テーマ:成瀬巳喜男

映画評「めし」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男がお付き合いの多い林芙美子の同名小説を映画化したドラマ。 またまたWOWOWの新作放映を録画し忘れて時間が空いてしまったので、先日「麦秋」を取り上げた小津安二郎との比較を兼ねてライブラリーからピックアップして再鑑賞と相なる。他に…
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映画評「夜の流れ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1960年日本映画 監督・成瀬巳喜男/川島雄三 ネタバレあり 暫く前に録画したままなかなか観られなかった、成瀬巳喜男と川島雄三が共同監督した花柳ドラマ。 20代で観たらただのメロドラマくらいにしか思わなかっただろうが、残る人生が三分の一くらいの年齢になったせいか、結構面白く観てしまう。或いは…
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映画評「妻の心」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1956年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男は原作もの、特に女性を主人公にした小説を映画化するのに長けている。勿論オリジナル作品が悪いということではないが、井出俊郎のオリジナル脚本を映像化した本作などやはり物足りない。 群馬県桐生市、経済成長の波にさらされて寂れる古い薬…
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映画評「あにいもうと」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1953年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 室生犀星の同名短編小説の二度目の映画化。 年下の大学生(船越英二)の子を孕んだもん(京マチ子)が家に戻ってくるが、人夫頭として長い間指揮を取って来た一本気の父親(山本礼三郎)は面白くない。それでも、流産したもんが再びどこかへ消えている時に…
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映画評「稲妻」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1952年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男は林芙美子の小説を映画化すると好調で、「浮雲」を最高峰にいずれも味わい深い作品ばかりだが、本作も秀作である。 東京の下町、バスガイドをしている清子(高峰秀子)は、いずれも父親の違う四人兄弟(女三人、男一人)の末っ子。  だ…
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映画評「鰯雲」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男が和田伝の農村小説を映像化したドラマで、脚本は橋本忍。 昭和33年の神奈川県厚木市近郊の農村地帯、元地主の当主・中村鴈治郎は三人の息子たちを思うように操縦しようとするが、長男・小林桂樹は実母の継娘である司葉子との結婚を簡略的に済…
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映画評「娘・妻・母」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男は時々小津安二郎的な作品を作るが、本作などタイトルバックの模様から小津作品そっくりで、加えて原節子が主演しているから錯覚に陥る。小津のようなローポジション撮影ではないので区別が付くような感じである。 還暦を迎えようとする小資産家…
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映画評「あらくれ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1957年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 高校時代に読んだことのある徳田秋声の名作「あらくれ」を成瀬巳喜男が映像化したドラマ。幸か不幸か二ヶ月前に読み直したばかりなので、単純そうで結構複雑な話をすんなり理解することができた。 大正初めの東京、缶詰商人(上原謙)に嫁いだお島(高峰…
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映画評「四つの恋の物語」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1947年日本映画 監督・豊田四郎、成瀬巳喜男、山本嘉次郎、衣笠貞之助 ネタバレあり 2001年映画鑑賞メモより。 タイトル通り4つの恋の物語で構成される東宝のオムニバス映画。完全に分離独立しているので夫々について簡単に述べる。 父の転勤で知人の家庭に預けられた女学生の久我美子はそこの…
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映画評「放浪記」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 1930年に出版され出世作となった林芙美子のこの自伝小説は、菊田一夫の手により戯曲化され、ご存知のように森光子主演で40年を超える大ロングランになっている。小説版は戦前と54年に映画化されているので、都合三回目の映画化と思う(戦前版は確認できず)…
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映画評「浮雲」

☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1955年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男を語る時外せないこの作品をやっと取り上げることが出来る嬉しさよ。昨年生誕100年の時には未見の作品や余り観ていない作品を中心に観たので代表作は後回しになった形だが、本年中に有名作を何作か取り上げられると思う。  原作は林芙美子の…
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映画評「女人哀愁」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1937年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり ずっと以前書いたメモ程度の映画評です。悪しからず。 昔気質で慎ましい娘・入江たか子が、両親の勧める旧家のわがまま御曹司・佐伯秀男のところへ嫁ぐが、旦那は遊び呆け、一見優しい義父母も実は彼女を便利に思っているだけ、義妹たちも彼女を顎で使う。 …
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映画評「驟雨」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1956年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 小説「暖流」で有名な小説家・劇作家の岸田国士の戯曲を成瀬巳喜男が映画化した。 倦怠期に入ったサラリーマン夫婦(佐野周二、原節子)が、新婚旅行から帰るや否や夫と喧嘩して飛び出した姪(香川京子)に泣き付かれ、隣に越してきた若い夫婦(小林桂樹、…
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映画評「歌行燈」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1943年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 泉鏡花の代表作である同名小説を劇作家・久保田万太郎を脚色、成瀬巳喜男が映画化した秀作。  成瀬は戦中に当時の戦意高揚ムードに対して反骨精神を示しつつ、そこに留まらず優れた映像表現力を証明した。この作品もそうした一本に数えられる。 明治3…
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映画評「秋立ちぬ」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男としては子供が主人公なので内容的にやや異色と言える作品。 長野県は上田に住む少年・大沢健三郎が、東京出身の母親・乙羽信子に連れられて上京、築地で八百屋をしている伯父さん・藤原釜足の家に預けられる。母親が旅館の住み込みで働くように…
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映画評「おかあさん」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1952年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 町田市で同級生による女子高生殺人事件があったが、この作品に出てくるような【おかあさん】がたくさんいた時代には考えられないような利己的な馬鹿げた事件である。 父親(三島雅夫)、母親(田中絹代)、長男、長女(香川京子)、次女、妹の息子から成る…
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映画評「女の中にいる他人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男としては珍しい心理サスペンス。原作はエドワード・エタイアの「細い線」である。 三橋達也の妻・若林映子が殺される。三橋の友人・小林桂樹は何気ない顔をして葬式に参列するが、心の中で葛藤を続けていた。実は彼が加害者で情事の悪ふざけの結…
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映画評「女の座」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1962年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男は作風的に元々小津安二郎的な監督であったが、この作品では「東京物語」のテーマにも近づいている。その意味で彼としては異色の作品と言って良いのかもしれない。 商店を営んできた旧家を舞台に、長男の未亡人・高峰秀子、甲斐性のない旦那に愛想…
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映画評「妻として女として」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1961年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男の作品としては問題があるのかもしれないが、個人的には大いに楽しんだ。 序盤は大学講師・森雅之一家の幸福な家庭の情景が描かれるが、映画はこの家庭の偽りを暴いていく形で進行し、最後は似ても似つかぬ終わり方をする。  この一家が銀座…
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映画評「乱れ雲」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1967年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男の遺作となったラブ・ロマンス。 エリート官僚の夫を交通事故で失った司葉子は加害者の立場となった貿易会社社員・加山雄三を激しく憎む。  彼は裁判で無罪になるが慰謝料を払い続け、青森に転勤になると旅館を経営する青森の実家に戻ってい…
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映画評「乱れる」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1964年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 松山善三の脚本を晩年の成瀬巳喜男が映画化したメロドラマ。 高峰秀子は嫁ぎ先の酒店を夫の戦死後も18年間に渡り孤軍奮闘して経営してきたが、スーパーの進出で経営が厳しくなっている。何やら訳ありでぐうたらな生活を送っている末弟・加山雄三は姉の夫と…
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映画評「夫婦」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1953年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 上原謙と原節子が夫婦役で共演して好評だった「めし」の姉妹編として企画された成瀬巳喜男監督作。夫婦役を同じコンビで作ろうとしたが、原節子が病気だった為妻役には「青い山脈」で知られる杉葉子が起用されている。 結婚6年目で倦怠期に入った夫婦が東京…
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映画評「三十三間堂通し矢物語」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1945年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 女性映画を得意とした成瀬巳喜男には珍しい時代劇。それも1945年の春に作られた貴重品で、時代劇を選んだのは戦意高揚に荷担したくないという気持ちからのだったかもしれない。 通し矢というのは一定時間(通常は日中)の間に何本の矢を的に当てるかを競う…
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映画評「銀座化粧」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 風俗映画とも言える一種の女性映画。  成瀬巳喜男の作品としては東宝(PCL)移籍第1作の「乙女ごころ三人姉妹」に近い風俗劇であるが、ヒロインの扱いは現実的で悲劇性を強調した前述作とは大分違う。 中年に差し掛かった一人の女性・田中絹代が、…
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映画評「舞姫」

☆☆★(5点/10点満点中) 1951年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 「舞姫」と言っても森鴎外ではなく川端康成の同名小説を成瀬巳喜男が映像化したドラマだが、余り感心できず。 バレエ学校を経営している妻・高峰三枝子は、名門であった同家の書生だった過去に引け目を感じる夫・山村聡と険悪な関係になり、20年前結婚でき…
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映画評「鶴八鶴次郎」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1938年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり アメリカ映画「ボレロ」を川口松太郎が翻案小説化したと言われるが、実のところどこが翻案なのかよく分からない。 新内の名コンビ、語りの鶴次郎(長谷川一夫)と三味線の鶴八(山田五十鈴)は、愛し合っているのに芸に関して完全主義者だった為に口論が絶え…
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映画評「乙女ごころ三人姉妹」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1935年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男の東宝(当時はPCL)第1作にしてトーキー第1作。  成瀬は小津に近いが小津のような目立つスタイルは余りない。日本の他の名監督に比べると、言わば、個性が乏しいわけだが、庶民の自然な感情を描く作品にはそれ以上ないタイプとも言えるのである…
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映画評「妻」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1953年日本映画 監督・成瀬巳喜男 ネタバレあり 成瀬巳喜男が好んだ閨秀作家・林芙美子の短編「茶色の目」を映画化した作品。 結婚10年を過ぎた妻・高峰美枝子の冷たい態度に疲れ、会社員の上原謙が同僚のタイピスト・丹阿弥谷津子と道ならぬ関係に入る。  妻がタバコを吹かす場面が夫婦関係の冷え…
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