テーマ:伝記/実話

映画評「母との約束、250通の手紙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・バルビエ ネタバレあり 文学史には詳しいと思うが、現代文学には甚だ疎く、本作の原作に当たる自伝小説「夜明けの約束」を書いたロマン・ガリも知らない。  Wikipediaによると、僕が非常に気に入った映画「これからの人生」の原作を書いたエミール・…
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映画評「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり アメリカ映画「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)と同工異曲の実話ものである。違うのは、「スポットライト」は記者が公憤の立場からカトリック教会の神父による小児性愛を暴露し、こちらは被害者たちが自ら巨大なカトリッ…
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映画評「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ポーランド=イギリス=ウクライナ合作映画 監督アグニエシュカ・ホランド ネタバレあり ガレス・ジョーンズというジャーナリストを取り上げた実話ものである。スターリン時代の旧悪がテーマ。 1933年、英国首相ロイド・ジョージ(ケネス・クラナム)の外交顧問だった青年ガレス(ジェームズ・…
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映画評「ライド・ライク・ア・ガール」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年オーストラリア映画 監督レイチェル・グリフィス ネタバレあり あらゆるスポーツの中で女性が男性と伍することができる競技は馬術と競馬ではないかと思う。勿論どの競技においてもトップの女性選手は、98か99%の男性より速かったり強かったりするわけだが、オリンピックで一緒に競技させるわけには行か…
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映画評「ジュディ 虹の彼方に」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ルパート・グールド ネタバレあり 没落するスターの代りにその妻がスターになる「スタア誕生」(1954年)を高校時代に観、その解説でジュディ・ガーランドの悲劇を少しかじったことがあるので、このお話自体に吃驚ということはないものの、そのスター残酷物…
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映画評「ベスト・オブ・メン~人間の最高~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2012年イギリス映画 監督ティム・ホイットビー ネタバレあり まだ100%確定したわけではないが、一年延びた東京パラリンピックの前に観るにはうってつけの作品。 1944年、亡命ユダヤ人医師のルートヴィヒ・グットマン(エディー・マーサン)がロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院国立脊髄…
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映画評「レディ・マエストロ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年オランダ=ベルギー合作映画 監督マリア・ペーテルス ネタバレあり 今でも女性の指揮者は少ないが、90年程前に指揮者として確立した地位を得た最初の女性となったアントニア・ブリコの成功までの格闘を描いた伝記映画である。 オランダ系移民のウィリーことウィルヘルミナ(クリスタン・デ・ブラ…
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映画評「フィーシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督クリス・フォギン ネタバレあり 二日続けて英国製の音楽絡みで、それも地方色を打ち出すという共通性がある。フィッシャーマンズ・フレンズというフォーク(民謡)・グループをめぐる実話もの。 ロンドンの音楽マネージング会社(?)の社員ダニエル・メイズが、上司らと訪れたコ…
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映画評「スキャンダル」(2019年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジェイ・ローチ ネタバレあり 「スキャンダル」という邦題の映画はやたらにあるので、困ります。この映画の主題はどう考えてもスキャンダルではないが。 ドナルド・トランプが大統領から退いたので、少なくとも3年後くらいまでは日本で関心を持たれることが少なくなる…
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映画評「ブラック・クランズマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スパイク・リー ネタバレあり これもまた実話ものだそうである。しかし、素材が相当面白い。監督はやや久しぶりのスパイク・リー。 ブラック・パワー映画「スーパーフライ」と「クレオパトラ・ジョーンズ」の名前が出て来るから、時代背景は多分1973年ではないかと思う。 …
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映画評「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イタリア映画 監督マイケル・ラドフォード ネタバレあり 障碍者の作品が続きそうになったので三本目に選んだのがこれ。  ところが、声楽家の伝記映画なので大丈夫と思ったのが運の尽き、主人公のアンドレア・ボチェッリは最初弱視でやがて失明する。2月にはWOWOWが放映した洋楽のドラマ映画のうち…
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映画評「永遠の門 ゴッホの見た未来」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アイルランド=スイス=イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ジュリアン・シュナーベル ネタバレあり フィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画は、2017年に再鑑賞に当たる「炎の人ゴッホ」、2019年に異色アニメ映画「ゴッホ 最期の手紙」と一年おきに見ている計算になる。 「炎の人ゴ…
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「Fukushima 50」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・若松節朗 ネタバレあり 後一ヶ月余りで3・11から丁度10年となるが、本作は、津波の後福島第一原子力発電所の現場で東日本壊滅の危機回避に全力を尽くして当たった東京電力社員の奮闘を描いた作品。門田隆将のノンフィクションの映画化である。 現場で指揮を執った吉田昌郎所長以…
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映画評「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ニルス・タヴェルニエ ネタバレあり 不勉強で全く知らなかったが、 “シュヴァルの理想宮” はフランスの重要建築物の名前らしい。 1870年代からお話が始まる。  妻を失い、極度の内気である為、息子を親戚に引き取られたシュヴァル(ジャック・ガンブ…
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映画評「黒い司法 0%からの奇跡」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり ブライアン・スティーヴンスンという黒人弁護士が自分の活動を記したノンフィクションの映画化。第二の「アラバマ物語」(1963年)と言うべき内容で、若き日の著者が主人公である。 1980年代後半から90年代半ばくらい。…
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映画評「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督スティーヴン・フリアーズ ネタバレあり この映画を観てこんなことを考えた。アメリカの白人たちは、自分達のやって来たことを反省し、ポリティカル・コレクトネスなることを考え出した。それ自体は褒めるべきことである。しかし、それを昔のことにまで敷衍したり、映画作り…
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映画評「エジソンズ・ゲーム」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス=ロシア合作映画 監督アルフォンソ・ゴメス=レホン ネタバレあり 偶然にも先日のNHK「チコちゃんに叱られる!」が、“ハリウッドは何故映画の都になったのか”というテーマを取り上げた時に、本作の内容をほぼそのままごく簡単に紹介していた。それに気づいてある時点から甚だ興覚め…
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映画評「ファースト・マン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=日本合作映画 監督デイミアン・チャゼル ネタバレあり 小学校時代僕が最もワクワクした事件の一つはアポロ11号の月面着陸であったと思う。ニール・アームストロング船長の名前を脳裡に刻み込んだ。本作はそのアームストロングの伝記映画である。 勿論、人類初となるアポロ11号の月面…
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映画評「フォードVSフェラーリ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ジェームズ・マンゴールド ネタバレあり モータースポーツは今でこそ全く観ない(観たくても少なくともTVでやってくれない。NHK-BSも有料のWOWOWも撤退した)が、興味のある分野である。子供の頃は車種については一通り知っていて、外国の車に関しては他の子供より遥かに詳…
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映画評「あなたはまだ帰ってこない」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=スイス合作映画 監督エマニュエル・フィンケル ネタバレあり 自分の勘の良さと迂闊さを一緒に感じた作品である。お話に軽く触れた後、説明してみましょう。 1944年6月、ナチス・ドイツへのレジスタンスに参加していた女性作家マルグリット(メラニー・ティエリー)は、同…
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映画評「リチャード・ジュエル」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり クリント・イーストウッド監督作品としては「ハドソン川の奇跡」と同じ系列の実話もの。娯楽性の高さで本作のほうを高く買う。「グラン・トリノ」(2008年)以来の手応えがあるが、同作よりは劣る。とにかく、イーストウッドの名前なしでも【…
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映画評「ガラスの城の約束」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり 一家を挙げてヒッピー生活を続け、学校に行かせない子供達には夫婦が勉強を教えるという家族の絆について描いた「はじまりへの旅」(2016年)というアメリカ映画に結構似ている。 こちらの夫婦は、理系の父親レックス(ウッディ…
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映画評「パピヨン」(2017年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年スペイン=チェコ合作映画 監督マイケル・ノア― ネタバレあり 1973年に僕ら少年映画ファンを感銘させた実話ものの44ぶりのリメイクである。  厳密には、戦前の脱獄犯アンリ・シャリエールが自らの実体験を綴ったノンフィクション(半小説)の再映画化であるわけだが、今回のほうが原作に近い雰…
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映画評「トールキン 旅のはじまり」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督ドメ・カルコスキ ネタバレあり 映画シリーズ「ロード・オブ・ザ・リング」の原作者として映画ファンにも知られるようになった言語学者にして作家のJ・R・R・トールキンの伝記映画である。 生まれた南アで父親に死なれ、両親の祖国で母親にも死なれたロナルド・トールキン(少年…
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映画評「人間失格 太宰治と3人の女たち」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・蜷川実花 ネタバレあり 2010年に太宰治の自伝的小説「人間失格」が映画化されているが、9年後のこれは戦後の自堕落な太宰本人の伝記映画。映画は“実話を基にしたフィクションである”と予防線を張っているが、少なくともお話の経緯は事実そのものである。  去る春に「斜陽」を再読…
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映画評「ホワイト・クロウ 伝説のダンサー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス=フランス=セルビア合作映画 監督レイフ・ファインズ ネタバレあり ルドルフ・ヌレーエフ(ロシア語の発音に近く書けばヌリェーイェフ)の伝記映画である。監督が出演も兼ねている俳優のレイフ・ファインズだから三日連続の“素人監督”作品となるが、出来栄えでは本作が段違いに良い。 1…
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映画評「泣き虫しょったんの奇跡」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・豊田利晃 ネタバレあり 将棋は全くできない。興味も余りなく、棋士は十余名知っているだけだが、何故か本作の主人公・瀬川晶司は知っていた(但し名のみ)。 小学校時代将棋で隣家の同級生鈴木君と競い合っていた瀬川少年(青年期:松田龍平)は揃って将棋道場に通い、その座主(イッ…
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映画評「パウロ 愛と赦しの物語」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アンドリュー・ハイアット ネタバレあり 紀元67年、皇帝ネロはローマ大火災を台頭著しいキリスト教徒、その首謀者をキリスト教使徒パウロ(ジェームズ・フォークナー)とし、斬首の判決を下す。市民の半数はネロが犯人であると思っている。  そんな中彼を慕うギリシャ人の医師ルカ(…
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映画評「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督マイケル・ショウォルター ネタバレあり クメイル・ナンジアニというコメディアンが夫人エミリー・V・ゴードンと自伝的脚本を書き、自ら演じたドラマである。 十数年前にパキスタンから家族と共にアメリカへ移住したクメイルは、厳格な両親に内緒でウーバーイーツの運転手をしな…
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映画評「ビリーブ 未来への大逆転」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国=カナダ合作映画 監督ミミ・レダー ネタバレあり アメリカ連邦最高裁の現役判事の一人ルース・ベイダー・キンズバーグの伝記映画である。  彼女はトランプが大統領になった直後引退が囁かれていた記憶があるが、Wikipediaによれば、トランプが大統領でいる間は辞められないと言…
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