テーマ:映画 や・ら・わ行

映画評「レディース・アンド・ジェントルメン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1973年アメリカ映画 監督ロリー・ビンザー ネタバレあり このブログによくコメントを寄せてくれるモカさんがマーティン・スコセッシが監督した「シャイン・ア・ライト」より断然良いということで薦めてくれたローリング・ストーンズの1972年の北米ライブを収めた記録映画。 9月に買ったブルーレイで…
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映画評「野性の証明」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・佐藤純彌 ネタバレあり 高校生の時に俄かに森村誠一ブームが起きた。三つの並行描写が最後に一つに収束していく様が実に見事だった「人間の証明」が評判を取ったのだ。すぐに映画化されたが、小説を読んだ後では実につまらなかった。そして「野性の証明」も読んだが、前作に及ばずという印…
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映画評「ロリータ」(1962年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 1962年イギリス=アメリカ合作映画 監督スタンリー・キューブリック ネタバレあり ロリコン(ロリータ・コンプレックス)の語源となったウラジミール・ナボコフの小説「ロリータ」をまだ神格化される前のスタンリー・キューブリックが映画化。40年位前にTVで見たのは大幅カット版(多分70分くらいカット)だ…
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映画評「わんぱく王子の大蛇(おろち)退治」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1963年日本映画 監督・芹川有吾 ネタバレあり ブログ友達の浅野佑都さんに紹介されたので、図書館の蔵書検索を調べてみる。とうも県内にはないらしいので、手に入ったばかりのアマゾン・ギフト券でDVD(ブルーレイ化はされていない)を買い、観てみた。浅野さんの仰る通りの出来栄えと思う。 お話はほ…
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映画評「焼肉ドラゴン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鄭義信 ネタバレあり 「月はどっちに出ている」「愛を乞う人」「血と骨」で三度キネマ旬報脚本賞を獲っている鄭義信の初監督作品である。原作は彼自身の戯曲で、勿論脚色も担当している。 空港近くの朝鮮人コミュニティー(大阪空港横の伊丹市中村がモデル)が舞台で、大阪万博一年前…
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映画評「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督ロバート・ゼメキス ネタバレあり 「インディ・ジョーンズ」シリーズの人気に引っ張られて作られた冒険映画である。しかし、以下に触れるように作品の性格は大分違う。 ロマン小説の女性流行作家キャスリーン・ターナーが、コロンビアで宝石狙いのチンピラに拉致された姉に呼…
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映画評「リミット・オブ・アサシン」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ=中国=南ア合作映画 監督ブライアン・スムルツ ネタバレあり トランプ政権の影響で中国との合作は暫く減るのではないかと想像するが、それはともかく、面白ければ中国の資本が絡んでも中国人が出て来ても構わない。中国資本が入っても本作はB級的な規模の典型的なジャンル映画である。 レッ…
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映画評「ライオンは今夜死ぬ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス=日本合作映画 監督・諏訪敦彦 ネタバレあり 諏訪敦彦という人は、映画監督と言われているが、(少なくとも前作までは)ごく曖昧なアウトラインの脚本だけ書き、即興演出で台詞は俳優任せ、カメラは撮影監督任せと聞くに及び、映画製作に口を突っ込む製作者に等しいのではないかと感じた。「不完全…
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映画評「ローマンという名の男 信念の行方」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ=カナダ=アラブ首長国連邦合作映画 監督ダン・ギルロイ ネタバレあり デンゼル・ワシントンが主演でも娯楽性が低ければお蔵入り(日本劇場未公開)となる。 記憶力は良いが縁の下の力持ちに徹してきた人権弁護士ワシントン(役名ローマン)が、雇い主が倒れて事務所閉所となった為に事実上…
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映画評「ワンダー 君は太陽」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アメリカ=香港合作映画 監督スティーヴン・チョボウスキー ネタバレあり 女流児童文学者R・J・パラシオのベストセラー児童小説の映画化。良いお話を映画化しても良い映画になるわけではないが、これは実に良い映画に仕上がっている。2,3年に一本しか出さない☆☆☆☆★と1年に十本以上は出す☆☆☆…
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映画評「ローサは密告された」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年フィリピン映画 監督ブリランテ・メンドーサ ネタバレあり ジャクリン・ホセがカンヌ映画祭の女優賞を獲ったフィリピン映画ということで観てみた。ついでに最高賞パルムドール候補としても出品されているが、僕の映画観では受賞どころか出品に値する作品と言えない。今月観た作品の平均にさえ達していないと…
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映画評「ロマン・ポランスキー 初めての告白」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2011年イギリス=イタリア=ドイツ合作映画 監督ローラン・ブーズロー ネタバレあり 近年は一年に一本くらい映画監督の生涯や作品に関するドキュメンタリーが見られるが、作品としてそうスバ抜けたものは少ない。名匠・巨匠ともなるとその監督の作品を観た方が楽しめるというものだ。  しかし、本作が扱うロマ…
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映画評「ローズの秘密の頁」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アイルランド映画 監督ジム・シェリダン ネタバレあり アイルランドの作家セバスチャン・バリーのベストセラーをジム・シェリダンが映画化した作品で、ベストセラーになった理由が解る、恋愛以外の意味で“ロマンティックな”物語である。 キリスト教系の古い精神病院が取り壊されることになり、第二…
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映画評「友罪」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 瀬々敬久は、余りにデタラメすぎる珍作「感染列島」(2008年)を作ると思えば4時間を超える純文学の力作「ヘヴンズ ストーリー」(2010年)を作るといったように、なかなか掴み切れない監督であるが、大袈裟な傾向に走りがちなのは共通した特徴であろう。 …
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映画評「歓びのトスカーナ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年イタリア映画 監督パオロ・ヴィルツィ ネタバレあり ワケあり女性二人の逃走劇という点で「テルマ&ルイーズ」(1991年)を思い出すが、内容的には「真夜中のカーボーイ」(1969年)女性版といった印象を僕は持つ。というのもロード・ムービーとしての要素は大してなく、二人が同病相憐れむ関係に…
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映画評「ゆれる人魚」

☆☆(4点/10点満点中) 2015年ポーランド映画 監督アグニェスカ・スモチンスカ ネタバレあり 日本人でも大概の人が知っているアンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにしたミュージカル仕立てのダーク・ファンタジー。ポーランドの新人女性監督アグニェスカ・スモチンスカのデビュー作ということだが、ポーランドのミュージカルは初めて観…
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映画評「ラブ×ドック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・鈴木おさむ ネタバレあり “ありふれた”という評価が目立つが、TVドラマを40年くらいまともに観ていない僕にはそれなりに新鮮。アメリカ映画でもたまにこういうおちゃらかした作品に出くわすので全く珍しいということはないものの、割合退屈しない。放送作家鈴木おさむの初メガフォン作…
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映画評「リズと青い鳥」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山田尚子 ネタバレあり 原作は女性小説家・武田綾乃の小説「響け!ユーフォニアム」シリーズの一つであるが、映像作品としてはTVアニメ・シリーズの新作劇場用映画という扱いになるらしい。 北宇治高校吹奏楽部に所属する三年生の親友二人・内向的な鎧塚みぞれ(声:種崎敦美)と明…
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映画評「わが命つきるとも」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1966年イギリス映画 監督フレッド・ジンネマン ネタバレあり 40余年前に不完全版を観た後完全版をBSで観ている。今回が3回目で、またまた義憤にかられる。昔読んだ「ユートピア」を書いた500年前の法律家トーマス・モアが主題である。  「ヘンリー八世の私生活」「1000日のアン」「ブーリン家…
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映画評「レイチェル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=アメリカ合作映画 監督ロジャー・ミッチェル ネタバレあり 40年くらい前にTVで観た日本劇場未公開映画「謎の佳人レイチェル」(1952年)のリメイクと確信して(“知って”ではない)観ることにした。こちらも未公開でしたよ。原作はダフネ・デュ・モーリアのゴシック小説で、代表作「レベ…
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映画評「ル・コルビュジエとアイリーン 追憶のヴィラ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年ベルギー=アイルランド合作映画 監督メアリー・マクガキアン ネタバレあり 建築にはさほど詳しくないが、“住宅は住むための機械である”と言ったル・コルビュジエの名前くらいは知っている。タイトルに名前は冠せられているが、主役ではなく、狂言回しである。主役は彼の建築家仲間のアイリーン・グレイ。…
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映画評「ラプラスの魔女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三池崇史 ネタバレあり 東野圭吾(の小説)の映画化では、ガリレオ・シリーズを面白く観た。それ以外は図書館での大人気を考えると低調という印象が強いが、それでも本作よりは楽しめた。 映画製作者と売れない俳優の二人が連続的に屋外で硫化水素中毒で死ぬ。刑事・玉木宏は製作者の…
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映画評「ロング、ロングバケーション」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年イタリア=フランス合作映画 監督パオロ・ピルツィ ネタバレあり 見た目はアメリカ映画だが、伊仏合作のロード・ムービーである。 僕はこの映画の夫婦よりは大分若いが持病があるし、自分ではもう年寄と思っている。そんでもって、年を取り涙腺が緩くなっているので、こういう老夫婦を見るだけでも…
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映画評「ランペイジ 巨獣大乱闘」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ブラッド・ペイトン ネタバレあり 題名からロバート・ミッチャムとエルザ・マルティネッリが共演したが誠につまらない展開に終始した動物ハンティング映画「ランページ」(1963年)という凡作を思い出した。  序盤を見る限り同じような狩猟のお話になっていくのかと思いきや(最…
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映画評「リバーズ・エッジ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・行定勲 ネタバレあり 岡崎京子という漫画家は新聞の文芸欄で評価の声を読んだことと、7年前の「へルター・スケルター」の映画化によって、知っている。四十数年コミックは読んでいないので、勿論実物に触れたことはない。映画になる女性漫画家のコミックと言えば、他愛ない恋愛青春ものが大…
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映画評「わたしは、幸福(フェリシテ)」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス=ベルギー=セネガル=ドイツ=レバノン合作映画 監督アラン・ゴミス ネタバレあり 今回のベルリン映画祭特集は晦渋な作品が多く、少々困っている。乱暴に言えばいずれも一人合点なのだが、無下には扱えないと思わせるものが多く、益々困る。その点本作は大枠においてぐっと解りやすい。 一…
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映画評「夜の浜辺でひとり」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督ホン・サンス ネタバレあり 喜劇と悲劇の振幅という泥臭い手法にいつまでも頼っている韓国大衆映画に見切りをつけて現在は殆ど観ないが、本作はベルリン映画祭出品作なのでそういう韓国の水準的作劇ではない筈につき観てみた。実際純文学で、そういう不満はない代わりに、少々一人合点が目立ち…
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映画評「ワイルド・スピード ICE BREAK」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=日本=中国合作映画 監督F・ゲイリー・グレイ ネタバレあり 2001年に登場した第一作は謂わばプログラム・ピクチャーに過ぎなかったが、次第にスケールを大きくして、今や「007」「ミッション:インポッシブル」と肩を並べる事実上のエージェント映画になった。 キューバで骨休め…
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映画評「リベンジgirl」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・三木康一郎 ネタバレあり アイドル系を起用したコミックの映画版(特にロマンス)は極力避けるようにしているが、コミックの映画版ではなさそう(原作の小説は映画公開の直前に出版されたらしい)だし、東大を出たばかりのヒロインが首相を目指すという馬鹿らしいアイデアに一応の興味を持って…
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映画評「レディ・プレイヤー1」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スティーヴン・スピルバーグ ネタバレあり スティーヴン・スピルバーグは、極めてサブカルチャー的な素材については、製作に回って自ら監督に当たることはなかったが、アーネスト・クラインのSF小説「ゲームウォーズ}(原題は本作に同じ)の映画化では自ら担当した。 しかし、面…
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