそうだが、幕切れにおける唐突な終わり方が結構大きな理由となっていると考える。大衆はもっと明確かつ主張のある幕切れを求めるのである。 200…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年スウェーデン映画 監督ツヴァ・ノボトニー ネタバレあり 50年くらい前に「サッカー小僧」という割合気に入ったスウェーデン映画があった。そんなことを思い起こさせるスウェーデン映画である。 以前から疑っていた、40年連れ添った夫ケント(ペーター・ハーバー)の浮気が発覚したのを契機に63…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ボクシング・ジム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2010年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンは知る人ぞ知るドキュメンタリー映画の大御所で、マイケル・ムーアのように自分の方向性を定めて一種の脚本を作った上で主張に合わせて展開するタイプの作家ではなく極めて受動的、かつ、長い(大体3時間前後)ので観るチ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ペット2」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・ルノー ネタバレあり 3年前に観た3DCGアニメの続編。  原題通り、人間様の知らないペットの生活を綴るものだが、人間風刺を交えた部分が余り機能したかった第一作より、ペットたちの冒険に特化した本作の方が素直に楽しめる。★一つプラスでござる。 すっかり仲良…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ベイビーブラザー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年イギリス映画 監督マーク・マンデン ネタバレあり 二日続けて英国製TV映画をプライムビデオ無償枠にて鑑賞。 14歳の少年トーマス・ブロディ・サングスター君が生後10カ月の異父弟を里親の家から誘拐、亡くなった母親の遺した現金を会ったことはないが現住所だけ知らされている父親宛てに送付…
トラックバック:0
コメント:8

続きを読むread more

映画評「ベスト・オブ・メン~人間の最高~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2012年イギリス映画 監督ティム・ホイットビー ネタバレあり まだ100%確定したわけではないが、一年延びた東京パラリンピックの前に観るにはうってつけの作品。 1944年、亡命ユダヤ人医師のルートヴィヒ・グットマン(エディー・マーサン)がロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院国立脊髄…
トラックバック:0
コメント:3

続きを読むread more

映画評「ピクニック」(1955年)

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年アメリカ映画 監督ジョシュア・ローガン ネタバレあり 1950年代~60年代に映画界に人気のあった劇作家ウィリアム・インジの戯曲を手堅いジョシュア・ローガン監督が映画化。40年前に早稲田松竹で観て堪能した作品であります。 穀倉地帯カンサス州のある町に、逞しい青年ハル(ウィリアム…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「フィーシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督クリス・フォギン ネタバレあり 二日続けて英国製の音楽絡みで、それも地方色を打ち出すという共通性がある。フィッシャーマンズ・フレンズというフォーク(民謡)・グループをめぐる実話もの。 ロンドンの音楽マネージング会社(?)の社員ダニエル・メイズが、上司らと訪れたコ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしの作り方」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョン・チェスター ネタバレあり ドキュメンタリー映画。日本的大衆に向けたサブタイトルが煩いものの、内容は実に良い。 キリスト教的あるいはアメリカ的な考えの難を指摘する意見を読んだが、農場の経営者であり作者でもあるジョン・チェスターは既にその問題に気付いている。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「犯罪河岸」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1947年フランス映画 監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー ネタバレあり 1980年代に観たことがあり、我がライブラリーにビデオもあるが、画質が上であろうプライムビデオで観る。アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの日本における出世作である。 第二次大戦直後のパリ。ピアニストのベルナール・ブリエは…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「ブラック・クランズマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スパイク・リー ネタバレあり これもまた実話ものだそうである。しかし、素材が相当面白い。監督はやや久しぶりのスパイク・リー。 ブラック・パワー映画「スーパーフライ」と「クレオパトラ・ジョーンズ」の名前が出て来るから、時代背景は多分1973年ではないかと思う。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ハウスメイド」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年韓国映画 監督イム・サンス ネタバレあり 先日観た韓国の古典スリラー「下女」の50年後のリメイク。  オリジナルはモノクロ時代の欧米スリラーに匹敵する純度の高い秀作だが、本作は階級対立がテーマとして明確に打ち出されている。その点でオリジナルより「パラサイト 半地下の家族」に近い。 …
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「ブラインドスポッティング」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督カルロス・ロペス・エストラーダ ネタバレあり ブラック・ライヴズ・マターが起きるアメリカならではの状況をよく反映した、極めて現在的な作品。  アメリカから届く黒人差別に関する報道に興味がある人なら、着想が面白いので、必見と言いたい。総論としては、トーンの一貫性のなさが…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「Fukushima 50」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・若松節朗 ネタバレあり 後一ヶ月余りで3・11から丁度10年となるが、本作は、津波の後福島第一原子力発電所の現場で東日本壊滅の危機回避に全力を尽くして当たった東京電力社員の奮闘を描いた作品。門田隆将のノンフィクションの映画化である。 現場で指揮を執った吉田昌郎所長以…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ハスラーズ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ローリーン・スカファリア ネタバレあり アジア系ポール・ダンサー、コンスタンス・ウーが、ベテランの同業者ジェニファー・ロペスに踊りを鍛えてもらうが、リーマン・ショックで不景気なのはこの業界も例外ではなかったらしく、生まれたばかりの子供を抱えたシングル・マザーとして、同じ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イギリス=アメリカ合作映画 監督ジョージー・ルーク ネタバレあり スコットランドの女王メアリー一世の伝記映画である。彼女と年齢は近いが(従姉ではなく)叔母に当たるエリザベス一世との会見を描いたフリードリッヒ・シラーの戯曲「マリア・スチュワルト」はなかなか感動的であった。 メアリー…
トラックバック:0
コメント:10

続きを読むread more

映画評「ボイス・オブ・ムーン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1989年イタリア=フランス合作映画 監督フェデリコ・フェリーニ ネタバレあり フェデリコ・フェリーニ監督の「道」(1954年)以降の作品は全部映画館で観ている。事情があって、遺作となった本作のみ衛星放送で観るしかなかった。その時録画したビデオはブルーレイに移してライブラリーとして依然持っている…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ペット・セメタリー」(2019年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ケヴィン・ケルシュ、デニス・ウィドマイヤー ネタバレあり 1989年に映画化されたスティーヴ・キングの同名ホラー小説の再映画化版でござる。30年ぶりのリメイクなので製作スパンとしは適当かもしれない。前回の内容の記憶が甚だ怪しいが、それほど大きな変更はないと思…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「パコ・デ・ルシア 灼熱のギタリスト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2014年スペイン映画 監督クーロ・サンチェス ネタバレあり 日本の民謡以外のジャンルなら何でも聴きたがる音楽ファン(実際に全てを聴く時間はないが)なので、ロック以外のギタリストも名前だけは結構知っている。1970年代~80年代にかけて、パット・メセニー、アール・クルー、リー・リトナー、アル・ディ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「引っ越し大名!」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 「武士の家計簿」(2010年)を恐らく嚆矢として、実話に則る武士の生活面に着目した映画がちょっとしたジャンルを形成している。もっと時間が経ったかと思っていたが、まだ10年だ。 姫路藩。越前松平家を祖とする城主松平直矩(及川光博)が、男色の誘い…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ふるさと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1983年日本映画 監督・神山征二郎 ネタバレあり アマゾン・プライムの有料会員になってしまった(WOWOW加入中 は止める気十分なり)ところ、常連の浅野佑都さんから、この作品が無償で観られると教えられた。観た記憶もあったのだが、実際に鑑賞したところ、記憶違いのようである。そもそもこれほど感慨深…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督キャシー・ヤン ネタバレあり 予想と違って全くのメソメソくよくよ型で気に入らなかった「スーサイド・スクワッド」の続編、と言おうか、スピンオフでござる。ヒロインの名前ハーレイ・クインはハーレクイン・ロマンスのパロディでしょうな。 ゴッサム・シティに君臨するジョーカー…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「氷上の王、ジョン・カリー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ジェームズ・アースキン ネタバレあり スポーツ選手のドキュメンタリーであります。 オリンピックの面白さに目覚めたのは、1968年小学生の時に見たメキシコ・オリンピックによってだが、当時は夏と同じ年に行われていた冬季については大分後になる。  札幌では日本勢が表彰…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「花とアリス殺人事件」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・岩井俊二 ネタバレあり 初期は全く苦手であった岩井俊二監督の印象を刷新した記念的作品が「花とアリス」(2004年)で、日本を代表する女優になった蒼井優を認識したのもかの作品。  本作は、そのヒロインたちである有栖川徹子(声:蒼井優)と荒井花(声:鈴木杏)が親友になる経…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ファースト・マン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=日本合作映画 監督デイミアン・チャゼル ネタバレあり 小学校時代僕が最もワクワクした事件の一つはアポロ11号の月面着陸であったと思う。ニール・アームストロング船長の名前を脳裡に刻み込んだ。本作はそのアームストロングの伝記映画である。 勿論、人類初となるアポロ11号の月面…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more