テーマ:伝記/実話

映画評「ヒトラーを欺いた黄色い星」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督クラウス・レーフレ ネタバレあり ナチスによるユダヤ人迫害が人類史上最悪の蛮行であることは理解しているが、ホロコースト絡みはさすがに作られ過ぎという気持ちが僕の内心に起りつつある。 本作はユダヤ人の逃避生活を描いた作品であるから「アンネの日記」型ながら、アングルが…
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映画評「バリー・シール アメリカをはめた男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=コロンビア=日本合作映画 監督ダグ・リーマン ネタバレあり 素材としてはつまらなくないが、日本人にはアメリカの政治と外交の面で解らないところが少なからずある為、僕を含めて評価が上がりにくいのは仕方がない。 しかし、【Yahoo!映画】にあった“興行的に失敗”というのはデマ…
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映画評「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス合作映画 監督ヴァレリー・ファリス、ジョナサン・デイトン ネタバレあり 二週続いてプロ・テニスのトップ選手の伝記的映画。 1973年。女子No.1選手のビリー・ジーン・キング=キング夫人=(エマ・ワトスン)が、男女の間で8倍もの賞金の差があることに抗議をする。 …
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映画評「ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年スウェーデン=デンマーク=フィンランド合作映画 監督ヤヌス・メッツ ネタバレあり 1973年頃からTVでテニスを見始めた。そのきっかけとなったのが当時17歳のビョルン・ボルグとベテランで当時40歳くらいだったケン・ローズウォールの試合であった。四大大会の一つだろうが、どの大会の何回戦だっ…
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映画評「ダリダ~あまい囁き~」 

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督リサ・アズエロス ネタバレあり 今60歳以上の洋楽ファンの方なら少なからぬ人がダリダの「あまい囁き」を憶えているだろう。アラン・ドロンの台詞入りで日本でも結構売れたのだった。あれからほぼ半世紀。少年だった僕もすっかり昔を懐かしんで涙する年になった。しかし、そうですか、ダ…
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映画評「グッバイ・ゴダール!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ミャンマー合作映画 監督ミシェル・アザナヴィシウス ネタバレあり 「グッバイ、レーニン!」を意識したように感じられる邦題。 ゴダールというのは勿論映画監督ジャン=リュック・ゴダールのことで、19歳の時に37歳の彼と結婚した女優アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化した作品…
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映画評「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督クレイグ・ギレスビー ネタバレあり 僕は世界の強豪が集まるオリンピックの大ファンである。最近でこそ各競技の世界選手権がTVでも放映される機会が増えたとは言え、オリンピックでしか見られない競技・種目は依然多く、そうしたスポーツが見られるのが何より楽しみなのだ。  昨年の…
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映画評「タクシー運転手~約束は海を越えて~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チャン・フン ネタバレあり 2007年製作の韓国映画に「光州5・18」という実話ものがある。タクシー運転手の視点でほぼ無垢と言って良い人々が大量に全斗煥少将(後の大統領)の軍隊に殺された光州事件を見るという内容で、別の人物であるが、本作が扱うのもまたタクシー運転手の眼を通し…
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映画評「モリーズ・ゲーム」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=カナダ=中国合作映画 監督アーロン・ソーキン ネタバレあり 実話ものでもこういうサスペンス系列なら歓迎できる。実話ものに実績のある脚本家アーロン・ソーキンが自らの脚本を映像に移してなかなか面白い。 モーグルのアメリカ代表候補でありながら僅かな小枝の為に転倒して選手生命を…
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映画評「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年カナダ=アイルランド合作映画 監督アシュリング・ウォルシュ ネタバレあり 日本では殆ど知られていないカナダの女流画家モード・ルイスの伝記映画であるが、その扱いは一般的な人生ドラマ。彼女は、画家と言っても、日本で言えば山下清のような、画壇に属しない庶民画家である。 カナダ。リューマ…
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映画評「ボストン・ストロング~ダメな僕だから英雄になれた~」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督デーヴィッド・ゴードン・グリーン ネタバレあり 一年近く前に観た「パトリオット・デイ」と同じく2013年に起きたボストン・マラソン・テロを扱った実話もの。アングルを変えて被害者ジェフ・ボーマン(ジェイク・ギレンホール)の再生を描く内容である。 恋人エリン(タチアナ…
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映画評「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年イギリス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督テレンス・デイヴィス ネタバレあり アメリカの女流詩人エミリー・ディキンスン(1830-1886)は名前は知っているが、読んだことはない。彼女の人生についてもよく知らない。  満55歳で亡くなったことは当時の平均寿命を考えると特別短命というわけ…
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映画評「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年ベルギー=アイルランド合作映画 監督メアリー・マクガキアン ネタバレあり 建築にはさほど詳しくないが、“住宅は住むための機械である”と言ったル・コルビュジエの名前くらいは知っている。タイトルに名前は冠せられているが、主役ではなく、狂言回しである。主役は彼の建築家仲間のアイリーン・グレイ。…
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映画評「永遠のジャンゴ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督エチエンヌ・コマール ネタバレあり ジプシー(最近はロマなどとぼかされることが多いが、映画の中でこの言葉が使われているのに倣って僕も使う。ロマはジプシーの一部にすぎないので、別の差別を発生させてしまう)出身でそれらしい野趣あふれるギター・テクニックとメロディーで知られる…
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映画評「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督マルク・ローテムント ネタバレあり “幸福”や“奇跡”といった単語に惹かれる人もいらっしゃるのだろうが、僕は寧ろ萎える。まして説明的なサブタイトルも付いている。邦題への批判が真摯な映画ファンの間に多いものの、タイトルに内容と情緒を求めたがる平均的日本人の精神性を変えないと…
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映画評「彼女が目覚めるその日まで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ=アイルランド=カナダ合作映画 監督ジェラード・バレット ネタバレあり またも実話もの。昔の映画は“実話であること”を売りにしなかったがねえ。 新聞社ニューヨーク・ポストで働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)は、先輩マーゴ(ジェニー・スレート)のお墨付きを得て…
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映画評「マルクス・エンゲルス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=ドイツ合作映画 監督ラウール・ペック ネタバレあり 一昨年カール・マルクス「資本論」を40年の念願叶って読み終えたが、彼の著作を初めて読んだのは盟友フリードリッヒ・エンゲルスとの共著に当たる「共産党宣言」(1848年)である。それほど昔のことではない。 一言で言…
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映画評「否定と肯定」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年イギリス=アメリカ合作映画 監督ミック・ジャクスン ネタバレあり 「シンドラーのリスト」(1993年)に関し“ホロコーストはなかった”説を根拠に批判している御仁を見かけたが、阿呆らしくて相手もしていられない。 本作のヒロインであり原作となったノンフィクションの作者である女性歴史学…
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映画評「ジャコメッティ 最後の肖像」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督スタンリー・トゥッチ ネタバレあり 100年前芥川龍之介が谷崎潤一郎との間で“話らしい話のない小説”をめぐって論争した(「文芸的な、余りに文芸的な」)。初期の頃は話らしい話のある小説を書いていた芥川が物語性のないものの価値を主張したのだから非常に興味深いものがあるが、こ…
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映画評「マーシャル 法廷を変えた男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督レジナルド・ハドリン ネタバレあり 今世紀に入ってアメリカのドラマ映画の半分くらい占めるのではないかと思わせるくらい実話ものが多い。これはアメリカのインテリには知っている人も多いであろうアメリカ合衆国で初めて最高裁判事となった黒人サーグッド・マーシャルの若き日を描く伝記…
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映画評「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年チェコ=イギリス=アメリカ合作映画 監督ニキ・カーロ ネタバレあり 一般の人のように事前に内容について触れることのない僕にとっては、誠に有難迷惑の邦題。それを別にしても何とも直截で面白味のない題名である。ノンフィクションならこれで良いが、劇映画ではもう少しこれから見ようとしている人々の…
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映画評「15時17分、パリ行き」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督クリント・イーストウッド ネタバレあり ここ十年以上すっかりTVで見る癖が付いているので、クリント・イーストウッドの監督作品を「キネマ旬報」の年間ベスト10発表の前に観ることはまずなかったが、久しぶりに発表前に観られた。私見ではこの作品がベスト10に入るようでは困る。少…
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映画評「エルネスト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本=キューバ合作映画 監督・阪本順治 ネタバレあり エルネストというタイトルで、ボリビアとキューバが舞台であれば、誰もがチェ・ゲバラの映画であろうと推測する。実際ゲバラ(フアン・ミゲル・バレロ・アコスタ)が広島を訪れる1959年の場面から始まる。彼が広島を訪れたことはTVの番組を通して…
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映画評「オール・アイズ・オン・ミー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ベニー・ブーム ネタバレあり NHK-FMが音楽を完全に放送しない(DJの声を曲に被せたりする)ようになって不満に思っていたところ、デジタル放送のセント・ギガが1991年に始まり、早速契約した。2003年に経営破綻するまで洋楽・邦楽のヒット曲を大量に録音した。この頃の音…
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映画評「セザンヌと過ごした時間」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年フランス=ベルギー合作映画 監督ダニエル・トンプソン ネタバレあり フランスの美術家を描いた作品を3作続けて観ることになったが、本作が作品として一番きちんとしている。 1852年、イタリア系であるという理由で虐められるエミール・ゾラを一年先輩のポール・セザンヌが助け、二人の間に長く…
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映画評「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督エドアール・ドリュック ネタバレあり ゴーギャンという画家を知ったのはほぼゴッホとほぼ同時だった。中学生の時にTVで観た映画「炎の人ゴッホ」(1956年)にゴッホの画家仲間として出て来たのだ。そのずっと後「黄金の肉体 ゴーギャンの夢」(1986年)という映画を観ているが…
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映画評「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=アメリカ合作映画 監督ジャック・ドワイヨン ネタバレあり 題名で解るように、芸術映画である。芸術的な映画の意味にあらず、芸術に関する映画の意味である。より正確に言えば芸術家の映画である。などと言葉遊びするしかないほど映画的に冴えない。日本人にもよく知られた彫刻家ロダンに…
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映画評「マクファーランド-栄光への疾走-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ニキ・カーロ ネタバレあり バスケット・ボールが扱われる「コーチ・カーター」は黒人コーチに黒人生徒、ダンスが扱われる「レッスン!」は白人コーチに黒人生徒(だったと思う)、そしてクロス・カントリーが扱われる本作は白人コーチにヒスパニック生徒という違いがあるだけで内容は殆ど…
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映画評「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年イギリス映画 監督ロジャー・スポティスウッド ネタバレあり 実話もの。 両親の離婚など色々あり、麻薬中毒になって父親から益々疎略の扱いを受けてストリート・ミュージシャンとして食おうにもなかなか上手く行かない青年ジェームズ・ボーエン(ルーク・トレッダウェイ)が、一匹の野良猫と出会う…
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映画評「残像」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年ポーランド映画 監督アンジェイ・ワイダ ネタバレあり アンジェイ・ワイダの遺作。喩えではなく、義憤に駆られて体から汗が噴き出した。 終戦後、共産主義(厳密には共産主義を目指すタイプの社会主義)化されたポーランドは全体主義化を次第に強め、その影響は、第一次大戦の英雄でもありポーラン…
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