映画評「赤い殺意」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 今村昌平監督作品の中で、傑作「にっぽん昆虫記」(1963年)の姉妹編とも言いたくなる作品。2回目の鑑賞。 舞台は東北地方のどこか。貞子(春川ますみ)は旧家主人の妾の子供で女中の立場から、高圧的な御曹司・吏一(西村晃)の妻の座に収まり、息子を… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月23日 続きを読むread more
映画評「黒い雨」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1989年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 晩夏から初秋の頃井伏鱒二の小説「黒い雨」を読んだ。ユーモラスな作品が多い井伏作品の中では断然重苦しい作品で、何となく敬遠しここまで時間がかかったわけだが、一種のドキュメントとしてその凄惨さに圧倒される思いを抱いた。 また、30年ほど前今村昌平… トラックバック:1 コメント:2 2018年12月18日 続きを読むread more
映画評「にっぽん昆虫記」 ☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1963年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 【今村昌平】というテーマというかタグを設定をしているにも拘わらず、たった4本しか記事を書いていない。フェデリコ・フェリーニ同様、書きやすそうで、僕には書きにくい作家なのだ。そういう強迫観念があったせいか、夜中に「今日は『にっぽん昆虫記』を観よ… トラックバック:1 コメント:6 2015年11月25日 続きを読むread more
映画評「復讐するは我にあり」 ☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1979年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 60年代からTVで活躍していた緒形拳は映画界でも70年代半ばから凡そ10年余り変幻自在の演技で僕を魅了した。当時はそんなことは思いもしなかったが今思い返せば、観客動員数はともかく、恐らく何回目かの日本映画の黄金時代であった。その後も出演作は多か… トラックバック:2 コメント:16 2008年10月18日 続きを読むread more
映画評「赤い橋の下のぬるい水」 ☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2001年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 2002年映画鑑賞メモより。簡素ですみません。 前作「うなぎ」は良くも悪しくも今村昌平の油ぎった感触、ねちっこさが控えめだった。そのおかげで大変気に入ったとも言えるのだが、同じ主演コンビを擁した本作は本来のねちっこさが蘇り、見事なまでに生と… トラックバック:0 コメント:4 2007年02月18日 続きを読むread more
映画評「西銀座駅前」 ☆☆★(5点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 2002年映画鑑賞メモより 今村昌平の第2作。 フランク永井の持ち歌をベースにした所謂歌謡映画で、永井が進行役で登場する。 頭は混濁気味だが真面目至極の薬屋店主・柳沢真一が親友の勧めで浮気などしてみようかなとほのかに思う。ある日降… トラックバック:1 コメント:0 2007年02月02日 続きを読むread more
映画評「盗まれた欲情」 ☆☆☆(6点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 今村昌平は殆ど観ているが初期の作品二、三本が抜けている。これはその一本である監督デビュー作。原作は今東光の「テント劇場」。 大学出の演劇青年・長門裕之はどさ回りの芝居一座に演出家兼雑用として働いているが、実際のところその通俗ぶりに飽き飽きして… トラックバック:1 コメント:4 2006年04月26日 続きを読むread more