テーマ:伝記/実話

映画評「めんたいぴりり」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・江口カン ネタバレあり 辛子明太子を開発者で“ふくや”を創業した川原俊夫の伝記ドラマ。Wikipediaによれば、まず2013年にTVドラマ化され、続編を経て舞台化、そして今回の映画化(TVドラマと同じ出演者なので映画版と言うべし)という遍歴を辿っている。食べ物に興味の薄…
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映画評「喜望峰の風に乗せて」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ジェームズ・マーシュ ネタバレあり 相変わらず多い実話ものであるが、下に記すストーリーを読んでもらえば解るように、他の作品とは違う。このタイプは現在もしくは現代実話ものでは珍しい。 1968年。船舶用の小型無線方位特定機などを開発製造販売するベンチャー起業家ドナル…
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映画評「メアリーの総て」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年イギリス=ルクセンブルク=アイルランド=イギリス合作映画 監督ハイファ・アル=マンスール ネタバレあり 邦題は「イヴの総て」を意識しているが、このメアリーとは「フランケンシュタイン」を18歳で書いたメアリー・シェリー(シェリー夫人)のこと。その伝記映画である。英国文学がお好きな方には結…
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映画評「バグダッド・スキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年デンマーク=カナダ=アメリカ合作映画 監督ペール・フライ ネタバレあり 限りなく実話に近いフィクションと思えば良いのだろう(有名人だけが実名?)。十年余り前に当時の国連事務総長アナンを巡る騒ぎがあったことを少しだけ憶えている。本作が扱っている事件はそれに関係するものらしい。 イラク…
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映画評「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ダニー・ストロング ネタバレあり J・D・サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」を読まずに20世紀のアメリカ文学は語れまいと思い、数年前に読んだ。戦前までの文学に慣れている僕にはピンと来ないところもあったが、若者が孤独に陥っていく心理を描いて人気の理由が解るような気は…
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映画評「ブレス しあわせの呼吸」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督アンディ・サーキス ネタバレあり 実話ベースの難病ものである。少し変わっているのは、製作者ジョナサン・カヴェンディッシュの両親の物語ということ。難病者の家族が製作者として作ったのではなく、有名な製作者が自ら知る実話という意味において、難病ものは余り例がないのではないか。…
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映画評「フロントランナー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジェイスン・ライトマン ネタバレあり 1984年と88年の大統領最有力議員だった民主党上院議員ゲイリー・ハートの挫折を描いた実話である。何故昨年作られたかと言えば、2年後の20年に大統領選挙があり、アメリカ民主党が苦戦を強いられている現状があるからであろう。  本作…
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映画評「ストレイト・アウタ・コンプトン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督F・ゲイリー・グレイ ネタバレあり 1991年頃録音源として利用してきたNHK-FMがまともな形で曲をかけなくなったので、世界初の衛星放送音楽専門局セント・ギガと契約して10年ほど聴いた。その間に洋楽ベスト20に入った曲は大半をテープ後期はCDに収めていたので、ラップは…
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映画評「マチルダ 禁断の恋」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年ロシア映画 監督アレクセイ・ウチーチェリ ネタバレあり 1890年代中葉マリインスキー・バレエ団の花形マチルダ・クシェシンスカヤ(ミハリーナ・オルシャニスカ)に惚れ込んだ皇太子ニコライ・ロマノフ後のニコライ2世(ラース・アイディンガー)は、結局1894年に即位し、既定路線であったヘッセン…
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映画評「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・前田哲 ネタバレあり この映画の何が悪いかと言えば、“愛しき実話”というサブタイトルである。多くの方がそうした場合製作関係者、洋画の場合は配給会社を責めるが、実際には日本の観客にこそ問題がある。日本人は題名に内容、それも情緒的なものを求めすぎる。洋画では何と散文的な、内容…
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映画評「1987、ある闘いの真実」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・ジュナン ネタバレあり 韓国サスペンスは馬力はあるが、(韓国大衆映画の例に洩れず)ギャグを盛り込んでトーンを一貫させない為に力が抜けてしまう。世評の高かった「タクシー運転手」もそのため僕の眼には泥臭かった。が、光州事件と同じく全斗煥大統領の軍事独裁政権時代に起きた…
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映画評「英国総督 最後の家」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=インド=スウェーデン合作映画 監督グリンダ・チャーダ ネタバレあり インドとパキスタンの歴史をある程度知っている人が一番楽しめる作品である。  高校で世界史は1970年頃まできちんと習った(日本の学校は現代史を教えないとよく言われるが、わが母校ではそんなことはなかった)が、…
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映画評「ヒトラーを欺いた黄色い星」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督クラウス・レーフレ ネタバレあり ナチスによるユダヤ人迫害が人類史上最悪の蛮行であることは理解しているが、ホロコースト絡みはさすがに作られ過ぎという気持ちが僕の内心に起りつつある。 本作はユダヤ人の潜伏生活を描いた作品であるから「アンネの日記」型ながら、アングルが…
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映画評「バリー・シール アメリカをはめた男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=コロンビア=日本合作映画 監督ダグ・リーマン ネタバレあり 素材としてはつまらなくないが、日本人にはアメリカの政治と外交の面で解らないところが少なからずある為、僕を含めて評価が上がりにくいのは仕方がない。 しかし、【Yahoo!映画】にあった“興行的に失敗”というのはデマ…
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映画評「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督ヴァレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン ネタバレあり 二週続いてプロ・テニスのトップ選手の伝記的映画。 1973年。女子No.1選手のビリー・ジーン・キング=キング夫人=(エマ・ワトスン)が、男女の間で8倍もの賞金の差があることに抗議をする。 …
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映画評「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年スウェーデン=デンマーク=フィンランド合作映画 監督ヤヌス・メッツ ネタバレあり 1973年頃からTVでテニスを見始めた。そのきっかけとなったのが当時17歳のビョルン・ボルグとベテランで当時40歳くらいだったケン・ローズウォールの試合であった。四大大会の一つだろうが、どの大会の何回戦だっ…
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映画評「ダリダ~あまい囁き~」 

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督リサ・アズエロス ネタバレあり 今60歳以上の洋楽ファンの方なら少なからぬ人がダリダの「あまい囁き」を憶えているだろう。アラン・ドロンの台詞入りで日本でも結構売れたのだった。あれからほぼ半世紀。少年だった僕もすっかり昔を懐かしんで涙する年になった。しかし、そうですか、ダ…
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映画評「グッバイ・ゴダール!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ミャンマー合作映画 監督ミシェル・アザナヴィシウス ネタバレあり 「グッバイ、レーニン!」を意識したように感じられる邦題。 ゴダールというのは勿論映画監督ジャン=リュック・ゴダールのことで、19歳の時に37歳の彼と結婚した女優アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化した作品…
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映画評「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督クレイグ・ギレスビー ネタバレあり 僕は世界の強豪が集まるオリンピックの大ファンである。最近でこそ各競技の世界選手権がTVでも放映される機会が増えたとは言え、オリンピックでしか見られない競技・種目は依然多く、そうしたスポーツが見られるのが何より楽しみなのだ。  昨年の…
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映画評「タクシー運転手~約束は海を越えて~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・フン ネタバレあり 2007年製作の韓国映画に「光州5・18」という実話ものがある。タクシー運転手の視点でほぼ無垢と言って良い人々が大量に全斗煥少将(後の大統領)の軍隊に殺された光州事件を見るという内容で、別の人物であるが、本作が扱うのもまたタクシー運転手の眼を通し…
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映画評「モリーズ・ゲーム」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=カナダ=中国合作映画 監督アーロン・ソーキン ネタバレあり 実話ものでもこういうサスペンス系列なら歓迎できる。実話ものに実績のある脚本家アーロン・ソーキンが自らの脚本を映像に移してなかなか面白い。 モーグルのアメリカ代表候補でありながら僅かな小枝の為に転倒して選手生命を…
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映画評「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年カナダ=アイルランド合作映画 監督アシュリング・ウォルシュ ネタバレあり 日本では殆ど知られていないカナダの女流画家モード・ルイスの伝記映画であるが、その扱いは一般的な人生ドラマ。彼女は、画家と言っても、日本で言えば山下清のような、画壇に属しない庶民画家である。 カナダ。リューマ…
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映画評「ボストン・ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ゴードン・グリーン ネタバレあり 一年近く前に観た「パトリオット・デイ」と同じく2013年に起きたボストン・マラソン・テロを扱った実話もの。アングルを変えて被害者ジェフ・ボーマン(ジェイク・ギレンホール)の再生を描く内容である。 恋人エリン(タチアナ…
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映画評「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年イギリス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督テレンス・デイヴィス ネタバレあり アメリカの女流詩人エミリー・ディキンスン(1830-1886)は名前は知っているが、読んだことはない。彼女の人生についてもよく知らない。  満55歳で亡くなったことは当時の平均寿命を考えると特別短命というわけ…
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映画評「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年ベルギー=アイルランド合作映画 監督メアリー・マクガキアン ネタバレあり 建築にはさほど詳しくないが、“住宅は住むための機械である”と言ったル・コルビュジエの名前くらいは知っている。タイトルに名前は冠せられているが、主役ではなく、狂言回しである。主役は彼の建築家仲間のアイリーン・グレイ。…
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映画評「永遠のジャンゴ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督エチエンヌ・コマール ネタバレあり ジプシー(最近はロマなどとぼかされることが多いが、映画の中でこの言葉が使われているのに倣って僕も使う。ロマはジプシーの一部にすぎないので、別の差別を発生させてしまう)出身でそれらしい野趣あふれるギター・テクニックとメロディーで知られる…
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映画評「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督マルク・ローテムント ネタバレあり “幸福”や“奇跡”といった単語に惹かれる人もいらっしゃるのだろうが、僕は寧ろ萎える。まして説明的なサブタイトルも付いている。邦題への批判が真摯な映画ファンの間に多いものの、タイトルに内容と情緒を求めたがる平均的日本人の精神性を変えないと…
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映画評「彼女が目覚めるその日まで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ=アイルランド=カナダ合作映画 監督ジェラード・バレット ネタバレあり またも実話もの。昔の映画は“実話であること”を売りにしなかったがねえ。 新聞社ニューヨーク・ポストで働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)は、先輩マーゴ(ジェニー・スレート)のお墨付きを得て…
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映画評「マルクス・エンゲルス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=ドイツ合作映画 監督ラウール・ペック ネタバレあり 一昨年カール・マルクス「資本論」を40年の念願叶って読み終えたが、彼の著作を初めて読んだのは盟友フリードリッヒ・エンゲルスとの共著に当たる「共産党宣言」(1848年)である。それほど昔のことではない。 一言で言…
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映画評「否定と肯定」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年イギリス=アメリカ合作映画 監督ミック・ジャクスン ネタバレあり 「シンドラーのリスト」(1993年)に関し“ホロコーストはなかった”説を根拠に批判している御仁を見かけたが、阿呆らしくて相手もしていられない。 本作のヒロインであり原作となったノンフィクションの作者である女性歴史学…
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