テーマ:サスペンス/スリラー

映画評「007/ユア・アイズ・オンリー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1981年イギリス映画 監督ジョン・グレン ネタバレあり シリーズ第12作で、ロジャー・ボンド第5作。前作が宇宙にまで飛び出してやりすぎた感を覚えたのか、恐らくプロデューサーたちが路線を原点に戻して作ろうとしたのだと思う。監督がジョン・グレンに代わったのはその一環で、監督が代わったから方向性が変…
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映画評「ミスター・ガラス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督M・ナイト・シャマラン ネタバレあり 未だにシャラマンかシャマランかで迷う、M・ナイト・シャマランのシリーズ作。「アンブレイカブル」(2000年)を発端とし一昨年の「スプリット」(僕自身は去る2月に鑑賞)を経て、一応の完結作か? お話は「アンブレイカブル」と強く繋がって…
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映画評「007/ムーンレイカー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1979年イギリス=フランス合作映画 監督ルイス・ギルバート ネタバレあり 第10作「私を愛したスパイ」は以前書いたので飛ばして、この第11作でござる。およそ40年ぶりの再鑑賞。第9作「黄金銃を持つ男」と並んで評判が悪いようだが、僕は当時から案外買っている。 米国から英国へ空中移送中のスペ…
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007/黄金銃を持つ男

☆☆★(5点/10点満点中) 1974年イギリス映画 監督ガイ・ハミルトン ネタバレあり シリーズ第9作で、ロジャー・ボンドの第2作。監督は余り上出来とも思えなかった「ダイヤモンドは永遠に」「死ぬのは奴らだ」に続いて3試合連続登板のガイ・ハミルトン。三連投でへたばった中継ぎ投手の如き状態で、前二作以上につまらない。  “つま…
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映画評「復讐のトリック」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年韓国映画 監督チョン・シク、キム・フィ ネタバレあり シネマート新宿/心斎橋による企画【のもコレ3】で紹介された韓国製法廷サスペンス。当ブログでは一応本邦劇場未公開扱いとする。 敗戦した日本が出て行った直後のソウル。マジシャンのイ・ソクジン(コ・ス)が、ある夜、訳ありらしく見える妙…
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映画評「ゴールデンスランバー」(2018年韓国版)

☆☆(4点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督ノ・ドンソク ネタバレあり 伊坂幸太郎の同名小説の韓国におけるリメイク。日本版は不完全なものしか観ていないので単純な比較はできないのだが、比較するまでもなく映画として出来が良くない。 宅配便の運転手カン・ドンウォンが、連絡を取って来た元バンド仲間ユン・ゲサンと会っている…
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映画評「蜘蛛の巣を払う女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=ドイツ=スウェーデン合作映画 監督フェデ・アルバレス ネタバレあり ボワロー=ナルスジャックがアルセーヌ・ルパン名義でアルセーヌ・ルパンのパスティーシュを書いたようなものと思えば良いのだろうか? スティーグ・ラーソンが残した“ミレニアム”シリーズをダヴィド・ラーゲルクランツが書…
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映画評「デス・ウィッシュ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=カナダ合作映画 監督イーライ・ロス ネタバレあり 40年以上の洋画ファンで原題にも興味があれば、この題名にピンとくる方も少なくないだろう。  そう、1974年にブライアン・ガーフィールドの小説をチャールズ・ブロンスン主演で映画化した「狼よさらば」のリメイクである。正確にはガー…
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映画評「ノクターナル・アニマルズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督トム・フォード ネタバレあり テレビ東京(BSテレ東)で放送している「ファッション通信」を一時期見ていたので、ファッション・デザイナーのトム・フォードの名前は知っている。映画を作っていたことは知らなかったが、本作を観るとなかなか映画作りの才能もある。 前衛芸術を仕…
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映画評「ミッション:インポッシブル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1996年アメリカ映画 監督ブライアン・デ・パルマ ネタバレあり 懐かしき「トプカピ」(1964年)の宝剣強奪場面を見て、その応用編が見られる本作を思い出し、20余年ぶりに観る。  当時はTVシリーズ「スパイ大作戦」(1966~1973)の四半世紀ぶりの復活として観た人が多く、そのイメージの強…
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映画評「トプカピ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年アメリカ映画 監督ジュールス・ダッシン ネタバレあり ジュールス・ダッシンはアメリカ時代はセミ・ドキュメンタリー(最近のそれとは違ってロケで製作した即実的な作品群のこと)、赤狩りで欧州に逃れた後は純文学系を多くものしていたが、エリック・アンブラ―のサスペンス小説を映画化した本作は肩を凝…
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映画評「事件」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1978年日本映画 監督・野村芳太郎 ネタバレあり 松本清張の映画化を得意とした野村芳太郎監督の法廷ミステリーだが、純文学の大岡昇平の小説の映画化なので切り口が清張とは違うものになっている。少年法に絡む論点を出すのは当時としては相当新鮮。40年ぶりの再鑑賞。 現在。神奈川県厚木のバーのママ…
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映画評「上海から来た女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり 初期のオースン・ウェルズの作品は日本では見られず、大分時間を経て輸入された。本作も製作から30年経った1977年に日本で劇場公開され、僕も映画館で観た。  一部に解りにくいという評があるのは、製作会社による大幅カットのせいかもしれな…
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映画評「ブレイン・ゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督アルフォンソ・ポヤルト ネタバレあり 被害者が首の後ろを切られて殺される殺人事件が続けて起き、ベテランFBI特別捜査官ジェフリー・ディーン・モーガンが、心理分析に長けた美人プロファイラーのアビー・コーニッシュと捜査に乗り出すが、難事件と察するや、予知能力と残留思念を読む…
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映画評「ゲット・アウト」 

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョーダン・ピール ネタバレあり 一週間前に観た「ヘレディタリー/継承」がそうだったように、ホラー映画は新人の監督デビューに向いているらしい。終盤まで閉鎖的コミュニティの恐怖劇と思わせる本作も、ジョーダン・ピールという黒人監督のデビュー作に当たる。 筋骨逞しい黒人…
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映画評「パスト&フューチャー 未来への警告」

☆☆(4点/10点満点中) 2018年スペイン映画 監督ダニエル・カルパルソロ ネタバレあり またまた日本劇場未公開のサスペンス映画である。WOWOWが新しい日本映画を大量にやるから未公開の洋画から連続してピックアップする羽目になった。ライブラリーの古い映画を選ぶという手もあるが、それらは長いものばかり残っているので、少し素材…
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映画評「search/サーチ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=ロシア合作映画 監督アニーシュ・チャガンティ ネタバレあり ワン・アイデアで成功した作品と言えば「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999年)を思い浮かべる。「パラノーマル・アクティビティ」はその作品を嚆矢とする全編POV手法を再利用した二番煎じである上に、定点カメラという…
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映画評「影の軍隊」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1969年フランス=イタリア合作映画 監督ジャン=ピエール・メルヴィル ネタバレあり 個人的に、ジャン=ピエール・メルヴィルの最高傑作はデビュー作「海の沈黙」(1947年)と思い、秀作という以上に好きな作品は「サムライ」(1967年)である。本作は知名度こそ「サムライ」「仁義」(1970年)に劣…
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映画評「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1984年アメリカ映画 監督ロバート・ゼメキス ネタバレあり 「インディ・ジョーンズ」シリーズの人気に引っ張られて作られた冒険映画である。しかし、以下に触れるように作品の性格は大分違う。 ロマン小説の女性流行作家キャスリーン・ターナーが、コロンビアで宝石狙いのチンピラに拉致された姉に呼…
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映画評「リミット・オブ・アサシン」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年アメリカ=中国=南ア合作映画 監督ブライアン・スムルツ ネタバレあり トランプ政権の影響で中国との合作は暫く減るのではないかと想像するが、それはともかく、面白ければ中国の資本が絡んでも中国人が出て来ても構わない。中国資本が入っても本作はB級的な規模の典型的なジャンル映画である。 レッ…
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映画評「検察側の罪人」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・原田眞人 ネタバレあり アガサ・クリスティー「検察側の証人」の題名をもじった雫井修介のミステリーを原田眞人が映画化。 70代の金持ち夫婦が殺される。夫婦が金を貸していた人物たちに容疑者が絞られていく。担当検事は木村拓哉で、新人検事の二宮和也と立会事務官・吉高由里子が…
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映画評「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=中国=フランス=ノルウェー合作映画 監督クリストファー・マッカリー ネタバレあり ダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドになってからの「007」シリーズがどちらかと言えば脚本のひねりで僕を面白がらせているのに対し、このシリーズは特に第3作以降は派手なアクション即ち視覚的な魅力で…
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映画評「イコライザー2」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督アントワーヌ・フークア ネタバレあり 前作ではホームセンター従業員だった元CIAエージェントのデンゼル・ワシントンが、今度はハイヤー運転手として世直しの為に悪党どもを瞬殺(殺さない場合もありますが)するサスペンス系アクション第二弾。 そんなワシントン氏がトルコにま…
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映画評「ダークサイド」

☆★(3点/10点満点中) 2018年カナダ=アメリカ合作映画 監督ティム・ハンター ネタバレあり ニコラス・ケイジ主演映画シリーズ第2弾。日本では昨日の「ヒューマン・ハンター」より多少評判が良いようであるが、新味不足が致命的であっても「ヒューマン・ハンター」がお話として恰好になっていたのに対し、本作はお話としての体を成してい…
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映画評「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=アイルランド合作映画 監督ヨルゴス・ランティモス ネタバレあり 「籠の中の乙女」「ロブスター」といった変だけどなかなか面白い作品を作るギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスの最新作。これも奇妙な内容であるが、スリラーと考えれば一番普通に近い作品と言って良い。とりあえずお話。 …
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映画評「ビューティフル・デイ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督リン・ラムジー ネタバレあり 「レオン」系列の作品は近年になっても「ザ・ボディガード」などたまに作られるが、本作は典型と言っても良い。しかし、極めてスタイリッシュな作りで、ごく一部のマニアックな映画ファン向けである。僕は論理的な人間であるから、小…
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映画評「ウインド・リバー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ=カナダ=イギリス合作映画 監督テイラー・シェリダン ネタバレあり 雪に蔽われた土地でお話が展開する映画は、その寒そうな様子故に、厳粛な思いにかられ作品まで引き締まっているように感じる。近年僕が高く評価する映画は、温暖な地域や季節を舞台にした作品より寒冷地の作品のほうが多いので…
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映画評「エンド・オブ・キングダム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年アメリカ=イギリス=ブルガリア合作映画 監督ババク・ナジャフィ ネタバレあり 本作で主役を演じているGerard Butlerを日本では何故かジェラルド・バトラーと表記する。ラテン系やドイツ系でなく英国系民族であれば ar は通常アーと表記するのが少なくとも戦後の習慣だが、思うに、Ger…
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映画評「オーシャンズ8」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ゲイリー・ロス ネタバレあり 「オーシャンズ11」シリーズは10年ほど前に終わったが、女性版として復活した。 ヒロインはオーシャンの妹という設定のサンドラ・ブロック(役名デビー)。組んだ画商リチャード・アーミテージにはめられて詐欺罪で臭い飯を食うことになった彼女が…
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 映画評「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ=日本=中国合作映画 監督アレックス・カーツマン ネタバレあり 1932年に作られた「ミイラ再生」(鑑賞済)は1999年に「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」としてリメイクされたが、20年も経たないうちに再リメイクでござる。ユニヴァーサルがかつてのホラー映画を再生(再利用?)する“…
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