テーマ:木下恵介

映画評「女の園」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1954年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1954年木下恵介は絶好調で、キネマ旬報で1位に「二十四の瞳」、2位に本作が選ばれた。僕はどちらも四半世紀くらい後に観たわけだが、違う種類の感銘を受けた。原作は阿部知二の「人工庭園」。 京都にある私立女子大学の寮に関する因循な規則をめぐって…
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映画評「香華」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1984年に銀座の並木座かどこかで観た。木下恵介監督が有吉佐和子の同名小説を映画化した計202分の二部作(第一部88分、第二部114分)である。映画評は二作一緒に扱う。 明治30年代から昭和30年までの流転の人生を歩まざるを得なかった女性の…
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映画評「陸軍」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1944年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1944年戦後の大監督になる黒澤明と木下恵介が戦意高揚映画を作っている。そうした目的をもって作られているわけだから、反戦映画であるわけがない。  しかし、黒澤監督の「一番美しく」は反戦を唱えていなくても(自由に映画が作れないことに対する)体制への…
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映画評「善魔」

☆☆★(5点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 岸田国士の同名小説を木下恵介が映像化し、三國連太郎が役名を芸名としてデビューした作品。 若い新聞記者の三國が、社会部部長の森雅之の命令により、大物官吏である千田是也の妻・淡島千景の家出についてしぶしぶ取材することになり、長野原に住む彼女の…
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映画評「二十四の瞳」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1954年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 原作となった壺井栄の同名小説は単独でも非常に価値の高いものであるが、人口に膾炙するようになったのはこの木下恵介監督の映画版によると言っても良いだろう。日本劇映画100年の歴史の中でも落とすことができない名作である。 昭和3年、瀬戸内海で…
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映画評「女」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1948年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 木下恵介は保守的なイメージが強いが、実際はかなり実験的な監督である。 レビュー・ガールの水戸光子が、腐れ縁的な恋人・小沢栄太郎に連れられ箱根・熱海を旅する。旅と言っても呑気なものではなく、連続強盗を犯して足を引き摺る小沢の逃避行に無理矢理付き…
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映画評「カルメン故郷に帰る」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 日本最初のカラー映画。その名誉に浴することになった木下恵介監督としては大変張り切ったことだろう。出来栄えもその名に恥じない。再鑑賞作品。 まず、舞台が木下の46年作「わが恋せし乙女」と同じ浅間山に近い北軽井沢というのが(準地元なので)嬉しい…
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映画評「野菊の如き君なりき」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 伊藤左千夫の純情悲劇「野菊の墓」を叙情派の名人・木下恵介が見事に映像化した逸品である。 舞台は伊藤の故郷・千葉ではなく、木下好みの千曲川ほとりに変えられているのだが、今は73歳の老人になった主人公・政夫(笠智衆)が流行遅れの渡し舟に揺られ…
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映画評「新・喜びも悲しみの幾年月」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1986年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 「喜びも悲しみも幾年月」は1957年に木下恵介が灯台守夫婦の艱難辛苦と喜怒哀楽を描いた超大作だったが、彼らの子供世代に当たる灯台守夫婦の13年間を描いたのがこの作品。 昭和48年、海上保安庁勤めを始めた青年・中井貴一が、若狭湾の押回鼻灯台に加…
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映画評「二人で歩いた幾春秋」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 河野道工の歌集をベースにして木下恵介が脚本化して映像化した人生ドラマ。「喜びも悲しみも幾年月」と似た題名というだけでなく、主演二人が同じで、音楽(恵介の弟・忠司)も似ているので時に微苦笑を誘われることもある。 山梨県、昭和21年無事に復員し…
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映画評「笛吹川」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1960年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 木下恵介が「楢山節考」でも取り上げたことのある深沢七郎の同名小説を映画化した時代劇。 甲斐国(山梨県)は笛吹川の河岸に虫篭のような家があり、貧農一家が住んでいる。長男・半蔵はお屋形様・武田信虎の起こした飯田河原の合戦(1521)で活躍。しか…
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映画評「カルメン純情す」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1952年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 日本最初のカラー映画として有名な「カルメン故郷に帰る」の続編だが、続編はモノクロ。 芸術家気取りのストリッパー、カルメン(高峰秀子)が踊りを辞めて女剣戟に転進していた朱美(小林トシ子)と再会、生まれたばかりの赤ん坊を抱えて右往左往しているの…
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映画評「花咲く港」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1943年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり この作品の最大の価値は、戦後の巨匠・木下恵介のデビュー作であるということである。 1941年の九州のとある港町、かつてこの地に造船所を作ろうとして破産した人物の遺児と名乗る人物が二人も現れる。実は二人とも詐欺師だが、先に乗り込んだ小沢栄太郎が…
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映画評「わが恋せし乙女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1946年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 終戦直後「大曾根家の朝」と同じ1946年に木下恵介が発表した青春映画。舞台が地元に近い浅間牧場なので親しみやすい。 お話の発端は1920年代終わり、牧場に捨てられた女の赤ん坊が男児のいる牧場主により我が子同様にのびのびと育てられる。終戦後戦…
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映画評「少年期」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 心理学者・波多野勤子と長男・一郎との往復書簡は戦後書物化されてベストセラーになり、直後に木下恵介により映画化された。脚色は田中澄江。 太平洋戦争末期、心理学者・波多野完治(笠智衆)と勤子(田村秋子)は勉学に励みたい長男・一郎(石浜朗)を東京…
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