テーマ:映画 か行

映画評「黒い司法 0%からの奇跡」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2019年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり ブライアン・スティーヴンスンという黒人弁護士が自分の活動を記したノンフィクションの映画化。第二の「アラバマ物語」(1963年)と言うべき内容で、若き日の著者が主人公である。 1980年代後半から90年代半ばくらい。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「コレヒドール戦記」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1945年アメリカ映画 監督ジョン・フォード ネタバレあり 中学の時に地上波(当時は地上波しかなかったわけだが)のゴールデン・タイムに放映された際は観ず終い。それから半世紀近く経ってやっと観たが、ジョン・フォードの戦争映画の中でも高品位の作品と感心させられた。 映画が作られたのは太平洋戦争…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「カイジ ファイナルゲーム」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・佐藤東弥 ネタバレあり “カイジ”という名前は知っているので、すっかり旧二作を観た気になっていたが、どうも最終作と言われる本作がシリーズ初見らしい。 2020年の東京オリンピックが終了して景気が冷え込んで(恐らく国の借金が問題になって円が暴落し)ハイパー・インフレが…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「過去を逃れて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督ジャック・ターナー ネタバレあり 日本では劇場未公開に終った有名なフィルム・ノワールで、監督はジャック・ターナーことジャック・トゥルヌール。  ターナーは代表作たる本作や「キャット・ピープル」(1942年)が日本ではお蔵入り(TV放映とビデオ化あり)した、ある意味不…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

映画評「家族にサルーテ! イスキア島は大騒動」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年イタリア映画 監督ガブリエレ・ムッチーノ ネタバレあり 昔はこういうイタリアの家族映画も日本でそれなりにヒットしたものだが、最近は若者に傾く日本映画が当たり、さもなくばスペクタクルな米英のメジャー映画がヒットするだけ。映画興行界が比較的若い年齢層にターゲットを絞っている為、欧州のドラマ映…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「恋人たち」(2015年)

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・橋口亮輔 ネタバレあり 【キネマ旬報】の批評家選出で2015年度ベスト1に選ばれた橋口亮輔監督の群像劇。気になっていたが、何故かここまで出て来なかった。  橋口監督の作品は「ニ十才の微熱」(1993年)と「ハッシュ!」(2001年)を観たことがあるが、前者は苦手な男性…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「間諜」

☆☆★(5点/10点満点中) 1937年イギリス映画 鑑賞ヴィクター・サヴィル ネタバレあり 1931年にマレーネ・ディートリッヒ主演で「間諜X27」、グレタ・ガルボ主演で「マタ・ハリ」という戦争絡みのスパイ映画が相次いで作られたのは、やはり将来のドイツとの闘いを意識していたのではないかと想像する。31年はまだナチスの勢力が確…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「カーライル ニューヨークが恋したホテル」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督マシュー・ミーレー ネタバレあり インタヴュー形式のドキュメンタリーはどうも千篇一律で面白味を欠く。本作もその印象を否めないが、総合的に楽しい映画である。 まずセレブの顔触れの凄さ。日本ではすっかりセレブは金持ちと同義語になってしまったが、白金台のマダムが亡くなっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「愚行録」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・石川慶 ネタバレあり 貫井徳郎という作家の同名ミステリー小説の映画化。先日の「影踏み」と違ってミスリードが上手く行っている。石川慶監督の長編デビュー作に当たるらしい。 週刊誌記者・田中武志(妻夫木聡)は、妹・光子(満島ひかり)が父なし子を弱らせた虐待の罪で拘置され…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「影踏み」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・篠原哲雄 ネタバレあり 放映された作品は全て観ることにしているWOWOW【W座からの招待状】の作品ということに加え、原作者がわが群馬県には縁のある横山秀夫であるからには観ないわけにはいかない。ロケも群馬県。 忍び込みを専門とする窃盗犯=ノビ師というらしい=真壁修一(…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ゴッドファーザー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年アメリカ映画 監督フランシス・フォード・コッポラ ネタバレあり 「ゴッドファーザー」と「パルプ・フィクション」は世評と僕の評価が乖離している為(また上映時間が長い為)に取り上げて来なかったのだが、評価と好悪は別で、本作は実は相当好きな作品である。評価においても「パルプ・フィクション」よ…
トラックバック:0
コメント:14

続きを読むread more

映画評「帰れない二人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年中国=フランス合作映画 監督ジャ・ジャンクー ネタバレあり ジャ・ジャンクーは最初の頃長回しが鼻につく、と言おうか、退屈に過ぎなかったが、2007年の「長江哀歌」からぐっと進境を見せた。登場人物の心情の画面への沈潜がひしひしと感じられるようになったのだ。相変わらず大衆的な意味で面白いと…
トラックバック:0
コメント:6

続きを読むread more

映画評「クリード 炎の宿敵」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督スティーヴン・ケイプル・ジュニア ネタバレあり 「ロッキー」シリーズのスピンオフ作品の第2弾。まだ作られそうな気もする。 かのシリーズ第4作「ロッキー4/炎の友情」は、かつてのライバルでその後友人となったアポロを死に至らしめたソ連のイヴァン・ドラゴ(ドルフ・ランド…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「カツベン!」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・周防正行 ネタバレあり NHKの“朝の連続テレビ小説”のような展開ぶりだが、脚本の完成度は非常に高い。周防正行監督得意分野のドタバタ喜劇で、活動弁士を主題にした映画ファンには誠に嬉しい作品である。 お話の始まりは1915年。12歳くらいの少年俊太郎と梅子が活動写真…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ガーンジー島の読書会の秘密」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年イギリス=フランス=アメリカ合作映画 監督マイク・ニューウェル ネタバレあり マイク・ニューウェルという監督はちょっとした良い作品を幾つか発表しているが、この作品は英国風味が非常に高く、彼の作品の中で僕は一番買いたい。 ガーンジー島というのは、イギリス海峡のかなりフランス寄りにあ…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「5時から7時までのクレオ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1962年フランス=イタリア合作映画 監督アニェス・ヴァルダ ネタバレあり 新作に観るべきものがなく始めた再鑑賞シリーズ第一弾はアニェス・ヴァルダのこの初期作品。「幸福」(1964年)と並ぶ代表作であろう。 午後5時。美人シャンソン歌手クレオ(コリンヌ・マルシャン)は、2時間後に聞く予定の…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「キラー・インサイド・ミー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年イギリス=アメリカ=スウェーデン=カナダ合作映画 監督マイケル・ウィンターボトム ネタバレあり 10年前の旧作に属するが、一時に比べると映画の変化の進行が遅くなっているのか、10年前の作品という印象を全く受けない。何故か見落としていたが、今回監督としてマイケル・ウィンターボトムの名前に気…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「決算!忠臣蔵」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・中村義洋 ネタバレあり 「忠臣蔵」の基本を知らない人は見ても仕方があるまい。喜劇仕立てで比較的若い人に向けて作ったのかもしれないが、「忠臣蔵」を碌に知らない彼らにはつまらないにちがいない。 原作に相当するのは、山本博文氏の著書である。無数に関係文献があるのでどれがと…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「幸福路のチー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年台湾映画 監督ソン・シンイン ネタバレあり 今まで観たことがない台湾製アニメということで、日本製アニメの影響があるのではないかと予想しつつ、実に興味津々に観始めた。その予想は当たらずと雖も遠からずで、キャラクターの造作(ぞうさく)は初期(1960年前後)の東映アニメに近い感じ。また、本作…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「グリンチ」(2018年版)

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=フランス=日本合作映画 監督ヤーロウ・チェイニー、スコット・モシャー ネタバレあり DR.スースの児童文学の再映画化はアニメ版。 リメイクなり再映画化するのは四半世紀くらいが丁度良いと思っている。前回のジム・キャリー主演の実写版からおよそ18年後に本作が出たのは、僕のよう…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「海軍特別年少兵」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・今井正 ネタバレあり 東宝8・15シリーズ第7作(最終作)。 1970年代に一度観て、登場人物と同年代だった僕は義憤を禁じ得ず、同時に生まれるのが30年遅くて良かったと安堵の溜息をついたものである。 昭和20年2月の硫黄島。戦闘が一段落し見回っていた米兵たち…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「荒野にて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督アンドリュー・ヘイ ネタバレあり ウィリー・ブローティンなる作家の映画化ということだが、後半の正統的なロード・ムービーぶりが気に入った。 不倫相手の暴力夫に襲われて父親を失った15歳の少年チャーリー(チャーリー・プラマー)が、その直前から手伝っていた厩舎に寝泊ま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「クロール-狂暴領域-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年アメリカ=カナダ=セルビア合作映画 監督アレクサンドル・アジャ ネタバレあり WOWOWは韓国サスペンス特集とか、ホラー映画特集と銘打って放映するのだが、僕には逆効果で、単独でやってくれれば観るのもあるだろうに、特集で組まれるとassorted(詰め合わせ)のように感じられて特集自体を無…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ガラスの城の約束」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督デスティン・ダニエル・クレットン ネタバレあり 一家を挙げてヒッピー生活を続け、学校に行かせない子供達には夫婦が勉強を教えるという家族の絆について描いた「はじまりへの旅」(2016年)というアメリカ映画に結構似ている。 こちらの夫婦は、理系の父親レックス(ウッディ…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「クリスタル殺人事件」

☆☆★(5点/10点満点中) 1980年イギリス映画 監督ガイ・ハミルトン ネタバレあり アガサ・クリスティーのミス・マープルものの映画化で、40年ほど前に映画館で観た、但し二番館(名画座)で。  この映画を再鑑賞する前提で、原作に当たるクリスティーの小説「鏡は横にひび割れて」を読み、読了後早速数年前にNHK-BSで録画した…
トラックバック:0
コメント:12

続きを読むread more

映画評「恋の凱歌」(1933年)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1933年アメリカ映画 監督ルーベン・マムーリアン ネタバレあり 戦前日本を含め世界的に人気のあったドイツの作家ヘルマン・ズーデルマン(最近はズーダーマンの表記が多い)の小説の何度目かの映画化だが、当時の映画ファンにおかれてはマレーネ・ディートリッヒが、ジョゼフ・フォン・スタンバーグ以外の監督作…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「悲しみよこんにちは」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1958年アメリカ=イギリス合作映画 監督オットー・プレミンジャー ネタバレあり 半世紀前僕が新潮文庫や角川文庫で内外の小説を読み漁っていた頃、日本の石坂洋次郎とフランスのフランソワーズ・サガンは大人気で、大量に文庫化されていた(が、僕は読まなかった)。それから数十年が過ぎ、そろそろこの手の作品も…
トラックバック:0
コメント:12

続きを読むread more

映画評「記憶にございません!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・三谷幸喜 ネタバレあり 政治風刺映画は英米映画が得意とするところで、日本映画では余り作られて来なかった。そこに切り込んだ意欲を一応買っておきたい。 “記憶にございません” という措辞は疑獄の証言等で使われる常套句で、必ずしも政治における言葉ではないが、三谷幸喜の新作…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「軍旗はためく下に」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1972年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 百田尚樹の「永遠の0」は本作の原作である結城昌治の同名小説を、最近の若者風に言えば、パクったと思われる。少なくとも読んでいると思う。主題は120度くらい違うが、ミステリー趣向の構成は相当似ている。 終戦から26年後の昭和46(1971)年…
トラックバック:0
コメント:18

続きを読むread more

映画評「空母いぶき」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・若松節朗 ネタバレあり 昨年の今頃、本作で総理大臣を演じる佐藤浩市の総理大臣に関する発言に安倍政権支持層の右派一部がかみついたが、彼は別に安倍批判をしたとは感じられなかった。確か彼は、総理大臣というのは大変な仕事である、という主旨を発言しただけと記憶する。いずれにしても、…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more