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映画評「ホテルローヤル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・武正晴 ネタバレあり 桜木紫乃が直木賞を受賞した同名の連作短編集を武正晴監督が映画化した。最近日本では連作短編集の映画化が少なくないが、連作短編集なるものがそれほど多いとも思えないので不思議な感じがする。現代文学に疎い僕が言うことだから当てにならないが。 舞台は北海…
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映画評「羊飼いと風船」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年中国映画 監督ペマ・ツェテン ネタバレあり 中国の一人っ子政策の弊害を被るチベット自治区の生活を綴ったドラマである。 チベットの草原で暮らす羊飼いの三世代家族。一人っ子政策に反して三人の子供を産んだドルマル(ソナム・ワンモ)は避妊したくても下の子供二人がコンドームを風船代わりにして…
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映画評「BLUE/ブルー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2021年日本映画 監督・吉田恵輔 ネタバレあり 日本のボクシング・ドラマと言えば「どついたるねん」(1987年)が代表的なところだが、吉田恵輔監督のこの作品もなかなか良い。劇場公開されてからまだ5カ月という新品で、もうWOWOWに出た。新記録ではないか?  ボクシング・ジムのベテラン・ボ…
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映画評「ベイビーティース」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年オーストラリア映画 監督シャノン・マーフィー ネタバレあり 途中で突然判るのだが、ちょっと異色の難病映画である。 オーストラリア。女子高校生のエリザ・スカンレンが、駅で不良っぽい青年トビー・ウォレスと出会い、その自由で強そうな印象に惹かれる。精神科医をする父ベン・メンデルソーンやそ…
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映画評「はちどり」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年韓国=アメリカ合作映画 監督キム・ボラ ネタバレあり ここ十数年、韓国映画を評する度に必ずトーンの一貫性に言及することになる。なるべくその点に問題のなさそうな映画を選んで観ているものの、評判が良くても「パラサイト 半地下の家族」のように韓国映画の悪弊を内包している映画も少なくないので困…
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映画評「ホモ・サピエンスの涙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年スウェーデン=ドイツ=ノルウェー=フランス合作映画 監督ロイ・アンデション ネタバレあり ロイ・アンデション(映画サイトではロイ・アンダーソンと英語風発音に表記しているが、スウェーデン人なので実際の発音に近い表記を僕は採る)は「純愛日記」(1970年)で日本に初お目見えしたが、暫くご無沙…
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映画評「博士と狂人」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年イギリス=アメリカ=アイルランド=フランス=メキシコ=ベルギー合作映画 監督ファラド・サフィニア ネタバレあり 英国版「舟を編む」である。この作品でも舟に喩えられているように、辞書作りとはそういうものなのだろう。「舟を編む」の作者三浦しおんも、本作で扱われるオックスフォード英語大辞典(…
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映画評「ペイン・アンド・グローリー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年スペイン=フランス合作映画 監督ペドロ・アルモドバル ネタバレあり ペドロ・アルモドバル監督の最新作(公開待機中のものを除く)は自伝的映画あるい私小説映画である。紹介の文章を読まずとも、彼の作品をずっと観て来た人ならピンと来る内容である。 ベテランの映画監督サルバドール(アントニ…
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映画評「82年生まれ、キム・ジヨン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・ドヨン ネタバレあり 新聞の文芸欄でこの題名を読んだことがある。勿論、そこで取り上げられた小説の地元・韓国による映画化である。ストーリーよりメッセージという印象がある為、余り梗概を書く気が起こらないのだが、簡単に書いてみる。 キム・ジヨン(チョン・ユミ)は30…
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映画評「フランクおじさん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2020年アメリカ映画 監督アラン・ボール ネタバレあり アマゾン・プライム配信による日本公開。 脚本・監督のアラン・ボールはTV畑の人だが、サム・メンデス監督の秀作「アメリカン・ビューティー」(1999年)の脚本を書いている実力者。今回はかの作品よりぐっと解りやすい。 1973年の…
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映画評「僕のワンダフル・ジャーニー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国=香港=インド合作映画 監督ゲイル・マンキューソ ネタバレあり 「僕のワンダフル・ライフ」の続編。 孤独な初老男性イーサン(デニス・クェイド)が、転生を続けるワンちゃんのおかげで、今は孫もいる初恋の女性ハンナ(マージ・ヘルゲンバーガー)と結ばれた前編最後の直後からお話…
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映画評「フェアウェル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=中国合作映画 監督ルル・ワン ネタバレあり 台湾製アニメ「幸福路のチー」と似ているところがある。 幼年期に両親と共に渡米して帰化した30歳くらいの中国系女性ビリー(オークワフィナ)は、中国にいる父方の祖母ナイナイ(チャオ・シュウチェン)が大好き。しかし、その祖母が末期が…
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映画評「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年イギリス=オーストラリア=南ア=アメリカ=ドイツ合作映画 監督フランシス・アナン ネタバレあり 脱走ものは場所によって収容所ものと刑務所ものに分れる。  収容所ものの大傑作に「大脱走」(1963年)があり、刑務所ものでは「パピヨン」(1973年)「アルカトラズからの脱出」(1979年)…
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映画評「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラーの裏の裏」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督ジャスティン・ケリー ネタバレあり 我ながら誠に多趣味で、実は鳥にも興味がある。  子供の時図鑑を眺めていて、姿のブッポウソウ、声のブッポウソウと呼ばれる二種類の鳥があるのを知った。仏教用語絡みの “仏法僧” から名前が付いたことを考えると、声の…
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映画評「バクラウ 地図から消された村」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年ブラジル=フランス合作映画 監督ジュリアス・ドネルス、クレベース・メンドンサ・フィリオ ネタバレあり ブラジル製の異色作である。 今から数年後と出るから近未来。市の外れにある乾燥地帯の村バクラウは以前反乱があった歴史を有し、現在でも中心地とは疎遠のようで、選挙遊説中の現市長トニー・…
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映画評「パブリック 図書館の奇跡」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督エミリオ・エステヴェス ネタバレあり ドキュメンタリー「ニューヨーク公共図書館~エクス・リブレス」と併せて見ると面白い図書館を巡る騒動を描いた人間劇である。男優エミリオ・エステヴェスの主演も兼ねた脚本・監督作。 シンシナティ。エステヴェスは公立図書館の図書館員で、…
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映画評「星の子」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・大森立嗣 ネタバレあり 今村夏子の同名小説を大森立嗣が映画化したドラマ。 現在中学3年生のちひろ(中学時代:芦田愛菜)は生まれた時から病弱で、生後間もないうちの湿疹に手を焼いた時にある新興宗教が売る水を使って(偶然かもしれないが)回復、父(永瀬正敏)と母(原田知世)…
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映画評「ハワーズ・エンド」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1992年イギリス=日本合作映画 監督ジェームズ・アイヴォリー ネタバレあり E・M・フォースターは20世紀前半における重要な作家であるが、日本では余りお馴染みではなかったのではないか。かく言う僕自身、デーヴィッド・リーン監督「インドへの道」(1984年)で紹介されるまで全く知らなかった。その翌…
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映画評「ブルーノート・レコード ジャズを超えて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年スイス映画 監督ソフィー・フーバー ネタバレあり 中学から高校にかけて「FMレコパル」「サウンド・レコパル」に触れるうちに向上心が芽生えて、ジャズも聴いてみたいと思った。音楽やオーディオ初心者向けのこれらの雑誌でも紹介されていた名盤の呼び声高いソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス…
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映画評「バルーン 奇蹟の脱出飛行」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年ドイツ=フランス=アメリカ合作映画 監督ミヒャエル・ヘルビヒ ネタバレあり 東ドイツから西ドイツへの脱出を描いたドイツ製映画では「トンネル」(2001年)がドラマ性もサスペンスも充実、超弩級と言っても良いくらいの秀作だった。最近観た「僕たちは希望という名の列車に乗った」は一種の青春映画と…
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映画評「母との約束、250通の手紙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・バルビエ ネタバレあり 文学史には詳しいと思うが、現代文学には甚だ疎く、本作の原作に当たる自伝小説「夜明けの約束」を書いたロマン・ガリも知らない。  Wikipediaによると、僕が非常に気に入った映画「これからの人生」の原作を書いたエミール・…
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映画評「ブルータル・ジャスティス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年カナダ=イギリス=アメリカ合作映画 監督S・クレイグ・ザラー ネタバレあり メル・ギブスン主演で159分という大長編犯罪映画なのに、WOWOWでは雑魚(ざこ)扱いで危うく見落とすところだった。 出所したばかりの黒人青年トニー・キトルズが悪友マイケル・J・ホワイトに誘われ、ある犯罪に…
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映画評「冬時間のパリ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年フランス映画 監督オリヴィエ・アサイヤス ネタバレあり 二日続けて出版関係とは恐れ入りました。WOWOWの意図か偶然か? 監督は「夏時間の庭」(2008年)のオリヴィエ・アサイヤス。 フランス流私小説作家ヴァンサン・マケーニュは、付き合っている女性たちとの関係を綴る小説を書き続けて…
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映画評「ばるぼら」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本=ドイツ=イギリス合作映画 監督・手塚眞 ネタバレあり 手塚治虫の長編漫画を息子の手塚眞が映画化。 平成の谷崎潤一郎(原作が書かれたのは昭和であるが)と言われんばかりの耽美派人気作家・美倉洋介(稲垣吾郎)がスランプに陥っている最中、路上で酔いつぶれた少女ばるぼら(二階堂ふみ)を…
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映画評「眉山」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2007年日本映画 監督・犬童一心 ネタバレあり 僕はグレープと初期のさだまさしのセンチメンタルすぎるくらいの叙情路線(グレープ時代の「ほおずき」を一番愛する)が大好きだから、彼の小説も恐らくは内容的には嫌いではないと想像する。  映画化作品に佳作以上と思われるものはなくとも、後味は良いのではな…
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映画評「ポップ・スター」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラディ・コーベット ネタバレあり 二日続けてのナタリー・ポートマン主演映画で、こちらも評判が誠に悪い。  色々な要因がありそうだが、幕切れにおける唐突な終わり方が結構大きな理由となっていると考える。大衆はもっと明確かつ主張のある幕切れを求めるのである。 200…
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映画評「ブリット=マリーの幸せなひとりだち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年スウェーデン映画 監督ツヴァ・ノボトニー ネタバレあり 50年くらい前に「サッカー小僧」という割合気に入ったスウェーデン映画があった。そんなことを思い起こさせるスウェーデン映画である。 以前から疑っていた、40年連れ添った夫ケント(ペーター・ハーバー)の浮気が発覚したのを契機に63…
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映画評「ボクシング・ジム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2010年アメリカ映画 監督フレデリック・ワイズマン ネタバレあり フレデリック・ワイズマンは知る人ぞ知るドキュメンタリー映画の大御所で、マイケル・ムーアのように自分の方向性を定めて一種の脚本を作った上で主張に合わせて展開するタイプの作家ではなく極めて受動的、かつ、長い(大体3時間前後)ので観るチ…
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映画評「ペット2」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリス・ルノー ネタバレあり 3年前に観た3DCGアニメの続編。  原題通り、人間様の知らないペットの生活を綴るものだが、人間風刺を交えた部分が余り機能したかった第一作より、ペットたちの冒険に特化した本作の方が素直に楽しめる。★一つプラスでござる。 すっかり仲良…
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映画評「ベイビーブラザー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2010年イギリス映画 監督マーク・マンデン ネタバレあり 二日続けて英国製TV映画をプライムビデオ無償枠にて鑑賞。 14歳の少年トーマス・ブロディ・サングスター君が生後10カ月の異父弟を里親の家から誘拐、亡くなった母親の遺した現金を会ったことはないが現住所だけ知らされている父親宛てに送付…
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