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映画評「コーヒーが冷めないうちに」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・塚原あゆ子 ネタバレあり 昔は時間を移動すれば何でもタイムスリップものとかタイムトラベルものとか言ったが、現在では昔の自分と会うことのない本作のようなタイプはタイムリープものと言うことが多くなったらしい。 本作の仕掛けは、純喫茶の一つの椅子が一種のタイムマシンである…
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映画評「この空の花 長岡花火物語」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2012年日本映画 監督・大林宣彦 ネタバレあり 大林宣彦の作品は殆ど観て来たのだが、近作はWOWOWに登場しないこともあって、見られずにいた。今回WOWOWは「花筐/HANAGATAMI」の初放映に合わせて全6作の特集を組んだ。初期の3本と、戦争三部作と言われる近作3本である。できれば、もっと…
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映画評「この世界の片隅に」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・片渕須直 ネタバレあり こうの史代という漫画家のコミックを、片渕須直がアニメ映画化した。個人的に高く評価した「マイマイ新子と千年の魔法」の監督だ。レベルは高かったのに鑑賞された方が少なくキネマ旬報でも殆ど無視された作品だが、こちらは早めに評判になってキネ旬で1位になっ…
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映画評「勝手にしやがれ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1959年フランス映画 監督ジャン=リュック・ゴダール ネタバレあり 映画界では無軌道な若者を描いた作品が多く新しい潮流を生み出した。本作やルイ・マル監督「死刑台のエレベーター」(1957年)がヌーヴェル・ヴァーグを、「俺たちに明日はない」(1967年)がアメリカン・ニュー・シネマを。  しか…
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映画評「累ーかさねー」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・佐藤祐市 ネタバレあり 松浦だるまという漫画家のコミックの映画化であるそうだが、作者はちょっとした文芸ファンのようですな。「累」というのは実は日本の怪談の定番で、本作とは直接関係はないものの、明らかに関連性はある。関連性に触れる前に少し梗概をば。 12年前に亡くなっ…
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映画評「クレイジー・リッチ!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジョン・M・チュー ネタバレあり 「クレイジー・リッチ!」という題名なのに、本来“金持ち”の意味などない“セレブ”という単語をわざわざ使って内容を紹介するAllcinema解説者の言葉に対する意識の低さに恐れ入る。TVを見ても一分間に一度くらい正しくないと僕が思う日本語…
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映画評「キートン将軍」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1926年アメリカ映画 監督バスター・キートン、クライド・ブラックマン ネタバレあり Allcinemaにおける本作の上映時間は106分だが、75分が正式であると思う。サイレント映画の上映時間は実際より長く表記されることが多い。アルフレッド・ヒッチコックの作品でもそういう現象が見られる。サイレ…
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映画評「影の軍隊」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1969年フランス=イタリア合作映画 監督ジャン=ピエール・メルヴィル ネタバレあり 個人的に、ジャン=ピエール・メルヴィルの最高傑作はデビュー作「海の沈黙」(1947年)と思い、秀作という以上に好きな作品は「サムライ」(1967年)である。本作は知名度こそ「サムライ」「仁義」(1970年)に劣…
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映画評「検察側の罪人」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・原田眞人 ネタバレあり アガサ・クリスティー「検察側の証人」の題名をもじった雫井修介のミステリーを原田眞人が映画化。 70代の金持ち夫婦が殺される。夫婦が金を貸していた人物たちに容疑者が絞られていく。担当検事は木村拓哉で、新人検事の二宮和也と立会事務官・吉高由里子が…
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映画評「グッバイ・ゴダール!」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年フランス=ミャンマー合作映画 監督ミシェル・アザナヴィシウス ネタバレあり 「グッバイ、レーニン!」を意識したように感じられる邦題。 ゴダールというのは勿論映画監督ジャン=リュック・ゴダールのことで、19歳の時に37歳の彼と結婚した女優アンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝を映画化した作品…
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映画評「五人の軍隊」

☆☆★(5点/10点満点中) 1969年イタリア映画 監督ドン・テイラー ネタバレあり 中学生か高校生くらいの時にTVでやっていた。しかし、内容の記憶が全くないので観なかったのだろう。 イタリア製だからマカロニ・ウェスタンだが、監督はアメリカの俳優出身ドン・テイラーで、主要な出演者もニーノ・カステルヌオーヴォ一人以外は外…
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映画評「禁じられた遊び」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1952年フランス映画 監督ルネ・クレマン ネタバレあり 好きなフランス人監督を3人挙げろと言われれば、ジュリアン・デュヴィヴィエ、ルネ・クレマン、フランソワ・トリュフォーを挙げる。興味深いことに、前二者は最後の一人トリュフォーに非難されたのである。後年トリュフォーは過ちを認めたそうであるが…
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映画評「ゴッホ 最期の手紙」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス=ポーランド=アメリカ=スイス=オランダ合作映画 監督ドロタ・コビエラ、ヒュー・ウェルチマン ネタバレあり 日本ではヴィンセント・ヴァン・ゴッホと表記することが多いが、本来の発音はフィンセント・ファン・ゴッホ。 そのゴッホの伝記的アニメであるが、作り方が少々変わっている。…
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映画評「50回目のファーストキス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・福田雄一 ネタバレあり 21世紀になり俄かに記憶障害者を扱った作品が増え、そのロマンティック・コメディー版の嚆矢となったのが2004年製作の「50回目のファースト・キス」である。 本作は日本での正式なリメイクで、舞台も同じくハワイ。  主人公アダム・サンドラーの役…
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映画評「汚れなき悪戯」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1955年スペイン映画 監督ラディスラオ・バホダ ネタバレあり 僕が高く評価している「A・I」(2001年)を語る時童話「ピノキオ」共々この作品は欠かせない。ところが、「A・I」を観てからは初めての鑑賞なのである。 ある村の修道院に生まれたばかりの赤ん坊が捨てられているのを僧侶が発見する…
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映画評「黒い箱のアリス」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年スペイン映画 監督サドラック・ゴンサレス=ペレヨン ネタバレあり <未体験ゾーンの映画たち2018>にかかった一本なので、本ブログでは本邦劇場未公開扱い。最近こういうのが多いデス。そういうのを除くと、近年WOWOWが傾注しているせいで日本映画ばかりになってしまう。 SFホラーである…
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映画評「怪盗グルーのミニオン大脱走」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督カイル・バルダ、ピエール・コフィン ネタバレあり スピンオフ「ミニオンズ」を含めてシリーズ全てを観てきたが、今回が一番面白くない。 第一作で可愛い三姉妹を養女に迎えて悪人稼業をリタイアしたグルー(声:スティーヴ・カレル)が前回意気投合した女性エージェントのルーシー…
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映画評「ゲティ家の身代金」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年アメリカ=イタリア=イギリス合作映画 監督リドリー・スコット ネタバレあり 吝嗇家(=けち)と言えば、草履を減らさないように歩く場所も選ぶ江戸時代の商人を描いた「大阪物語」(1957年)を思い出す。こちらの実在した石油王ジョン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)も負けずとも劣ら…
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映画評「教誨師」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・左向大 ネタバレあり 従姉の長男が刑務官をしているが、死刑のある刑務所(厳密には死刑囚は刑務所ではなく死刑設備のある拘置所に収容されている)に勤めているかどうかは知らない。  本作は、そうした刑務官の仕事を主題にした「休暇」で脚色を担当した左向大が自らのオリジナル脚本…
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映画評「空海-KU‐KAI-美しき王妃の謎」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年中国=日本合作映画 監督チェン・カイコー(陳凱歌) ネタバレあり 夢枕獏の伝奇ミステリー「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」を映画化した、中日合作(監督が中国の陳凱歌なのでこう書いておく)の超大作であるが、興行収入も評価も日本では伸び悩んだらしい。中国・日本の歴史を知らない人が観ても、或いはそ…
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映画評「カメラを止めるな!」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・上田慎一郎 ネタバレあり 昨年の秋に話題になったインディ作品。地上波放送(日本テレビ)だが、スタジオジブリ作品同様に完全ノーカット(CMによる中断はある)なので観る。詳細は後述するが、これはアイデアの勝利だ。 再現ドラマなどの演出を担当している濱津隆之が、TVのプ…
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映画評「5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年ドイツ映画 監督マルク・ローテムント ネタバレあり “幸福”や“奇跡”といった単語に惹かれる人もいらっしゃるのだろうが、僕は寧ろ萎える。まして説明的なサブタイトルも付いている。邦題への批判が真摯な映画ファンの間に多いものの、タイトルに内容と情緒を求めたがる平均的日本人の精神性を変えないと…
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映画評「君の名前で僕を呼んで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年イタリア=フランス=ブラジル=ドイツ=アメリカ=オランダ=タイ合作映画 監督ルカ・グァダニーノ ネタバレあり 1983年の北イタリア。アメリカの大学教授一家が夏休みを過ごすため例年の通りそこに所有する別荘を訪れる。ギリシャとローマの考古学を専門とする父親(マイケル・スタールバーグ)は毎年…
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映画評「間諜X27」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1931年アメリカ映画 監督ジョセフ・フォン・スタンバーグ ネタバレあり ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とマレーネ・ディートリッヒが組んだ作品は見事な作品ばかりで、最初の二本「嘆きの天使」と「モロッコ」は既に取り上げた。  本作を初めて観たのは高校生の時で、NHK教育の“世界名画劇場”…
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映画評「心と体と」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年ハンガリー映画 監督イルディコー・エニェディ ネタバレあり ベルリン映画祭金熊賞(最高賞)を受賞したハンガリー映画。 首都ブダペストの食肉処理場の臨時品質検査官として、アスペルガー症候群と思われる状態を示す美人アレクサンドラ・ボルベーイが赴任する。財務部長ゲーザ・モルチャーニは部…
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映画評「孤狼の血」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 終戦後の暴力団の抗争を扱った実話もの「仁義なき戦い」(1972年)へのオマージュに満ち満ちたバブル期版で、柚月裕子の同名小説の映画化。監督は白石和彌。 広島県は呉市ならぬ呉原市(架空だが余りにもストレートな命名)。  県の大暴力団の一部を…
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映画評「彼女が目覚めるその日まで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ=アイルランド=カナダ合作映画 監督ジェラード・バレット ネタバレあり またも実話もの。昔の映画は“実話であること”を売りにしなかったがねえ。 新聞社ニューヨーク・ポストで働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)は、先輩マーゴ(ジェニー・スレート)のお墨付きを得て…
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映画評「グランド・ホテル」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督エドモンド・グールディング ネタバレあり 戦前人気があり色々と映画化されたオーストリアの女流作家ヴィッキー・バウムの中でもこの作品は原作、映画化作品ともに抜群の出来で、今回も実に面白く観た。昨今の不純物や夾雑物のまじった作品に見慣れた人は物足りなく思い、“人物の背景…
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映画評「グレートウォール」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年中国=アメリカ合作映画 監督チャン・イーモウ ネタバレあり グレートウォール即ち万里の長城がタイトルになっているが、余りお話に関係ない。中国が既に発明していた黒色火薬を求めて西洋からやってきた傭兵マット・デーモンとペドロ・パスカルが饕餮(とうてつ)という怪獣を偶然うまく退けて逃げた先が万…
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映画評「ガン シャイ」(2017年)

☆☆(4点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督サイモン・ウェスト ネタバレあり 今世紀初めに観た「ガンシャイ」(2000年)とは全く関係のない日本劇場未公開映画。アントニオ・バンデラスとオリグ・キュリレンコが共演ということで興味を持って観てみたが、お蔵入りも当然の出来栄えでござりました。 元スーパーモデルのオル…
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