テーマ:刑事/犯罪

映画評「ブルータル・ジャスティス」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年カナダ=イギリス=アメリカ合作映画 監督S・クレイグ・ザラー ネタバレあり メル・ギブスン主演で159分という大長編犯罪映画なのに、WOWOWでは雑魚(ざこ)扱いで危うく見落とすところだった。 出所したばかりの黒人青年トニー・キトルズが悪友マイケル・J・ホワイトに誘われ、ある犯罪に…
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映画評「アリバイなき男」

☆★(3点/10点満点中) 1952年アメリカ映画 監督フィル・カールスン ネタバレあり IMDbでの平均点は7.4と、信じがたい高評価を得ているが、この映画は特にお話が良くないだろうと思う。 発端はクェンティン・タランティーノの「レザボア・ドッグス」(1992年)に影響を与えたような感じで、なかなか好調。  即ち、正…
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映画評「影に抱かれて眠れ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年日本映画 監督・和泉聖治 ネタバレあり 北方謙三の名前を知って40年くらいは立つだろう。しかし、小説を実際に読むほどの興味はないので、作家としての傾向が少し解るかもしれないと思い、小手調べ的に「抱影」を映像化した本作を観ることにした。 酒場を経営する変わり者の画家・加藤雅也は、画業…
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映画評「その壁を砕け」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1959年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり ご贔屓・中平康監督の倒叙ミステリー。  脚本は新藤兼人、撮影は姫田真砂久、音楽は伊福部昭。オールスター・キャストならぬオールスター・スタッフである。 車修理工の小高雄二が3年かけて溜めた20万円で買った車を駆って、結婚することを誓った恋人・芦…
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映画評「都会の牙」

☆☆(4点/10点満点中) 1949年アメリカ映画 監督ルドルフ・マテ ネタバレあり プライムビデオ無料枠にて。 いきなり警察に中年男エドマンド・オブライエンが現れ、自分が殺人被害者であると名乗るというアイデアは面白い。死者が語り始める「サンセット大通り」のアイデアをちょっと思い出させるが、あれは叙述の為であった。この作…
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映画評「夜歩く男」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1948年アメリカ映画 監督アルフレッド・L・ワーカー ネタバレあり 戦前終戦後の映画を少なからず見ているが、アルフレッド・L・ワーカーという監督は初めてかもしれない。  本作は第2次大戦後にアメリカで流行ったセミ・ドキュメンタリー(ジュールス・ダッシン「裸の町」等)に分類される作品。つまり、原…
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映画評「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」

☆☆(4点/10点満点中) 2020年日本映画 監督・中田秀夫 ネタバレあり シリーズ第2弾で、原作の志駕晃のミステリーも第2弾らしい。映画版が当たる(ヒットする)と原作と離れて第2弾が作られることも多いが、これはそうではないらしい。 山林で女性の白骨死体が発見される。警察は前回の事件で逮捕され現在収監中の連続殺人犯・浦…
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映画評「暗数殺人」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2019年韓国映画 監督キム・テギュン ネタバレあり 韓国映画の悪い癖が出ない刑事映画。タイトルが面白そうなので観てみたが、正解だった。 麻薬捜査課の刑事キム・ユンソクが情報提供者チュ・ジフンと面会している最中に、殺人課の刑事たちが急襲して青年を逮捕する。女性殺害の容疑だ。この犯行を認めた…
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映画評「犯罪河岸」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1947年フランス映画 監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー ネタバレあり 1980年代に観たことがあり、我がライブラリーにビデオもあるが、画質が上であろうプライムビデオで観る。アンリ=ジョルジュ・クルーゾーの日本における出世作である。 第二次大戦直後のパリ。ピアニストのベルナール・ブリエは…
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映画評「悪人伝」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年韓国=アメリカ合作映画 監督イ・ウォンテ ネタバレあり 韓国映画は映画論的にはなっていない(洗練度が低い)ものが多いのだが、皮肉なことにそこに日本あるいは世界の大衆に買われる理由がある。  例えば、韓国映画ではギャグとシリアスさが同じ作品に同居する。それらが適度にちらばっているのであれ…
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映画評「ドミノ 復讐の咆哮」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年デンマーク=フランス=ベルギー=イタリア=オランダ=イギリス=アメリカ合作映画 監督ブライアン・デ・パルマ ネタバレあり WOWOWのパンフレットを眺めるうちブライアン・デ・パルマの名前が目の片隅に入ったので、観ないわけには行かなくなった。彼の名前がなかったら観ることはなかったであろうスリ…
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映画評「黒い賭博師 悪魔の左手」

☆☆★(5点/10点満点中) 1966年日本映画 監督・中平康 ネタバレあり 「誘惑」が中平康のテクニックが存分に観られて楽しかったので、またプライムビデオでの無償鑑賞でござる。  中平監督はシリーズ(氷室浩次シリーズ?)第6作その名も「黒い賭博師」を撮っていて、007やビリー・ワイルダーをムード的に引用してなかなか面白かっ…
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映画評「過去を逃れて」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1947年アメリカ映画 監督ジャック・ターナー ネタバレあり 日本では劇場未公開に終った有名なフィルム・ノワールで、監督はジャック・ターナーことジャック・トゥルヌール。  ターナーは代表作たる本作や「キャット・ピープル」(1942年)が日本ではお蔵入り(TV放映とビデオ化あり)した、ある意味不…
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映画評「マザーレス・ブルックリン」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2018年アメリカ映画 監督エドワード・ノートン ネタバレあり ジョナサン・レセムの同名小説を脚本・主演も兼ねてエドワード・ノートンが映画化したハードボイルド映画である。小説も映画も、特に日本では相対的に人気のないジャンルで、好きな人は好きだが、昔から実力ほどの評価をされることがどうも少ない。僕…
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映画評「永遠に僕のもの」

☆☆★(5点/10点満点中) 2018年アルゼンチン=スペイン合作映画 監督ルイス・オルテガ ネタバレあり 実話もの。 1971年。アルゼンチンの美少年カルロス通称カルリートス(ロレンソ・フェロ)は天才的な感覚で空き巣を働いている。転校した先で自分の同じ匂いを感じ取ったラモン(チノ・ダリン)と意気投合し、彼の父親を交えて…
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映画評「ゴッドファーザー」

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1972年アメリカ映画 監督フランシス・フォード・コッポラ ネタバレあり 「ゴッドファーザー」と「パルプ・フィクション」は世評と僕の評価が乖離している為(また上映時間が長い為)に取り上げて来なかったのだが、評価と好悪は別で、本作は実は相当好きな作品である。評価においても「パルプ・フィクション」よ…
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映画評「初恋」(2019年)

☆☆☆(6点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・三池崇史 ネタバレあり WOWOWが三池崇史の小特集をしている。任侠絡みの映画は好まないので、古い任侠の映画は無視し、その路線ではあるが新作の本作だけ観る。「初恋」という任侠絡みの映画とは思えないタイトルが興味をそそる。 ボクサーの窪田正孝がちょっとしたパンチでKO…
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映画評「キラー・インサイド・ミー」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2010年イギリス=アメリカ=スウェーデン=カナダ合作映画 監督マイケル・ウィンターボトム ネタバレあり 10年前の旧作に属するが、一時に比べると映画の変化の進行が遅くなっているのか、10年前の作品という印象を全く受けない。何故か見落としていたが、今回監督としてマイケル・ウィンターボトムの名前に気…
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映画評「バッドボーイズ フォー・ライフ」

☆☆★(5点/10点満点中) 2020年アメリカ=メキシコ合作映画 監督アディル・エル・アルビ、ビラル・ファラー ネタバレあり 「パルプ・フィクション」のある程度意味のある駄弁すら退屈するのに、このシリーズは文字通りの駄弁であるから非常に辛い時間を過ごすことになる。特に第二作は2時間半と、内容に比してうんざりした記憶がある。日…
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映画評「暴走パニック 大激突」

☆☆★(5点/10点満点中) 1976年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 深作欣二監督シリーズ第2弾。昨日の「資金源強奪」に続く強盗ものだが、完成度は大分劣る。但し、馬力はある。 バーテンの渡瀬恒彦は、小林稔侍と組んで、西から東へと銀行強盗を続けてい、資金が十分溜ったらブラジルへ行くつもりである。彼は店で知り合った…
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映画評「資金源強奪」

☆☆☆(6点/10点満点中) 1975年日本映画 監督・深作欣二 ネタバレあり 「仁義なき戦い」はさすがに観たが、任侠映画やヤクザ映画は殆ど観たことがない。本作は「仁義なき戦い」を監督した深作欣二のメガフォンを取ったヤクザ映画のヴァリエーション。  実に要領良く作られて面白いが、地平を切り開くところまでは行っていないので、こ…
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映画評「さらば愛しきアウトロー」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督デーヴィッド・ロウリー ネタバレあり 1936年生まれのロバート・レッドフォードが引退すると宣言した作品だそうだ。現物に即してのみ映画を見る習慣がある僕は知らなった。これもまた実話もの。しかし、実話ものにありがちな硬直した印象が薄いのは、かなり自由に作っ…
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映画評「轢き逃げ 最高の最悪な日」

☆☆(4点/10点満点中) 2019年日本映画 監督・水谷豊 ネタバレあり 二日続けて専業ではない人が監督した作品でござる。こちらは二作目となる水谷豊が脚本も書いて出演もしているわけだから、相当力が入っている。結果は下に述べる。 副社長令嬢・小林涼子との披露宴打ち合わせに急ぐ一流企業の幹部候補・中山麻聖が、進行役を任せる…
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映画評「パラダイス・ネクスト」

☆☆★(5点/10点満点中) 2019年日本≒台湾合作映画 監督・半野喜弘 ネタバレあり 監督をした半野喜弘は(映画)音楽家だそうである。脚本家や撮影監督から監督に進出する人は多いが、音楽家は珍しい。 台湾でヤクザの子分をしている豊川悦司の前に、よく喋る青年・妻夫木聡が現れる。豊川の知り合いである女性を毒殺した後、それを…
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映画評「オーバードライヴ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2013年アメリカ=イギリス=アラブ首長国連邦合作映画 監督リック・ローマン・ウォー ネタバレあり 古いという程ではないが、出来立てほやほやでもない。「ワイルド・スピード」シリーズで人気が最高潮に達していた頃のドウェイン・ジョンスンが主演するアクション映画である。しかし、ジャンル映画的ではなく、犯…
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映画評「アメリカン・アニマルズ」

☆☆☆(6点/10点満点中) 2018年アメリカ=イギリス合作映画 監督バート・レイトン ネタバレあり 映画としては作り方が面白いが、TVでは年がら年中やっているタイプに過ぎない。  実話そのものの映画化で、実際の人物が彼等を演じる役者共々交互に出演するというのが珍しいわけだが、TV「アンビリバボー」では多くこの形式なので、…
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映画評「サンダーボルト」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1974年アメリカ映画 監督マイケル・チミノ ネタバレあり 「ディア・ハンター」(1978年)で俄然注目されたものの「天国の門」(1980年)で大映画会社ユナイテッド・アーティスツを倒産させて以降余り冴えず、もう20年以上まともに映画を作っていないマイケル・チミノの監督デビュー作(兼脚本)。40…
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映画評「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(1946年版)

☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1946年アメリカ映画 監督テイ・ガーネット ネタバレあり ジェームズ・M・ケインのこのハードボイルド小説は既に中学の頃から知っていたが、実際に読んだのは僅か数年前。  しかし、1980年代にボブ・ラフェルスン監督版(1981年)、ルキノ・ヴィスコンティ監督のイタリア版(1942年)を映画館で…
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映画評「黒い罠」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1958年アメリカ映画 監督オースン・ウェルズ ネタバレあり ホイット・マスタースンのミステリー小説をオースン・ウェルズが映画化。タッチはハードボイルドだが、ハードボイルドものというよりはフィルム・ノワールと言った方が感じが出る内容。メキシコ国境をまたいで官憲が往来するところが面白い。  タッ…
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映画評「オーシャンと十一人の仲間」

☆☆☆★(7点/10点満点中) 1960年アメリカ映画 監督リュイス・マイルストン ネタバレあり 39年後に「オーシャンズ11」としてリメイクされたリュイス・マイルストン監督の犯罪映画である。 しかし、本作は犯罪への準備と本番が少なく、前半は11人のメンバー紹介。これに凡そ50分費やしているので、フランク・シナトラ、ディ…
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