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映画評「カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=マレーシヤ=ポルトガル合作映画 監督リチャード・スタンリー ネタバレあり 高校時代に幻想文学の作家H・P・ラブクラフトを知ったが、結局未だに読んでいない。ロアルド・ダール、フリオ・コルタサル、スティーヴン・キングなどと並んで文学好きの映画ファンなら読みそうな作家で、先日も拙ブロ…
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映画評「グッドバイ~噓からはじまる人生喜劇~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・成島出 ネタバレあり 太宰治最後の小説の映画化だが、序盤のうちに未完に終わったので、映画作者が色々と加えられるというメリットがある。それを生かせるかどうかは映画人の腕次第。とは言っても、本作には、その遺作から作り上げられたケラリーノ・サンドロヴィッチの戯曲があると言ってお…
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映画評「月曜日のユカ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり ブログを始める何年か前に観ている。 Allcinemaにあるコメントの通り、「狂った果実」(1956年)でヌーヴェル・ヴァーグに影響を与えたとあれる中平康監督が、成熟したヌーヴェル・ヴァーグから逆輸入したような感覚が爆発、大いに楽しめる。原作…
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映画評「記憶屋 あなたを忘れない」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・平川雄一朗 ネタバレあり 織守(おりがみ)きょうやという作家によるホラー小説の映画化であるが、映画版はホラーの印象はなく、ファンタジーを仕込んだ青春映画の趣きである。 プロポーズした恋人・杏子(蓮佛美沙子)にすっかり忘れられてしまった広島出身の大学生・遼一(山田涼介)…
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映画評「河」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1952年フランス=インド=アメリカ=イギリス合作映画 監督ジャン・ルノワール ネタバレあり 正確には憶えていないが、初めて観たのは30年以上前である。  英国の閨秀作家ルーマー・ゴッデンが英国統治時代のインドを舞台に書いた自伝的小説をインドで映画化したもので、 Allcinema の諸氏が…
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映画評「五人の斥候兵」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1938年日本映画 監督・田坂具隆 ネタバレあり 1938年の戦意発揚映画である。しかし、太平洋戦争開戦前でまだ映画作家も言いたいことがある程度言え、この作品からその思いは伝わって来る。単なる戦意発揚映画とこき下ろしてはなるまい。 本作は我が家のライブラリーにあるが、ビデオなので、大分マシ…
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映画評「恐竜が教えてくれたこと」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年オランダ=ドイツ合作映画 監督ステーフェン・ワウテルロウト ネタバレあり アンナ・ウォルツという英国の女流児童文学者の作品のオランダでの映画化。 オランダ北部の島に家族とバカンスにやって来た11歳の少年サム(ソニー・コープス・ファン・ウッテレン)が、地元の風変わりな同じ年頃の少女テ…
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映画評「下女」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年韓国映画 監督キム・ギヨン ネタバレあり 僕が1970年頃映画を本格的に観始めて以来1986年の「桑の葉」まで韓国映画が正式に日本に輸入された記憶がない(それ以前のことは解らない)。「桑の葉」は官能映画で、一般的な映画は1999年の「八月のクリスマス」「シュリ」辺りまで待つことになる。…
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映画評「黒い賭博師 悪魔の左手」

☆☆★(5点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 「誘惑」が中平康のテクニックが存分に観られて楽しかったので、またプライムビデオでの無償鑑賞でござる。  中平監督はシリーズ(氷室浩次シリーズ?)第6作その名も「黒い賭博師」を撮っていて、007やビリー・ワイルダーをムード的に引用してなかなか面白かっ…
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映画評「風をつかまえた少年」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年イギリス=マラウィ合作映画 監督キウェテル・イジョフォー ネタバレあり 相変わらず実話ものが多い。しかし、本作は、アフリカの小国マラウィが舞台なのが興味深く、監督が男優キウェテル・イジョフォーの初監督作というのが注目に値する。 2001年マラウィは旱魃に襲われる。  14歳くら…
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映画評「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年フランス=ベルギー合作映画 監督レジス・ロワンサル 重要なネタバレあり。ご注意願います。 本好きで翻訳家を目指したことがある。小説の類の翻訳は極めて狭き門で挫折したので、その意味でも興味を惹かれて観たが、WOWOW【W座からの招待状】の案内人・小山薫堂氏ほどには感心できない。  ダン・…
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映画評「黒い司法 0%からの奇跡」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり ブライアン・スティーヴンスンという黒人弁護士が自分の活動を記したノンフィクションの映画化。第二の「アラバマ物語」(1963年)と言うべき内容で、若き日の著者が主人公である。 1980年代後半から90年代半ばくらい。…
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映画評「コレヒドール戦記」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1945年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり 中学の時に地上波(当時は地上波しかなかったわけだが)のゴールデン・タイムに放映された際は観ず終い。それから半世紀近く経ってやっと観たが、ジョン・フォードの戦争映画の中でも高品位の作品と感心させられた。 映画が作られたのは太平洋戦争…
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映画評「カイジ ファイナルゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・佐藤東弥 ネタバレあり “カイジ”という名前は知っているので、すっかり旧二作を観た気になっていたが、どうも最終作と言われる本作がシリーズ初見らしい。 2020年の東京オリンピックが終了して景気が冷え込んで(恐らく国の借金が問題になって円が暴落し)ハイパー・インフレが…
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映画評「過去を逃れて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督ジャック・ターナー ネタバレあり 日本では劇場未公開に終った有名なフィルム・ノワールで、監督はジャック・ターナーことジャック・トゥルヌール。  ターナーは代表作たる本作や「キャット・ピープル」(1942年)が日本ではお蔵入り(TV放映とビデオ化あり)した、ある意味不…
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映画評「家族にサルーテ! イスキア島は大騒動」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イタリア映画 監督ガブリエレ・ムッチーノ ネタバレあり 昔はこういうイタリアの家族映画も日本でそれなりにヒットしたものだが、最近は若者に傾く日本映画が当たり、さもなくばスペクタクルな米英のメジャー映画がヒットするだけ。映画興行界が比較的若い年齢層にターゲットを絞っている為、欧州のドラマ映…
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映画評「恋人たち」(2015年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・橋口亮輔 ネタバレあり 【キネマ旬報】の批評家選出で2015年度ベスト1に選ばれた橋口亮輔監督の群像劇。気になっていたが、何故かここまで出て来なかった。  橋口監督の作品は「ニ十才の微熱」(1993年)と「ハッシュ!」(2001年)を観たことがあるが、前者は苦手な男性…
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映画評「間諜」

☆☆★(5点/10点満点中) 1937年イギリス映画 鑑賞ヴィクター・サヴィル ネタバレあり 1931年にマレーネ・ディートリッヒ主演で「間諜X27」、グレタ・ガルボ主演で「マタ・ハリ」という戦争絡みのスパイ映画が相次いで作られたのは、やはり将来のドイツとの闘いを意識していたのではないかと想像する。31年はまだナチスの勢力が確…
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映画評「カーライル ニューヨークが恋したホテル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督マシュー・ミーレー ネタバレあり インタヴュー形式のドキュメンタリーはどうも千篇一律で面白味を欠く。本作もその印象を否めないが、総合的に楽しい映画である。 まずセレブの顔触れの凄さ。日本ではすっかりセレブは金持ちと同義語になってしまったが、白金台のマダムが亡くなっ…
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映画評「愚行録」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・石川慶 ネタバレあり 貫井徳郎という作家の同名ミステリー小説の映画化。先日の「影踏み」と違ってミスリードが上手く行っている。石川慶監督の長編デビュー作に当たるらしい。 週刊誌記者・田中武志(妻夫木聡)は、妹・光子(満島ひかり)が父なし子を弱らせた虐待の罪で拘置され…
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映画評「影踏み」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・篠原哲雄 ネタバレあり 放映された作品は全て観ることにしているWOWOW【W座からの招待状】の作品ということに加え、原作者がわが群馬県には縁のある横山秀夫であるからには観ないわけにはいかない。ロケも群馬県。 忍び込みを専門とする窃盗犯=ノビ師というらしい=真壁修一(…
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映画評「ゴッドファーザー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年アメリカ映画 監督フランシス・フォード・コッポラ ネタバレあり 「ゴッドファーザー」と「パルプ・フィクション」は世評と僕の評価が乖離している為(また上映時間が長い為)に取り上げて来なかったのだが、評価と好悪は別で、本作は実は相当好きな作品である。評価においても「パルプ・フィクション」よ…
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映画評「帰れない二人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年中国=フランス合作映画 監督ジャ・ジャンクー ネタバレあり ジャ・ジャンクーは最初の頃長回しが鼻につく、と言おうか、退屈に過ぎなかったが、2007年の「長江哀歌」からぐっと進境を見せた。登場人物の心情の画面への沈潜がひしひしと感じられるようになったのだ。相変わらず大衆的な意味で面白いと…
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映画評「クリード 炎の宿敵」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スティーヴン・ケイプル・ジュニア ネタバレあり 「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品の第2弾。まだ作られそうな気もする。 かのシリーズ第4作「ロッキー4/炎の友情」は、かつてのライバルでその後友人となったアポロを死に至らしめたソ連のイヴァン・ドラゴ(ドルフ・ランド…
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映画評「カツベン!」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・周防正行 ネタバレあり NHKの“朝の連続テレビ小説”のような展開ぶりだが、脚本の完成度は非常に高い。周防正行監督得意分野のドタバタ喜劇で、活動弁士を主題にした映画ファンには誠に嬉しい作品である。 お話の始まりは1915年。12歳くらいの少年俊太郎と梅子が活動写真…
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映画評「ガーンジー島の読書会の秘密」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督マイク・ニューウェル ネタバレあり マイク・ニューウェルという監督はちょっとした良い作品を幾つか発表しているが、この作品は英国風味が非常に高く、彼の作品の中で僕は一番買いたい。 ガーンジー島というのは、イギリス海峡のかなりフランス寄りにあ…
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映画評「5時から7時までのクレオ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年フランス=イタリア合作映画 監督アニェス・ヴァルダ ネタバレあり 新作に観るべきものがなく始めた再鑑賞シリーズ第一弾はアニェス・ヴァルダのこの初期作品。「幸福」(1964年)と並ぶ代表作であろう。 午後5時。美人シャンソン歌手クレオ(コリンヌ・マルシャン)は、2時間後に聞く予定の…
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映画評「キラー・インサイド・ミー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年イギリス=アメリカ=スウェーデン=カナダ合作映画 監督マイケル・ウィンターボトム ネタバレあり 10年前の旧作に属するが、一時に比べると映画の変化の進行が遅くなっているのか、10年前の作品という印象を全く受けない。何故か見落としていたが、今回監督としてマイケル・ウィンターボトムの名前に気…
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映画評「決算!忠臣蔵」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中村義洋 ネタバレあり 「忠臣蔵」の基本を知らない人は見ても仕方があるまい。喜劇仕立てで比較的若い人に向けて作ったのかもしれないが、「忠臣蔵」を碌に知らない彼らにはつまらないにちがいない。 原作に相当するのは、山本博文氏の著書である。無数に関係文献があるのでどれがと…
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映画評「幸福路のチー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年台湾映画 監督ソン・シンイン ネタバレあり 今まで観たことがない台湾製アニメということで、日本製アニメの影響があるのではないかと予想しつつ、実に興味津々に観始めた。その予想は当たらずと雖も遠からずで、キャラクターの造作(ぞうさく)は初期(1960年前後)の東映アニメに近い感じ。また、本作…
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