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映画評「彼岸花」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・小津安二郎 ネタバレあり 小津安二郎監督初のカラー映画。内容は「晩春」以降小津が特に好んだ結婚する娘に対する親の心情であるが、これほど父親が出ずっぱりの作品もないのではないか?  理解のあるふりをして娘には恋人くらいいたほうが良いと言っていた父親・佐分利信は、長女…
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映画評「バンブルビー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督トラヴィス・ナイト ネタバレあり 「トランスフォーマー」シリーズのスピンオフと言うか前日談で、通算第6弾。 第一作の20年ほど前に当たる1987年のサンフランシスコに、惑星サイバトロンの反乱軍に追われた正規軍オートボットの斥候が落下してくる。避難地として地球を選ん…
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映画評「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり 「レディ・プレイヤー1」はさすがに感心しなかったが、相変わらず安定した演出力を見せるスティーヴン・スピルバーグの作品である。  「A・I」でスピルバーグはダメになったという人が結構いるが、あの作品の人間探求の試…
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映画評「カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中泉裕矢 ネタバレあり 大ヒットした「カメラを止めるな!」のスピンオフというよりは続編であり後日談。 前作の放送が大評判を呼んで気を良くした製作者が、ハリウッドから同じようなお話のワン・カットTVムービーをお届けするという形の企画を監督の濱津隆之に持ってくる。  と…
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映画評「バックトレース」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年アメリカ=カナダ合作映画 監督ブライアン・A・ミラー ネタバレあり シルヴェスター・スタローンが出演しているというので観てみたが、本ブログの定義では日本劇場未公開映画に当たる。 銀行強盗を働いた実行グループと発案グループとが喧嘩別れして撃合いになり、実行グループは一人を除いて死ぬ。 …
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映画評「バグダッド・スキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年デンマーク=カナダ=アメリカ合作映画 監督ペール・フライ ネタバレあり 限りなく実話に近いフィクションと思えば良いのだろう(有名人だけが実名?)。十年余り前に当時の国連事務総長アナンを巡る騒ぎがあったことを少しだけ憶えている。本作が扱っている事件はそれに関係するものらしい。 イラク…
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映画評「運び屋」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり クリント・イーストウッドが久々に主演も兼ねた監督作品。前作「15時17分、パリ行き」はつまらなかったが、今回は傑作「グラン・トリノ」系列の保守的な老人が活躍する犯罪映画でなかなか面白い。 退役軍人イーストウッドは花を育てる…
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映画評「フォルトゥナの瞳」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・三木孝浩 ネタバレあり 作家としての実力は知らないし、考えが理解できないわけではないが、事実に基づく嘘が多く他人を傷つけるような発言が好かないので、百田尚樹の著作物は一切読まないと決めている。映画化されたものは見ても良いとは思っている。本作はファンタジーで、これまで映画化…
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映画評「ブレス しあわせの呼吸」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督アンディ・サーキス ネタバレあり 実話ベースの難病ものである。少し変わっているのは、製作者ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の物語ということ。難病者の家族が製作者として作ったのではなく、有名な製作者が自ら知る実話という意味において、難病ものは余り例がないのではないか。…
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映画評「フロントランナー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジェイスン・ライトマン ネタバレあり 1984年と88年の大統領最有力議員だった民主党上院議員ゲイリー・ハートの挫折を描いた実話である。何故昨年作られたかと言えば、2年後の20年に大統領選挙があり、アメリカ民主党が苦戦を強いられている現状があるからであろう。  本作…
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映画評「墓石と決闘」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1967年アメリカ映画 監督ジョン・スタージェス ネタバレあり 「OK牧場の決闘」(1958年)のジョン・スタージェス監督がその後日談を扱った西部劇の傑作である。  彼の「決闘(決斗)」がタイトルに付く作品の中では一番の出来栄えだが、リアリズム基調で地味に見えるため講談調の「OK牧場」の後塵を…
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映画評「巴里の屋根の下」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1930年フランス映画 監督ルネ・クレール ネタバレあり ルネ・クレールは当初前衛的な作品(フィルムセンターで観た「幕間」など)を作っていたが、サイレント末期に解りやすい人情喜劇映画に方向転換して成功を収め、現在まで名の残る名監督になった。本作は日本での出世作である。 パリの街頭で艶歌を…
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映画評「ボクはボク、クジラはクジラで、泳いでいる。」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・藤原知之 ネタバレあり 和歌山県の太地町にある“くじらの博物館”を舞台にしたご当地映画。 客足が伸びず次々と飼育員が辞めていく状態の同館。  館長の鶴見辰吾は東京から臨時の飼育員・武田梨奈を雇うと共に、クジラ馬鹿で「白痴」ムイシュキン侯爵のように純粋で若い矢野聖人…
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映画評「ピンクとグレー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 今年は久しぶりに再鑑賞作品が100本を超えるのではないかという気がしている。というのも主な鑑賞ソースであるWOWOWが青春コミックの映画化やジャニーズ事務所所属芸能人の主演作品を多くやり、これらは大概避けるからである。青春コミックは棺桶に片足をつっこ…
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映画評「ビブリア古書堂の事件手帖」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三島有紀子 ネタバレあり 一時ほどではないにしてもTVではミステリーが人気なのに、映画では余り作られない。そんな時代にあってこんな題名を見ると食指を動かされる。僕は本好きだから余計に良い。 モラトリアムの若者・五浦大輔(野村周平)は、子供時代に祖母絹子(渡辺美佐子)…
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映画評「ハード・コア」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山下敦弘 ネタバレあり 狩撫麻礼というマンガ原作者による同名コミックをベテランになってきた山下敦弘が映像化したコメディー。 金城(首くくり栲象)という人物が率いる極右的な小団体に参加している権藤右近(山田孝之)は、彼を頼りにしてくる同志牛山(荒川良々)と共に、上官水…
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映画評「復讐のトリック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チョン・シク、キム・フィ ネタバレあり シネマート新宿/心斎橋による企画【のもコレ3】で紹介された韓国製法廷サスペンス。当ブログでは一応本邦劇場未公開扱いとする。 敗戦した日本が出て行った直後のソウル。マジシャンのイ・ソクジン(コ・ス)が、ある夜、訳ありらしく見える妙…
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映画評「ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=メキシコ合作映画 監督ステファノ・ソッリマ ネタバレあり ドニ・ヴィルヌーヴが監督を務めた前作は社会派的なテーマを使って善悪の問題に迫る純文学になっていたが、監督がステファノ・ソッリマに代わった今回は社会派要素はあれどもぐっと娯楽度が高い。但し、脚本はどちらもテイラー・シェリ…
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映画評「ボヘミアン・ラプソディ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス=アメリカ合作映画 監督ブライアン・シンガー ネタバレあり 僕がクイーンの名前を憶えたのはシングル「キラー・クイーン」Killer Queenによる。ビートルズ亡き後強力なポップなロック・バンドがほぼいなくなったので、良い後釜ができたと感じた。中学の時かと思っていたら、Wikip…
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映画評「ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ヴィンセント・ドノフリオ ネタバレあり “題名(邦題)に偽りあり”の日本未公開西部劇。 母を殺した暴虐無比の父親を射殺した13歳の少年リオ(ジェイク・シュア)が姉サラ(レリア・ジョージ)と共に、追いかけて来る叔父(クリス・プラット)から逃れ、母の知人の家に行くべく逃…
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映画評「プリズン・ランペイジ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ドワイト・H・リトル ネタバレあり 1978年アメリカで起きた実話の映画化。 殺人犯ロバート・パトリックが面会に来た息子3人に手筈を整えてもらい、仲の良い殺人犯クリス・ブラウニングと共に脱獄する。  ところが、弟が用意したというスペア・タイヤを載せていない車がパ…
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映画評「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イギリス=アメリカ合作映画 監督デーヴィッド・イェーツ ネタバレあり 第一作の映画評の最後に予言した通り、老骨には大分解りにくい第二作となった。  第一作は説明的に推移したので程々の数の人物名も混乱なく見られたが、大部分が前作から引き継がれる第二作では一々人物の説明をしない為、構成自体…
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映画評「ブレイン・ゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督アルフォンソ・ポヤルト ネタバレあり 被害者が首の後ろを切られて殺される殺人事件が続けて起き、ベテランFBI特別捜査官ジェフリー・ディーン・モーガンが、心理分析に長けた美人プロファイラーのアビー・コーニッシュと捜査に乗り出すが、難事件と察するや、予知能力と残留思念を読む…
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映画評「ポリス・ストーリー/REBORN」

☆★(3点/10点満点中) 2017年中国=香港合作映画 監督レオ・チャン ネタバレあり 「ポリス・ストーリー」と銘打っているが、何も関係ない。ジャッキー・チェンが元刑事役で主演しているだけである。 人工の心臓と血液の投入によりサイボーグ化された元兵士カラン・マルヴェイが復讐に立ち上がって暴走、開発者の博士に危害を加えよ…
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映画評「判決、ふたつの希望」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年レバノン=キプロス=フランス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督ジアド・ドゥエイリ ネタバレあり 合作ではあるが、レバノン映画は珍しい(私的には、2007年製作「キャラメル」以来か?)。レバノン映画史上初めてアカデミー賞外国語映画賞のノミネートになったという。 レバノン。パレスチナ…
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映画評「ヘレディタリー/継承」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アリ・アスター 重要なネタバレあり ホラー映画は資金が少なくても済む場合が多く昨今は色々と作られているが、優れた面白いものになかなか当たらないので観ずに済ますことが多くなった。本作は無条件に観る【W座からの招待状】で紹介される作品だから観た次第。結論から言えばまずまずし…
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映画評「ハナレイ・ベイ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・松永大司 ネタバレあり 村上春樹の短編小説の映画化ということで観てみた。 ハワイのカウアイ島で日本人少年タカシ(佐野玲於)がサーフィン中に鮫に襲われ落命する。シングルマザーのサチ(吉田羊)は現地で火葬し、現地の官憲が取っておいてくれた手形を受け取らずに帰国する。 …
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映画評「ヒトラーを欺いた黄色い星」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督クラウス・レーフレ ネタバレあり ナチスによるユダヤ人迫害が人類史上最悪の蛮行であることは理解しているが、ホロコースト絡みはさすがに作られ過ぎという気持ちが僕の内心に起りつつある。 本作はユダヤ人の潜伏生活を描いた作品であるから「アンネの日記」型ながら、アングルが…
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映画評「花筐/HANAGATAMI」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦監督の“戦争三部作”の最終作。原作は檀一雄の「花筐」であるが、驚いたことに、オリジナルの脚本自体はデビュー作「HOUSE/ハウス」より以前に書かれていた。この作品から始まれば、大林監督はファンタジーではなく幻想映画の監督と言われることにな…
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映画評「ふりむけば愛」

☆★(3点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 今月は観るべき作品が少ないので、大林宣彦監督特集で出て来た本作を40年ぶりに再鑑賞することにした。  山口百恵は将来の夫君・三浦友和との共演で文芸作品のリメイクに出続けたが、本作でオリジナル作に挑戦することになった。それは良いのだが、ジェームズ三木…
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