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映画評「孤狼の血」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 終戦後の暴力団の抗争を扱った実話もの「仁義なき戦い」(1972年)へのオマージュに満ち満ちたバブル期版で、柚月裕子の同名小説の映画化。監督は白石和彌。 広島県は呉市ならぬ呉原市(架空だが余りにもストレートな命名)。  県の大暴力団の一部を…
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映画評「彼女が目覚めるその日まで」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年アメリカ=アイルランド=カナダ合作映画 監督ジェラード・バレット ネタバレあり またも実話もの。昔の映画は“実話であること”を売りにしなかったがねえ。 新聞社ニューヨーク・ポストで働く21歳のスザンナ(クロエ・グレース・モレッツ)は、先輩マーゴ(ジェニー・スレート)のお墨付きを得て…
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映画評「グランド・ホテル」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1932年アメリカ映画 監督エドモンド・グールディング ネタバレあり 戦前人気があり色々と映画化されたオーストリアの女流作家ヴィッキー・バウムの中でもこの作品は原作、映画化作品ともに抜群の出来で、今回も実に面白く観た。昨今の不純物や夾雑物のまじった作品に見慣れた人は物足りなく思い、“人物の背景…
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映画評「グレートウォール」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年中国=アメリカ合作映画 監督チャン・イーモウ ネタバレあり グレートウォール即ち万里の長城がタイトルになっているが、余りお話に関係ない。中国が既に発明していた黒色火薬を求めて西洋からやってきた傭兵マット・デーモンとペドロ・パスカルが饕餮(とうてつ)という怪獣を偶然うまく退けて逃げた先が万…
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映画評「ガン シャイ」(2017年)

☆☆(4点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督サイモン・ウェスト ネタバレあり 今世紀初めに観た「ガンシャイ」(2000年)とは全く関係のない日本劇場未公開映画。アントニオ・バンデラスとオリグ・キュリレンコが共演ということで興味を持って観てみたが、お蔵入りも当然の出来栄えでござりました。 元スーパーモデルのオル…
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映画評「去年の冬、きみと別れ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・瀧本智行 ネタバレあり 中村文則の同名小説の映画化作品。監督は堅実な印象のある瀧本智行。 若い写真家・斎藤工がモデルの女性が焼死するのを撮るのに必死で死に至らしめた罪で逮捕されるが、証拠不足で釈放される。その彼に興味を持った自称フリー・ライター岩田剛典が週刊誌編集部…
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映画評「北の桜守」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・滝田洋二郎 ネタバレあり 吉永小百合主演=那須真知子脚本による「北」シリーズ第3作(因みに「北」シリーズは当方の命名)。内容的には最初の「北の零年」(2004年)に近く、史実を基にしたフィクションである。史実というのは本作の場合70年以上前のサハリンにおける日本人の悲劇と…
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映画評「カンフー・ヨガ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年中国=インド=ネパール合作映画 監督スタンリー・トン ネタバレあり ジャッキー・チェンの引退宣言は事実上嘘だったと言っても良く、以前ほど大がかりのアクションを見せなくなったとは言え大同小異。本作は珍しくも、中国が仲の悪いインドと合作した作品である。尤も政府同士と民間企業同士の関係は同じで…
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映画評「カラスの親指」

☆☆★(5点/10点満点中) 2012年日本映画 監督・伊藤匡史 ネタバレあり 道尾秀介の同名小説の映画化作品。 会社員・阿部寛は同僚の連帯保証で借金を背負って、闇金に追われた挙句その使い走りになり、妻を自殺で失った後警察にたれ込んで組織を弱体化させたは良いが、その仕返しに家に放火されて幼い娘まで失ってしまう。闇金グルー…
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映画評「今夜、ロマンス劇場で」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・武内英樹 ネタバレあり 一部の不見識なパクリ論者以外には概ね好評である。理論派の僕には物足りないところもあるけれど、ミーハー以上の映画好きにもいや映画好きだからこそ楽しめる部分が多い。  去る春盛んに宣伝している内容から推測して「カイロの紫のバラ」(1985年)を見てい…
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映画評「黒い雨」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1989年日本映画 監督・今村昌平 ネタバレあり 晩夏から初秋の頃井伏鱒二の小説「黒い雨」を読んだ。ユーモラスな作品が多い井伏作品の中では断然重苦しい作品で、何となく敬遠しここまで時間がかかったわけだが、一種のドキュメントとしてその凄惨さに圧倒される思いを抱いた。  また、30年ほど前今村昌平…
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映画評「希望のかなた」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年フィンランド映画 監督アキ・カウリスマキ ネタバレあり アキ・カウリスマキの映画は不愛想だから万人向けではないが、ファンは多い。本作は「ル・アーブルの靴みがき」に続く難民もの。 戦乱のシリアのアレッポを脱出して流れ流れてたまたまフィンランドに着いた難民カーリド(シェルワン・ハジ)…
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映画評「ギフテッド」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督マーク・ウェブ ネタバレあり 数学に特異な才能を持つ少年(男児にあらず。若い人の意味)を主人公にした近年の作品に「僕と世界の方程式」という佳作があるが、こちらの少女は天才中の天才、数百万人に一人のレベルである。7歳にして大学の数学科の学生ですら解けない難問をすらすら解…
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映画評「ギミー・デンジャー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督ジム・ジャームッシュ ネタバレあり 1960年代にガレージ・ロックと言われたジャンルの雄ザ・ストゥージズを歴史を綴るドキュメンタリーである。 若い頃馬鹿らしいまでにシンプルな「ノー・ファン」No Funだけ知っていたが、数年前にこの曲の入ったデビュー・アルバム「…
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映画評「グレイテスト・ショーマン」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年アメリカ映画 監督マイケル・グレイシー ネタバレあり 19世紀アメリカの興行師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル映画。 少年時代からの恋を実らせたバーナム(ヒュー・ジャックマン)は、細君チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)との間に生まれた娘たちの為にもと、アメリカ博物館を作…
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映画評「勝手にふるえてろ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・大九明子 ネタバレあり ミュージカル映画嫌いの“突然歌い出すのが変”という意見は全く見当違いである。ミュージカル映画というのは登場人物の頭の中の風景で、歌っている世界は脳内にある。それを現実のように捉えるからそんな意見が出て来る。  本作のヒロインが色々な人々に次々と語…
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映画評「彼女がその名を知らない鳥たち」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・白石和彌 ネタバレあり 本年9月後半に「ユリゴコロ」でその名を知ったばかりの鳥もとい女性小説家・沼田まほかるの映画化作品である。それほど若くない作家だが、もしかしたら来年あたりまた映画化される作品が出て来るかもしれない。 同居している土建作業員・阿部サダヲに働かせる…
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映画評「クイズ・ショウ」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1994年アメリカ映画 監督ロバート・レッドフォード ネタバレあり 【キネマ旬報】誌の批評家ベスト10で何と8回もベスト1を取り、押しも押されもせぬ名監督になったクリント・イーストウッドに比べ、同じ俳優出身の監督ロバート・レッドフォードは相対的に或いは実力に比して過小評価されている。逆に、イース…
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映画評「ゴーギャン タヒチ、楽園への旅」

☆☆★(5点/10点満点中) 2017年フランス映画 監督エドアール・ドリュック ネタバレあり ゴーギャンという画家を知ったのはほぼゴッホとほぼ同時だった。中学生の時にTVで観た映画「炎の人ゴッホ」(1956年)にゴッホの画家仲間として出て来たのだ。そのずっと後「黄金の肉体 ゴーギャンの夢」(1986年)という映画を観ているが…
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映画評「キングスマン:ゴールデン・サークル」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年イギリス映画 監督マシュー・ヴォーン ネタバレあり 残酷味をユーモアで相殺してパロディー感覚のスパイ映画として楽しませてくれた「キングスマン」の続編で、監督はマシュー・ヴォーンの続投。 円卓の騎士を気取る英国私設特殊機関キングスマンのエージェントとなったエグジー君(ターロン・エガ…
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映画評「クリード チャンプを継ぐ男」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2015年アメリカ映画 監督ライアン・クーグラー ネタバレあり 「ロッキー」シリーズ第7作という見方もできるが、スピンオフ作品と考えたほうが良いだろう。次回作が2019年1月に公開予定だからシリーズとして何作か作られるかもしれない。 ボクシングの試合で亡くなった元ヘビー級王者アポロ・クリー…
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映画評「彼女の人生は間違いじゃない」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・廣木隆一 ネタバレあり 「さよなら歌舞伎町」に影響を与えた一人のデリヘル嬢の実話を基に廣木隆一が書いた小説を自ら映画化したドラマ。何故か脚色はベテラン加藤正人に任せている。同じデリヘル嬢が絡んでいるわけで、当然姉妹編という印象であるが、少しフィクションらしい作り方をした…
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映画評「ガール・オン・ザ・トレイン」

☆☆★(5点/10点満点中) 2016年アメリカ映画 監督テイト・テイラー ネタバレあり ポーラ・ホプキンズという女流作家のスリラー小説の映画化。 子供のできないことを主な理由に夫ジャスティン・セローから侮蔑の言葉を投げつけられた末に離婚しアル中になったエミリー・ブラントは、列車の中から見る金髪美人ヘイリー・ベネットと夫…
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映画評「家族の肖像」

☆☆☆☆★(9点/10点満点中) 1974年イタリア=フランス合作映画 監督ルキノ・ヴィスコンティ ネタバレあり 元々日本では人気のあったルキノ・ヴィスコンティ監督だが、この作品でブームが起き、長すぎてお蔵入りだった「ルードウィヒ 神々の黄昏」(完全版の邦題は「ルートヴィヒ」)が公開され、ミニシアターが幾つも作られることに貢献…
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映画評「婚約者の友人」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2016年フランス=ドイツ合作映画 監督フランソワ・オゾン ネタバレあり 何とエルンスト・ルビッチがモーリス・ロスタンの戯曲を映画化した反戦映画「私の殺した男」(1932年)を、フランソワ・オゾンがリメイクした作品である。「私の殺した男」は洒脱の喜劇作家ルビッチには例外的なドラマで、僕も大いに感…
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映画評「こどもつかい」

☆★(3点/10点満点中) 2017年日本映画 監督・清水崇 ネタバレあり 清水崇は我が群馬県出身なのでご贔屓にしたいが、できない。世評の良かったビデオ版「呪怨」は連作二本を一本として評価すれば、怖いだけにホラー映画として悪くない評価は出来たかもしれないが、実際には一本ごとに評価、ドラマツルギー的に全くまとまっていなかった為に…
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映画評「華麗なる激情」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1965年イギリス=イタリア合作映画 監督キャロル・リード ネタバレあり 40年くらい前にTVの吹き替え版で一度観ているが、恐らくカット版で余り面白くなかった。今回は完全版で相当興味深く観られた。ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂天井画をめぐって葛藤する様子を描くドラマである。 16世紀初…
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映画評「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」

☆☆★(5点/10点満点中) 2014年オーストリア映画 監督ヨハネス・ホルツハウゼン ネタバレあり 美術館や博物館を扱うドキュメンタリーがぼつぼつ作られているが、二つのタイプに分けられる。  一つは「フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館」のように徹底して美術品を見せるもの、“居ながら鑑賞”タイプである。もう一つ…
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映画評「怪物はささやく」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2016年アメリカ=スペイン合作映画 監督J・A・バヨナ ネタバレあり 早世したシヴォーン・ダウドという英国の児童文学者が残したアイデアを米国(英国へ移住)の作家パトリック・ネスが完成させた同名児童文学の映画化。監督はスペインのJ・A・バヨナで、前回観た「永遠のこどもたち」と通底する内容でござる…
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映画評「君はひとりじゃない」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2015年ポーランド映画 監督マウゴシュカ・シュモフスカ ネタバレあり 原題は「肉体」で、日本独自の邦題はジェリー&ザ・ピースメイカーズの歌唱で有名な"You'll Never Walk Alone"から付けられている。この曲はリチャード・ロジャーズ&オスカー・ハマースタイン2世というミュージカル…
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