テーマ:映画 か行

映画評「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・吉田康弘 ネタバレあり 「RAILWAYS」シリーズは全て観て来た。毒にも薬にもならぬ感じという表現が近い作品ばかりだが、いずれも人情を丁寧に見せて好感が持てる。3作のうちこの作品が小差ではあるも一番身に染みた。 妙齢美人・有村架純が夫の青木崇高を失い、その連れ子・…
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映画評「子どもが教えてくれたこと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年フランス映画 監督アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン ネタバレあり 難病と闘う5人の子供達の生活を捉えたドキュメンタリー。 肺高血圧症という病気を患う紅一点アンブルちゃんは背中に補助器を背負って学園芝居に打ち込み、バドミントンも上手になりたいと思っている。神経芽腫を患うカミーユ君はよ…
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映画評「ここは退屈迎えに来て」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり 山内マリコという作家の映画版は「アズミ・ハルコは行方不明」に続いて二作目。 2004年富山。高校3年の橋本愛は友人の柳ゆり菜に導かれる形で、サッカー部のキャプテンで女子の憧れの的である成田凌に思慕を寄せるが、卒業と共に上京する。片や、彼をステ…
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映画評「コントロール 洗脳殺人」

☆★(3点/10点満点中) 2018年カナダ映画 監督ロブ・W・キング ネタバレあり アメリカ・メジャー映画にB級(廉価)映画はもはや存在しない。その代わりにカナダが一見アメリカ映画っぽいお安い映画を大量に作る。そして、アメリカのメジャー映画に余りお呼びがかからなくなった大物がカナダ廉価映画に小遣い稼ぎで出演するという流れがあ…
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映画評「菊とギロチン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 2018年度瀬々敬久監督は【キネマ旬報】ベスト10で二本入賞した。8位に本年前半に見た「友罪」、2位に本作である。昨日の木下恵介の1,2位独占(1954年度)には及ばずとも、なかなかできることではない。ここ数年瀬々監督は色々なタイプの作品を作り非…
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映画評「香華」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1984年に銀座の並木座かどこかで観た。木下恵介監督が有吉佐和子の同名小説を映画化した計202分の二部作(第一部88分、第二部114分)である。映画評は二作一緒に扱う。 明治30年代から昭和30年までの流転の人生を歩まざるを得なかった女性の…
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映画評「荒野の処刑」

☆☆(4点/10点満点中) 1975年イタリア映画 監督ルチオ・フルチ ネタバレあり グロテスクなホラー映画でお馴染みのルチオ・フルチ監督の本邦劇場未公開のマカロニ・ウェスタン。と言っても、ブームがとうの昔に終わった後の1975年製作なので、相当な変化球である。 たまたまTV番組表で目に入り急遽観ることにしたが、食指を動…
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映画評「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・前田哲 ネタバレあり この映画の何が悪いかと言えば、“愛しき実話”というサブタイトルである。多くの方がそうした場合製作関係者、洋画の場合は配給会社を責めるが、実際には日本の観客にこそ問題がある。日本人は題名に内容、それも情緒的なものを求めすぎる。洋画では何と散文的な、内容…
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映画評「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・御法川修 ネタバレあり 歌川たいじというブロガー/漫画家のコミック・エッセイの映画なのだそうだ。流行を追うことに全く興味のない僕は知らなんだ。最近ぽつりぽつり作られ始めた児童虐待に絡むドラマである。 主人公たいじ(青年期:太賀)は作者自身で、母親(吉田羊)から精神的…
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映画評「ゴールデンスランバー」(2018年韓国版)

☆☆(4点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督ノ・ドンソク ネタバレあり 伊坂幸太郎の同名小説の韓国におけるリメイク。日本版は不完全なものしか観ていないので単純な比較はできないのだが、比較するまでもなく映画として出来が良くない。 宅配便の運転手カン・ドンウォンが、連絡を取って来た元バンド仲間ユン・ゲサンと会っている…
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映画評「華氏119」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督マイケル・ムーア ネタバレあり マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。相変わらず作り方が巧い。 僕は文化的には保守で、個人主義者(厳密には、反全体主義であって、個人主義のマイナス面は認めがたい)である。従って、人権は大事にしないといけないという立場であるから、…
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映画評「来る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・中島哲也 ネタバレあり 澤村伊智というホラー作家の小説「ぼぎわんが、来る」を中島哲也監督が映画化。全体としては、日本の「エクソシスト」である。 ブログで子煩悩ぶり、イクメンぶりを発揮していた秀樹(妻夫木聡)が、子供時代に知り合いの少女に言われた恐ろしい霊的存在が遂に…
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映画評「蜘蛛の巣を払う女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=ドイツ=スウェーデン合作映画 監督フェデ・アルバレス ネタバレあり ボワロー=ナルスジャックがアルセーヌ・ルパン名義でアルセーヌ・ルパンのパスティーシュを書いたようなものと思えば良いのだろうか? スティーグ・ラーソンが残した“ミレニアム”シリーズをダヴィド・ラーゲルクランツが書…
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映画評「くるみ割り人形と秘密の王国」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ラッセ・ハルストレム、ジョー・ジョンストン ネタバレあり E・T・A・ホフマン(独)の童話をアレクサンドル・デュマ(仏)の翻案を経てピョートル・チャイコフスキー(露)がバレエ音楽をつけたバレエをベースにかなり自由に創作されたファンタジー。決してホフマンの童話の映画化でも…
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映画評「荒野の決闘」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり 「駅馬車」(1939年)と並ぶジョン・フォードの西部劇の傑作である。  4回目くらいだが、この四半世紀観ていなかった。今更ながら、どこまでも美しい。お話は図式通りで、何と言うこともないと言って間違いないのだが、だからこそこの詩的な…
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映画評「ゲーム・ナイト」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョナサン・ゴールドスタイン、ジョン・フランシス・デイリー ネタバレあり 今世紀に入って目立つようになった女優の中ではミシェル・ウィリアムズが一番のご贔屓だが、レイチェル・マクアダムズも良い。そんなわけで観たが、本邦劇場未公開作だった。実際彼女を見るのが一番楽しい映画と…
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映画評「キューポラのある街」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・浦山桐郎 ネタバレあり キューポラというのは鋳物工場の溶解炉のことで、日本では主に埼玉県川口市のそれを指すらしい。つまり、本作は1960年頃の川口市が舞台である。原作は早船ちよ。 ジュン(吉永小百合)は高校受験を控えた中学三年生で、昔気質の鋳物職人である父親(東野…
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映画評「グッバイガール」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1977年アメリカ映画 監督ハーバート・ロス ネタバレあり この頃監督のハーバート・ロスは絶好調で同じ年に「愛と喝采の日々」を撮り、前年には「シャーロック・ホームズの素敵な挑戦」という優れたホームズのパスティーシュも作っている。本作はまた脚本を書いた劇作家ニール・サイモンの代表作でもあろう。 …
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映画評「ガンジスに還る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年インド映画 監督シュバシシュ・ブティアニー ネタバレあり 小津安二郎と河瀬直美が結婚してできた息子が映画を作るとこんな感じになるのではないか、と変なことを考えた。これも変則的な幻想映画館か。 母親に呼ばれて家に帰っていく少年時代の自分を夢に見るようになった老人ダヤ(ラリット・ベヘル…
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映画評「クワイエット・プレイス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョン・クラシンスキー ネタバレあり 廃墟となって品物だけが残された店。その中で家族と思われる5人の男女が手が足音を立てぬよう歩き、話で会話をしている。何事なのか。やがて店や家々に貼られている新聞や張り紙により、隕石と共に地球に辿り着いた視覚のないエイリアンが音を頼りに…
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映画評「輝ける人生」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督リチャード・ロンクレイン ネタバレあり 年を取り、死ぬこともたまに考えるようになったから、老人たちを主題にした作品には、出来栄え以上に心が動かされてしまう。7月に観た邦画「体操しようよ」は映画としては可もなく不可もない程度であったが、相当甘くなってしまったし、本作はそ…
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映画評「告白小説、その結末」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ポーランド=ベルギー合作映画 監督ロマン・ポランスキー ネタバレあり ロマン・ポランスキー84歳の新作である。 母親の自殺をテーマにした実話小説が成功して一躍人気作家になったエマニュエル・セニエがスランプに陥る。熱烈なファンという女性エヴァ・グリーンと交流を続けた末に彼女…
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映画評「ゲット・アウト」 

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ジョーダン・ピール ネタバレあり 一週間前に観た「ヘレディタリー/継承」がそうだったように、ホラー映画は新人の監督デビューに向いているらしい。終盤まで閉鎖的コミュニティの恐怖劇と思わせる本作も、ジョーダン・ピールという黒人監督のデビュー作に当たる。 筋骨逞しい黒人…
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映画評「ゴースト・ストーリーズ~英国幽霊奇談~」

☆☆(4点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督ジェレミー・ダイスン、アンディ・ナイマン 重要なネタバレあり。鑑賞予定の方は読まない方が無難。 邦題が少し面白そうな雰囲気を醸し出していること、舞台の映画化ということに興味を覚えて観てみる。 英国版大槻教授ことグッドマン教授(アンディ・ナイマン)がインチキ超常現象を…
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映画評「コーヒーが冷めないうちに」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・塚原あゆ子 ネタバレあり 昔は時間を移動すれば何でもタイムスリップものとかタイムトラベルものとか言ったが、現在では昔の自分と会うことのない本作のようなタイプはタイムリープものと言うことが多くなったらしい。 本作の仕掛けは、純喫茶の一つの椅子が一種のタイムマシンである…
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映画評「この空の花 長岡花火物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2012年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦の作品は殆ど観て来たのだが、近作はWOWOWに登場しないこともあって、見られずにいた。今回WOWOWは「花筐/HANAGATAMI」の初放映に合わせて全6作の特集を組んだ。初期の3本と、戦争三部作と言われる近作3本である。できれば、もっと…
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映画評「この世界の片隅に」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・片渕須直 ネタバレあり こうの史代という漫画家のコミックを、片渕須直がアニメ映画化した。個人的に高く評価した「マイマイ新子と千年の魔法」の監督だ。レベルは高かったのに鑑賞された方が少なくキネマ旬報でも殆ど無視された作品だが、こちらは早めに評判になってキネ旬で1位になっ…
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映画評「勝手にしやがれ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年フランス映画 監督ジャン=リュック・ゴダール ネタバレあり 映画界では無軌道な若者を描いた作品が多く新しい潮流を生み出した。本作やルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」(1957年)がヌーヴェル・ヴァーグを、「俺たちに明日はない」(1967年)がアメリカン・ニュー・シネマを。  しか…
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映画評「累ーかさねー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・佐藤祐市 ネタバレあり 松浦だるまという漫画家のコミックの映画化であるそうだが、作者はちょっとした文芸ファンのようですな。「累」というのは実は日本の怪談の定番で、本作とは直接関係はないものの、明らかに関連性はある。関連性に触れる前に少し梗概をば。 12年前に亡くなっ…
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映画評「クレイジー・リッチ!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・M・チュー ネタバレあり 「クレイジー・リッチ!」という題名なのに、本来“金持ち”の意味などない“セレブ”という単語をわざわざ使って内容を紹介するAllcinema解説者の言葉に対する意識の低さに恐れ入る。TVを見ても一分間に一度くらい正しくないと僕が思う日本語…
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