テーマ:映画 か行

映画評「きみの鳥はうたえる」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・三宅唱 ネタバレあり 21世紀になり再評価された北海道函館出身の作家・佐藤泰志の芥川賞候補作品の映画化である。  彼の映画化作品を観るのはこれで4本目で、いずれも函館市(若しくは函館市をモデルにした架空の都市)が舞台だが、本作の場合、原作では東京とのこと。時代は1970…
トラックバック:0
コメント:11

続きを読むread more

映画評「コンフィデンスマンJP ロマンス編」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・田中亮 ネタバレあり 「相棒」を別にするとTVドラマを見る習慣がほぼ50年間ないので、所謂“劇場版”は見ないが、本作はコン・ゲームらしいので観てみた。  僕は詐欺(厳密には悪徳商法の強いレベルと思う)に遭った人間なのでこの類の犯罪は見たくない。しかし、本作は、被害に遭っ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「家族のはなし」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・山本剛義 ネタバレあり 鉄拳なるお笑い芸人によるパラパラ漫画を映画化した作品だそうで、監督は新人の山本剛義。 大学を中退してプロのバンド・トリオとして活動している岡田将生が、長野でリンゴ農家をしている父親・時任三郎が入院したと母親・財前直見から聞かされて慌てて帰って…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「THE GUILTY/ギルティ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年デンマーク映画 監督グスタフ・モーラー ネタバレあり スペイン映画がワン・シチュエーション・スリラーを幾つも作っていて、棺桶に閉じ込められた男が電話で助けを求めて四苦八苦する「[リミット]」という作品があった。そのアイデアを逆手に取ったようなところが膝を打たせるデンマーク製のサスペンス…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「鍵 THE KEY」

☆☆★(5点/10点満点中) 1997年日本映画 監督・池田敏春 ネタバレあり 谷崎潤一郎の作品には表記上の理由で読みにくいのが多いのだが、「鍵」もその例に洩れず、漢字にカタカナで綴られていて非常に読みにくかったという記憶がある。それでも、明治時代の政治小説に比べれば遥かに読みやすい(東海散士の「佳人之奇遇」などを一見すれば、…
トラックバック:0
コメント:17

続きを読むread more

映画評「記者たち 衝撃と畏怖の真実」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督ロブ・ライナー ネタバレあり 五日前に観た「バイス」と併せて観ると面白い実話もの。近年アメリカでは記者の奮闘を描く実話ものが目立つ。政府や政治家が嘘を言うのは当たり前なので、記者には頑張って貰わないといけない。保守で一向に構わないが、政権の嘘を暴かないなら失格である。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「グリーンブック」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督ピーター・ファレリー ネタバレあり 2018年度アカデミー賞作品賞、脚本賞、助演男優賞を受賞した話題作。 1962年。ニューヨークのクラブで用心棒をしているイタリア系トニー・ヴァレロング(ヴィゴー・モーテンセン)が、クラブ改築で休職に追い込まれ、家計に窮する。 …
トラックバック:0
コメント:8

続きを読むread more

映画評「キングダム」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・佐藤信介 ネタバレあり 原泰久によるコミック(の題名)は主人公の名前を答えさせるクイズを通して知った。子供の頃から漫画を読む習慣のない僕は勿論読んだことはない。  原作は少年向けコミックあろうから、物語は見た目以上に他愛ない。以下の如し。 中国戦国時代の秦国で奴隷…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「カサノバ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1976年イタリア映画 監督フェデリコ・フェリーニ ネタバレあり “ブルーレイ消滅危惧作品”シリーズその3。 何年か前、色事師として有名なジャコモ・カザノヴァの長い「回想録」を(図書館にある)岸田国士訳で読もうと思ったが、訳者の急死で未完結と知り、ごく一部の抄訳で済ませた。完全版も出版され…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「学校」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1993年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり “ブルーレイ消滅危惧作品”シリーズその2。別にブルーレイ・ソフトとしてこの作品が消えるわけではなく、僕の録画したハイビジョン映像が見られなくなる可能性がある作品ということです。 山田洋次は人情的なお話を紡ぐことが多いから“お話の監督”と思っ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「キネマの天地」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1986年日本映画 監督・山田洋次 ネタバレあり 製作会社は違うが、「蒲田行進曲」(1982年)と姉妹編をなすような映画楽屋裏映画。その主題歌(1920年代の既成曲)も再登場する。同作に出演した松坂慶子、平田満が出演しているのも面白い。1933年頃の松竹蒲田撮影所を舞台にしている為、モデル(とな…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「黒い罠」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり ホイット・マスタースンのミステリー小説をオースン・ウェルズが映画化。タッチはハードボイルドだが、ハードボイルドものというよりはフィルム・ノワールと言った方が感じが出る内容。メキシコ国境をまたいで官憲が往来するところが面白い。  タッ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「風と共に去りぬ」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1939年アメリカ映画 監督ヴィクター・フレミング ネタバレあり ブログを始めて15年も経つのにまだ取り上げていなかった。上映時間が長いからねえ。  1970年代から80年代までに4回くらい観たが、90年代は1回だけだと思う。その後マーガレット・ミッチェルのなが~い原作小説を読んだ。それか…
トラックバック:0
コメント:17

続きを読むread more

映画評「喜望峰の風に乗せて」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年イギリス映画 監督ジェームズ・マーシュ ネタバレあり 相変わらず多い実話ものであるが、下に記すストーリーを読んでもらえば解るように、他の作品とは違う。このタイプは現在もしくは現代実話ものでは珍しい。 1968年。船舶用の小型無線方位特定機などを開発製造販売するベンチャー起業家ドナル…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「キャプテン・マーベル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年アメリカ=オーストラリア合作映画 監督アンナ・ボーデン、ライアン・フレック ネタバレあり マーヴェル・コミックスのマーヴェルを名前にしているのだから、興味深い。しかも、アヴェンジャーズの由来を教えてくれる一編・・・なのではあるが、そうした作品の方向性を(僕と同様)知らずに観た方が楽しめ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「劇場版 コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・西浦正記 ネタバレあり TVドラマは40年くらい前から殆ど観ず、現在では、ながらで見る「相棒」以外は全く無縁。従って「劇場版」とあるものも「相棒」を別にすると全く避けるのだが、2018年一番ヒットした邦画+完全ノーカットという新聞欄のキャッチコピーに釣られて観ることにした…
トラックバック:0
コメント:2

続きを読むread more

映画評「かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・吉田康弘 ネタバレあり 「RAILWAYS」シリーズは全て観て来た。毒にも薬にもならぬ感じという表現が近い作品ばかりだが、いずれも人情を丁寧に見せて好感が持てる。3作のうちこの作品が小差ではあるも一番身に染みた。 妙齢美人・有村架純が夫の青木崇高を失い、その連れ子・…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「かごの中の瞳」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督マーク・フォースター ネタバレあり マーク・フォースターという監督は幅広い素材を適切なショット感覚で処理するので、現在のウィリアム・ワイラーとして僕がご贔屓にしている作家である。「007慰めの報酬」は流行の細切れショットを真似た為に彼の感覚の良さが発揮できずに失敗に終わ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「子どもが教えてくれたこと」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年フランス映画 監督アンヌ=ドフィーヌ・ジュリアン ネタバレあり 難病と闘う5人の子供達の生活を捉えたドキュメンタリー。 肺高血圧症という病気を患う紅一点アンブルちゃんは背中に補助器を背負って学園芝居に打ち込み、バドミントンも上手になりたいと思っている。神経芽腫を患うカミーユ君はよ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ここは退屈迎えに来て」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり 山内マリコという作家の映画版は「アズミ・ハルコは行方不明」に続いて二作目。 2004年富山。高校3年の橋本愛は友人の柳ゆり菜に導かれる形で、サッカー部のキャプテンで女子の憧れの的である成田凌に思慕を寄せるが、卒業と共に上京する。片や、彼をステ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「コントロール 洗脳殺人」

☆★(3点/10点満点中) 2018年カナダ映画 監督ロブ・W・キング ネタバレあり アメリカ・メジャー映画にB級(廉価)映画はもはや存在しない。その代わりにカナダが一見アメリカ映画っぽいお安い映画を大量に作る。そして、アメリカのメジャー映画に余りお呼びがかからなくなった大物がカナダ廉価映画に小遣い稼ぎで出演するという流れがあ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「菊とギロチン」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀬々敬久 ネタバレあり 2018年度瀬々敬久監督は【キネマ旬報】ベスト10で二本入賞した。8位に本年前半に見た「友罪」、2位に本作である。昨日の木下恵介の1,2位独占(1954年度)には及ばずとも、なかなかできることではない。ここ数年瀬々監督は色々なタイプの作品を作り非…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「香華」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・木下恵介 ネタバレあり 1984年に銀座の並木座かどこかで観た。木下恵介監督が有吉佐和子の同名小説を映画化した計202分の二部作(第一部88分、第二部114分)である。映画評は二作一緒に扱う。 明治30年代から昭和30年までの流転の人生を歩まざるを得なかった女性の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「荒野の処刑」

☆☆(4点/10点満点中) 1975年イタリア映画 監督ルチオ・フルチ ネタバレあり グロテスクなホラー映画でお馴染みのルチオ・フルチ監督の本邦劇場未公開のマカロニ・ウェスタン。と言っても、ブームがとうの昔に終わった後の1975年製作なので、相当な変化球である。 たまたまTV番組表で目に入り急遽観ることにしたが、食指を動…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・前田哲 ネタバレあり この映画の何が悪いかと言えば、“愛しき実話”というサブタイトルである。多くの方がそうした場合製作関係者、洋画の場合は配給会社を責めるが、実際には日本の観客にこそ問題がある。日本人は題名に内容、それも情緒的なものを求めすぎる。洋画では何と散文的な、内容…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「母さんがどんなに僕を嫌いでも」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・御法川修 ネタバレあり 歌川たいじというブロガー/漫画家のコミック・エッセイの映画なのだそうだ。流行を追うことに全く興味のない僕は知らなんだ。最近ぽつりぽつり作られ始めた児童虐待に絡むドラマである。 主人公たいじ(青年期:太賀)は作者自身で、母親(吉田羊)から精神的…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「ゴールデンスランバー」(2018年韓国版)

☆☆(4点/10点満点中) 2018年韓国映画 監督ノ・ドンソク ネタバレあり 伊坂幸太郎の同名小説の韓国におけるリメイク。日本版は不完全なものしか観ていないので単純な比較はできないのだが、比較するまでもなく映画として出来が良くない。 宅配便の運転手カン・ドンウォンが、連絡を取って来た元バンド仲間ユン・ゲサンと会っている…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「華氏119」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督マイケル・ムーア ネタバレあり マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。相変わらず作り方が巧い。 僕は文化的には保守で、個人主義者(厳密には、反全体主義であって、個人主義のマイナス面は認めがたい)である。従って、人権は大事にしないといけないという立場であるから、…
トラックバック:0
コメント:4

続きを読むread more

映画評「来る」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・中島哲也 ネタバレあり 澤村伊智というホラー作家の小説「ぼぎわんが、来る」を中島哲也監督が映画化。全体としては、日本の「エクソシスト」である。 ブログで子煩悩ぶり、イクメンぶりを発揮していた秀樹(妻夫木聡)が、子供時代に知り合いの少女に言われた恐ろしい霊的存在が遂に…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画評「蜘蛛の巣を払う女」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アメリカ=ドイツ=スウェーデン合作映画 監督フェデ・アルバレス ネタバレあり ボワロー=ナルスジャックがアルセーヌ・ルパン名義でアルセーヌ・ルパンのパスティーシュを書いたようなものと思えば良いのだろうか? スティーグ・ラーソンが残した“ミレニアム”シリーズをダヴィド・ラーゲルクランツが書…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more