テーマ:伝記/実話

映画評「カポネ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ=カナダ合作 監督ジョシュ・トランク ネタバレあり 戦前の名作「暗黒街の顔役」(1933年、そのリメイクが1983年の「スカーフェース」)や「アンタッチャブル」(1987年)などで色々と扱われたギャングの大親分アル・カポネの晩年を描いた異色作。  晩年と言っても48歳で脳卒中(…
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映画評「ある人質 生還までの398日」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年デンマーク=ノルウェー=スウェーデン=フィンランド合作映画 監督ニールス・アルデン・オプレヴ、アナス・W・ベアデルセン ネタバレあり 後藤健二氏より1年程前にイスラム国(ISIS)に拘束されていたデンマークの写真家ダニエル・リュー氏の苦難を扱った伝記映画。邦題が全て明らかにしてしまうよ…
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映画評「グンダーマン 優しき裏切り者の歌」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年ドイツ映画 監督アンドレアス・ドレーゼン ネタバレあり 東ドイツ時代から炭坑労働者とフォーク歌手の二足の草鞋を履き、東西統合後もバンドを組むが、東独時代に悪名高いシュタージ(秘密警察)のスパイとしていたことを告白した後42歳で夭折したゲアハルト・グンダーマン(1955-1998)なる人物…
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映画評「ドント・ウォーリー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=フランス合作映画 監督ガス・ヴァン・サント ネタバレあり 統計を取ったことはないが、最近のアメリカのドラマ映画は、9割かた伝記・実話ものではないかと思う。比較的簡単に観客を感動させることができるので、映画会社が味を占めた結果だろう。しかも、時系列をシャッフルして見せるのが約束的…
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映画評「マイ・バッハ 不屈のピアニスト」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年ブラジル映画 監督マウロ・リマ ネタバレあり WOWOWパンフレットでの紹介を0.5秒くらい読み、アントニオ・カルロス・ジョビンの伝記映画と思って録画した。ジョビンはポピュラー音楽だったよなあと思いつつ観始めたところ、ジョアン・カルロス・マルティンスという1940年生まれのクラシック・ピ…
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映画評「キーパー ある兵士の奇跡」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス=ドイツ合作映画 監督マルクス・H・ローゼンミュラー ネタバレあり 野球選手であれば自分の生まれる前の大リーガーもある程度は知っているが、サッカー選手は全く解らない。サッカー・ファンであれば、本作の主人公をきっと知っている筈で、門外漢の僕とは違う興味をもって観たことであろう。 …
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映画評「ヒトラーに盗られたうさぎ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ドイツ=スイス=イタリア合作映画 監督カロリーネ・リンク ネタバレあり ジュディス・カーというドイツ出身の児童文学者(絵本作家)の少女時代を描いた伝記もの。彼女自身の自伝的小説が原作だが、姓名が変えられている。原作由来か映画における改変かは不明。 1933年のベルリン。ナチスを批…
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映画評「ストックホルム・ケース」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年スウェーデン=カナダ合作映画 監督ロバート・バドロー ネタバレあり ストックホルム症候群という呼称ができる基になった銀行強盗事件の顛末を描く実話もの。僕がこの用語を知ったのはパトリシア・ハースト事件であるが、あの事件自体はストックホルムの事件の1年後にすぎないので、後年どこかでその名称と…
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映画評「日本独立」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・伊藤俊也 ネタバレあり 日本はドキュメンタリーを別にすると政治映画が作られない国なので、日本国憲法の成立までを主題とした本作のような作品は実に珍しいわけである。学生時代に「小説 吉田学校」(1983年)というドラマ映画を観たが、それくらいしか記憶がない。後は実話を基にした…
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映画評「スペシャルズ!~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ ネタバレあり サブタイトルが良くない。長いだけでなく実に散文的で、まるでTVの単発ドラマみたいだ。一般の人は配給会社を責めることが多いが、そこには観客の民度が関係しているわけで、配給会社ばかりを責めるのは正しくな…
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映画評「リンドグレーン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年スウェーデン=デンマーク合作映画 監督ペアニル・フィシャー・クリステンセン ネタバレあり 先年初めてスウェーデンの児童文学「長靴下のピッピ」を読んだ。楽しい児童小説だが、本作はその作者アストリッド・リンドグレーンの知られざる若い日々の苦闘を描いた伝記映画である。 因循な村に生活す…
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映画評「ふたりのJ・T・リロイ ベストセラーの裏の裏」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=カナダ合作映画 監督ジャスティン・ケリー ネタバレあり 我ながら誠に多趣味で、実は鳥にも興味がある。  子供の時図鑑を眺めていて、姿のブッポウソウ、声のブッポウソウと呼ばれる二種類の鳥があるのを知った。仏教用語絡みの “仏法僧” から名前が付いたことを考えると、声の…
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映画評「アドリフト 41日間の漂流」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス=香港合作映画 監督バルタザール・コルマウクル ネタバレあり 海洋でのサバイバルものと言えば、「オープン・ウォーター」(2004年)という、プロダクションとしては誠に貧弱ながら、観客の本能的な想像力に訴えて商業的に成功した作品がある。  本作は邦題が示す通り乗っていた…
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映画評「母との約束、250通の手紙」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー合作映画 監督エリック・バルビエ ネタバレあり 文学史には詳しいと思うが、現代文学には甚だ疎く、本作の原作に当たる自伝小説「夜明けの約束」を書いたロマン・ガリも知らない。  Wikipediaによると、僕が非常に気に入った映画「これからの人生」の原作を書いたエミール・…
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映画評「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり アメリカ映画「スポットライト 世紀のスクープ」(2015年)と同工異曲の実話ものである。違うのは、「スポットライト」は記者が公憤の立場からカトリック教会の神父による小児性愛を暴露し、こちらは被害者たちが自ら巨大なカトリッ…
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映画評「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年ポーランド=イギリス=ウクライナ合作映画 監督アグニエシュカ・ホランド ネタバレあり ガレス・ジョーンズというジャーナリストを取り上げた実話ものである。スターリン時代の旧悪がテーマ。 1933年、英国首相ロイド・ジョージ(ケネス・クラナム)の外交顧問だった青年ガレス(ジェームズ・…
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映画評「ライド・ライク・ア・ガール」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年オーストラリア映画 監督レイチェル・グリフィス ネタバレあり あらゆるスポーツの中で女性が男性と伍することができる競技は馬術と競馬ではないかと思う。勿論どの競技においてもトップの女性選手は、98か99%の男性より速かったり強かったりするわけだが、オリンピックで一緒に競技させるわけには行か…
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映画評「ジュディ 虹の彼方に」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ルパート・グールド ネタバレあり 没落するスターの代りにその妻がスターになる「スタア誕生」(1954年)を高校時代に観、その解説でジュディ・ガーランドの悲劇を少しかじったことがあるので、このお話自体に吃驚ということはないものの、そのスター残酷物…
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映画評「ベスト・オブ・メン~人間の最高~」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2012年イギリス映画 監督ティム・ホイットビー ネタバレあり まだ100%確定したわけではないが、一年延びた東京パラリンピックの前に観るにはうってつけの作品。 1944年、亡命ユダヤ人医師のルートヴィヒ・グットマン(エディー・マーサン)がロンドン郊外にあるストーク・マンデビル病院国立脊髄…
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映画評「レディ・マエストロ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年オランダ=ベルギー合作映画 監督マリア・ペーテルス ネタバレあり 今でも女性の指揮者は少ないが、90年程前に指揮者として確立した地位を得た最初の女性となったアントニア・ブリコの成功までの格闘を描いた伝記映画である。 オランダ系移民のウィリーことウィルヘルミナ(クリスタン・デ・ブラ…
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映画評「フィーシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛をこめて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス映画 監督クリス・フォギン ネタバレあり 二日続けて英国製の音楽絡みで、それも地方色を打ち出すという共通性がある。フィッシャーマンズ・フレンズというフォーク(民謡)・グループをめぐる実話もの。 ロンドンの音楽マネージング会社(?)の社員ダニエル・メイズが、上司らと訪れたコ…
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映画評「スキャンダル」(2019年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ合作映画 監督ジェイ・ローチ ネタバレあり 「スキャンダル」という邦題の映画はやたらにあるので、困ります。この映画の主題はどう考えてもスキャンダルではないが。 ドナルド・トランプが大統領から退いたので、少なくとも3年後くらいまでは日本で関心を持たれることが少なくなる…
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映画評「ブラック・クランズマン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スパイク・リー ネタバレあり これもまた実話ものだそうである。しかし、素材が相当面白い。監督はやや久しぶりのスパイク・リー。 ブラック・パワー映画「スーパーフライ」と「クレオパトラ・ジョーンズ」の名前が出て来るから、時代背景は多分1973年ではないかと思う。 …
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映画評「アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イタリア映画 監督マイケル・ラドフォード ネタバレあり 障碍者の作品が続きそうになったので三本目に選んだのがこれ。  ところが、声楽家の伝記映画なので大丈夫と思ったのが運の尽き、主人公のアンドレア・ボチェッリは最初弱視でやがて失明する。2月にはWOWOWが放映した洋楽のドラマ映画のうち…
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映画評「永遠の門 ゴッホの見た未来」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アイルランド=スイス=イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督ジュリアン・シュナーベル ネタバレあり フィンセント・ファン・ゴッホの伝記映画は、2017年に再鑑賞に当たる「炎の人ゴッホ」、2019年に異色アニメ映画「ゴッホ 最期の手紙」と一年おきに見ている計算になる。 「炎の人ゴ…
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「Fukushima 50」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・若松節朗 ネタバレあり 後一ヶ月余りで3・11から丁度10年となるが、本作は、津波の後福島第一原子力発電所の現場で東日本壊滅の危機回避に全力を尽くして当たった東京電力社員の奮闘を描いた作品。門田隆将のノンフィクションの映画化である。 現場で指揮を執った吉田昌郎所長以…
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映画評「シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年フランス=ベルギー合作映画 監督ニルス・タヴェルニエ ネタバレあり 不勉強で全く知らなかったが、 “シュヴァルの理想宮” はフランスの重要建築物の名前らしい。 1870年代からお話が始まる。  妻を失い、極度の内気である為、息子を親戚に引き取られたシュヴァル(ジャック・ガンブ…
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映画評「黒い司法 0%からの奇跡」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり ブライアン・スティーヴンスンという黒人弁護士が自分の活動を記したノンフィクションの映画化。第二の「アラバマ物語」(1963年)と言うべき内容で、若き日の著者が主人公である。 1980年代後半から90年代半ばくらい。…
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映画評「ヴィクトリア女王 最期の秘密」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督スティーヴン・フリアーズ ネタバレあり この映画を観てこんなことを考えた。アメリカの白人たちは、自分達のやって来たことを反省し、ポリティカル・コレクトネスなることを考え出した。それ自体は褒めるべきことである。しかし、それを昔のことにまで敷衍したり、映画作り…
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映画評「エジソンズ・ゲーム」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=イギリス=ロシア合作映画 監督アルフォンソ・ゴメス=レホン ネタバレあり 偶然にも先日のNHK「チコちゃんに叱られる!」が、“ハリウッドは何故映画の都になったのか”というテーマを取り上げた時に、本作の内容をほぼそのままごく簡単に紹介していた。それに気づいてある時点から甚だ興覚め…
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